『ほたる』
真っ暗闇の中で……
〜ほ ほ ほたるこい〜
誰かの声が聞こえたような気がした……
〜あっちのみずは にがいぞ〜
だけどその声は誰なのかわからなくて……
〜こっちのみずは あまいぞ〜
でもその声を知ってるような気がして……
〜ほ ほ ほたるこい〜
だから私はその声に問いかけてみたくなった……
〜ほ ほ やまみちこい〜
でもそれはきっと私が生み出した幻影なのだと思う……
〜ほたるのおとさん かねもちだ〜
何故ならもう既にその声を聴く事も、声を発する事も出来ないのだから……
〜どうりで おしりが ぴかぴかだ〜
それでも……
〜ほ ほ ほたるこい〜
…それでも私はその声の主と今一度話をしたいと思う……
〜やまみちこい〜
その話に意味は無く、只その声を耳で感じて……
〜ひるまは くさばの つゆのかげ〜
只その一挙一動を目で感じて……
〜よるは ぽんぽん たかじょうちん〜
それが幸せだと感じて……
〜天じくあがり したれば〜
そんな幸せが世界だと思いたい……
〜つんばくろに さらわれべ〜
私と彼が出会ったのは、ペットとして……
私が彼を認めたのは、妹を認めてくれたから……
私が彼を想ったのは、助けられたから……
私が彼を好いたのは、その在り方故……
私が彼を……
私が彼……
私が……
私が……
沢山の想いが交錯する中で私は彼との仲を深めていった……
沢山の思惑が交錯する中で私は彼となら永遠を感じていた……
その永遠はきっと…幸せなのだろう……
でも幸せは長くは続かないってどこかで思ってたのかもしれない……
幸せとは出会いなのだから……
だから別れも当然あり、そして私たちの場合は他の人間(ひと)より別れが早かった……
別れ方が自己犠牲だったのはきっと、彼の在り方に触れた為だと想う……
だから私はその後の事をよく考えずに行えたのだと思う……
只…彼の幸せのみを願い……
只…彼に生きていて欲しくて……
きっとそれが私の願いであったのだと思う……
今ではもう過ぎ去りし事柄だけど、その瞬間(とき)の精一杯の願いだったのだと……
だけど……
会いたい…逢いたい……
これがきっと、私の本心…浅ましくも卑しい私の至純(ほんとう)のこころ……
♪ほ ほ ほ〜たるこい
あっちのみ〜ずは に〜がいぞ
ほ ほ ほ〜たるこい
こっちのみ〜ずは あ〜まいぞ〜♪
何分こういった所に投稿するのは初めてでして、色々とおかしいな?と思うような所も有るかも知れません、そのような点を教えていただけると幸いに思います。
この詩に関してですが、意味不明と思った方はきっと私の執筆力が不足してるのでしょう…
この詩は私が思うルシオラの表層意識と深層意識を混在させてひとつのものにしたものです。
故に、相反する部分等もありますが、その辺りは仕様ということでお願いします。
長々となりましたが、皆様方の感想などは、これからもふとしたきっかけで詩を作るときの参考とさせていただきたく思います。 (霧咲)