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横島ドタバタ恋物語

リポート5  学校はいつも波瀾万丈


投稿者名:雅樹
投稿日時:05/ 4/ 3

「な・・・・先生!?」
≪貴様・・・私が心配して電話してやっているのにその態度か?あ?≫

何か先生・・・チンピラみたい(笑

「いや!!人違いっす!!すんませんすんません!!」
≪まぁ、いいだろう。しか〜し!!最近のお前の出席日数は何だ!!
2週間以上も学校にきとらんではないか!!
何か!?お前はそんなに留年を味わいたいのか?えぇ?どうなんだ?≫
「滅相もないっす!!進学したくてたまらないっす!!」
≪じゃあ・・・明日から最低1週間!!学校には毎日来い!!分かったか!!≫
「えぇ!?それじゃあ・・・・俺がバイトできへんではないか〜!!」
≪・・・・・・・留年を希望なんだな?≫
「分かった!!分かりましたよ!!行きますよ!!行きゃ〜いいんでしょ〜が!!」
≪学校に来るのは当たり前だ!!とにかく!!そういうことだ!!分かったな!!≫

ツーツーツー・・・・
「切れた・・・・・か。」
はー、と言う溜息を1つ横島ははいた。

「バイトするにしても・・・朝と昼はダメだな・・・やるなら夜だけか・・・」

横島にとって朝や昼のバイトがどれだけの価値があるか・・・
生命線の先が暗闇になると言っても過言ではないのだ。

「とりあえず・・・美神さんに連絡だな・・・しかし、美神さんが許してくれるだろうか・・・まっ、何はともあれ・・・電話しねぇとな。」

早速受話器をとり事務所に連絡を入れた。


プルルルル・・・プルルルル・・・

「こんな時間に誰だろう?緊急の除霊の仕事かなぁ?」
おキヌちゃんは緊急の除霊の依頼かと思い受話器をとった。

「はい。美神除霊事務所ですけど・・・・」
≪あ、おキヌちゃん?俺横島だけど・・・≫
「よ・・・横島さん!?どうしたんですか!?」
≪あの・・・さ。美神さん居るかな?≫
「え?居ますよ。ちょっと待ってくださいね。」

パララ〜ラ〜ラ〜ララ〜ラ〜・・・・(←保留音
GS美神の主題歌のサビの部分が保留音らしい・・・(笑

≪何よ?≫
「あっ、美神さん?バイトの事なんですけど・・・」
≪時給の事?・・・・500円以上は上げないわよ・・・・≫
「えっ!?時給あげてくれるんですか!?」
≪えっ!?時給の事じゃなかったの!?今のなし!!分かった!?≫
「まぁ・・・無理とは思ってたんですけどね・・・実は・・・」
≪はぁ!?一週間毎日学校に行かなけりゃならないから朝と昼はバイと無理ぃ!?≫
「・・・・わざわざ復唱ありがとうございます。・・・で、お答えは?」
≪・・・・仕方ないわね。でも、あんた生活はできるの?≫
「うぅ・・・ギリギリのラインっすぅ・・・」
≪・・・・・600円≫
「え?何か言いましたか?」
≪一週間だけ時給600円にしてあげるわ。≫
「ホントっすか!?ありがとうございます!!」
≪一週間だけだからね!?≫
「はい!!恩に着ます美神さん!!」
≪・・・・その言葉忘れないわよ?≫
「・・・・・・はっ?」
≪何でもないわ。とにかく、明日からバイトは夜だけ。それで時給600円ね。≫
「はい、どうもありがとうございます。」
≪勉強のほうも頑張りなさいよ?≫
「はぁ〜い。」


ツーツーツー・・・・
「ふぃ〜、何か喜んでいいのか・・・・・な?時給が上がるのは嬉しいが・・・・・
美神さんとのスキンシップの回数が減ってしまうぅぅぅぅ!!!」

どこまで行っても煩悩魔人な邪・・・・横島であった。

―――翌日―――

―――通学途中にて―――

「あぁ・・・学ラン着るのも久しぶりだなぁ〜。」
「横島さん。学校に行くなんて珍しいですねぇ。」
「ん?ピートか。まぁな。この頃毎日バイトだったしな。」
「まぁ、あれだけ薄給なら、学校に来る時間削ってでもバイトしないと横島さんは生活できませんもんね。」
「お前のところはどうなんだ?唐巣神父は生活できてんのか?」
「えぇ、最近は少しですが除霊料も頂いてますし。」
「美神さんにも神父を少しは見習って欲しいよ。」
「ハハハ・・・・」
笑うことしかできないピートであった。


さて、舞台は学校内へと移る。
「よ・・・・横島!?何故お前が学校に!?」
横島に気づき驚いたメガネ君・・・・・・・・・仮名としてAメガネ君としておこう。

「何だAメガネ?俺が来るのがそんなに変か?」
「誰がAメガネだ!!貴様・・・・捕まったんじゃなかったのか?」
「何故俺が捕まらなきゃならんのや!!」
「セクハラ・街中露出・覗きetc・・・・」
「何で俺がありもせん罪にかけられとるんじゃぁぁぁ!!」
ギャーギャーと言い争っている二人。
そんな二人を見ているピートや愛子たち。

「友達とケンカ・・・これも青春よね!!」
「そうかなぁ・・・・・」

ピンポンパンポーン・・・・
≪え〜、生徒の呼び出しをします。2年2組横島忠夫、2年2組横島忠夫。今すぐ職員室に来なさい。≫

「ん?俺呼ばれたのか?しゃーねーなー・・・・」
「セクハラしたのが学校にバレたんだろう?」
「だ・か・ら!!しとらん言うとるやろうが!!ったく・・・・」

ブツブツ文句を言いながら横島は職員室に向かった。

「横島さんどうしたんだろう?」
「多分、休みすぎたから先生に叱られるのよ。職員室で説教・・・・あぁ!!これも青春だわ!!」
「そうかなぁ・・・・」


―――職員室にて―――

「はぁ〜・・・・まさか説教じゃないだろうなぁ・・・・」
「そのまさかですケン。」
「うぉっ!!タイガー!!お前いたのか!?」
「うぅぅ・・・酷い言い草ですのぉ〜。ワッシも呼び出されたんですケン。」
「お前も学校休みまくったのか?」
「いや、ワッシは単に成績が悪くて呼び出されたんですジャー。」
「そうか・・・・お互い大変だな。」
「ですノー」

「貴様ら・・・ほのぼのとした会話なんぞしてる暇はないぞ?」
「げっ・・・先生・・・」
「横島はこっちだ!!タイガーは向こうだ!!」
「「へーい・・・・」」

「さて、横島・・・久しぶりの学校はどうだ?」
「別に・・・特に変わったところはありませんね〜。」
「そんなことを聞いてるんじゃない!!勉強の方はちゃんとできるかと聞いとるんだ!!」
「まぁ・・・・・・・無理っすかね。」

・・・・・・ブチッ
「貴様ぁぁぁぁー!!家で何もやっとらんのかー!!」
「しょうがないだろうがー!!毎日疲れるんじゃー!!」
「教師に向かってその態度はなんじゃー!!」
「本心を述べたまでじゃー!!」
「お前・・・勉強が分かってないと進級できんぞ?」
「こんの嘘つきが〜!!一週間ずっと来たら進級できると言うたやないか〜!!」
「それは悪魔で出席日数のことだ!!勉強面では知るか!!」
「あっ、見捨てやがったな!!」
「まぁ、明後日からのテストで赤点を取らないことだな。」
「明後日!?聞いとらんぞ〜!!!」
「学校に来ないのがいかんのじゃぁぁ〜!!」
「ズルイぞこのやろ〜!!」

コンコン・・・・
「はぁーはぁーはぁー・・・・・・はい?」
「失礼します。先生、授業の時間ですけど?」
「何!?もうそんな時間か・・・」
「私は次の時間は授業が入ってないので、彼の相談は私が聞きます。」
「そうですか・・・では、よろしくお願いします。横島、逃げるなよ?」
「進級がかかっとるのに逃げるか!!」

「・・・・・・で、随分と久しぶりに学校来たみたいだけど?」
「はぁ・・・まぁ、バイトの方が忙しかったんで。で、今日は本物っすか?偽者っすか?暮井先生。」
「今日は本物よ。大事な会議があったから。全く・・・面倒くさい。」
「面倒くさいってあんた・・・・」
「ま、そんなことはどうでもいいわ。あなた、勉強がヤバイらしいけど?」
「そうなんすよ・・・全然来てないから授業内容なんかさっぱりっす・・・」
「誰かに教えてもらったら?」
「そんな優しい奴なんかいませんよ・・・・」
「あのちょっと美形の吸血鬼なんかどうだ?」
「あいつは・・・嫌だ!!」
「人を選んでる場合か・・・・じゃあ、あの机妖怪の女の子は?」
「え?机妖怪?・・・・・あっ!!愛子か!!そうだ、愛子が居た!!有難うございます先生!!」

横島はそう言うと愛子に勉強を教えてもらうため職員室を出て行った。
横島の出て行った職員室の指導室では、暮井先生がタバコを吸って溜息をはいていた。

「全く・・・あいつは分かってないんだねぇ・・・頼めば女子なら誰でも教えてくれるって言うのに・・・」
と、鈍感な横島に対してもらしていた。


「愛子〜!!!!」
「なっ、何なの横島君!?」
「俺に勉強を教えてくれ!!」
「えっ!?私が!?」
「あぁ・・・お前しか教えてくれそうな奴が居ないんだぁぁぁ!!頼む〜!!」
「えっ・・・・・まぁ、別にいいけど・・・・・」
「ホントか!?」
「えぇ、私でいいなら・・・」
「十分だ!!頼むぜ♪」
「任せて!!私がみっちりと教えてあげる!!あぁ・・・これも青春。」
「いや・・・・・せめてソフトに・・・・・」

愛子は横島の最後のセリフは聞いていなかった。
何故なら・・・回想(一部妄想)にふけっていたから・・・

―――愛子の回想(一部妄想)―――
「違うわよ横島君。ここはこうして・・・・」
「おぉ!!さすが愛子!!そうか・・・こうだったのか・・・」
「でも、横島君は物覚えが早いわ。ホントは凄く頭がいいのかも。」
「そんなことないさ。愛子の教え方がいいんだよ。」
「私は普通に教えてるだけで・・・・」
「普通じゃないさ・・・愛の力さ。」
「横島君・・・」
「愛子・・・」


「・・・ハッ!!いけない・・・危うく・・・」
危うく何なんでしょうか?

まぁ、それはおいといて・・・・
「じゃあ、授業の合間の休憩時間と昼休みは勉強の時間よ。」
「あぁ・・・留年を避けるためだ・・・仕方がない・・・」


こうして、休憩時間と昼休みは愛子による『ビバ!!青春特別授業』(愛子命名)が開始された。

―――昼休み―――
「横島・・・ちょっといいか?」
「ん?何だ?俺は今から勉強せねばならんのだ。」
「大丈夫だ。愛子は今職員室に行った。多分お前に勉強を教える資料とかを取りに行ったんだろう。勉強は明日からだと思うぞ?」
「そうか・・・仕方ねぇなぁ。」
「よし、ついて来い。」

この時点で横島は気づくべきだった・・・
クラスの男子がピートとタイガー以外居ないことに・・・

「何だ?何で屋上に連れてくる必要があるんだ?」
「ククク・・・貴様には天罰が下るのさ・・・」
「何でじゃぁ〜!!俺は何もしとらんではないかぁ〜!!」
「貴様に身に覚えがなくとも俺『達』にはあるんだ!!」
「なっ・・・・『達』だと!?まさか・・・・」
「そのまさかだ!!諸君達出てきたまえ!!」
ゾロゾロゾロ・・・・・・

「き・・・貴様らは!?クラスの野郎どもではないか!!」
「フフフ・・・そうさ。全員でお前に・・・天誅を!!」
「なんでじゃぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「貴様ばっかりもてやがってぇぇぇぇ〜!!!!」
「俺はもてとらんわぁぁぁ!!貴様らも分かっとるやろうが!!」
「気づいてないのか!?こんクソがぁ〜!!!」
「なんでじゃぁぁぁぁ〜!!」

ボコドガッバキッ!!・・・・・・・・・ピコピコ
「誰だ!?今ピコピコハンマーで俺を殴った奴は!!」
「何がピコピコハンマーだ!!そんなもんでは貴様は死なんだろうが!!本物のハンマーが相手じゃ〜!!」
「やめんかぁぁぁぁ〜!!!!!」
・・・・・・・・・・ゴキッ
「あ・・・・やっちまった・・・・」
「ま、横島なら死なんだろ。保健室にでも運べば大丈夫だ。」
「そうだな・・・・・ハッハッハッハッハ!!」
「こいつら・・・・・覚えてろ・・・・・」

瀕死の中まだ悪態がつける横島・・・・化物だ・・・・

この後、横島は(重体のため)授業には出れず、保健室で過ごしたとさ・・・
手にはピコピコハンマーが握られていたそうな・・・・・
鈍感って怖いね♪
しかし・・・・いい気味だ。
「俺にとっては胸くそ悪いわ!!」

―――放課後―――
「くそぉぉ・・・何で俺が袋にされないかんのや・・・・俺が何をしたっちゅうんじゃ・・・
やるならピートやろうが・・・あんのモテモテ野郎めぇ・・・いつか天誅を・・・
そして、今日俺を袋にした連中も・・・覚えてやがれ・・・・」
横島はピート並びにクラスの男子(タイガー除く)をボコる計画を練っていた。

「そうだ、これからバイトだな。まずは、家に帰って着替えてからだな・・・・」

横島は家に帰り、いつもの服装に着替えた後、事務所へ行った。
「あっ、横島さん・・・・今は中に入らないほうがいいですよ。」
「ん?何でだ?」
「それは・・・・言えません。」
「はぁ?しかし・・・寒いんだが・・・」
「もう少しで終わりますからちょっと待っていてください。」
「はぁ・・・・しゃーねぇーなぁー。」



さて、人口幽霊が横島を玄関で待たせた理由とは?
次回は横島が来る前の事務所を覗くことにしよう。


「風邪引いたらどうするんじゃぁ〜!!!」
「あなたなら大丈夫です。」
「さらっと言ってんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ま、横島が風邪引こうが関係ありません♪
「どちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ〜!!!!!!!」


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