死を思うという言葉はどこか遠い昔に聞いた言葉。
「ほんとやきがまわったワケ」
どこか温かい人々に囲まれ、にぎやかにすごしているうちに心が麻痺していたかもしれないと思う。
ベッドから起き上がり、そして冷蔵庫へと向かう。
あけてみるとそこにはいつもどおり、ビールの缶だけが入っていた。
私は一つの缶を手にとる。
いつものことだ。
夢を見た後は切ない、自分が殺した人々の夢は。
そして……大切なものを消し去ったのも自分だった。
もう微笑みすら思い出せない。
いや本当の微笑みではなかったかもしれないが。
あの小さな生命が笑ったその瞬間、この心は躍ったのだ。
どうせ人は死ぬんだ。それは間違いはないけど。
切なくなる、血だらけの中立つ自分の夢を見た日は。
そしてそっと台所の隅にある呪いの品物が詰まった段ボール箱を私は見る。
「……生きるために、人を殺してどうしてそれが……」
昔思っていたことを反芻する。
でもそれをあわてて私は打ち消す。
こんな考えをあの人は多分……。
半分人ではないけど、でも人以上に人らしいあの人は悲しむだろうと思うから。
だから思考を打ち消す。
ルルル……電話がなる。
私はあわててベッドルームへと戻るべく走り出す。
今は深夜だ、こんな時間にかけてくるのは大概が同業者だ。
「エミ! 仕事よ!」
仕事よ。という声とともに電話とると聞こえてきたのは、GSであり、どけちで金に汚い、と常々思っている……美神令子の声だった。
…二つで序章くらいだなと思いますすいません。 (ルカ)
分量的に判断が付きづらいですが、今後への期待も込めてB評価をつけさせて頂きます。
今後に期待していますので何とか続きを頑張って下さいね。
追伸
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