……泣きたくなる。
切な過ぎて泣きたくなる。
思い出すのは光の記憶。
闇の中沈んだ光。
京介ってば、ほんと不二子がいないとだめなんだから。
ほんと頼りないわよね。
笑って貴方はそういったね。
……懐かしい記憶は闇に沈んで。
遠い遠い彼方へと消えていく。
ただあるのは闇。
僕は闇の中聞く。
切なく悲しい恋の歌を。
思い出すのはあの人のこと。
恋していたわけじゃない。
ただ……切ないだけ。
あの光の日々へと戻りたい。
戻りたい。
女王たちをみていると切なくなる。
あの人とあまりにもキミは似すぎていて。
僕が奪った命を思い出す。
不二子さん、不二子さん。
あの時は光の日々だったね。
ただ光だけを求めていたよ。
彼が憎い、憎い、憎い、憎い。
多分僕は彼を憎んでる。
光の日々を送る君を。
多分僕はいつか殺すだろう。
女王がキミを殺すよりもキミをその前に殺したい。
……キミがいなくなれば、多分……女王たちも光を失うだろう。
光の象徴は、あの人と不二子さん。
すべてが消えてしまった光の残照。
思い出すのは悲しいあの時の記憶。
ただあるのは切なさだけ。
あの時に戻りたい、戻りたい、戻りたい。
戻りたい、ただ戻りたい。
時々想像してみる。
光を失った彼女達の姿を。
ああ僕はころしたいほど、君を憎んでる。
殺したいほど、光の中にいるキミを憎んでる。
バベルというぬるま湯に存在するノーマルのキミを。
殺したいほど憎んでる。