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絶対可憐チルドレン短編集

平行線(兵部と薫未来編。短編)


投稿者名:ルカ
投稿日時:08/12/ 9

 どこまでいっても平行線で、たどり着くことはない。
 永遠に平行線。

「僕は絶対に薫を殺したりはしない!」
 そういいきった彼はでも未来に絶対に女王を殺すだろう。
 ボクはそれを知っている。
 ずっとずっと平行線。
 永遠に平行線。
「所詮、ノーマルとエスパーが相容れることはない」
 ボクの言葉に彼は否定を返す。
 でもボクは知っている。
 彼は絶対に女王を殺すと。
 きっときっときっと。
 女王は悲しい顔でボクを見た。
 皆本のところへと言ってくるといって。
 彼女は知っているはずなのにあの未来を。
 でも破滅へと向かって女王は歩き出す。
 自分を殺す男に会いにいくためだけに。
 ただそれだけのためだけに。


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