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下弦の月

上弦の月


投稿者名:ライス
投稿日時:05/ 5/28

 

 今夜は上弦の晩。言い伝えに従うならば、シロは月に飲み込まれてしまう。しかし、その事実を彼女は知らない。空に浮かぶ半月はまだ雲に隠れて、見えていなかった。
 シロは横島の顔を見た途端、逃げ出したい衝動に駆られた。そして、今こうして彼らの居た場所から出来るだけ遠のこうと必死に走っていた。
 なんで、なんでだ? なにを怖がっているのか。なにに恐れているのか。なんでこんなに胸が高鳴るのか。こんなにも強く鼓動するのか。全く不可解だ。やりたいようにやるんじゃなかったのか。
 事務所のみんな、全員好きだ。だから、喰う。そして拙者の体の中でずっと一緒に、そう。ずっと一緒に居られるんだ。だから血を、肉を喰らう。そのつもりだった。もう自分に迷いはない。だから手始めに見つけた美神どのを捕まえた。その後は街へ戻って、とどめをさせなかったタマモやおキヌちゃん、他のみんなも同じようにするはずだった。それなのに。
 シロは混沌とした感情の中で、歯をぎりっと食い縛った。胸が締め付けられるような思いで、その満たされない心に我慢できないでいた。自分は自由なはずだ。動揺するなんてあり得ない。いや、なにを動揺しているんだ。なにを動揺する必要があるのだろうか。いや、そもそも動揺しているのか。
「……」
 なにも、ためらう必要はない。自分の思うがままに喰らい尽くす。それでいいはずなのに、間違っちゃいないはずなのに。なんでこんなに掻きむしられるのだろうか。心が苦しい。解き放たれたいのに、どうしてこんな思いをしなくちゃいけないのだろうか。苦しいだけの感情なんか欲しくない。けれど。拙者は、どうして縛り付けられているんだろう。
 何もかもが分からずじまいで、シロは佇むばかり。直立不動のまま、地面をずっと見続けている。しかしそれも焦点が全くあっておらず、ただぼんやりと見つめているだけだった。ふと顔を脇に逸らすと、背中を横に刀の柄が見える。何かと思えば、それは彼女が長老から村を去るときに受け取った刀だった。美神を押さえつけたときに邪魔だからと、腰に突き刺しておいたのをすっかり忘れていた。
 彼女は刀を手に取ると、腰から鞘ごと引き抜いた。ずっしりと重い。手に感じる重さは彼女を束縛した。こんなに重いものだったろうか。役に立つどころか、阻害してくれている。
 雨は止み、強い風が上空で吹いている。雲が流れるようにその速度を増し、シロの立つ場所から次々と立ち去っていくようだった。まるで逃げているようにも見えなくない。何から逃れているのかは定かではなかった。
 もしかしたら、自分も逃げ出したい衝動に駆られていたのだろうか。彼の顔を見て、動揺したのもその場から逃げたい、彼に顔を合わせたくない、自分を見られたくないという感情が動揺を走らせ、その場から逃げ出したのではなかろうか。
 矛盾する二つの感情が混ざりあい、彼女を苦しめる。なにも束縛するものはない、だが彼とは顔をあわせたくない。こんなにも自分は欲しているのにだ。片手の腕に、刀の重みがずっしりと感じられる。抜いて彼を喰らうか、抜かずにこのまま逃げ去るか。簡単な二者択一であるが、単純な問題ほど難しいものはない。シロはおのずと刀を握り締める力を強めた。
「せん、せぇ……!」
 彼女は空を仰ぎ見た。雲が流れていく様を目の当たりにした。すると、シロは口を開けると大きく息を吸い、虚空に吼えた。それは狼の叫び。人狼である彼女の懊悩と本能と情念が入り混じる鳴き声。シロの咆哮は森の中を貫き、暗闇の中でむせぶ。そして月の見えない闇夜の空に響き渡っていた。


       ◆


 道なき道を進む。横島はシロが逃げていったと思われる方向を歩いていく。無論、山中に整った道筋などあるはずがない。草むらを掻き分けて歩く。といっても、ジャングルのように腰の高さまで草が生えているわけでもなく、どちらかと言えば雨のせいで濡れた服が気になって仕方なかった。
 雨はまもなく止むだろう。雲が少し薄くなったのだろうか、雲の中から月の明かりがわずかに差してる。視界がほんの少し開けてきたように思えた。
 満身創痍になった美神を見た時、愕然とした。そして横島は憤りを覚えた。彼女の口からシロと言葉が出た時、俄かに信じがたかったし、怒りを感じた。自分から武士と豪語する、あのシロからは考えられない所業。許せなかった。横島は彼女が変貌してしまった事実を目の当たりにして、その決心を揺らがせ始めていた。
 そして今、こうして弓矢を担いでいる自分。またシロを助けようとしている自分。一体、どうしようと言うのか。美神曰く、弓矢を使うことも選択の一つだと。逆に言えば、使わないことも出来るはずである。だが、シロが美神を襲ったと言う事は一つの事実だし、それ以前のタマモの件も、アパートでの一件も全て事実だ。どれを信じればいい?
 彼は黙々と歩きながら、ふと思う。シロを見つけたらどう反応すればいいだろう。来るな、見守っていてくれと言われて、彼女は去っていった。ここにいる自分は居てはいけないのかもしれない。しかしここにいる以上、もう後戻りは出来ない。シロを射抜くか救うか。全ては自分次第である。
 美神やタマモにしでかした事は許せない。が、アパートの出来事も嘘ではない。どちらのシロが真実で、また虚実なのか。どちらを信じるべきか、そこが問題だ。横島には決断する事は出来なかった。だから、ただひたすら何も考えず道を進んだ。シロの逃げていった道を追いかけて、彼女を見つけ出すために。
 気付けば、雨は止み、草むらには木々から雨粒が落ちていくだけとなっていた。空は急にうごめき始め、物凄い勢いで雲が流されていく。まるで全てを洗い流すが如く、雲は駆け足だった。
 すると遠吠えが向こうから聞こえてきた。かなり近い。声の持ち主は間違いなく、シロだ。声のする方向に一目散に向かう。微弱ではあるが月の光が照ってきた。時間はない。横島は矢を引き抜くと、弓をいつでも番えられる体制に構えながら、声に近付いていく。遠吠えは長く続いている。彼には何かとても悲しい声に聞こえた。深い哀しみというのではなく、何かおどろおどろしさを感じさせるような呻きのようにも聞こえる。
 すると彼女の姿が見えてきた。が、髪が赤い。それにまず驚きを見せたが、さらに違和感を覚えたのは、吼え続けるシロの姿にどことなく神々しさと妖艶さを感じたからだ。別人かと言われてもおかしくないくらいに、女性としての魅力があった。常にフェロモンが醸し出されているというか、そのしなやかな体つきがなんとも女らしく艶かしい立ち姿を演出していた。遠巻きにいた横島も、その艶やかさに一瞬見とれてしまっていたがすぐに我に立ち返った。
(何を考えてるんだ、おれは!!)
 いくら煩悩盛りだとは言え、こんな緊迫した状況で煩悩に走るほど馬鹿でもない。ただあまりの美しさに心を奪われていたのは否定できない。それがたとえシロであろうと。
(おれは美神さんのように割り切ることは出来ない。けど、どうすればシロを救えるんだ?)
 助けようにも手段が、時間がない。彼女は刻々と死に近づいている。考えている時間などいくばくもなかった。横島はおもむろに担いでいた弓矢に手を握り締めた。
(ちくしょう……!)
 洗い流すのだ、なにもかも。どうなるにせよ、今夜で全てが決まる。みんなが殺されるか、シロが殺されるか、それとも…。いや、先の事を考えるのはよしておこう。今すべき事をする事で先が決まるのだから。


       ◆


「シロ!」
 男性の声だった。聞きなれた声でもあり、誰だかもはっきりと認識できる。シロは脇から聞こえる声に顔を向けたくはなかった。振り向けば、彼が、横島がいる。会いたい、けど会いたくない。顔を見たら最後、抑えが効かなくなりそうで怖い。心臓がバクンバクン動いている。取り乱すなと言い聞かせるが止まらない。
「美神さんを見たよ」
 彼はシロの反応を待たず、喋り出した。彼女もまた横島へ目をそらせようとはせずに、言葉に耳を傾けた。
「左肩、おまえがやったんだろ。ひどい怪我だった」
 とつとつと喋る横島。その言葉の端々には悔しさと優しさがごっちゃになった感情が織り込まれている。シロはちらりと彼の表情を覗きみた。哀しそうで力強さを兼ねたような必死の表情。なにかいきり立つような強がりの表情でもあるように見えた。彼は溜息を一つすると、続けた。
「タマモも無事だ。今は包帯だらけで酷い傷を負ってるけど、回復に向かってる」
 耳に入る一つ一つの言葉がしっかりと重くのしかかる。彼女はそれを分かりながらも、飲み込んでいく。しかし、その一方でまたそれがどうしたと思う自分がいる。たかが獲物ごときになんで情けをかけなくてはならないのだろうか、と。自分の感情が恐ろしく感じだ。ぞっとするようで、自分でも止められないくらいに狂気が暴走しそうである。
 空を見上げ、流れさる雲を眺めた。逃げたい。けど、足が立ちすくんで動けない。それは、横島という絶好の獲物が現れたための武者震いなのか。それともただの恐怖感なのか。彼に嫌われたくないという意思の表れなのだろうか。とにもかくにも、シロはまだ顔を向けることが出来ないでいた。
「……なぁ、シロ」
「なんででござるかっ!」
 横島の言葉を遮り、シロが叫んだ。彼女は横島の顔を見ないように、うなだれて独り言のように喋り出した。
「なんで先生がここにいるんでござるかっ、拙者は見られたくなかったのに……!」
「シロ」
「どうしてでござるかっ! こんなにも、こんなにも殺したいと思っているのに、どうして手が動かないんでござるか。どうして胸が締め付けられ、どうしてこんなに息苦しく、そしてなぜ、涙が出るのでござるか……?」
 頬に落ちる一筋の涙がきらりと光る。泣く、そして哭く。空をまた見上げ、ぐちゃぐちゃに
乱れる。手で顔を覆い、髪をかき乱す。心の隙間を襲うかのように殺意とそれに対する翻意がごちゃごちゃになっていく。
 苦しい、切ない、誰か助けて欲しい。誰か、誰か、この自分を助けて。こんなに胸がざわめき、もどかしくなるのかどうしても分からない。腕を十字に交差し、肩に手を触れて身体をこわばらせる彼女。
 武士としての仲間意識。狼の末裔としての狩猟本能。そしてどうにもならないほどに突き動かせられるこの感情。血が騒ぎ、踊る。獲物を殺して、自分だけのものにしたい。だが、武士としての誇りにかけても仲間を殺す真似はできない。それらがシロを悩ませ、苦しませている。
「もういいんだ、シロ」
 シロは横島の言葉に反応して、思わず振り向いてしまった。目から流れる涙も拭かずにじっと彼を見つめた。横島は悲しそうな表情をして、続ける。
「シロ、おれはお前を助けようとした。別れ際のあの言葉がなんだったのか、それを知りたくて、今ここにいる。タマモや美神さんに大怪我させたお前の姿を信じられなくて、ここにいるんだ。でも、現にこうしてお前がいて、美神さんを襲ったのは現実だ。馬鹿だったのはおれの方だったってわけだ」
「先生」
 シロは辛そうに喋る横島を見ていられなかった。違う、先生にそんな顔してもらいたくない。やめて、お願いだから。なんでそんなに悲しいのか、そんなに辛そうなのか。笑っていて欲しい。いつも見せていてくれたような表情を見せて欲しい。
「けど、おれが最後に会ったお前もここにいる。強がって笑いながら去っていた、あの時のお前が。ここにいるんだ」
 シロは、また涙を流す。嬉しかった。自分を心配してくれている人がいることを。月の呪いを受け、芽生えた感情を胸に事務所から逃げ、村を離れ、誰の助けも得られないまま一人で行き先も分からず、森の中を駆け抜けた。これから一人で生きていくものだと、そう思っていた。でも違う。あの後、化け猫の親子に会い、家族同然の振る舞いを受け、そして今。先生が自分の事を心配してくれている。自分は、独りじゃなかったのだ。
「しかし、それも水の泡。もうどうでもよくなっちまった…」
「え?」
「おれはお前を助けたかったが、もう手遅れなんだ。お前は下弦の月の呪いを受け入れてしまった。もう少しで雲が晴れる。空に浮かび上がる上弦の月の光を浴びれば、お前は死んでしまうんだ」
 風が林の中をかいくぐり流れる。横島は弓矢を構えると、シロに標準を合わせた。結局、彼が決めた選択肢は苦々しい結末になろうとしていた。
 シロには全てが寝耳に水だった。
「冗談でござろう?」
「冗談で言っているように見えるか?」
 横島の眼は真剣そのものだった。一瞬、状況の把握が出来なかったが、すぐ飲み込んだ。まもなく自分は死ぬのだ。そんなの、嘘だ。
「長老から何も聞いてないのか?」
「あっ…」
 ふいに思い出した。下弦の月に魅入られた者は精神を蝕まれ、やがて破滅してしまうという長老の言。
「それが今晩、なのでござるか」
「…あぁ」
 きりきりと弓が引かれる音がはっきりと聞こえる。小刻みに揺れる矢の音も。
「長老がおれたちの所にやってきて、言ったよ。どうかシロを殺してくれってな。家族も同然のおれたちにお前の引導渡してくれって、そう言ったんだ。人狼族でもなんでもないおれたちにだ! おれたちも戸惑ったさ、でも仲間意識の強いお前達一族の事を考えれば分からなくもなかった。だから美神さんはここに来た。そしておれは……!」
 一瞬、横島の口が止まる。なにか言い出しづらそうな趣だった。
「助けたかったっ! お前を助けたいと思っていた! けれど、馬鹿だったのはおれの方だったんだ。何の根拠もなく、あきらめ悪く、ただ助けようとしていた。だが、助ける事も出来ずに今こうして弓を引いている自分がいる。もうそれしか出来る事がないんだ……っ!」
 横島の目に涙が浮かぶ。シロにはそれだけでも心が締め付けられる思いだった。
「先生」
「ごめん、シロ……」
 雲はさらに流れている。強風が渦巻く上空はいよいよ月がその姿を現そうとしていた。二人の立つ場所もわずかに風がなびいていた。
 わずかに沈黙が流れる。シロはようやく気付いた。自分がどんなにみんなへ迷惑をかけてきたか、そして気に掛けてもらっていたかを。彼女はまぶたを閉じて悔やむ。今さらになって、みんなに謝りたかった。なにか、なにか出来る事はないか。そう考えて、目を見開いた。と、同時に感じる重さ。それは右手に持っていた日本刀だった。
 シロは刀を持つ手を見やると柄にもう片方の手を添えて、すっと引き抜いた。刀身は金属特有の鈍い光で輝いている。手段はどう考えても一つしかなかった。時間はもうない。そうして彼女は悩みを断ち切った。美神どのや長老、他のみんな、そして先生。みんな好きだ。だから悔いはない。
「謝らなくて良いでござるよ、先生」
 そう言うとシロは手で自分の髪を束ね、刀でばっさりと切り落とした。彼女は横島を見て、その真っ赤な髪を濡れた地面に下ろした。
「シロ……?」
「どうか持っていってくだされ、遺髪でござる」
 言った途端、横島は耳を疑う表情を見せた。でも、これでいい。これしかないのだ、みんなにこれ以上迷惑をかけないためには。
「さぁ、拙者を、心の蔵を射抜いてくだされ!」
「な、何を言ってるんだ! そんな事…」
「出来ないんでござるか? 先生が出来ないというのであれば、拙者はこの刀で先生に斬りかかる。そうすれば、美神どのも他のみんなも死ぬ事になるのでござるよ? いいのでござるか?」
「ぐ……」
「先生、拙者はみんなに会えて、先生に会えて、幸せでござった。だから武士として、先生にお願いするでござる。拙者を射抜いてくだされ……!」
「いいのか? それで」
「先生ならば、拙者は本望でござる! だから早くっ…」
 その瞬間。どくん、と全身の血が逆流するような勢いとともに、衝動が再び湧き上がってきた。だめだ、今はだめなんだ。しかし、一旦堰を切った欲は破裂した水道管のごとく、止め処なく侵食していく。理性が弾きとばれされそう。でも、だめだ。
 大切な人を殺したくない。
 シロは心の底から願った。しかし、心とは裏腹に身体は別の行動をとろうとしていた。剥きだしの刀を持つ手に力が篭められ、気が付けば両手で構えている。目は彼のほうを見据え、口の周りを舌なめずりする。そして口が勝手に動き出した。
「渡さなイ……! 絶対に渡さなイでござる! これは拙者のもの! 拙者一人だけのものっ! 奪おうとするものは誰一人として邪魔立てはさせンでござる」
「シロ! 一体、何を……」
「黙レ、獲物ガ」
 失いたくはない、だがそれ以上に独占していたかった。それが彼女の答でもあり、問題でもあった。心ではそれを拒否しながらも、本能的に分かっているのだ。もうそれから逃げ出すことは、出来ない。これも自分の一部なのだから。
「参ル!」
 刀を構え、シロはゆらりと動き出すと、瞬発的に石を蹴り上げ、凄まじい勢いで目をくらました。がささと木から木へ飛び移る音だけが横島の耳に入ってきていた。どうやら一突きで終わらせようという魂胆らしい。
 横島は弓を引いたまま、あちらこちらを慌しく目配せた。いつどこから来るとも分からない彼女を射抜くために。空気を張りめぐらせていた。
 空ではいよいよ残っていた雲がなくなり、月が姿を見せようとしている。その半月は雲に紛れつつも徐々に姿を現せている。月は無慈悲な女王とはよく言ったもので、何も答えてはくればしない。ただ他の星々ともに見守るだけであった。雨はすっかり止んでいる。いつの間にか虫の音もどこからか聞こえてくる。張り詰めた緊張がまさに炸裂しようとしていた。どちらも一発勝負。これ以上の先も後もない。全てが決まる。
 がさっと木が揺れる。葉がなにかに触れ、擦りあったのだ。
 シロが先に動いた。彼女は木の上から跳ぶようにして、横島めがけて落下してくる。不測の事態に彼はよもやこれまでと思ったことだろう。しかし、シロは刀を持っていなかった。それどころか微笑んでいた。まるですべてを包み込むかのような優しい笑みで、身体を広げ横島めがけ、落ちてくる。
「ばっかやろぉぉぉっ!!」
 決着は、一呼吸で終了した。上弦の月がその姿を群青の夜空に現せている。次の瞬間、森がスポットライトを浴びたようなまばゆい光で包まれ、シロは弓矢で心臓を射抜かれた。


 続く 


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