お父さん、お母さんごめんなさい。
ボクはもうおしゃべりしません。
ボクはもう、何も考えません。貴方たちを苦しませることはしないから。
お願いだから……お願いだから、ボクの名前を呼んで。
お願いだから、お願いだから、お願いだから、ボクを……。
「……どうしたの、京介?」
「あれ……えと不二子さん?」
「もう姉さん、でしょ? もうぎゅっとしたげるわよ。不二子の朝のスキンシップ!」
「うわあああああ、やめて姉さん」
ゆめを見てた、とても悲しいゆめを。
悲しくて切なくて、涙がでてきた。
もう、京介ってば、と不二子さんが、いや姉さんがボクの名前を呼んでいた。
とても心が温かくなる。
ボクはベッドから身を起こす、そして抱きついてくる姉さんを見る。
「……朝のスキンシップはいいよ」
「もう不二子、京介のためにしてあげてるのに!」
「……もう十分だよ」
ものすごく抱きついてくる不二子さんはちょっとだけうざい。
でもちょっとだけうれしいのも確かだった。
「うなされてたけど、またいやなゆめみたの?」
「……ちょっとね」
化け物、と叫ぶ両親たち、そしてボクは捨てられた。
憎しみの瞳でボクを見るオトウサンとオカアサン。
お願い、もうおしゃべりしないから、お願いだから、お願いだから、貴方たちの望む普通の子供になるから。ボクを……愛して!
ボクは何度も叫ぶ。ゆめのなかで。
ゆめはとても悲しい。
現実はとても温かい。
不二子さんの温かさを感じるけど。
でも今はとても切ない。
悲しいゆめを見る。
とても悲しいゆめを。
切なくて悲しくて、ただ悲しい。
悲しいゆめを僕はきっと、永遠に見る。
この生が有る限り。
私は多分兵部と皆本しか見てないんです(汗
皆本と兵部でしか小説書きとしては萌えないというか。
書きたいのは二人で、チルドレンは読者としてよみたいというか。
・・・・・・今度こそはチルドレンでかくようにしたいです。 (ルカ)