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〜GS・短編集〜

唐巣神父教会での騒ぎ


投稿者名:道化師の黒銀
投稿日時:07/ 6/23

美神が横島をボコった後、皆はダイニングでお茶を飲んでいた。

「で、その男達は東京から飛ばしたわけね。」
「はいっす。 文珠で記憶の改ざんもしましたっす。」
「全く横島君、君もとんでもない事をするね。」
「あははは・・。」

4人の会話を横で顔を突き合わせて聞いているタマモ、シロは・・・・
「相変わらずスゴイ事をするでござるな。」
「あら、それを言ったら美神の方がスゴイわよ。」
(・・・・タマモ、すっかり美神殿に傾倒しているでござるな・・・。)
「? 何か言った?」
「何でもないでござるよ。」(ある意味、よかったかもしれないでござるな・・。)
「そお?」


「そういえば、さっきの続きなんだが・・・。」
「はい?」
「私がしてみた野菜は・・・普通の野菜なんだが・・。」
「ああ、そういえば、普通よりも少し大きいと。」

その言葉に、唐巣神父は意を決したかのように話し出した。

「ただし、色が普通の色じゃないんだ。」
「え?」

ドンッ!

そう言うと、唐巣神父はカゴに入った野菜を横島の前に置いた。


その中身の野菜は・・・・・

蛍光ピンクのキュウリ、毒々しい赤色のナス、無数の目の模様があるトマト、沖縄の野菜ゴーヤのようないぼいぼのある黒い大根、キラキラとラメのように光るジャガイモetc・・・であった。

それらの野菜を見た横島と美神は汗を流して固まっていた。
「あ・・・あの・・、先生・・?」
「あ・・・あの・・、神父・・?」

2人の問いかけに唐巣神父は遠い目をして語った。
「ふっ・・、私が栄養失調で倒れた時に君達が精霊石で霊的変化を野菜に起こした後、私もしたんだが・・・・色々とあってね・・・・。」

その言葉にピートはうつむいて暗い顔をしている。




2人の回想
(大地の精霊よ・・)
(お〜じゃ〜ましま〜す。)
唐巣神父が呪文を唱え終わりに来た時、六道 冥子がやってきた。
(お母様〜が、果物を〜持って〜行きなさい〜って〜。)

その時、美神とピートが呪文を唱えて造った(?)野菜がいくつか奇声を上げて冥子の目の前へジャンプをした。

その奇形を目にした冥子はブッツンした。
(!? うえ・・・うえええええんんんん!!!!!!!)

その時、唐巣神父の呪文は唱え終わる所まで来ており、冥子の暴走で一応成功はしたものの色が普通の色ではなくなっていた。
そして、精霊石は冥子の暴走によって壊されてしまったのである。

回想終了




「「・・・・・。」」
その出来事に美神と横島は黙っているしかなかった。

シロとタマモはカゴに入っている野菜を見ながら話を聞いている。
いや、遊びながら聞いている。


その時、どこからか幻想曲の一節が聞こえてくる。
〜♪〜〜〜♪♪〜〜


カオス作・携帯電話(カオス作の携帯電話は通信料はカオス特製衛星を使うので通話料は無料。ボディもカオスが作るのでお金はかからないので、ブラドーとピートとの連絡用に持っている。島の皆は島を出る気が無いけどパソコンは使いたいという事でブラドーの私財からカオスに携帯電話とパソコンと衛星の作成を依頼したブラドーであった。)を取るピートであった。
余談だが、ブラドーの依頼料でカオスは郊外の山と家を買ってそこにすんでいる。
ヨーロッパの魔王といわれたカオスは、ブラドーの助言もあってオカルト関連アイテムを開発したりしてGS協会、Gメン、オカルトグッズを扱う店に売っている。
なので、土地税などの税金と維持費を払えるほどの収入になっている。

「はい、父さんですか。」
「・・え? そうなんですか?」
「分かりました。 伝えておきますね。」


「今、父から連絡があって何でもオカルトを扱う裏の組織ソドムが動いているらしいですよ。」
「ソドムですって(だって)!?」
ソドムという言葉を聞いた瞬間、美神と唐巣神父が叫んだ。

「それは本当かい!?」
「はい。 何でも、父の話によると最近裏の世界で暗躍していたオカルトと武器を扱うソドムが何かを作ろうとしているらしいです。」
「ソレが本当なら、文珠を狙うというのも納得だわ。」
「うむ。 美知恵君も文珠の事はトップシークレットとして厳重に記録を管理しているんだが・・。」
「文珠の事を探る人は後を絶たないですし。」
「アシュタロス関連で文珠の事がソドムに知られたかもしれないわね。 でないと、前回の出来事(美神と横島の怒り 〜おキヌの苦しみ〜)からしては遅すぎるわ。」

3人が話している内容に横島とタマモ、シロはついていけずに??????マークを浮かべている。

「あの〜、ソドムってのは何っすか? 俺達、ソドムってのを知らないですけど・・。」

横島が質問をするのに合わせてタマモ、シロが頷く。

「そういえば、横島君達には裏社会のことを少しだけしか話していなかったわね。」
「はいっす。 俺が聞いたのは霊能を悪い事に利用したり、妖怪を兵器とする・・・組織です。」
「じゃあ、いい機会だから説明しておきましょうか。」

「タマモ、シロ。 あんた達も聞きなさい。」


美神は、コホンと咳払いをして話し出す。
「いい? 裏社会といってもいろいろあるのよ。」
「いろいろっすか? 例えば、親父が会ったテロリスト、ガンダーラみたいなのを造っていた南武とか企業とかっすか?」
「その通りなのよ。 目的に応じて手段も違ってくるわ。 ・・・例えば、南武はガンダーラを兵器として利用するために、幼鳥の頃からさまざまな事をしていたわ。」
「・・・そうっすね。 今、思い出してもトンデモナイことをしていた企業でしたっすね。」
「ソドムは、心霊ビジネスに手を出したばかりのビギナーな南武とは違って正真名の裏社会の組織・・・・さまざまな犯罪ビジネスを展開している巨大な組織なのよ。 もちろん、心霊も利用しているわ。」

「そんなにスゴイ組織なの・・・?」
タマモが思わず質問をした。

「スゴイてもんじゃないわ。 ハッキリ言って、ソドムは全世界の裏社会の中でもその頂点に立つ組織なのよ。」

「「「・・・・・。」」」
美神の説明に言葉が出てこない横島、タマモ、シロの3人。

「でも、ソドムはなんていうか得体の知れない存在の組織なのよ。」

美神の意外な発言に驚いた3人は質問をした。
「「「え? それはどういうことなんですか?(なの?)(でござるか?)」」」

「う〜ん・・まあ、私にも詳しい事は分からないけどまるで蜃気楼のようにつかみどころがない組織としか言いようがないわね・・。」

「でも、ソドムが横島さんの文珠の情報をつかんだという事は今になってとは思えない気がしますけど。」
「確かに、ピート君の言うとおりだな。 ソドムが情報をつかんだのはアシュタロスの事件よりかなり前からだと思うからね。」

ピートと唐巣神父の言葉を聞いて、タマモが何かを思いついたらしい。
「それって、ソドムっていう組織の中でも端末が先走っているんじゃないの?」

「その可能性もあるわね。」
タマモの問いに答えた美神は唐巣神父に話しかけた。

「となると・・、Gメンに早いところ行かないといけないわね。」
「そうだな、美知恵君に君達が来る前から電話で少しの事情を話してあるから、行けば話しは早いはずだ。」



話がまとまって、席を立った瞬間・・・・・・・・



ドゴゴンンンッ!!!!!

ドドドドドドドドド・・・・





教会の礼拝堂の方から爆発音と地響きがしてきた。


『!!!!』



それに条件反射でイスを蹴って立った皆は、土埃が一面に舞っている礼拝堂の方へ向かった。


唐巣神父が叫ぶ。
「皆! 今のは、横島君のアパートに来たという男達の仲間らしいから気をつけるんだ!」


礼拝堂へ出た美神らの目の前にあるのは、あたり一面に舞う土埃と破壊された礼拝堂であった。


「な! き・・・教会が・・・・。」

破壊された教会の壁、礼拝堂を見て唐巣神父が引きつった声を出す。


美神は何かの気配に気付いて表情が厳しくなる。
「!」

タマモ、シロ、ピートも同様である。
「「「!」」」


土埃の向こうから現れたのは、横島のアパートに現れた男達6人+10人の武器を持っている人達であった。

男達の中でリーダー格の男が話し出す。
「・・・そこの日本小僧が、大人しく文珠を渡せばこのようなことをする予定はなかっただが・・。」
「こうなってはしたかないが、お前達を連れ去るとしようか・・・。」

男の言葉に賛同するかのように周りにいる男達が騒ぎ出す。
「殺すよりも、生かしておいた方が色々と利用できるからな・・。」
「くく・・。 じわじわ追い詰めるか・・。」
「・・・。」


騒いでいても、臨戦態勢を一分の隙もなく構えている男達に、美神達は・・・・。

「どうやら、やる気らしいわね。」
「ヤラなけれられば、ヤラレますしね。」
「そうわね。」
「了解でござる。」
「そうですね。」
「やろうか。」


「んあ? てめー・・ここの神父かい?」
「そうだが。」
「はん・・! 気にイラねーな!」

唐巣神父が男達のカンに障ったらしく・・・・・・・・最大のタブーを言ってしまうことになる・・・・・・・。



リーダー格の男が礼拝堂を壊したらしい2弾もの弾を込められるタイプの連続発射バズーカで最後の弾を撃つ。
「フン。」


ドンッ!!


物凄い勢いで弾が打ち出されたのを合図に両陣が動く。

左に美神、タマモ 中央にシロ 右に横島、ピート 後方に唐巣神父が展開する。


先陣を切ったシロは、バズーカの弾を霊波刀で弾の中にある信管を外甲ごと真っ二つにする。 

「ていっ!」

コレにより、爆発する心配がなくなった弾は左右に2つに分かれて、シロの後ろの床にめり込む。


「聖なる神よ〜・・! 汝の力を借りたまえもう!」(強)
唐巣神父は、シロが飛び出すのと同時に横島から渡された文珠と自らの霊力を使って近所に被害が及ばないように強力な結界を張る。

それは、教会の敷地・・・庭にも及ぶほどである。


「! 結界をはったか? まあ、いい。」
「コレでやりやすくなった。」
バズーカを撃った男は、そう言い放つとバズーカを投げ捨てるとスーツの袖からハンドブローを出して構えた。

チャキッ!
神通棍を伸ばして霊波を通わせた美神がリーダー格の男に挑みかかる。
「はあっ!!」

男は自分の方へ向かってきた美神を迎え撃つ!

「・・!」
「・・!」

バシッ!

鍔せめぎあっていた二人は離れると、互いに相手の事を評価した。

「やるわね!」

「やるな・・!」

だが、それは負けられないという決意に変わる。

「はああっ!!」
「はああっ!!」


神通棍とハンドブローで激しい接近戦を繰り広げる美神と男の間に割り入る者はいない。


神通棍を右のハンドブローでブロックし、左のハンドブローで攻撃を仕掛ける男だが、それは美神にあっさりとかわされるが、それも読んでいたらしく、脚払いを仕掛ける。

美神は、とっさに脚払いを避けるために飛び退くが、間髪いれずに男がハンドブローでの連続攻撃を美神にかける。




ガンッ! キン! ガン! 






男達は、アパートの様に拳銃を使用せず、両手に剣を括りつけたタイプのハンドソードを使って横島達に挑みかかっている。


横島は、右手に霊波刀と左手に進化版の栄光の手で男達の相手をしている。
時には、サイキック目くらましで目を眩ませた後、止めを刺しているスタイルが主流だが、栄光の手にある文珠も使用している。
(回)(復)(防)この三文字で自分だけで無く、皆の体力を常時回復し、危ない時にはオートでバリアをはって防ぐ。

「シュ〜ッ!」
「ぐっ!」

男が剣で横島に切りかかってくるが、横島は何とか、左手の栄光の手で防御をすると右手の霊波刀で胴を薙ぎ払うが、すぐさま別の男が襲い掛かる。
しかも、胴を薙ぎ払わされた男は飛ばされただけで、意識を奪うにはいたらなかった。
シロは、横島だけでは対処しきれない男達の相手をしている。

「先生! 大丈夫でござるか!?」
「ああ! よそ見をするな! こいつら、思ったよりもしぶといぞ!!」
「了解でござる!」

見事な師弟コンビネーションで男達の攻撃をかわしつつ、攻撃を仕掛けている。



ピートは吸血鬼としての力を利用して、空を飛び、空中からダンビール・フラッシュを放って男達を撃墜していく。
しかし、男達の腕に括りつけられたハンドソードの手首の所が大きく曲円を描いていて、盾にもなる部分から仕込み矢が撃たされる。

「!」

それにピートはとっさに身体を霧にして避けたが、剣に霊力を通わせた3人の男がピートに切りかかる。

「ぐっ・・!!」(まずい! 霧になっているとはいえ、霊力を通わせた武器での攻撃では少しだが、ダメージを受けてしまう・・。)

そこへタマモのキツネ火が男達の顔面で爆裂する。
「ぐっ!」
「ギャ・・!」
「うっ!」


「しっかりしてよね!」
「ええ、すみません。 タマモさん。」

そのことにより、バランスを崩した男達に唐巣神父が霊波をくらわせる。

「はあっ!」

霊波をくらった3人の男は、吹き飛ばされて数人を巻き込んで地面にぶつかる。

「ぐう・・!!」

だが、巻き込まれた数人は、意識はしっかりとしているが霊波をくらってしまった3人の男は、脳振とうを起こしたらしく床にヒザをついている。


「ピート君! タマモ君! まだ敵はいるぞ!!」
「はい!」
「そうね!」


3人の内、一人が逆鱗に触れる言葉を言う。
本人にとっては、ただのスラム街での罵倒の言葉であったが・・・・・。
言われた当人にとっては、『最大のタブー』である。
「ぐう・・・!」

「テ、テメェ! このハゲ親父があ!!」

「!!!」
『!!!!!!』

その瞬間、戦場と化した部屋の時間が止まった。


美神とリーダー格の男は攻撃の手を止め、顔を強張らせて、タブーを言った男へ顔を向ける。
横島とシロは切り結んでいる男達も動きを止める。
ピートとタマモ、男達は相手に突撃する前の姿勢で固まっている。
脳振とうを起こした3人の内、2人は脳振とうはどこにいったのか、タブーを言った男を見ている。



「・・・・・・・・。」ダラダラ

タブーを言ってしまった男は、口を手で覆うが・・・・時は既に遅し。



リーダー格の男が叫ぶ。
「馬鹿者!! その言葉は絶対にMr.唐巣神父の前では言ってはならない言葉だぞ!!」



・・・・このハゲ親父があ!!


 ・・・・このハゲ親父・・・・

  
  ・・・・このハゲ・・・・

 
   ・・・・ハゲ・・・・


ハゲ!!!!!



唐巣神父の脳裏にこの単語が浮んでくる。


































「・・・ふ・・・・」

「せ・・・先生・・?」
美神が唐巣神父に言葉をかけるが・・・・。


「・・・・・フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ。」


カッ!!

唐巣神父のメガネの奥にある目が光った直後!


ブワッ!!


急激な霊力開放により、唐巣神父の周りで霊気の風が爆発する。



唐巣神父が手に持っていた(強)の文珠と横島の新・栄光の手についている(回)(復)の2つの文珠が唐巣神父の霊気と反応して、唐巣神父に変化を起こす。





「・・・・・若返っとる・・・・?」


その言葉通り、今の唐巣神父は若い姿になっていた。

その理由は、ハゲと言われたことによる「今、私の髪がこんなになったのは、ストレスによるもので、決して体質ではない!その証拠に、私の両親は年老いても髪の毛がフサフサである!!」という強い思いに霊気で反応した文珠(回)(復)で強烈なストレスを受ける前の髪の毛を回復し、なおかつ(強)の文珠で髪の毛だけでなく身体の若返りを引き起こすほどに(回)(復)の文珠が強化された。
その結果、髪の毛が復活しただけでなく、身体も若返ったのである!


唐巣神父が持っている聖書に霊力が注ぎ込まれて聖書のページがバラバラとめくれてページが一枚ずつ斬られたかのように剥がれてくる。

聖書の紙が唐巣神父の周りをパラパラと舞う。



唐巣神父は片手をコートの後ろに入れると、そこから特殊な形をした短剣を6つ取り出した。

「・・・・今、私は暫しの間、過去に戻るとしよう・・・。」

そう言って短剣をスライドさせると、短剣がいくつにも増えた。


短剣が何の支えも無く、唐巣神父の周りに規則正しく螺旋状に並ぶ。

「汝らは主の敵であり、私の敵でもある。」





その言葉と共に、唐巣神父が物凄い勢いでタブーを言った男の元へ向かう。




短剣は聖書のページを突き刺して、男達へと降り注ぐ。

「うわああああああ!!!!!!」


「ぐっ! 総員退却するぞ!」
「はっ!」
「まずは、結界を破るぞ!」
「し、しかし、彼は!?」
「アイツを今、この場で助ける事は不可能だ!」
「イエッサー!」

短剣の雨を僅差で避けつつ、結界を破壊する男達であったが・・・タブーを言った男は唐巣神父に激しくボコられていた。

「テメェ!! 誰がハゲだってェ!? ああ!??」

「何なら! お前のその顔を二度女にもてないようなツラにしてやろうか!! ええ!!??」

「このトンマヤローがぁ!!」

「テメーなんざ、バラシてひき肉にしてそこらへんの魚にでも食わせたろか!」

「それとも、裸にひん剥いてロシアか、中国マフィアにでも売り飛ばしてやろうか!!」

「それでも、この教会の修繕費には足りねーけどな!!」

「よくも、俺の教会をぶっ壊してくれたな! ハゲ呼ばわりは赦すどころか、地獄へ落としてやろうか! マジでなあ!」

普段の温和な唐巣神父からは考えられない程の罵倒の言葉と暴力の嵐である。



「ちょ、ちょっと!」

美神達が止めに入る。

「先生! それ以上やったら、本当に死んじちゃうから!!」
「普段の話し合いでの決着をしてくださいっす! ほら、いつも神父が言っている事っす! ネッ! ネッ!」
「先生! 落ち着いてください!!」

「お前らー! 放しやがれ! まだ気がおさまらねぇ!!!」

美神と横島とピートが唐巣神父を抑えて宥めている間にタマモとシロは、男を唐巣神父から引き離した。


どちくしょ〜・・・



男達は、美神達が唐巣神父を宥めている間に結界を破って退却したらしく、姿が見えない。


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