死ぬことはできない
俺の命は君の命だから
死ねないんだ
生きる意味?
俺の生きる意味?
どれだけの想いを募らせ
君のいない
この世界で生きる
俺の
存在理由
なぁ…ルシオラ
俺はどうすればいい?
バンッ
少々荒くドアを開けて入ってきた横島を美神は不機嫌そうに文句を言う。
美神は今デスクで事務処理をしていた。
おキヌちゃん、タマモ、シロはオカルトGメンに貸し出し中で今は一人なのだ。
「横島クン!遅刻よ!その分、給料から引くからね!それからもっと静かに入ってきて!壊れたら弁償させるから!」
横島はそれに臆することなく、決意に満ちた目で美神を見つめた。
「何よ?文句あるの?」
「美神さん!俺、事務所をやめます!」
美神は想像もしていなかった唐突な言葉に困惑する。
「あんた何いってるの?意味わかって言ってる?やめたいですって!?」
「俺、ここを止めたいんです!お願いします!美神さん!やめさせてください!」
そういって横島は頭を下げる。
美神はあまりのことにショックと怒りで身体から震えている。
こいつが私の傍から離れる?
もう、隣にはいてはくれないの?
どうして?
どうして?
どうして?
何がいけなかったの?
貴方も…横島クンも私を置いていくの?
「ふざけんじゃないわよッ!何よ急に!」
横島は頭を下げたまま、もう一度いう。
「お願いします!やめさせてください!」
「駄目よッ!」
その言葉に横島は身を翻し、部屋から出て行こうとする。
「ちょっとまって!横島クン!…しょうがないから…給料を上げてあげるから、もう一度考え直して…ね?…」
通常の美神ならありえない言葉。
しかし、それでも横島の決意は揺るがなかった。
振り返り言葉を紡ぎだす
「すいません、それでも俺は…ここにはいられないんです」
困惑し、捨てられた子猫のような縋る瞳に見つめられても、横島の決意は変わらなかった。
「どうして?どうしてなのッ!?」
ヒステリックに叫ぶ美神。
「俺…ここにいたら…駄目になってしまうから」
そう…ぬるま湯にいつまでも浸かってるわけにはいかないんだ。
俺は…あいつのためにも、俺自身のためにも、このぬるま湯から出ていかなければならない。
ギィィ
ドワが開く。
「さよなら…美神さん」
「どうして、どうしてなの?横島クン!」
美神の悲鳴めいた叫びが横島の背中に突き刺さる。
横島は振り向かない。
ガチャン
ドワは閉まった。
それはまるで横島と自分の関係を表しているように思えた。
開いていた扉が閉まった。
「どうしてなの?横島クン…」
そして唐突に理解してしまった。
彼は本気なのだと…そしてもう二度と自分のところへ帰ってくる気がないのだと。
頬に涙が零れ落ちた。
限りなく無いに等しい文章能力を使って頑張りました。
皆さんの作品を読んでいたら、うわぁ!書きてぇって感じの勢いで…。
精一杯頑張りますので、よろしくお願いします! (時計うさぎ)
話の評価については始まったばかりで何とも言えませんので、コメントのみにさせていただきます。
気になった点としましては、まず横島がなぜ事務所を辞めたいと思ったのか、という所ですね。
美神になぜ辞めるのかと聞かれても「辞めさせて下さい」の一点張りでは、会話としても展開としても前後がないために不自然です。
>ぬるま湯にいつまでも浸かってるわけにはいかないんだ
とありますが、美神の元にいることを『ぬるま湯』と感じたきっかけや心境の変化の描写がないため、正直「なんのこっちゃ」と感じてしまいます。
その理由はおいおい明かされるのでしょうが、多少なりともその部分を書いておく必要があったと思います。
それを踏まえた上で、今回の話で起こった出来事といえば『突然横島が辞める』ということだけなので、読み手を引き込む力が弱いと言わざるをえません。
今後は、そういった部分を注意しながら構成を考えていくといいでしょう。
と、小姑のように細かいことを言いましたが『書きたい!』という情熱はとても素晴らしいと思います。
今後もその情熱を失わず、より良い話を作っていってくださいね。 (ちくわぶ)
コメント、有難うございます!
勉強になって、本当に感謝感激です!
やめた理由については次のお話で書くつもりです。
確かに、プロローグだけを読んだ人はなんのこっちゃって感じですよね。
きちんと読み手のことを意識して書く!が課題になりそうです。
まだ不慣れなもので、考えていることをうまく文章にのせられず焦りばかりが募ります。
これからも頑張りますので、次もまた読んでくださると嬉しいです。 (時計うさぎ)
頑張りますので、どうかこれからもよろしくお願いします! (時計うさぎ)