2012.11.16−18

この期間は本来なら里山で思うところなのですが、訳あって今回は町中

金曜日、会社を出て少し時間をつぶしてから みなみグランド花月へ
パパにチケットをプレゼントしてもらったので吉本の芝居を観に来たのです
前から3列目の隣の席にはすでにナさんが座っています
まさにかぶりつき、目の前で芝居が始まりました
吉本といえばギャグ満載のドタバタ喜劇と思ってきたのに

吉本百年物語 深夜のキラ星 スター誕生
仁鶴と三枝(文枝)の、この世界に入る前の若い頃から名が売れるまでのサクセスストーリー
まったく予想外のシリアスな芝居で、私は少し”後から来た人”なのですがほぼ重なる年代、時代背景、世情に時には涙の場面も
三枝の母親役は音無美紀子の顔だけれど、ん、少しぽっちゃり?
それに吉本でそれはないでしょう、と思っていたらご本人でした、失礼
仁鶴の妻役、未知やすえが時折見せるいつものギャグでやっぱり吉本だと認識

その時すでに症状はあったのですが、帰ってから食事をして
少し食べ過ぎたのもあとで負担になる
風邪をひいたみたい。咳も鼻水もないけれど吐き気がして、体はだるくしんどい
関節に来ていて体中がメチャメチャ痛い

土曜日は雨ということもありそのまま寝ています。
小でトイレに行く以外はずっと丸一日ベッドから動けない
横になっているだけではなくほとんど本当に寝ているのです
これまで経験したことがないこのしんどさ、辛さは体でまだ次々と作り出されているようです。

寝ていないときは、正常でないぼんやりしたあたまで症状を分析、原因を考えている
金曜日、喉がおかしい、というと、職場のみんなから漢方薬、のど飴、よくわからないetcの供出を受け、
まとめてに口に入れて会社を出た、飲み合わせが悪かったか?
どこかでサリンのようなものに合成されたのでは、またそんな被害をうけたのではないのか
吐き気がするけれども、もどすと余計にしんどくなるようで我慢するのも辛い

これだけ寝ていると夜はどうなるのだろうと心配になりましたが、
杞憂でした。本当にダメージを受けているときはどれだけでも寝続けられるのです
日曜日、天気は持ち直して、いつもなら少し無理をしてでも日帰りで里山へ、というところですが
今回はそれどころではない

階下に下りても料理の匂いに吐き気がしてまた戻る
一日半、何も口に入れてなくて出すばかり、脱水症状も心配になります
里山のポット苗のキャベツも脱水症状になっていないだろうか
我慢を続けたおかげで月曜日にはなんとか出社でき、リハビリの1日となりました





2012.11.12

BOOKOFF(ブックオフ)の続報

お昼休みのBOOKOFF(ブックオフ)通いでは、200円の単行本105円の雑誌なりを買うと150円の券を1枚くれます
そこそこ"雨読"用に本を仕入れたので券が少し溜まりました
今はただの紙切れですが、本を売る時に出せば買うとき150円で使える券に変身
まだ本を売ったことはないけれど、持ち込んでもたいした評価をしてくれないのは店の売値からも明らかです

家の本棚からもう読むことはないだろう、という本をピックアップ、その中から4冊を通勤バッグに入れ、
(モバイルパソコンも一緒なのでこのくらいが適正というか限界)
昼食後のウォーキングで持ち込んで、本を探している間に査定されたのは全部で40円

これだけだったらなにも重たい目をして持ち込まなくても・・、というところですが+150円
あと1冊でもう1冊買えます
翌日また4冊持ち込むと今度は220円 2冊を100円と評価してくれました。
なんとなくわかるけれど内訳の説明はなく(聞けばわかるのでしょうが)、10円と100円2段階の値付けか

うまく回していくと家の読まない本が整理処分できて、ほとんど出費することなく1/4量のいま読みたい本が手に入る
手に入れた日から1月単位に券の有効期限があり、使えるのは1回1枚という条件があるけれど、
毎日の運動になり、なんと理想的なシステム これも毎日通えるから出来ること 

持ち込んだ高橋和己の小説が200円コーナーに並んでいたのを見つけたときは
懐かしいような恥ずかしいような
間違っても自分が持ち込んだ本をまた買うことのないように気をつけよう




2012.10.27

晴耕雨読のために

会社のお昼休み、隣のビルの図書館(大型書店)通いは中断し、今は関西最大級を謳う別の本屋さんへ
大阪ミナミの中心、戎橋通りの BOOKOFF(ブックオフ)

隣のビル地下のスーパーに調達に行っていたお弁当は給食弁当に変わり時間短縮、
さっさと食べ終え急ぎ足で10分弱、往復20分の地下街なんばwalkのウォーキングは食後のいい運動になります

午後1時までのお昼休み、本屋にいられるのは正味25分ほど 
まずは雑誌の棚で田舎暮らしの本をさっとチェックし(ほとんど105円)、次に本命のALL200円コーナー 
実はコーナーではなく脚立を使わなければ届かない高く広い棚4面にぎっしりと色々なジャンルの本が詰まっています。

たとえば帯付きハードカバー2800円の新しい本でも税込み200円
読みたい本が見つかればラッキー、定価でもほしいような本が見つかればもう最高

旧来の古本屋というと、狭い店内に日焼けした本が積み上げてはあるけれど、
そんなに回転はなさそうで、お年寄りが留守番みたいに座って
値段はもちろん新本よりは安いけれどせいぜい元の半値まで

そんなイメージとまったく違ってたくさんの若い人が同じコーナーで、
買い入れ、整理を忙しくやりながら販売に立ち、たくさんの本が動いている
♪本を売るならブックオフ♪ のフレーズとおり仕入れは買い取りしかないのだから売るより買う方が重要?
安いから回転が速く薄利多売で成り立っているのでしょう

隣の大型書店では棚の本にそんなに動きはないけれど、こちらは非常に早く棚の本が変わり、通っても楽しみ
それにジャンルごと日替わりのワゴンセールは105円の本が並べられここもチェックしなければ・・・
本好きにはたまらない場所です




2012.6.28

この土日は父の十三回忌で福岡の実家に帰っていました

この歳で帰るというのも少し変ですが、やはり全体座標系の原点はここなのです
交通機関は往復とも飛行機、それも格安航空会社のピーチを選択しました
JAL、ANA以外の航空会社は始めて

インターネットで予約して、24時間以内にコンビニで支払う
航空券はプリンタで印刷したバーコード、裏紙だったので、こんなもので大丈夫なのかなと
料金は格安が売りというだけあってやはり安い、それも日々変動しているようです

一月ほど前に購入したのですが、その前日にとりあえずチェックしていた。
翌日見ると同じ便が二千円以上上がっている。あわてて注文します。
あわただしいのはネットオークションみたい

往復とも別の便で飛ぶナさんのは数日前に購入していたのですが往復で三千円ほど安かった
私の高い方でも往復料金が新幹線の片道料金よりまだずっと安い
これを利用しない手はありません
曜日、時間帯で料金が違い、アクセスが難しい朝早い便は更に安く手に入ります

金曜定時後 オフィスの4F下のフロアから出るリムジンバスで関空へ阪神高速湾岸線をひた走り
少し余裕を待って到着 
ピーチへの案内板が導くのは各社とは反対の空港ターミナル裏側の一角、でも駅からはすぐ近い
フロアに立つ読取り機器に印刷したバーコードをかざすと搭乗手続きは完了、
でもこの裏紙バーコードは復路も共通なので大事にしておかなければ

そして出発時刻の30分前には搭乗手続き終了宣言 キャンセル待ちの処理のためかと思っていたらそうではなかった
そんな窓口はないし、間に合わなければお金は返さないよ、と言っているので乗っても乗らなくても一緒 
それよりまとめてバスに乗せて滑走路の隅の離れた飛行機まで運ばなければいけない それで打ち切りが明確で早いのです

一般道路も走るバスを降り、タラップは歩いて登るのでお年寄りには利用は困難か
機内は通路、座席の前後間隔とも狭く、後から窓側に入るのも席を空けるのも大変、太い大根は不可
手荷物は有料なので普通なら預ける大きなスーツケースが頭上の棚に詰め込まれる

それでも定刻どおり飛び立ちました
機内サービスはなく、新幹線の車内販売と同じ、だけど新幹線ではカップヌードルは置いてないでしょう、そして高い
利用している人はほとんど見ない、そういえば手荷物チェックでドリンクを通している人がやけに多かった
こんなスタイルに納得して、予定が早く決まっていて、変わる可能性が少なければ有効な移動ツールとして
利用を考えてはどうでしょう


2012.6.1


新藤兼人監督が亡くなりました

小説を読まないのと同様に、いまは長時間拘束されるのがなんとなくいやで、あまり映画に縁がない私でも
午後の遺言状 など日本の秀逸な作品には関心があります

そんな私ですが昨年のある日、一人の里山で遅いお昼を食べながら見始めた日本の映画
それが 裸の島 でした。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島で暮らす夫婦と二人の男の子
飲み水と畑の水は手漕ぎ舟で運び 桶を担いで崖の上の畑に上る 
生活に変化はほとんどなく ひたすら その繰り返しの映像
背景に流れる音楽はあったように思うのですが、家族の声はまったくありません
会話がなかったのか、声の音を出していないだけなのか、よく思い出せないけれど、
病気になって医者に間に合わず下の子は死んでしまう、など多少変化はありますが、
あきれるくらい単調な生活の繰り返しと無声の進行は衝撃的でした 
登場人物がどのようなことを考えて生きているのか、言葉がなくわかりません
映画を観て、こんなに心を打たれたことはありませんでした

里山でまだやりたいことがあった私は、またあらためて観ることもできるだろうと思い切って途中で切りました。
その後オンデマンドで探しても見つからない
これはその後ずっと心の宿題です

おそらく まもなく どこかで新藤監督の追悼特集が組まれるでしょう
それを楽しみに待ちましょう でもまた里山の午後だったらどうしよう

時を同じくして、NHKクローズアップ現代で映画のフイルムがなくなる、というテーマの問題提起をやっていました
フイルムのデジタル化が進み、映写機もいらなくなり、作る会社もなくなるのです
子供の頃、家庭用映写機はなかったけれど幻灯機はあった
銀塩カメラもビデオテープもそうでしたがものすごく早い技術の進歩にあっというまに消えてしまいました
この流れの中にいる私たちはモノをどうとらえ付き合ったらよいのでしょう


2012.4.20

各駅停車が好き !?

新しい勤務地の新しい職場について以前に少し報告しましたが その後の報告

大阪 南のターミナルの真上のオフィス 
交通の便はよくなり、各駅停車しかあり得ない市営地下鉄から、近鉄の快速急行に変わったことで、
確実に座れた朝の45分のパソコン作業時間が、本を読むエリアを確保するのも大変な20分ちょっとに変わってしまった。

ホームページの更新ねた作成作業はほとんど電車の中だけだったのですが、それが出来なくなり
更新も遅れがちになりました
ホームで快速を待つ列は前のほうに並ばないと、本を読む空間を確保することすら難しい
20分でも本を読むことができないのは性分として耐え難いことです 
車内時間を無駄に出来ないシンドローム とでも名づけられるのでしょうか

あるとき快速の前に先発する各停の車内を見るとたくさんの座席が空いています
時刻表で調べると少し間に合わないけれど、ならばその前の各停では ・・・・・
十分間に合う 家を朝10分早く出るだけで50分の座れる時間が得られるのです

それからはずっと各停利用
しかしびっくりしました 3つの駅で計5つの列車に追い越されていた
自ら求めた他のことが出来ない時間を確保するためでなければ、気が狂いそうになるはず

追越し駅に到着すると、すぐ後を走る列車が通過線を走り去り、すぐ少し間をおいてまたゴーッという音
そんな事実を知れば線路の上はかなり命のリスクの高い状態だと気が付きます

しかしリスクはどちらの列車も同じ、身動き取れない快速列車に比べると快適列車の50分はもうやめられません
あるときの何気ない発想の転換で大きな得をした、と感じる自分

出張でも帰りは各駅停車の列車を調べ、その日のうちに帰り着くのであれば遠くでも躊躇せず選択します
こちらは時間を利用するのではなく、時間を楽しむ
車窓からの風景はゆっくり眺められ、駅の周りの街、入れ替わる乗客の様子や会話を楽しむのです、

ほとんどの人がそんな選択をしないのは、私のほうが変わっている、ということなのでしょうか
と思っていたら、いつも隣の列に本を読みながら待っているおじさんは一緒に最後まで乗っていたし、
昨日 先に横に座っていたおにいちゃんは最後まで寝ていた