〜うたかたびと〜
ルシオラを失ってから俺は嫌いな物が増えた……
〜シャボン玉とんだ〜
シャボン玉もその一つだ……
〜屋根までとんだ〜
子供の頃は…その泡の色が……
〜屋根までとんで〜
そして弾ける様が好きだった……
〜こわれて消えた〜
泡の色が幻想的で……
〜シャボン玉消えた〜
弾ける様は突然消えてしまったことに驚いて……
〜飛ばずに消えた〜
だから…子供の頃は好きだった……
〜うまれてすぐに〜
今はその存在そのものがルシオラと被ってしまい…弾けた瞬間に2渡と逢えない事を自覚させられて……
〜こわれて消えた〜
だから…嫌いになってしまった……
シャボン玉…その泡がとても綺麗で……
そして…すぐに消えてしまう……
時には長い間風に晒されて……
時には幼子(おさなご)の手によって……
時には生まれ出流(うまれいずる)事無く……
そんな儚い…幻想的な物だ……
そう…今の俺には感じる……
綺麗で…儚い……
まるでルシオラ…お前のように思えてしまう……
まるで二度とこの手で抱けないと嘲笑われてるかのような気分になる……
だから嫌いだ……
でも…俺はきっとどこか嫌いになりきれないのかも知れない……
本当に嫌いならば見なければいいのに……
どうしても目がいってしまう……
きっと…嫌いと言いながらもあいつの……
ルシオラのことを鮮明に思い出させてくれる存在だからなのかもしれない……
今ではもう…想い出の中でしか生きることの出来ない……
俺の大事な……
大事な存在(ひと)……
はぐるまがどこかで違っていれば……
そう何度想ったことだろう?
俺がもっと強ければ……
そう何度願ったことだろう?
俺がもっと勉強していれば……
そう何度悔やんだことだろう?
俺がもっと……
俺が……
何度も自問し……
何度も答えの出ない迷宮に入り……
何度も眠ることの出来ない夜を迎えて……
それでも尚……
願った……
だけど既に過去のこと……
失った物はもう…取り返しの付かない場所に行ってしまった……
失った物はもう…二度と手に入れることが出来ない……
でも……
それでも願ってしまう……
叶うことが無いと知了って(わかって)いながらも……
ただ…願い続けてしまう……
もう一度ルシオラをこの手に……
今度は二度とは放さないから……
俺の全てを持って守りたいから……
そういつも想う……
この空っぽの心が満たされる日が来るのだろうか?
ルシオラ……
仄かな(ほのかな)温もりを胸に眠る……
俺自身さえも気づかない本当にわずかな温もりを胸に……
幼子が歌っている……
でも…その唄が……
〜シャボン玉消えた〜
る〜し〜お〜ら〜き〜え〜た〜
〜飛ばずに消えた〜
い〜の〜ち〜を〜わ〜た〜し〜
〜うまれてすぐに〜
で〜あ〜あって〜す〜ぐ〜に〜
〜こわれて消えた〜
わ〜た〜し〜て〜き〜え〜た〜
そんな唄に聞こえてしまった……
ルシオラに依存しているのが自分でもよく解る……
そう想いながら今日も日常という仮面を付けて仕事に向かう……
当初はシャボン玉という題名でしたが、泡沫人(うたかたびと)の方が合っている
のかな?と思いこちらにしてみました。
この詩は、最後の替え歌をふと思いついて作った詩です。
ですから冒頭の唄の部分は全部替え歌にしようかと思いましたが、面倒なのですぐ
にやめました。
それに、解りづらいですしね。
私としては、横島君がうちひしがれてる方が書きやすいなぁ〜と思っているので
ってあぶないですね(苦笑
でも不幸のどん底にいますっていう時の心理は解りやすくて書きやすいんです。
それでは、長々と失礼しました。 (霧咲)
どうもありがとう御座います
横島くんは仕事中も
ルシオラの事を考えているのでしょうか
大事な存在(ひと)……
の次の行のはぐるまに
違和感が…って何故にこうも良い所が見れないのか…
いやね、霧咲様が悪いって訳じゃあ有りませんので
長々と申し訳有りませんでした (金森)
読み返してみますと確かに少し違和感がありますね
少し行間を空けた方がよかったかな?
次回以降気をつけていきたいと思います
> 良い所が見れないのか…
いえ、むしろ悪いところを指摘してくださって嬉しく思います
それでは、長々と失礼しました (霧咲)
小説などはまず読者を念頭において読者を楽しませることを前提に書くよね。そのために文章のテクニックに気を使ったり意表をつく展開をもりこんだりと常に読み手の視点を頭に置くんだよ(房でないまともなライターなら)
でも詩は基本的に作者己の内心からのみ生ずる情念のようなものを書き連ねるのが多いよね。中原中也も、宮沢賢治もそんな感じだ。
それが悪いとはもちろん言わないけど、評価…つまり詩に関しては読者に作者の情念と共感して貰う事なんだが、それをもらいたいなら余程の力量が必要だと思うんだよな。
書いて楽しむことに水をさすつもりはないですが、以上の理由で詩は小説に比べて評価基準が厳しいと思われますのでその点を覚悟して頑張ってください。
それと歌詞を書くのはJASRAC的にまずくないの? (ふうむ)
作詞家の野口 雨情氏が自身の生後7日で亡くなった娘さんを偲んで作詞した曲ですからね〜
変に替え歌を創らずにそのままの歌詞のほうが想いが伝わるタイプの話しのように思いました。
その辺のエピソードを思うと評価は保留させていただきます。
>それと歌詞を書くのはJASRAC的にまずくないの?
JASRAC的には……野口雨情氏が昭和20年没で中山晋平氏が昭和27年没ですからすでに保護期間満了してると思いますから大丈夫だと思いますよ。 (黒川)
以下にそのコメントに対する返事を書かせていただきます。
> ふうむさんへ
確かに詩は評価が難しいかも知れません。ですが、それはきっとその人と私の感性の違いから来るものだと思いますので、私はそれを否定しようとは思いません。
むしろ、厳しい評価でも評価していただける事の方が私としては嬉しく思います。
何故なら、評価していただけるという事は私の作品を見て、それに対しての自分の感想が『評価』となるのだと思っているからです。
ですので、厳しい評価でも否定的な評価でも出来ることでしたらしていただきたく思います。
JASRACに関してですが、黒川さんも仰っていられる通り保護期間も終了している童謡のみを題材とさせていただいていますし、それに関しては恐らく何も問題はないと思われます。
例えば、『ほたるこい』という歌は三上留吉さんが作詞をしたものでして、発表時期は昭和8年との事ですし、『さくらさくら』という歌に至っては幕末に作られたとの事です。ですので恐らく問題はないかと思います。
ちなみにこの場合の保護期間とは、WIPO著作権条約の規定に従い公表後50年間となっているようです。
詳しいことは作者自身よく解っておりませんのであまり突っ込んだ内容ですと発言しづらく思いますのでご容赦願います。
> 黒川さんへ
> 歌詞の解釈〜〜
私自身初めて知りました。野口さんが作った歌とは調べましたがそれにまつわる物語等はあまり調べてなかった物でしたので、大変勉強になりました。
> 変に替え歌〜〜
確かに、替え歌を無くした方がすっきりするかもしれませんが、この替え歌自体が横島くんの心情とぴったり一致してるんじゃないかな?と私自身が思いあえていれさせていただきました。
何分こういった所に投稿すること自体が初めてなものですから、手探り状態になっていますが、どうぞご容赦の程よろしくお願いします。
> JASRAC的には〜〜
作者自身でさえ、説明仕切ることが出来ないことを私の代わりに説明していただき感謝のしようもございません。
この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました
以上をもってコメントに対する返事を終えさせていただきます。
長々と失礼しました。 (霧咲)