椎名作品二次創作小説投稿広場


下弦の月

選択


投稿者名:ライス
投稿日時:05/ 4/23



 夢を見ていた。舞台は屋根裏部屋。窓は開かれ、月明かりが直接部屋へと差し込んできている。月の光は明るかった。窓ぶちの影がくっきりと映えて、黄色く見える光が見事なコントラストを描いていた。月はちょうど半月。カーテンがそよ風になびき、ふわっとゆったり揺れる。外では次第に月が雲の陰に隠れて見えなくなってしまっていた。部屋の中は明かりをつけていないせいで真っ暗である。部屋はしばらく暗闇に包まれ、何も見えない。雲が月を通り過ぎ、部屋が月明かりで照らされると彼女の姿がそこにあった。
 嫌な予感がしていた。そして案の定、彼女は自分に近寄ってくる。得も知れぬ恐怖を感じ取った。気付けば自分が後ずさりをしていた。だが、それも背中がドアにくっついてしまった所で終わってしまった。ドアを開けようとする。開かない。鍵がかかっていた。ドアノブをがちゃがちゃ鳴らし、叩いてみた。返事はない。助けて! 叫んでもみるがやはり助けは来ない。心拍数は煮えたぎる熱湯のようにあわただしく、急激に上がっている。
 近付いてくる彼女には見覚えがあるも何もなかった。彼女は自分の仲間であり、親友に近い存在でもある。本人の前では決して言いたくはなかったが、自分はそう思っている。その彼女が今、自分に向けておびただしいまでの殺気を放っていた。何かの間違いだと思いたい。でも、彼女は迫り寄ってくる。長く伸びた爪を振りかざして。
「シロ」
 彼女の名前を叫ぼうとした途端、目の前が真っ赤に染まり何も見えなくなってしまう。全身の身体から力が抜けて床に倒れ込む。動く事が出来なくなっていた。いつの間にか水たまりも出来ている。すると彼女の手が自分の顔を持ち上げた。そして、最後に言い残した言葉がひどく心に刻み込まれた。
「バイバイ、タ・マ・モ♪」
 口調は軽く楽しげな声。耳に残る声。目を覚ますには充分すぎるほどの屈託のない残酷な一言だった。


       ◆



「タマモが目を覚ましたんですって?」
「はい。花瓶の水を取り替えようとしたら、がばっといきなり上体を起こして」
 都庁地下。エレベーターでやって来た美神と横島をおキヌが出迎える。彼女達はタマモのいる病室へと歩きながら話している。
「で? 容態はどうなの?」
「はい。シロちゃんに傷つけられた部分がまだ痛いみたいですけど、大分良いみたいですよ」
「喋れそうだった?」
「それは全く問題ないみたいです」
「分かったわ。ママと西条さんは?」
「今、連絡してこっちに向かっています」
「そう」
 会話がそこで終わると、三人は病室に早歩きで向かう。病室は歩いてすぐの場所にあった。自動ドアから空気が漏れる音がすると扉は開き、目の前にはベッドに横たわるタマモがこちらに顔を向けていた。
「タマモ!」
 部屋に入ると、美神はすぐさま彼女の名を叫んだ。
「美神さん」
 淀みのない穏やかな声。彼女はゆっくりと喋りだす。その光景を目の当たりにすると三人の表情にようやく安堵の色が見えた。怪我はともかく、命に別状がないことをまず喜ぶ。おキヌも横島もまた同じだった。タマモは部屋の周りを目できょろきょろと廻らせていた。
「ここはどこなの?」
「都庁の地下の霊的施設よ。でも無事で本当に良かったわ、ねぇ?」
「えぇ、本当に。心配してましたからね」
「全くね。ほんとにどうなるかと思ってたわよ。で、怪我はどう?」
「ん、まだ痛いけどなんとか大丈夫よ」
 美神とおキヌは複雑な笑みを見せてタマモと話す。依然、事態は好転していないせいだからか。彼女達の微笑みはどこか浮かない。それに先ほどまでの長老の話が状況を深刻にさせている。会議は一旦閉会したのだった。美智恵がそう決めたからだ。弓矢の使用者は日を改めて決定する。恐らくは美神に白羽の矢が立つことだろう。彼女もまたそう予測していた。異存はなかった。シロをこの手で殺す。辛い事であったが、時間がない上に助ける手立てがない。仕方がない事だった。おキヌちゃんも横島クンも納得してくれているはずだ。そう思うより他ない。やって来た三人に重い空気がのしかかっていた。タマモの無事を祝っているのも確かだ。だが、素直に喜べなかった。
「……シロは? シロはどこにいるの?」
 勘の鋭いタマモは三人にすぐに察知したようで、直球かつ心臓を突き刺すように自分を傷つけた者の所在を聞いてきた。三人の動きが一瞬止まる。誰も彼女の問いかけに答える気配はない。するとタマモは続けた。
「分かってるわ、あいつがいないのは。いつもと雰囲気が違うのはそのせいでしょ?」
 三人は黙ったままだ。
「何があったのか知らないけどシロのやつ、いきなり私に向けて殺気放ってきたし。それも気味が悪いくらいによ?」
「抵抗はしなかったのか?」
 入り口の脇、つまりタマモが寝ている場所から一番奥にいた横島が初めて口を開いた。ベッドの上の彼女は首を横島に向け、すぐにまた頭を天井へと戻した。天井ではまぶしいくらいの蛍光灯の明かりが彼女に降り注いでいる。
「馬鹿にしないで? それくらいはしたわ。けど、駄目だった。シロは何の感情も抱かずにただ、平然と私に手を掛けたわ。そして笑ってたのよ。さも嬉しそうに」
「つまりいつものシロじゃなかったってことか」
「そうね、それがどうしたの?」
「いや」
 横島はタマモから目を逸らして下を向く。それ以上は語ろうとはしなかった。彼の仕草はなんとなくぎこちない。表情は不安と疑念が混ざり合った、どこか頼りないもだった。見ていてうんざりしてくる。かといって他の二人もあまり喋りたそうには見えない。どこかうわの空である。タマモは再度三人に向けて話した。
「ねぇ、お願いだから教えて。シロは今どこにいるの? あいつに何があったって言うの? なんでみんな黙り込んでるの? 私にだって知る権利があるはずよ。そうやってみんなして黙り込み決められるのが一番癪に障るわ……!」
「分かってるわ」
「じゃあ、包み隠さず話して。いつまでもけが人、被害者扱いはごめんだわ」
「えぇ、分かってるわよ」
 同じ言葉を二度繰り返す美神。はたしてタマモは事実をどう受け止めるだろうか。それだけが心配の種であり、辛いところだ。沈黙が続いた。が、つかの間に再び自動ドアから開く音が聞こえてきた。中へ入ってきたのは美智恵と西条、それに長老だった。
「ママ」
「話はおキヌちゃんから聞いてるわ。タマモは?」
「ここにいるわ」
 タマモはすかさず答えた。
「よかった、目を覚ましたのね。怪我の具合はどう?」
「おかげさまで順調よ」
「それは何よりだ」
 美智恵も西条もまずはタマモの無事を安堵する。そしてもう一人。彼女達とやって来ていた老人はベッドに近寄ると、横になっている彼女と目を合わせる。立ち尽くす老人は病床に臥す彼女の姿を見るやいなや深く頭を下げる。
「すまぬっ!」
 彼の第一声は陳謝の言葉だった。
「シロが申し訳ないことしてしまったことを我ら一族、心からお詫び申し上げる! まことに申し訳ござらん!」
「だれ?」
「失礼ですよ、タマモ。この方は人狼族の長老。シロの村の長なの」
「えっ」
「どうか許してくだされ! シロも心ならずとも犯してしまった事じゃ、どうかこの通り!」
 長老は床に膝をつき、また土下座をした。
「な、何もそこまで謝らなくても。私だってシロがおかしかったのは気付いてたし、怪我したのは自分の責任よ」
「いいや、謝らせてくだされ。我らの信条に反しますゆえ」
 深々と地に頭を擦り付ける長老。その頑なな姿にタマモも周りの美神達も少々困惑気味であった。かつて日本男児に宿っていた大和魂もとい侍気質というものだろうか。すでに失われたものと思われていたが、今こうしてその生き残りを彼らは目の当たりにしているのである。
「お顔を上げてください、長老。それより今は進む事が先決ですよ?」
 美智恵は穏やかに長老に話しかける。
「分かっておりますわい。こんな事で事が済めばどんなにいいか」
「なに? 一体、シロに何があったっていうの?」
「タマモ」
 そして二度目の説明と相成った。初めて事実を聞く者は驚き、愕然とする。すでに事実を知る者は黙って、長老の口から紡ぎだされる言葉を聞き流していた。話が終わると、病室は底知れぬ静寂に包まれる。
「そうなの」
 タマモはこれからシロに訪れる運命を想像した。踏み外す事が許されない運命。まるで列車の線路のようだ。たどり着けば、そこは破滅という終着駅が待っている。彼女は行き先も知らない。しかし列車はレールの上を刻々と走っているのだ。
 動けない自分がもどかしく思えた。タマモは悔しそうに歯を食いしばる。仕方がない。何しろこの怪我である。シロの手によって傷を負った自分。今はベッドの上で動くことすらままならない状況だ。自分には彼女の無事を祈る事しか出来ない。いや、残り二週間も余命のない者の無事を祈ると言うのもおかしな気分ではあるが。もし出来ることならば、シロには生きて帰ってきてもらいたい。そうすればいくらでも憎まれ口を叩いてやれるのに。と、心の中で何度も繰り返す。でも、手負いの自分は役に立てそうにもない。それが彼女にとってなによりも悔しく悲しかった。
「助ける事は出来ないの?」
「残念じゃが」
「そう」
 長老は首を横に振る。それを見ていたタマモもゆっくりと顔の位置を元に戻らせた。
「で、タマモ。長い昏睡から起きてきた直後で悪いんだけど、あなたがシロに襲われた時の事を話して欲しいの」
 美智恵は間髪入れずに話しかけてきた。
「別にとりたてて話すことなんてないわよ?」
「いいから話してちょうだい。これは命令です」
「……分かったわよ。じゃあ、話すわ」
「ありがとう。出来るだけ詳しく説明してくれると嬉しいわ」
「はいはい」
 彼女もまた先ほど美神達に話した内容を話した。言われた通り、克明に。
「で、気付けば私は血まみれになって床に倒れてたわ。そしてシロは窓から飛び出ていった」
「彼女とは話さなかったの?」
「向こうは一言も喋らなかったし、私が訴えかけても反応はなかったわ」
「そう。それで全部かしら?」
「えぇ、覚えてる事は大体話したつもりよ」
 後から来た三人はやはりと言った面持ちで顔を見合わせていた。先に来ていた美神達は神妙な表情でこの状況を見つめている。
「やはり事態は非常に深刻みたいね」
「えぇ。一刻も早くしないと被害者はさらに」
「いや、その心配はござらん」
 部下と上司が話しているところに老人は横槍を入れてきた。
「それってどういう意味?」
 美神も長老のその一言に反応する。
「人狼の月の呪いは本人が心から想っている人々、つまりは仲間であったり友人だったり家族であるわけじゃが、呪いを受けた者が襲うのはそういった身内の者たちだけのようじゃ。だから今までの例から考えるに、見ず知らずの他人が襲われる可能性はまずないじゃろう」
「人狼の村はそれ自体が一つの家族のようなものだから、そういう危険分子は排除しなくちゃいけなかったのね」
「まぁ、そんなところじゃ。文献にも呪いを受けた者は姿を消す者は多かったが、外部の被害というものは見られなかったみたいじゃな」
「となると、シロと係わり合いのある私達の方が危ないってわけね?」
 長老は頷く。仲間の絆を重んじる人狼族にとって、月の呪いは種族の存続に対して致命的とも言える。だからこそ涙を呑んで危険分子たる仲間を殺さなければならない。その感覚で長老は美神達に頼み込んでいるのだ。無論、仲間の死は辛いものである。しかしシロのように呪いを受けた者は湧き上がる衝動がゆえに自分の仲間を、友を、家族を毒牙にかけてしまう。悲劇は起こしてはならない。未然に防ぐべきなのだ。それが辛いものであろうと。
「どうやら覚悟を決めないといけないみたいね」
「で、では!」
「令子」
「遅かれ早かれ、私を指名するつもりだったんでしょう? 違うの、ママ」
「そりゃまあ、そうなんだけど。いいの?」
「誰かがやらなきゃどうしようもないでしょ? なら、私が泥をかぶればいいことだわ」
 仕方無さそうに微笑む美神だった。出来ればやらなくても済むようにしたい。でも、叶わない事だろう。彼女のためにも、そして私達のためにもやらなくてはならない。彼女の表情にはまだためらいが残っていたが、そこは一流を名乗るGSだ。
「でも、美神さん。弓矢って引けましたっけ?」
「え」
 さりげなくおキヌがつっこみをかました。確かにそうだった。
「大丈夫じゃ、まだ日はある。上弦の月の晩までにシロを見つけ出せばよいのじゃ。それまで、みっちりとわしが鍛えてやりますわい」
「まぁ、それくらいは仕方ないわね」
「となれば善は急げじゃ!」
「あまり時間はないわ。急ピッチで進めないと間に合わないわよ?」
「その時はその時よ。じゃ、行きましょう」
 美神と美智恵、そして長老。彼らは三人揃って、急ぎ早にタマモの病室を出ていった。それに引っ張られ西条、おキヌもまた部屋を後にする。
「ったく、せわしいったらないわね」
 動けないタマモはその様子をつぶさに見ていた。しかし、扉の脇にいた横島は彼女達が去った後も、立ち去ろうとはしなかった。というよりも彼は気付いてはいないようだ。頭をうつむけて、なにかを考えているのだろうか。ぼやっとしていてどこか思いつめているようにも見えなくはない。
 実際、横島は思い悩んでいた。シロが去った日、タマモが倒れる間際まで見ていた彼女と、自分が会った彼女の面影はあまりにかけ離れていたからである。一方はまるで獲物を捕える獣のようであり、またもう一方はそれとは正反対の弱々しい彼女の姿。彼女の心に出来た表裏一体の仮面。どちらが表裏なのかはわからない。果たしてどちらが真実なのだろうか。そして別れ際に聞いたあの言葉。横島はそれらを考え、悩んでいたのだった。
「あんたも行かなくていいの? みんな行っちゃったわよ」
 タマモは不意を突いて聞いてみた。すると横島は顔を上げて辺りを見回す。ここに残っているのは自分とタマモだけなのにようやく気付いたようだ。
「え? ん、あぁ。後から行くさ」
「ふぅん」
 タマモは怪訝そうな顔で見ている。横島はその視線に答えるように呟いた。
「俺は今回あんまり役に立っていないからな。出る幕はないんだ」
「そうなの?」
「そうさ。美神さんがシロの始末は引き受けるなら俺の出番はないよ。サポートするにしてもたかが知れてるしな」
「じゃあ、なんでここにいるのよ?」 
「それは……」
 なにかを言いかけて、彼は口を閉ざてしまった。なんでいるのか。自分でも分からなかった。ただ一言だけ言いたかったのだ。沈黙の後、横島はその言葉を語りだした。
「俺もあの日、シロに会ったんだ」
「それは知ってるわよ。さっき聞いたわ」
「でも、違っていたんだ。お前が最後に見たシロとは全然印象が」
「印象?」
「俺はシロと話したんだ。雨が降ってたせいであいつはびしょ濡れで、明かりも暗くてよくは見えなかったけど。あいつはシロだったよ。でも、化け物みたいじゃなくてなにかとても悲しそうだったような感じで。去り際に見守っててくれって言ってた」
「それで?」
「あいつは俺に苦しまぎれの笑顔見せて行っちまった」
「それを見て、あんたはどうだったの?」
「どうって」
「どう思ったかよ。じれったいわね」
「分からねぇんだ」
「何がよ?」
「いや、なんでシロが俺にあんな顔を見せたって事が」
「はぁ?」
 タマモは呆気に取られた。普通、そんな状況だったらそれがどういう意味か気付くはずだろうと突っ込みたくなった。鈍感。一言で表すとそうだ。ほとほと呆れる。この男も色欲だらけなくせして、こういう事には無反応といっていいほどだ。
「あんた、分かってて言ってるの?」
「ん? 何をだ?」
「……いいわ、なんでもない」
「なんだよ?」
「とにかくねぇ、らしくないわよ! あんた」
「なに?」
「なんでそこまでうだうだ考えてなくちゃいけないのかって事! いつもの横島だったら、もっとストレートに決断してると思うんだけど。今のあんたは見てるだけでこっちの気が滅入ってくる感じよ! そんなにシロの言った事が気になるんだったら、直接会えばいいじゃないのよ?」
「でも、あいつはどこにいるか分からないんだぞ?」
「そんなの、まだ時間があるんだし、いくらでも探せるわ。それにあいつのターゲットは私達に限られてるんだから、向こうからやってくる可能性だってあるじゃないのよ?」
 タマモの言うとおりだ。会うんだ。あの言葉の意味が何なのか。自分はそれが聞きたいんだ。そしてもう一度、あの日常に戻るために。なんとしてでもシロを助けてやるんだ。横島の心の内で何かが決意される。彼の選択肢は一つに絞られたのだ。
「そうだな、じゃあ俺も行かなきゃな」
 横島は病室を出て行こうとした。
「待って」
 タマモはとっさの言葉で彼を引き止めた。
「ん?」
「どうせなら、生きてるあいつを連れて帰ってきてよね? 言いたいことが沢山あるんだから!」
「あぁ、分かってるさ」
 微笑みはしなかった。笑うのは後回しだ。シロを連れて帰ってくるまでの辛抱だ。横島は思いを新たに、強くする。照れ臭そうなタマモの表情を後にすると彼は病室を足早に去っていった。


 そして、場所は再びオカルトGメン日本支部。
 美神達は相談をしていた。もちろん今後の対応について。特訓は人狼族の村で行う事と決定した。長い間、村を離れていたくないという長老の要望を組み入れた結果である。お陰でその準備にも追われて、全体がせわしくなりつつあった。事態はまさにに急展開を迎えていたのだ。そんな折に横島は戻ってきた。
「横島さん」
「どこ行ってたのよ!? この忙しい時に!」
「すみません、ちょっと出遅れました」
 美神とおキヌが一斉に彼に向けて話し出した。二人はもちろんの事、そこにいた全員へ詫びる横島。美神はいらついていた。美智恵と西条も仕事柄か渋そうな顔つきをしている。彼にとって険悪な雰囲気が漂っていた。しかし決めたのだ。ここで自分の決意を言わなければ一生、後悔するだろう。横島は腹を据えると息を大きく吸い込んで言った。
「美神さん、隊長。お願いがあります。シロを殺す役、俺に譲ってください!」
 シロに会ってやる! それが横島の決意。たとえ殺しあう事になろうとも。きっとあいつを生きてつれて帰ってきてやる。そんな決意の表れだった。

 

 続く

 
 


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