椎名作品二次創作小説投稿広場


復活

電撃クイーン!1


投稿者名:ETG
投稿日時:05/ 7/18

「美神さん。そろそろ計りません?」
おキヌが“日本GS協会認定済”の霊波計を持ってぱたぱたと寄ってきて美神に促す。

GS協会に提出する「定期霊力自主測定」だ。
営業免許を持つ令子と横島は自分の主な特技とその使用時の霊力値報告の義務がある。

おキヌも義務ではないが推奨されている。自動車の自主点検みたいなものだ。
協会はこれを元に霊能者の管理をする。
このデータは本人の承諾でGS協会の公開サイトに開示され、宣伝にもなる。
もちろん隠し奥義なんかは公開する必要はない。

「めんどーねぇ。しゃあないか!」
ドリンク剤とパソコンの前で、鉢巻きした令子が書類整理の手を止めて首を回す。

「すぐ済みますよ」
とおキヌがスイッチを入れる。
「定常値23.1マイトですね。念込めてください」

「じゃ、まず何も持たずに霊波放出っと」
立ち上がった令子が特に精神統一もかけ声せずに霊波放出。

霊波計が付属プリンターから簡単な霊波パターンとピーク値出力。95.1マイト。
次は神通棍を持って念を込める。125.2マイト。

おキヌがそれらを切り取って、過去の値がグラフ化されて参考値としてプリントされている提出書類に張る。
前回の値とほぼ同じ。安定して強力な数少ないGSの1人。

「相変わらず美神さんは人間とは思えないわね」
横で覗き込みながら、感心するよりあきれるタマモ。

「美神さんご苦労様。タマモちゃん。次、私やるからお願い」
タマモに霊波計を渡してネクロマンサーの笛を取り出す。

「立ったついでに、横島クン呼んでくるわ」
ん〜〜〜 と令子が伸びをしながら階下へ向かう。

定常値:4.2マイト、念放出:42.3マイト、心眼:54.8マイト、ネクロマンサーの笛:60.7マイト。
「美神さんと比べると半分以下ですね〜〜」
美神とあまりに違う測定値に開き直って乾いた声で笑うおキヌ。

「充分だと思うでござるよ? 比べる対象が異常なだけでござる」
慰めではなく、令子がいないので真顔で‘異常’と言いきるシロ。
「今の美神どのはおそらく人狼族の長老や剣士より強力でござるよ」

横のソファでタマモがりぼ△から目を上げてうんうんと頷いている。
「順調に伸びてるし、おキヌちゃんは人狼でも妖狐でもなく人間よ?」

「人狼の拙者でも、おキヌどのとどっこいでござるよ」
シロが目を閉じ、精神統一し、霊波刀出して念を込める。
「今回こそはおキヌどのに勝つ! ハァッ!」
「バカ犬は不安定だもんね〜」
寝そべって、り○んを読みながら条件反射で揶揄するタマモ。

こっちも条件反射で「狼でござるっ」と怒鳴って、じじ〜〜っと出てきた紙を手に取りぷるぷる震え出す。59.9マイト。

プリントされた紙をほうり出し、牙を剥きだして、霊波計をひっつかんで階下へ走る。
「今度は大台に乗ると思ったのに〜〜!!! 先生〜!! ルシオラどの!! 敵を討ってくだされ!!」

「シロちゃん!! 横島さんのデータは捨てちゃダメですよ!! どの状況かもちゃんとメモっといてね!!」

聞こえてるのかしら? とおキヌが書類を持って、パタパタとついて行く。




「ルシオラ、もっとピンっと背をのばしてや」
「こう?」
応接室の机の上で横島がルシオラの背丈を測っている。蛍だった時も毎日欠かさず、とはほど遠いがよく測っていた。
事務所のメンツには見慣れた風景である。

「・・・28.4cmと。ルシオラおっきくなったなー」
“ルシオラ日記”と記されたノートに書き込みながらうれしそう。
「もう胸ポケットには入らへんなー」
近頃、上半身どころか腰から上がポケットから出てしまっているのだ。

降りてきた令子がノートをのぞき込みながら、相槌を打つ。
「大きくなるの早くなったわね。ここ1か月で3.1cmも大きくなってるじゃない」
「そうっすね。えーと、初め1cmくらいだったかな。気が付かなかったんで測ってないんスよ。
 半年で3.9cm、だから大体6倍ッスね」
切りのいい日付を見て答える。

横島クン、ホントにうれしそう。ちょっと妬けるわね。
大きな蛍は飛ぶ時も羽音が重低音でけっこう不気味だったとは口が裂けても言えないわね。

「ルシオラて、もう横島クンの“子供”みたいなもんね〜」
わざとらしく強調してルシオラを挑発してみる。

「ヨコシマがいかに“私のこと想ってくれてる”かよくわかるわ。毎日24時間出してくれてるもんね。しんどいでしょう?
 この前、妙神山に検診に行った時も予想よりかなり早く回復してるって言われたわ」
美神をジロ、と横目で見たルシオラがこっちもざーとらしく、横島のほっぺたにキスして言う。

「でも、胸ポケットまだ入らせて? ヨコシマの心臓の音聞いてると安心するの♪」
胸ポケットに入って横島の胸に取りすがってすりすり。



そこに入ってきたおキヌとシロが露骨にいーなーと指をくわえる。
最後に部屋に入ってきたタマモが「霊力測定すんじゃないの?」とあきれ顔で指摘する。

「あ、そーそう。ハイ、横島さん定期測定」
我に返ったおキヌがシロから霊波計を取り上げて促す。

まず、横島ではなくルシオラから測定。念放出:115.1マイト、霊波砲:92.1マイト、・・・・
「ルシオラどの、大台軽く越えたでござる!!」シロが我がことのように喜ぶ。

「ルシオラも強力になったわねぇ。100マイト越える式神なんて聞いたこと無いわよ」
自分と最大値が変わらなくなってきたのを見て、令子が複雑な表情でつぶやく。
「マジで冥子の十二神将越えるかもね。頼むから暴走しないでよ?」

「横島さん、次は横島さん自身の測定ですね」
データを書類に貼りながらおキヌが指示する。

「へーい。じゃ、ルシオラ影に戻ってくれ」
定常値:4.2マイト、念放出:85.2マイト、ハンドオブグローリー:97.2マイト、文珠生成:322.7マイト。

「測定おおすぎよね?」タマモがあきれる。
「それだけ技が多彩と言うことでござる!! 先生も大台乗らなかったでござるな」
100マイト越えるかも、と楽しみにしていたシロはちょっと残念。

「横島クンもすっかり式神使いね。ルシオラのほうがかなり強力じゃない!
 定常値低いし、アンタもうほとんど文珠・ルシオラキャリアーね」
自分より30マイト近くも低いのを見て、令子がちょっとホッとした顔で言う。

「そうそう、どうせルシオラ出しっぱなして本人は何もしないんだし。横島は測定しなくてもいいんじゃない?」
タマモもわざとめんどくさそうに言う。
「それに、美神さん。荷物キャリアーってのが抜けてるわよ?」

「ふっふっふっ!! 甘いなタマモ!! この俺が荷物持ちでは終わらんぞ!!」
チッチッチッと顔の前で人差し指を振る横島。
「美神さん! 俺の真骨頂は次の測定にあるんスよ!! いでよ、ルシオラ!!」
前の測定までは、ルシオラ出すと、ここの誰よりもかなり低く、結構いやがっていたのだが。


ルシオラを出して横島本体を測定。
・・・・・念放出:55.2マイト、ハンドオブグローリー:71.4マイトで、一同どよめく。

「どやっ!! ルシオラ出して俺もそこそこの戦闘力!! シロやタマモを越えたハズ!!」
プリントされたデータを見て大見得を切る横島。
「妄想全開すればまだ上がるぞ!!」

「やったわね!! ヨコシマ。ここんとこ力増えてたもんね!! もうちょっとで元に戻るわ!!」
横島を弱くしてしまって引け目を感じてるルシオラが等身大幻像で頭に抱きつく。

「前は、ルシオラさん出したら、横島さんはお札や文珠使わないと戦闘できませんでしたもんね」
おキヌも横島さん、これで安心ですよね!! と大喜び。

「先生!! すごいでござるぅ!! ルシオラどの出しても拙者の最大出力軽く越えたでござるよ!!
 なんで成長期の人狼より早く伸びるでござるか!!」
「でも、横島って、霊力値すっごく不安定だから。ホントだとアンタも人間じゃないわよ」
感心し、あきれるシロタマ。


「これで今日から荷物持ちはお前らだ!!」
シロタマをビシッとさして横島が決めつける。

「私はあんな荷物持ったらつぶれちゃうわ。シロよね?」
「それとこれは関係ないでござる!! かよわい婦女子供を守るのは男の義務でござる!!」
「毎日100キロも200キロもサンポして、俺に腕相撲全勝してるヤツが何を言うか〜!!」
「これだけ霊力が大きくなったらルシオラさんも早くもとにもどれますよね!! よかったですねー!!
 きっと横島さんの今生のうちに元へ戻れますよ!!」


(な、なんてことよ!!、もう横島クンに絶対敵わないじゃない!!)
皆が横島とルシオラを取り巻いてワイワイと賞賛する中、1人後ろで声もなく内心青ざめる令子。
115マイトと71マイトを同時に相手できるわけはない。それに・・・・

(もう、横島クンの後をついてあるけっていうの・・・・)
少し前からうすうす思ってたことを数値で突きつけられ、おなかがきゅうっと締め付けられたように気がする令子であった。




「ふふ、この分で強くなれば、ルシオラとあーんなことやこーんな事が出来る日も近い!!」
青ざめる令子をよそに、横島の脳内で妄想が膨らむ。
「限りなく無理目だった美神さんも射程内にはいってきたような気がするぞ」

この分だともうすぐ美神さんが押し倒せる?
野望に一歩近づいたかっ?!

「そういえば、美神さん近頃なんか優しいし、冥子ちゃんは引っ付いてくるし。
 おキヌちゃんも時々ソファなんかで隣に座ってくるし。もしかすると両手には花以上!?!?」

横からルシオラが抱きつき、それを嫉妬したような顔で上目遣いの令子が逆から抱きつく。
あとおキヌやら冥子が前から後ろから抱きついてくる。

「貧弱なぼうや脱出じゃ!! 強い男はもてるぜ!! はーれむや〜〜〜〜ッ!!!!」
 途中から妄想が漏れだし、周りの一同、一気に興ざめする。

「せんせー・・・拙者は?」「よこしまね・・・」「・・・・」←おキヌ。真っ赤で声が出ない。
そこで予定調和の令子のコークスクリューブローが・・・・飛んでこない。


「美神さん、えらく顔色が悪いわよ? どうしたの?」
こういう顔色の変えかたをするタイプではないのでルシオラが首をかしげる。

「ん・・・なんか、急に・・・おなかが痛くて・・・・」
「ここんとこ、昼夜の気温差が激しいッスからね。冷やしたんッスか?」
「美神さん!! 顔、真っ青ですよ!!」

令子が腹を抱えて声もなく倒れる。

最も遠かったにもかかわらず、間一髪、身を挺して抱え込んだ横島が叫ぶ。
「きゅ、救急車!!」
「ヨコシマ、私が運んだ方が早いわ!!」





数時間後、事務所かかりつけの白井総合病院最上階の個室。

「美神さんでも病気するんッスね」横島がうれしそーに揶揄する。

「どうい・・・う、アテテテっ」令子が怒鳴ろうとして腹を抱え込む。

「でもなんで、十二指腸潰瘍と盲腸なんて併発するんでしょう」
おキヌが全然関係ないですよねと首をかしげている。

ま、簡単な検査では大したこと無いらしいと聞いて一同はちょっと安心。

「何かお金が無くなるようなことがあったんッスね?。脱税が見つかるとか」
しばかれる心配が無いのでここぞとばかりに横島が揶揄しまくる。
「それで腸が切れちゃったと」

「よ、横島ぁ、あいたたっ」
いつもの迫力はカケラもない。

「気持ちはわかるけど横島クンも勘弁してあげて。令子もいつもの掛け合いはそれくらいにといた方がいいわよ」
駆けつけた美智恵が外の果物屋で買ってきたリンゴを剥いて皿に置きながらいう。
ちっちゃなルシオラがそれに爪楊枝を刺している。
令子用というより、連れてきたひのめ用+αに違いない。


じつは令子には心当たりもあって横島に反論できないのだ。

横島も、おキヌも大幅戦力UP。
こないだの試験試合が宣伝にもなって、除霊難易度の高いものを中心に美神除霊事務所の仕事量が激増していた。

令子は、賞金こそもらえなかったがタダで宣伝させてくれた母の深慮遠謀に感謝感激。
自分の未熟さを深く自覚した令子は以前にも増して母の言うことを素直に聞くようになった。

模範試合料名目で金一封(片手で持てないほど)貰ったから、とか、
自分以上に母がぶっ飛んでるのが実感としてわかったから、とか
試合以降母がえらく令子とスキンシップしてくれるから、
では‘断じてない!!’ことを令子の名誉のために付け加えよう。

話を元に戻す。
で、とーぜんながら、事務量も激増。徹昼(世間での徹夜)も珍しくなくなった。

仕方なく節税なんてレベルは遙かに超越している複雑な会計操作を止めて、
断腸の思いでせっかく稼いだ金を政府や自治体にくれてやらなければならないことも多々。

しかもだ、人手不足で美味しい仕事を断腸の思いで他に回さねばならないことも。

で、夜の除霊と昼の事務でへらへらになりながら、
「あーお金がもったいない、もったいない、勿体ないったら勿体ない!!」
と心で喚いていたら、とうとう腸がホントに切れちゃったてわけだ。





「定期測定の書類と封筒はここにおいときます。あと美神さんのサインで終わりです」
横島が代表して口を開く。
「じゃ、美神さん、我々、除霊に行ってきます。切らずに済むことを祈ってますよ」

その後、おキヌの方へ振り返り、
「おキヌちゃんはシロとタマモ連れてお堀の女性引きずり込み霊、高速道路の暴走自縛霊、それと幽霊屋敷は頼むわ」

「残りの港の妖怪は俺がやるわ」軽く言う。「わりいが今回1件だけでさぼらしてもらうわ」

「横島さん、それってAクラスですよ!! 一人では!!」
これは中止もしくは延期するだろうと思っていたおキヌが思わず問い返す。

「ならば、シロちゃんはそちらの方がいいんじゃないですか?」

「ふふふっ!! 姫、強くなった横島にお任せを」
おキヌに向かい片膝を着いて頭を大仰に下げる。

「ルシオラがいるし大丈夫って!! イザになったら逃げるさ。
 ルシオラが高速で飛べるのはせいぜい一人なんだよな。それよりそっちの方が逃げ足が遅いんで心配だよ。」
本当は近頃は2、3人は大丈夫なのだが。

「そだな、逃げ足用にコブラに人工幽霊一号に憑いていってもらおう」
うんうんと一人頷いている。

その後、持っていく装備などを令子の面前で確認してゆく。

「今回はともかく、ピートか雪之丞にでも応援頼みましょうか?」
横島が令子の方に再び向き直ってお伺いを立てる。
「美神さんが復帰するまでは、やはり前衛不足で」

最強の前衛が抜けてしまったのだ。
シロとタマモではさすがに頼りにはならない。犬神と金毛白面九尾と言えども、まだ子供なのだ。
特にそう打たれ強いわけではないタマモは決して前衛向きではない。

それを聞いていた美智恵が口を出す。(とたんに頼もしくなるわね。でもね・・・)

「横島くん、新しい依頼はとらない方がいいわよ。断れる依頼は断って。ここんとこ忙しかったんでしょ。良い骨休めよ」
(令子の処置次第では西条くんにバックアップして貰った方がいいかもね?)

「な、ママ!!」
再び腸が痛み出した令子の抗議を遮り、

「私はヒマだから面倒見るわ。こんなんでも一応娘だし。終わったら久しぶりにのんびりしなさい」
となにか言いたそうな4人(+ルシオラ)を病室から追い出してしまう。

それから諭すように娘に話しかける。
「令子も仕事減らすか、事務雇わないと。横島君やおキヌちゃんは高校生なのよ? 令子も相当無理してたんでしょ?」

「ててっ!! わかっちゃいるんだけどさ」
ため息をついて同意する。これ以上は相手もわかっているとはいえ口に出せない。

「それに私が書類事務ばかりやってると横島クンやおキヌちゃんに置いてかれるわ」
母親と2人になったとたんにもう一つの本音が出る。

「その気持ちはよくわかるわ。私もそうだから。でも、どっちかよ。
 令子の場合はお金を取るか現場を取るかよね。
 今は事務だけで何とかなるけど、早晩司令官に徹するか仕事の規模を膨らませないかの選択になるわ」

わかってるって!! とばかりに苦笑していた令子が、ふと母の顔を見つめて、
「でねママ、いい機会だから入院している間に教えて欲しいことがあるの」




「ヨコシマ、なぜ延期せずに今日中に片付けるの? 楽な相手じゃないでしょう?」
病院の出口で、ルシオラがおキヌ達と別れたとたんに口に出す。
予定では全員で重装備で対処するはずだった依頼なのだ。

「これは急ぎだ。ハハ、プロはクライアントの期待に応えねば」
白い歯をきらりん、ざーとらしく輝かせる。

「それに違約で減収ってのは美神さんの身体に最も悪い!」
心底心配そうに令子の病室の窓を見やる。
「病気の時くらいは気にせず寝ててもらわんとな。下手すると盲腸も十二指腸潰瘍も切るハメになって・・・」

(ヨコシマ、ほんとにやさしいわね)
横島の本気の心配が魂から伝わってくる。肩にちょこんと座って複雑な表情で横顔をながめるルシオラ。

「そーなったら、あの完ペキな身体に傷がつく!! あのちちの下に手術跡・・・許せんッ!! 今までの苦労が水の泡じゃ!!!」

一転、全身から黒い煩悩を湧き出させてつぶやき、最後の方はまだ少々高い夕日に向かって叫び出す横島。
「クッ!! 美神さんの身体は俺のもんなんやッ!! 傷などつけてたまるかぁ―――――っ!!」

「・・・・ヨコシマ。本音がまた口に出てるわよ?」
横島の本気の煩悩が魂から伝わってくる。肩にちょこんと座って複雑な表情で盛大なタメイキ。

ひゅ〜〜〜ン、ガしゃチャーン!! 「ギャっ!!」 ぷっく〜〜〜、ドてっ!! ドクドク〜〜
「ヨコシマ!! ヨコシマ!!!」

「令子、横島クンて相変わらず元気ねぇ」窓の下からの魂の叫びに、にっこり微笑む美智恵。
「あんのバカタレが!! 誰がアンタのもんだ!! テテっ」思わず手元の回転イスを窓から投げつけてから腹を押さえる令子。
「んぶ?」2人の顔を見て、リンゴをほおばったひのめがきょとん。

to be continued


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