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「お前の部屋って・・・おもしろいモンねーよなぁ」
いきなり部屋に押し入ってきて、金髪の青年は部屋主の机の上にドカリと腰を下ろした。 「・・・・・・シーナ、ノックもせずに押し入ってきて開口一番がそれか?」 机の片隅に積まれた書類から目を上げる事なく、解放軍の最高軍師が淡々とした口調で言いはなつ。 「俺とお前の仲で、ノックは無用だろ?シュウ軍師殿」 シーナは窘められたことを物ともせず、書類の山の一枚を取り上げてぺらぺらと見た。が、すぐに興味を失って机の上に投げる。 さっきの一言以来、シュウが全く相手をしてくれないので、仕方なく足元によってきた猫を抱き上げて、なれた手つきで遊び始めた。 しばらくの間、静かに時間が流れる。 だが、シーナはそんな空間が退屈でしょうがない。 「・・・・・・・・・・・・」 しびれを切らしたように立ち上がり、ゴソゴソと本棚などを探り始めた。 並べられている本の殆どが、各国の地理・地形・風土の他、さまざまなデータを収録した資料本だったり、おおよそシーナの興味を引きそうな物はない。 (・・・・・・・・・むぅ・・・) 次にシーナはベッドの下に手を突っ込んだ。 まだ浅い所で、堅い物を見つける。 嬉々として引っ張り出してみると、それは結構大きな木箱だった。 (なんだ?こんなところにこんなもん隠して〜・・・さては・・・さては、さては??) にっしっし。と含み笑いをしながら、期待にこそばゆい感じのする気持ちを押さえて、木箱の蓋をゆっくりと上げる。 だがシーナの期待に反して、中身はシュウの衣類や小物をきっちり区分けして収納されている、ただの衣装箱だった。 「・・・・・・・・・むかっ・・・」 衣装箱を足で乱暴にベッドの下に蹴りもどすと、再びキョロキョロと辺りを見回し始める。 なんだかだんだんシーナも意地になってきているようだ。 「さっきからちょろちょろと・・・何を探しているんだ」 今まで無視を決め込んでいたシュウが、額に青筋をたてながら、座っている自分をを押しのけて机の引き出しの中を調べているシーナの首根っこをつかんだ。 「いやぁ〜・・・お前も男だし〜エッチぃ本の1冊や2冊、どこかに隠し持ってんじゃねーかな〜って・・・」 「そんな馬鹿馬鹿しい物はナイ」 何かと思えばそんなことか・・・とでもいいたげな様子で、シュウは短く言い放った。 あまりの素っ気ない即答。 馬鹿馬鹿しいなどと言われたものを今まで懸命に探していた自分まで馬鹿にされたような気がして、ついでに全国の青年が男になるために用いたであろう、青い春の沽券を守るだめに、シーナは立ち上がった。(意味不明で勝手な思い込み) 「むっかぁ!何だよ、お前には青春がないのか?!!」 「やかましい。俺にはそんな低俗な物、俺には必要ないと言っているんだ」 「必要ないだとっ・・・・」 最後まで叫び切る前に、シュウに口を押さえられて飲みこまされた。 シュウはシーナを押さえたまま立ち上がり、唇を彼の耳元に当てる。 「そんな物がなくとも、俺はお前で事足りている」 そう低く囁くとシュウはシーナを放し、再び机に向かって書類をめくり始めた。 シーナはしばらく、目の前の彼の姿を不思議な物を見るような目で見ていたが、だんだんと顔中の筋肉が緩み、やがてゲラゲラと声をあげて笑い出した。 再び、青筋を立てたシュウの視線がシーナに刺さる。 「仕事中だ静かにしろ!」 「低俗なモンいらん!とか言いながら、お前もたいがいムッツリじゃん!ぎゃはははっ」 笑いながらバシバシとシュウの背中を乱暴にたたく。 全くおさまることのない彼の笑い声に、とうとうシュウが実力行使に出た。 引き出しの中にしまわれていた、本を纏めるために常備されている紐でシーナを後ろ手に縛り付け、口には猿轡をかませて床の方に放り投げた。 「これがすんだら相手をしてやる、それまでそこで静かにしていろ!」 やっと静かになった、と再びシュウは仕事に没頭した。 その後、アップルやクラウス他が運んでくる書類が増えに増えて、結局シュウの仕事は深夜まで及び、終わったころには明けのカラスが鳴いていたという。
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微かに、シュウシーナ。そしてなんだか中途半端でないかい?僕よ・・・
肉うどん食い過ぎて気持ち悪い・・・とか思いながら書きました(それもどうよ) 何故いよかんがシュウシーナ?って人もおられるでしょうが、友人の影響です(笑)もう、手をつけたらすぐに感化される奴なんですよ、僕って奴は(爆) 生ぬるい!とか、ここ違う!って思ったらメールしてきなさい友人よ。したらばあなた好みの小説が出るかもしれんぞ(そんなモンいらん?:笑) |