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BACK TO THE PAST!

誰も知らない異空間:初日


投稿者名:核砂糖
投稿日時:04/12/24

誰も知らない異空間。
何百年もの間閉ざされていた不思議な空間。
そこに構えられた小さな家に、初めての朝はやって来た。





早朝。布団の中で上体を起こし、彼は酷く疲れたような声を出す。

「シロ・・・」
「はい?」

「流石に便所の世話ぐらい自分でできるわ!!」

「そうでござるか・・・」


シロは残念そうに手にした『紙おむつ』を眺めた。

「残念がるんじゃねぇ!!」










AM7:30

シロは台所で朝食を作り、布団の横島に食べさせるべく、当然のようにさじを突き出す。

「俺もう結構動けんだけど・・・」
「あ〜ん」

「だから・・・何から何までやってもらっちゃうとこっちが気まずいっていうか・・・」
「あ〜んでござる」
横島は困った顔をするが一回許可された以上、そう簡単には引き下がらないシロ。

「・・・うう。なんか情けねぇ・・・。」

横島に拒否権は無い。




AM9:00
「では昼食には帰ってくるでござるよ」
シロは手ぬぐいを頭に装着し、クワやスコップなどの畑道具を担いで小屋を出て行った。

なにやらドクターカオスの協力のもと、畑を作っていたらしくてその手入れをするそうだ。
また文珠などを使う事により年中あらゆる野菜や穀物の収穫が可能・・・らしい。

つーかシロが横島を落とすためにかなり前から協力していたのかカオっさん。
マリアに寝首をかかれないことを祈ろう。

「いってらっしゃい・・・」

そしてする事も無く、ただ布団の中で彼女を見送る事しか出来ない横島。その背中には哀愁が漂っている。

見送られる彼女の背中では、手ぬぐいの隙間から垂れるポニーテールと尻尾がゆらゆら揺れていた。




PM0:30
「あ〜んでござる」
「あのさ・・・ほんとにもううろつくぐらいならできるから・・・」
「先生は・・・拙者に食べさせられるのがキライでござるか・・・?」

来ました必殺上目使い!!

しかも割烹着!!!←いや、かんけーないけど・・・

「いただきます・・・」
「はい」




そしてPM1:45、食事が終わると普段着に着替えた彼女は「狩に行ってくるでござる」と言ってまた出て行った。
そしてまたも背中に哀愁漂わせながら見送るしかできない。




・・・と言う感じで横島は完全に主導権をシロに握られていた。いや、別にそれが気に食わないということでもないし、むしろありがたくもあったが・・・何というか、こう、

このままではプライドに傷がつく。


「・・・夜の主導権まで完全にあっちだったからな」

と呟き横島はいまさらながら顔を赤くした。
9年間も世界中を放浪していて、そりゃあ何度かの女性経験ぐらいだってしている。
しかし、今回のようにお互いが望み会う行為など初めてであった。
こうしている間にも、昨日の記憶が・・・・

白い肌・・・

甘い声・・・


「って、昔の俺に帰化してる場合じゃねぇ!何か・・・家事とかねぇかな」

彼は頭をぶんぶん振って邪な考えを遠心力で吹き飛ばし、布団から出てきた。

「・・・と、と。体がなまっちまった・・・霊力がカラだと回復が遅い・・・」
体の方は大体治ってきたが、霊力のほうがまだ回復していない。
彼は歩き出そうとしてよろめいた体を立て直すと、軽く準備運動モドキを行い、小屋の中を探索し始めた。


小屋の中は割りときれいにしているつもりなのだろうが、まだまだ掃除も甘く、鬼姑が見たらちゃぶ台ひっくり返すかもしれないような状態だった。
「掃除でもするか」

掃除道具掃除道具・・・・あった。

彼が見つけたのは・・・「掃除機?コンセントあんのか?」
きょろきょろと辺りを見回してみると何とちゃんと部屋の隅の土壁に、立派なコンセントが見つかった。誰が何を言おうとそれはコンセントだった。
全国コンセント選手権が開かれたって上位に残るぐらいコンセントであろう。
「しっかし・・・何かすごくミスマッチだ」
だが、素朴な疑問は置いておいて彼は掃除を始めた。まあ掃除機が使えることに越したことないし。

ばおー。

横島の操る掃除機が掃除機らしい音を立て、隅の方のごみまでを吸い込んでゆく。

「ん?」
そして台所に差し掛かったとき、彼の目には冷蔵庫、ガスコンロなど、近代的な野郎共がたむろしている光景を目にした。
疑問がたくさん脳裏でガヤガヤ自己主張するが、とりあえず台所は後回しにして、その他の場所の掃除を優先することにする。

そしてあらかた掃除が終わるころには、一般家庭にある家電のレギュラーメンバーにお目にかかることができた。

「便利なことは便利なんだろうけど・・・何かな」

ちょっと怪しかった。特にそれらすべてに『MADE IN Dr・K』とか書いてあるのがすこぶる怪しかった。

「ひょっとするとものすごく危険な代物か?」
Dr・Kの正体によっては突然核爆発、何てこともありえなくない。
彼は掃除機を注意深く片付けると、続いて台所へと潜入を開始する。


「ありゃりゃ・・・なんともあいつらしい」
台所は・・・結構な有様だった。

シンク(蛇口には浄水機付き)には食器や野菜の切りくずが散乱し、おそらく昨日落とした土鍋の破片がまだ散らばっている。

そしてゴミ箱には、大量の『失敗作』が捨てられていた。
「あはは・・・俺に出してきた飯は試行錯誤の産物だったのか」

彼は苦笑いを浮かべ、それらを眺めた。


「さてと・・・いっちょやるか・・・」

魔神と呼ばれ、世界中を震え上がらせた彼は、もはやただの主夫以外の何者でもなく、
威厳もクソも無かった・・・。

ただしその瞳には、数年前には消えていた、『生きる光』が宿っていた事に、彼自身は気づいていない・・・。


そして掃除は続く。









その日の夕方。獲物を抱えたシロは、家路についていた。

今日は運が良かったでござるな。

大きな獲物を捕まえて、彼女の尻尾はパタパタ、顔はホクホクだった。

これで先生においしい夕飯が作れるでござるな。

背負った獲物はとても重かったが、愛する彼が喜ぶさまを思い浮かべれば、肩にかかる獲物の重さなど、せいぜいカズノコ一個分にも満たなくなってしまう。
愛は物理的法則を超えるのだ。


しかしその軽い足取りと尻尾がぴたりと止まり、彼女の脳裏に一つの不安が浮かび上がる。

彼は・・・ちゃんといるだろうか?

その不安と共に、いつの日かカオスに言われた言葉が、思い出されてゆく。




『あいつはな・・・ああ見えてとても馬鹿な上に弱虫なんじゃ。どうしようもない事態に陥って、それでもって誰かに迷惑がかかるとなれば、よく考えもせずすべてから逃げおった・・・。
やっこさんはそれでよかったと思い込んでおるが、少し仲間の犠牲を省みなければもう少し良いほうへ事態は展開できたと思える。
また奴の仲間には置いてゆかれるという事態が、犠牲になるよりもつらいと思う者たちがいることを忘れておった。いや、奴に仲間を犠牲にする勇気が無かっただけかのー。

まあとにかく、そういう奴はお嬢さんみたいな娘に捕まっちまうのが一番良いんじゃよ』

『話は大体解ったでござるが・・・その禍々しいロープは何でござるか?』

『くっくっく・・・これはな、地獄の底に住むという地獄蜘蛛の一番丈夫な糸をより合わせて作ったもので、いくら奴でもこれを引きちぎることはできぬ。これを奴の首にでも巻いておけば・・・』
『え、遠慮しとくでござる・・・』
『むう、そうか・・・。でも気をつけろよ?奴は自分こそが諸悪の根源。そして自分と一緒にいたら誰であろうと幸せになれないと思いこんどる。
相手を愛すれば愛するほど離れなければならない。などという馬鹿な考えにとらわれているからのー』




はっと現実に帰ったシロは、足を速めた。




そのころ横島は・・・

まだ台所を片していた。

「う〜む・・・ふつーに生活してた頃にもこんな事めったにしなかったよな」
シンクの中に突っ込まれた食器類を、洗剤をつけたスポンジでこすりながら言う。

水を流しっぱなしにしているところで、彼の手馴れの無さが伺えた。

そういや下水はどうなっているんだろう?

ふと疑問に思い、手を止めてシンクの下の戸をあけて見た。








戸棚の中からモンスターが!(ドラクエ風に)








「・・・・・・・・・・ツボック?」

「ぐけけけけっ!」

シンクから繋がる配水管は、怪しいつぼ(何か生きてる)に繋がっていた。そのつぼは質量保存の法則を無視して、いくらでも排水を吸い込めるようだった。

横島は深く考えないことにして、ザラキを食らう前に戸を閉じた。


洗い物再開。


かっちゃかっちゃ・・・・・・


「・・・・・いたっ!」

しばらく何事も無く洗い物を続けていた彼だが、突然顔をゆがめ、シンクから手を引く。

「包丁で手を切ってしまった・・・」
なぜか説明的にそう呟くと、噴き出してくる血を流れる水で洗い流す。

真っ赤な血は、透明な水を一瞬だけ濁らせ、排水溝から流れていった。




血・・・・。

サラサラと流れる、真っ赤な血。




「・・・何やってんだ?俺は・・・」


横島は・・・はっと『正気』に戻った・・・。

その目から『生きる光』が消えてゆく・・・






刹那・・・・「せんせぇぇぇ!!!!!」

ドッゴォォォオオオオ!!!「ぐはぁぁあ・・・・」


殺人タックルが横島を襲った。


飛びかけた意識を投げ縄で呼び戻し、キッと、のしかかって来る襲撃者をにらむと、それは何故か目に涙を浮かべたシロだった。
「なにしやがる!!」
「うう〜〜・・」
さらにシロの追撃は続く
「だぁぁ!!抱きつくな舐めるな耳を甘噛みするなぁぁぁあああ!!!」
「はめへほはるか?(だめでござるか?)」
「うひゃ・・・・耳をくわえたまましゃべるな!!」



ぎゃぁぎゃぁ・・・。


(さらにエスカレートしつつ、しばらく続いております)


「はぁ・・・はぁ・・・落ち着いたか?」
「はい・・・すみませぬ」

何とか彼女を引っぺがして居間に正座させ、紅潮した顔で説教を始めようとする彼に迫力は皆無だった。

(つーか何気に気持ちよかったのが情けねぇ・・・)

しょうがないよ。だって男の子だもん。

うなだれるシロは、ほぼ無意識のうちに彼に追い討ちをかける。
「昨日は喜んでたのに・・・「う、うるさい!それとこれとは・・・」」

下手すると彼女以上に赤くなってしまうウブな横島。

初々しいっていいね?


「・・・ともかく。どうしたんだ?いきなりタックルかましやがって」

そう言われて、シロはオドオドと釈明をはじめた。
「狩から帰ってきたとき・・・急に不安になって・・・
先生が、また何処かに行っちゃうような気がして、それで急いで帰ってきたのでござる。
そうしたら先生が台所で怪我をしてたものでつい・・・」
「・・・そのつい、のせいで余計に怪我が増えたぞ?」←全身打撲
「すみませぬ!・・・でも!拙者は・・・」

心配でしょうがないでござる・・・・と言いながらまたぽろぽろと涙を落とし、泣き出してしまった。

「(あ、可愛い・・・じゃなくて!)ほらほら。泣くなよ・・・いつからそんなに弱虫になったんだ?」
「うう・・・先生のせいでござる」
横島はそんな彼女の様子に、自然と体が動いて彼女の頭をなでていた。シロは目を細めてその感触に身をゆだねる。

「とにかく・・・泣くな。しばらくはここにいる事にしたから」
「・・・約束でござるよ?」
頭をなでる手の、その下から上目遣いで言われれば、もはや苦笑するしかない。

「ああ・・・・・」
彼はうなずくと、またシロの頭をワシャワシャなでた。


(そう・・・しばらくは、な)

そして僅かながら魔神としての『正気』の自分に、心をシフトさせる。


掃除をしながらこの異空間について調べてみたが・・・どうやら完全に外界から隔離されている。
唯一の入り口はこちらから意図しないと開かない仕組みになっているみたいだし、例え開きっぱなしでも一切の情報が漏れる訳でもないようだ・・・。

隠れ家としては完璧・・・しばらく滞在するのに反対する理由もなし・・・か。


・・・・・俺という存在はただ生きているだけで周りを不幸に巻き込んじまう。実際自分の意思とも関係なく俺を倒しにきた戦士たちだって数え切れないほど葬ってきた。
また、初めて手をかけたクズの様な人間たちだって、ある人たちにとってはかけがえの無い人だったはず。シロにとっての自分のように。

最初から大体解っていた。一度失ったものは二度と手に入らないって。
そう、解っていながら俺は足掻いた。馬鹿な復讐心に身をゆだねちまった。
そして結果たくさんのモノを巻き込んじまった。

こんな俺じゃ、きっと行き着く先は・・・アシュタロスとおんなじだ。


でも、どっかの劇場の怪人が天国にあこがれたように、今の俺にはこの幸せを逃したくないと思っている。



ぐっと・・・目の前の宝物を抱きしめた。
「ひゃん」
彼女はびっくりした声を出す。



でもこいつの為にはやっぱり俺は何時までもそばにいちゃいけない。『俺という存在はただ生きているだけで周りを不幸に巻き込んじまう』んだ。

でも・・・今だけは・・・




・・・・へっ、待てよ。よく考えれば俺はこの娘を利用してるだけじゃないか・・・。シロの幸せを考えもせず、自分のエゴにつき合わせようとしている。

そうさ、彼女が自分を多少好いていてくれるとしても、俺の近くにいるという理由だけで世界は彼女を認めない。

俺が消えればそりゃ少しは悲しむだろうが、それでもやがてはその傷は時が癒してくれるだろうし、きっともっと大きな幸せを見つけることができるだろう。

そんな大切な幸せの芽を、俺なんかが摘み取っていいはずが無いさ。


なんつー自分勝手な考えだったんだ・・・。散々人から奪っておいて、今度は自分を慕う女を利用して自分ばっかり甘い汁を吸い、挙句の果てには自分が満足した時にはまた逃げようとしている・・・。





・・・・・最低だな。やっぱり今すぐにでも・・・




「あ、そういえば獲物を外に置きっぱなしでござるよ」
彼が何を考えているのかまったく知らないシロの発言が、自己嫌悪中の横島を現実世界へと引き戻す。
そして彼女は突然抱きしめられたときから上気しっぱなし顔をなるべく見られないようにしながらパタパタと外へ出て行った。

「せんせー?ちょっと手伝ってくだされ〜」
「あ、ああ」
暗い思考に取り付かれて意識がどっかに行っていた横島はそこでやっと頭が動き出す。

彼女のあとを追い、家の外へ出た。

そこで満面の笑みのシロが抱えている獲物を始めて目にした。





「いやぁ今日は大猟でござったよ。なんせこんな大きな熊を生け捕りにできたでござる」

んごっ!ふごぉぉ!!
訳:はなせ!はなしやがれぇ!!

両手両足を縛られた大きな獣は、己の出しうるすべてを使って脱出を試みようと懸命にもがいている。

「今日は熊鍋でござるな」

彼女は笑顔で尻尾をパタパタさせた。
しかし、横島の方はそれどころではなかった。



・・・・・・・・突込みどころが半端じゃねぇ。



タラリと汗がこめかみから顎まで伝う・・・。

「シロ・・・よ〜く聞け・・・」


いや、なぜ熊が?とか、なぜに生け捕り?とかそういう問題じゃぁ無い。

むしろ鬼のように食う俺たちなら一回の狩で熊を獲ってきても十分に納得できる。

だが・・・

「そいつは・・・・





・・・・・・・・ト○ロだ!!!」

「トロ?魚には見えんでござるよ」

「無理があるボケはだめ!!!」

「先生は食べられんのでござるか?」

「食えねぇよ!!つーか食っちゃだめだ!!!」





数分後、そこには開放されるや否や猛スピードでコマに乗り、その場を離脱する某傑作アニメーションのキャラにもなったと言う森の精霊がいた。

ふんごおおおぉぉぉぉぉ・・・・・・・!!!
訳:大馬鹿野朗おおおぉぉぉぉぉ・・・・・・・!!!

ト○ロ:本名ジョニー。(1032歳)さんの捨て台詞はちょうど黄昏てきた空に吸い込まれ、消えていった・・・。



「ああ・・・あの脂身は結構美味しかったのに・・・」
「もう食ったのか?あれを食ったことがあるのか!?」


何なんだここは!!と叫ぶ横島だったが、何百年もの間外界から切り離された異空間ゆえ、何が起こっても文句は言えない。

もう・・・今日のおかずがなくなったでござる・・・などとのたまうシロに横島が突っ込みを入れ、そしてまたシロがボケる。

そんなやり取りをしている内に、嗚呼・・・夜が更けてゆく・・・。





・・・・もうこの時には、横島の『正気』何処かへも吹き飛んでいた。













――――彼は知らない。自分がどれほど愛されているかを




――――彼は知らない。愛と言うモノが、どれほど大きな力を生み出すのかを




――――彼は知らない。愛があれば何もいらないことを、そして愛がないと誰も生きてはいけないことを



おまけシーン

畑から取ってきた野菜で食事を済ませ、なんと言うか激動?の初日も終わりに近づいた。

「ご馳走さま」
「お粗末さま」
今回も食べさせてくれる気マンマンだった彼女だが、傷もふさがり動けるようになった横島になだめられ(かなり渋っていてが)、今回はアベック風ではなく、普通のちゃぶ台囲んだ食事風景であった。

そして彼女は、横島の「手伝うよ」を振り切り、皿洗いのため台所に立つ。

「さて、昨日の分は全部先生が片付けてしまったでござるが、今日はがんばるでござる」






ばしゃばしゃばしゃ・・・・かちゃん!
「ひゃっ」


じゃーだばばば・・・・ぱきょん!
「うひっ」





「明日は仕事分担でも相談するか・・・」

横島は儚く散っていった食器たちの冥福を祈りつつ、台所から徐々に広がりつつある水溜りを見てポツリと呟いた。


「み、水が・・・とまらな・・・・(ぶしゃぁぁぁ!!!)きゃぁぁぁ!!せ、せんせぇぇ!!」



「その前にまた掃除だな・・・」


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