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絶対可憐チルドレン短編集

時々想像してみるの(多分兵部かな?)


投稿者名:ルカ
投稿日時:09/ 1/ 4


 ……泣きたくなる。
 切な過ぎて泣きたくなる。

 思い出すのは光の記憶。
 闇の中沈んだ光。

 京介ってば、ほんと不二子がいないとだめなんだから。
 ほんと頼りないわよね。
 笑って貴方はそういったね。

 ……懐かしい記憶は闇に沈んで。
 遠い遠い彼方へと消えていく。

 ただあるのは闇。

 僕は闇の中聞く。
 切なく悲しい恋の歌を。

 思い出すのはあの人のこと。
 恋していたわけじゃない。

 ただ……切ないだけ。

 あの光の日々へと戻りたい。
 戻りたい。

 女王たちをみていると切なくなる。
 あの人とあまりにもキミは似すぎていて。
 僕が奪った命を思い出す。

 不二子さん、不二子さん。
 あの時は光の日々だったね。
 ただ光だけを求めていたよ。

 彼が憎い、憎い、憎い、憎い。
 多分僕は彼を憎んでる。

 光の日々を送る君を。
 多分僕はいつか殺すだろう。

 女王がキミを殺すよりもキミをその前に殺したい。
 
 ……キミがいなくなれば、多分……女王たちも光を失うだろう。

 光の象徴は、あの人と不二子さん。
 
 すべてが消えてしまった光の残照。

 思い出すのは悲しいあの時の記憶。

 ただあるのは切なさだけ。
 あの時に戻りたい、戻りたい、戻りたい。
 戻りたい、ただ戻りたい。

 時々想像してみる。
 光を失った彼女達の姿を。
 
 ああ僕はころしたいほど、君を憎んでる。
 殺したいほど、光の中にいるキミを憎んでる。
 バベルというぬるま湯に存在するノーマルのキミを。
 殺したいほど憎んでる。


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