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BACK TO THE PAST!

ヨコシマと横島


投稿者名:核砂糖
投稿日時:05/ 8/ 5


それは、只一つ。ほんの僅かなほころびから始まった。









能力においては神界きっての捜査官・・・ではあるのだが、何時も失敗をやらかし、一向に出世できない悲劇の女神、それが彼女――――ヒャクメだ。「余計なお世話なのねー」

なので、十年前に魔神が現われて以来彼を追うように命じられてきたにも関わらず、一向に成果が上がらない。
だが彼女は昔の魔神・・・つまり横島を知っている者の一人。ついついこの仕事に手を抜いてしまうのもまぁ仕方有るまいという事なのだろう。

神々にとって十年というのはさほど長い年月ではない。しかし、全力を上げての捜査を行っているのに未だ何の成果がないという事は、御上様の機嫌を損ねるには十分な訳で。
ヒャクメはこっぴどく説教を喰らった挙句、いよいよ本腰を入れた捜査を行わざるを得なくなってしまったのだ。

そして本腰を入れた捜査(神界一の占い)の結果、ターゲットの潜伏地はジャペェ〜ンであることが判明。
この程度の範囲ならヒャクメ様の力と神界の装備を持ってすれば24時間リアルタイムで隅々まで監視する事が可能!捜査は一気に本詰へ!



となるはずが・・・。



「ムキーッ!何処にも居ないのねー!!

ってゆーか文珠での隠匿術なんか使われたら探しようが無いに決まってるのねー!!」



10ヶ月以上立ったのに、捜査は未だに行き詰まっていた。





捜査のためには必要だと言い張って、半ば無理やり住み込んでいる六本木サ○シャインビル最上階。
其処の主ヒャクメ様は全身の目を血走らせ、この所一日一回は叫ぶ台詞を、今日も叫んだ。

弧を描くように彼女を囲む机の上から様々な色をしたコードが彼女の身体と大量の機材とを連結している。各種モニターは締め切ったカーテンの織り成す暗闇の中で今日も元気に『ターゲット補足不能』の文字をぼんやりと点滅させていた。

ヒャクメの感覚器の感度上昇の為にカーテンを閉めている上電気も付けていない為、部屋はマッドサイエンティストを思わせる、モニターのぼんやりした明かりのみが光源だ。
その薄暗い部屋の中でぴっちりとしたスーツに身を包み、全身コードまみれのヒャクメは・・・なんかエロイ。

「嗚呼、今日も収穫なし。上司から奴が見つかるまで其処を出るななんて言われて早十ヶ月以上・・・。

監禁されている挙句19時間連続労働5時間睡眠なんて嫁入り前の女神がする事じゃないのねー・・・」
禍々しい色をしたスティック菓子を加えつつ、全身に張り付いた吸盤つきコードをきゅぽんきゅぽんと外し、彼女は疲れきった様子でぼやいた。
のろのろとした手つきで機器を操り、自動索敵モードを起動させコチコチの体を椅子から持ち上げる。
そしてフラフラとベッドに倒れこみ、大量の埃と、空のスナック菓子の入れ物を巻き上げた。
「ごほっげほっ・・・掃除する暇も無いのねー」
彼女はルーとぶっとい幅の涙を流して枕を濡らした。

ちなみに彼女が齧っているスナックの名前はカ○ビー『やもりこ』。
美味しく手軽に食べられ、そして霊力の回復にはもってこいと、今霊能者の間で話題沸騰中のお菓子である。
よく見れば、部屋中に空き容器が転がっており、ヒャクメの苦労とこの仕事のすさまじさを物語っていた。


彼女は埃っぽい毛布を手繰り寄せ、それに包まると仰向けに寝転ぶ。
目に入る天井は見慣れた物で新鮮味のカケラも無い。

「はぁ・・・何時までこんな事しないといけないのかしら。

向こうから出てくるか、もしくはよほどのヘマでもしてくれない限り幾ら最新鋭の装備を使っても見つかる訳ないのに・・・」

ちなみに何度かターゲットの居場所が移動しているかどうかを占い直してみた事もあったが、結果は同じ。ヨコシマは日本に居つづけているとの事だ。

これだけの長い間一箇所に潜伏していると言うことは、隠れ家を作って潜んでいるという事になる。
ちなみに魔神ヨコシマはかつて隠れ家を持っても一週間たたずに別の場所に移動していて、こちらの捜査が其処を突き止めた時にはもぬけの殻だった。つまり、今度の隠れ家は相当の自信があるという事だ。
そして今まで散々コケにされてきた神・魔両軍は、もはや持てる力を振り絞る事を惜しまない。

と言うことは、もし隠れ家が暴かれてしまった時には、油断している所への神族魔族の総攻撃を受けるだろう。



そして、『隠れ家発見』の報告をするのは・・・・





私だ。












・・・。






「ふぁぁぁ・・・・。

このクソ疲れてるときに考え事なんてしてる場合じゃないのねー。



悩んでなんか無いで、寝よ寝よ・・・・」








部屋の中には、やがて彼女の小さな寝息が聞こえ始めた。





そして、その数時間後、自動索敵システムが『ポイント○○○に正体不明の動きあり。但しターゲットとの関連性は不確かなり』という報告を神族上層部へと自動的に送信した。


それは、ありとあらゆるレーダーに全く映らないナニモノかによって、天狗と言う妖怪の薬が盗み出され、その薬ビンは東京方面へと飛び去っていったと言う内容のものだった・・・・。


そして、この小さな綻びから、東京方面の監視記録を元にとある時空ゲートの存在が明るみに出るのに、さしたる時間はかからなかった。













「ゲートを破壊したと言っても、あのあたりの空間にはここへの座標がまだ焼きついとるはずじゃ。奴らすぐにそれを解析して新しくゲートをつないでくるぞ!せいぜい5分ぐらいしか猶予は無い!!



それなのに・・・・何をボケッとしとるんじゃ貴様はぁっ!!!」

「カ、カオス殿。落ち着いてくだされ!これにはちと事情が・・・

マリア殿〜手伝ってくだされ〜(汗)」

「『ウジュッ』・・・・そーりー・・・『ウジュジュッ』・・・・ミス・シロ。損傷率78%・うごけま・・『ヴジュ』・・・せん」

マリアを壊されて切れ易くなっているカオスが、もうすぐ其処まで神魔連合軍が迫っていると言うのに、ほうけた様子で座り込むばかりの横島についに切れ、後ろから必死になってまわされるシロの腕を振り切らんばかりの勢いで食って掛かった。

「おい小僧!きーとんのか!?」




「・・・・」




無視。





「・・・コケにしおってからに!!!」
「で、でんちゅーでござる!」

うがぁぁぁ!などと叫びつつ、先ほど神・魔族に喰らった傷口からぴゅーぴゅー血を噴出しながらもがくカオス。


・・・・大丈夫なのか?


「あっ・・・・今クラ〜ッて来た・・・・」
「カ、カオス殿?!」

やはり駄目だったらしい。


貧血で倒れるカオス。それと同時に家の中から荷物を運び出してきたタマモが現われた。
「使えそうな物ピックアップしてきたわ。

そーいえばこれで私もお尋ね者?


う〜ん。まぁここはシロに付き合ったほうが人生楽しそうだし、追われるのは慣れてるからいっか・・・



って、何してるの。あんたら・・・」


彼女は目の前の惨劇に目を覆いたくなった。

ジジイは貧血で倒れ、親友はパニック。アンドロイドは半壊し、一番頼りになるはずの男はなにやら心ここにあらずと言ったご様子だ。
しかも親友はジジイを起こそうと彼をがくがく揺すっているのが、逆に彼の意識をより深みへと沈めているのに気付いていない。

「・・・・」

「う、うう〜〜〜・・・・」
「わぁぁぁぁっっ!カオス殿〜〜〜!気を確かに〜〜!!」
がくがくがく・・・

「バッテリー・・・電圧・低下・・・・パワーセーブモードに・以降・オヤスミナサイ」
ジジ・・・・ぱちぱち・・・・シュー・・・・



「・・・私にどうしろって言うのよ」
タマモは頭を抱えた。


・・・・しかし敵はもうすぐそこまで迫っている。
猶予は、無い。


「いいかげん・・・・おちつけっ!!」

べしぃっ!!「キャイン!」

とりあえず、この場で一番使い物になりそうなシロを覚醒させようと、カオっさんを殺しつつある彼女の頭をはたき、活を入れた。
怒りにより出力が増したその一撃に、シロは涙目で抗議する。
「イタタ・・・ほ、本気で叩いたでござるな!」
「この非常事態に馬鹿やってるあんたが悪い!
さ、そこいらに転がってるあんた以上の役立たずどもを連れて逃げるわよっ!」
「先生は役立たず何かじゃ・・・「アレの何処が役立たずじゃないって?」





「・・・・」ぼーっとしている横島。後姿が哀愁を誘う。





「・・・せんせぇ〜〜〜(泣)」
「ほら、あんたは愛しの先生とマリア、私は荷物とこのじーさんを運ぶわ!」
「ん・・・わかったでござる」

情けなさのあまり涙をちょちょぎらせながらも、一応は言われたとおりに動くシロ。流石に今の状況がかなりまずい事ぐらいは理解できているようだ。

下手に触れると更に壊れてしまいそうなマリアを慎重に担ぐ。パーツを削ぎ落とされ、200kgから少しは強制ダイエットさせられている彼女だが、重い事には変わりない。だがそこは人狼の力でカバーし、よっこらしょっと持ち上げた。
次は横島の元へと歩み寄る。

「先生、逃げるでござるよ?」
その肩に手を置いた。




そのとたん、




―――ヴォン!!




突然東の空高くに一筋の光の縦線が現われ、少しずつ、まるで自動扉のように開いてゆく。

そして徐々に広まっていく隙間から、なにやら黒い粒が溢れ出してきた。




「まるで黒胡麻ね・・・」
そういうタマモの口調は軽かったが、額に脂汗が浮かんでいた。
「ついに来たようでござるな・・・」
ビリビリと肌を刺すような霊気に当てられて、やや引き腰になるシロ。

赤い彗星など比べ物にならぬような途方も無いプレッシャーが言っている


「もはや逃がしはしない」と、




黒胡麻・・・もとい神・魔連合軍本隊が、いよいよ目前に迫ってきたのだ。





「あちゃ〜・・・・。こら駄目だわ。ちょっと勝ち目が無いわね・・・」

立ち向かう気力すら削がれてしまうような圧倒的力量差を前に、タマモは思わずその場に座り込む。九尾としてのプライドが、そんな自分を叱咤するが、情けなく足掻くよりは腹を決めてしまいたい。

「あ〜あ。こんな事なら世界最高級の油揚げ、もっと食べとくんだったな・・・」
愚痴は言うが、こんな奴らと関わらなきゃ良かったとは、死んでも言わない。

一方シロは・・・必死になって震えそうな両足を奮い立たせ、今にも消えそうな闘気を巻き上げ、吹き飛ばされそうな気力を繋ぎ止めていた。


そして、迫り来る強大な敵を真っ向から睨みつける。


「ここは、拙者が食い止めるでござる。タマモは皆を安全な所へ」
そしてそう言うと、先ほどタマモが取り落とした荷物の中から愛刀『十牙房(とがふさ)』を引っ張り出し、その鯉口を切った。

タマモはその様子を見て、慌てて彼女を止める。
「む、無茶よ!一体一体があんたぐらい強いような奴が数え切れないぐらいいるのよ!!
あんたなんか一瞬で八つ裂きにされて終わりに決まってるじゃない!」
「時間ぐらいなら、稼いで見せるでござるよ。超加速を使えば、何とか・・・」
そしてその静止を聞かず歩き出すシロの服のすそを掴み、無理やり引きとめた。
「無理だって!」

だがその程度の抑止では、彼女の意思を変えることなど不可能であった。


なぜならば・・・





「先生は・・・十年間もこんな連中と戦い続けてきたのでござる!!」





友の腕を振り払い、全身に力をこめ、霊力を高めてゆく。


「拙者は、先生の隣に立つために強くなった。ならば・・・これしきの事、乗り越えられなければいかんのでござる!」


ざわりと全身に毛並みが波打ち、目は鋭く細く。
そして口は裂け、ぞろりと鋭い牙が並んだ。

獣人モードである。




「犬塚シロ・・・・参る!!!」



やめてぇ!という友の叫びを背後に感じながら、彼女は大地を蹴った。

右の手に刃。左の手に文珠を握り締め、力を解放し、超加速状態へ以降。


「ウォォオオオオオオオオンンッッ!!!!」


一陣の風が、空に向かって飛び立った・・・・











が、







「待て・・・」



大きな手のひらが、彼女の肩を掴んで引き止めた。




・・・・あ。


肩に手が触れただけ。たったそれだけなのに、体中に溢れてくる安堵感。


ああ、もう大丈夫なんだ。


根拠は無い。しかし、その大きく優しい手も平から流れ入んでくる暖かさが、無条件でそんな感情を呼び起こしてしまう・・・。

遠い昔に遠くへ行ってしまった、

自分が捜し求めていた、





追いつこうと必死になった・・・・あの手の平・・・。






「お前にゃ、まだ無理だ。ここは俺が押さえる」


彼女を押しのけるようにして、前へ出るは・・・・何時の間にか漆黒の衣装とマント。バイザーを身に付けた、横島だった。

「せん、せい?」
シロはあっけに取られるように彼を見つめる事しかできない。
なぜなら、彼の身にまとう雰囲気が、先ほどとは打って変わっていたからである。




しかもそれは・・・悪い方に、では無かったから。




「なぁ、シロ」

横島はシロを初めとする皆に背を向けながら問い掛ける。
その背中は、どこか泣き出しそうな、すがりつくような感情が、滲んでいた。


「俺を、認めてくれるのか?

頼ってもいいのか?


俺に・・・・付いて来てくれるか?」
不安そうな声。



そして当然の事ながら、彼女はその不安を吹き飛ばすように、満面の笑みを浮かべて叫んだ。



「当然でござる!!」



その声を聞いた横島は少し振り返り、「そっか・・・」と、少し恥ずかしそうに言うと


















「よぉぉっっしゃぁぁぁぁぁっ!!!!」


それは気合を入れるため、歓喜のためか。
妖しげな怒声とともに、こちらへ向かってくる黒胡麻立ち向かって、ドッゴーン!!という爆音を上げつつ飛び立っていった。












「たまもぉ・・・」
残されたシロは、震える声でそう言いつつ、今にも泣きそうな、それでも笑顔の顔でタマモに向かって振り返る。

「先生が・・・拙者の知っている先生が・・・・戻ってきたでござるよ」
そして、きれいな涙をぽろぽろと零すのだった。





「・・・・おめでとう。夢が、叶ったじゃない」
タマモは、彼女につられて笑顔で、言う。
しかし、その笑顔は何故かぎこちなかった。


そしてタマモは・・・



獣人モードのシロが泣き笑いしている顔がかなり怖い事を指摘するほど、浅はかではなかった。













上空。







「前方よりターゲットが高速で接近中!」

「通常の3倍です!」

「まさか・・・赤い彗星の・・・?!」
「何を言ってるんですか!?魔神ヨコシマですってば!!!!」



只近づいただけで何やら命令系統に混乱を与えている横島。
目前にした圧倒的力量差を前に、敵さんの方もかなり緊張していたからであろう。

横島は神・魔連合軍最前線の目の前にぴたりと止まり、不敵な笑みを浮かべた。
体中からまるで陽炎か靄のように目視可能なほど濃密な魔力を立ち上させるその姿に、勇敢な戦士達のはずの彼らも、思わず背筋に冷たい汗が流れるのを感じずにはいられない。

だがその緊張感を打ち破り、血の気盛んな斬りこみ隊長・・・という感じの神族が剣を抜き放ち、啖呵を切った。
「ま、魔神ヨコシマ及びお前に荷担する者!今日と言う今日はいよいよ年貢の納め時だ。

世界に仇なす悪党どもめ。我ら神・魔両軍が全力を持って貴様らを成敗してくれる!覚悟しろっ!!」

そしてそれを切っ掛けに周りの者も次々に己の得物を携え、戦闘態勢をとる。

神界魔界(特に魔界の)の武器達はどれも固そうだったり痛そうだったりと、常人ならこれを向けられただけで足の力が抜けそうな代物だった。


それが数え切れないほどの数をなして、たった一人に向けて、いっせいに構えられる。














「くくくくく・・・・・くははははははははっ!!」

常人、いや並みの上級生命体でさえ失神どころか失禁しそうな光景を目の当たりにしながらも、そいつは笑っていた。
さも可笑しそうに。






――――こーゆー奴が馬鹿笑いする時にはとてもろくでもない事が起こるっ!!!




こーゆー奴が身近に多くいる神魔達はそーゆー場面に出くわしやすい。
そんな彼らなので、彼らは魔神の馬鹿笑いに戦慄し、身を固くして距離を取った。




「てめぇらにいい事を教えてやろう・・・・」




――――そら来た!!

神魔達の顔が青く染まる。
特に最前線の奴らは何故自分は最も早く魔神と戦いたいなど思ったのだ!などと過去のチョイスを後悔し始める。


しかし、その後魔神が行った事は巨大な怪物に変身する事でも、さらばだ諸君の声と共に何処へと去ってゆく事でも無く、ナゾの秘密兵器が現われる訳でも無かった。

只、さも残念そう、しかし内心は凄く楽しそうな口調で淡々と、こう喋るだけであった。




「残念ながら、諸君らの愛してくれた魔神ヨコシマはついさっき消えた・・・。



そしてこの俺は、









ゴーストスイーパー・・・横島忠夫だ!!!」


腰に手を当て、指を突き出し魔神・・・・いや、横島忠夫はこの場にいる全ての者に宣戦布告する。


「俺は決めた!もう自分を偽らない!!

俺は生きたいように生きる。行きたい場所に行く。そして好きな人と居る!


邪魔する奴ぁかかって来い!

そんな奴らはこのゴーストスイーパー横島忠夫が、











―――――――極楽に・・・・・行かせてやるぜ!!!」









カメーン!とばかりに手の平をひらひらさせる横島に、今まで恐怖で凍り付いていた神魔達が怒りの感情と共に再起動。

そして、


「かかれぇぇぇぇ!!!」

何処からか響いてきたその声を初めに、戦いの火蓋は切って落とされた。






「わははははははっ!!上等じゃコラァァァァァッ!!!」


そう言って怒鳴る横島の顔は・・・・・・



この十年で、



ダントツで一番、







輝いていた。











ばさりとマントが翻る。






横島忠夫・・・復活。


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