〜さくら〜
あいつに呼ばれたような気がした……
〜さくら さくら〜
でも、気のせいろう……
〜やよいの空は〜
あいつは死んだ…馬鹿で助兵衛な俺の命を戻す為に……
〜見わたす限り〜
俺は今でもあの時の想いを忘れない…
〜かすみか雲か〜
いや…忘れる事が出来ない……
〜匂いぞ出ずる〜
あいつが永遠にいなくなったと思い知らされた時の苦しい思いを……
〜いざや いざや〜
あの時の自分自身の慟哭は今でも忘れる事は出来ない……
〜見にゆかん〜
弥生の月…旧暦で3月であり新暦では4月頃……
そう…桜の季節である……
俺は桜を見る度にあいつの事を思い出してしまう……
夕焼けも確かにあいつにぴったりだったが桜の方がしっくりくるように思う……
桜は花を咲かせてもすぐに散ってしまうから……
そして、桜は散る間際まで綺麗だからだ……
あいつも、別れ際までずっと綺麗なままだった……
だからだろうか…俺はこの季節が嫌いだ……
毎年この季節になるとあいつの事を思い出して……
そしていなくなってしまう…そんな事を思ってしまう……
…ふと目を向けるとあいつが俺に向かって手を振っている……
だが、すぐに消え去る……
そう…只の幻で、そこには何もない……
この時期になると、よく見てしまう……
頭では…理性(あたま)では理解(わか)っていても……
心では…感情(こころ)では理解(わか)ることが出来ない……
既に3年も過ぎているのに…未だに囚われているのは俺の未練だ……
あいつは、今の俺を見てどう思うだろうか……
変わらぬ事を喜ぶだろうか……
それとも変わってしまったことを嘆くだろうか……
多分、後者だろう……
事実俺は変わってしまった……
表面上は変わらぬ振りをしている……
これが変わってしまった事だからだ……
あいつに逢う前の俺ならば、演技はしていないし……
あいつと一緒に居たときは、常に俺の感情をさらけだしていた……
だけど……
だけど今はそのような事が出来ないで居る……
いや、仮面を外せば感情という物を無くしたかのように真っ白な顔を出してしまうだろう……
だから俺は変わってしまった……
そして…有りもしない幻想にすがってしまう俺の感情(こころ)が嫌いだ……
そして…有りもしない幻想をみてしまう桜も好きにはなれない……
そう思うからこそなのだろうか……
桜を見ると涙がでるのを抑えることが出来ない……
この桜も…隣にあいつがいたらきっと違う涙がでるのかもしれない……
この桜も…隣にあいつがいたらきっと違う感情(こころ)でいられたかもしれない……
なぁ…お前は今何処で何をしているんだ?
なぁ…お前にとってそこは楽しい場所なのか?
なぁ…お前にとってそれは楽しい事なのか?
俺は…お前がいないと……
ナニモデキナイオロカモノダヨ……
俺は…お前がいないと……
イケルシカバネトオナジダヨ……
そんな俺を見てお前は何を思うだろう……
なぁ…ルシオラ……
私自身が、共通点が多いなぁ〜って思っただけなんですけど、皆様はどうでしょうか?
さて、今回は私が思う横島君の心理をモチーフとしてみました。
こんなのは横島君じゃない…そう思われるかも知れませんが、アシュタロスとの決戦直後はきっと表面上は以前と同じだが、内心では違ったのでは?そう思いこのような作品となりました。
尚、『徒然なる儘に』は繋がりはほとんどありません。 (霧咲)
詩人ですねぇ〜。
三行目の「気のせいろう」は誤字ですか?
勿体無いっスねー
横島の新しい一面っていうか
本心?って感じっス。 (金森)
> 三行目の「気のせいろう」は誤字ですか?
あ…全然気づきませんでした。誤字報告ありがとうございます
此処は詩もおkとの事でしたので投稿させて頂きましたが、感想が少なくて読んでくださる方が少ないのかな?と思っていました(苦笑
金森さんありがとうございました (霧咲)