興院神社、今ここ二人の男が向かいあっている。
共に学生服だが良く見れば違う学校の物であることが分かる。だがそんなことは些細なことだった。
一般人が見ればそれはさぞかし幻想的な光景だろう。
一人は右手から青白く輝く刃を出現させ、もう一方は青い刀を持ち、背からは赤い翼を生やしている。
それは摩訶不思議な戦いの構図。通常の世界にはありえない形。予想も立てられない、神秘的とすら言えるかもしれない。
「てめー、羽なんぞ生やしやがって、まだ美形ぶるつもりかー!!」
「わーっはっはっはっ! 美形はいくらでも美形らしく振舞えるものなんだよ横島君」
「戦う男二人、青春だわ。ああっ、でも夕日が無いのがちょっと青春的に減点?」
「ワッシに聞かれても困りますケン。銀一さんはどう思いますか?」
「確かに夕日の方が絵的にはええよなー。青春的減点はわからへんけど」
「お煎餅はもうちょっと固いほうが好みかな」
張本人二人の罵り合いとその光景の外、縁側で茶をすすり、音を立てて煎餅をかじっている観戦客を除外すれば、だが……。
一方そんな愉快な雰囲気から離れてこちらはまじめに解説を行う方達
「あれも影から出てきましたね」
ピ−トはその人間離れした感覚で先程、盾志摩を守った翼もまた彼の影から出てきたのを目撃していた。
夏子の説明から推測するとあれもまた式神と言うことになる。だがピートは思う。あの刀にしろ翼にしろ式神らしくない、と。彼に知る式神とは本来術者が操り、代わりに戦うものの筈だ。だが盾志摩は刀を握り、翼を背から生やしている。あれでは装具品ではないか。
「なるほどあれが《四聖鬼器》か」
「知ってるんですか?」
湯飲みを持って真剣な顔をして対決を見つめるのは式神使いの教師、鬼道政樹。その心当たりがある様子にピートは疑問を隠さずに問う。
「まあな。盾志摩家、大阪で有名な家系や。強力な式神を使うんやけどその式神以上にその独特な戦法が有名や、式神を装具にして戦うその戦法がな」
ピートの質問に対して鬼道が教師らしく解説を始める。
そして横島たちも動いた。
「行くでぇ!」
再び仕掛けたのは盾志摩。しかし先程とは違いその踏み込みの速さは尋常ではない。
「ぬぁんのぉ!!」
猪のような突進から繰り出せれる斬撃を横島は闘牛士のように身を捻ってかわす。盾志摩はその勢いのまま突っ込んでいくかに見えたが翼を広げるとそれがパラシュートのような役割をして勢いを殺す。さらに翼をはためかせ、三度横島へと向かう。今度は先程のような勢いは無く、普通に地を駆ける速さだ。
その動きの違いに鬼道が面白そうに声をあげる。
「ほー、なるほど。あの翼で加速減速をやるんか。おまけに出てきたときのを見ると盾にもなる。結構多機能やな」
「すごいな先生、一目で分かるんか」
「こー見えても結構色々なこと仕込まれたからな。戦術把握もその一つや」
感心する夏子に鬼道は落ち着いた返事を返す。その声には特に自慢と言うものは見られない。今までの
人生が厳しかった上に冥子に完全に負けてしまったため自信と言うものは無縁な存在になってしまった
のかもしれない。
そんな会話をよそに盾志摩は次々と攻撃を繰り出していく。ただその中でまともな攻撃は殆どなかったりする。自分の体勢が崩れゆく最中でも刀を振るい、翼をはためかせるだけで簡単に体勢を立て直す。離れるかと思ったらやはり翼が動いて逆にこっちへ突っ込んでくる。空中で静止して斬りつけていたりもした。
人間は基本的に足で移動を行うがこいつの場合、翼も使って、それも自分の体とはまったく別の動きをさせて自分の動きを制御している。そんなやつの動きなど攻撃も回避も含めてトリッキーなものばかりだった。
だからと言って横島も負けていなかった。横薙ぎの一撃を四つん這いになってかわし、その状態からいきなりバネ仕掛けのように跳ね上がって切り上げたり、非常識な方向転換をして距離を稼いだりと負けずにトリッキーな動きである。
武装式神を使い人外な動きを可能とした盾志摩とぎりぎり人間の範囲内に収まるような動きをする横島、この場合どちらが凄いのか。
「ねえねえ、どっちの方が有利なの?」
いまいち戦況が読めない優希が隣に座っているタイガーに尋ねる。元々の性格が明るめのせいか彼女は普通なら気圧される容姿を持つタイガーと愛子とはもずいぶん打ち解けていた。他にも横島と銀一は夏子と話してて見事な美形のピートは何となく話しづらかったため余った二人の方へ行ったということもあるが。
「横島さんのほうが有利ですケン」
「そーなの? 盾志摩くんが攻めてるように見えるけど」
「それは…」
攻撃回数は明らかに盾志摩のほうが多いのだが実際に当たった回数、つまり避けきれずに防御した回数は盾志摩の方が多かった。これは盾志摩の方が押されていることを示している。さらに言うと盾志摩は翼と刀の二つに霊力を使っているため彼の方が霊力の消耗が激しいこともタイガーは見抜いていた。
「だああぁっ! うまく攻撃できん!」
横島は後ろに跳び退きながら霊波を放つが盾志摩は翼を盾代わりにしながら前進してくる。さらに翼がブラインドとなって相手が見えないがそれでもその陰から放たれた一撃を、持ち前の反射神経で体を横して避けた。
どうもうまく戦えない。攻撃自体は普通にかわせそうなのだがあの翼を使った虚をつく動きと合わせられるとどうも避け方が大雑把になってしまう。またこちらの攻撃もうまく当てられない。横島の攻撃は良くも悪くも直線的だ。さらにあんな変わった動き方をする相手に合わせられるほど経験豊富ではない。というわけで横島の攻撃は殆どがいまいちなものとなっていた。美神や西条ならここでうまく相手の
パターンなり攻略法なりを見つけて自分の動きをそれに適したものへと移行出来るのだろうがそういう熟練したものは横島にはなかった。
ちなみに戦術的撤退は翼のおかげで相手の方が速いので、サイキック猫だましは相手の顔が翼の陰に隠れたり隠れなかったりで使うタイミングが掴めないため、横島得意の二大撹乱技は封じられている。
(しゃーない、文殊を使うか)
最近文殊がもったいないと思うようになったのと、直接殴りたかったという欲求で文殊は使わないでいたがその使用も考慮に入れる。
そんなことを考えていると再び盾志摩が刀で斬りかかってくる。距離は取っていたが翼による高速移動の前ではそんなもの、半分以下の意味しかなさない。
ただ横島にもそれなりに慣れてきて、いや動き自体に慣れたわけではなく、もう驚かなくなったというべきか、そのおかげで今度は避けた後、攻撃に回れるくらいの余裕があった。
そして文殊を使う有利さを意識した途端横島は積極的な行動に出た。
「でやあああ!!」
先程までとは違い、気合の入った一撃。 真横から繰り出されたその一撃を盾志摩は翼で受け止めるが攻撃の直後で翼にこめられた霊力が半端だったのと今までより強い攻撃だったため、今度は一筋の傷を残してしまう。
「つぅっ!」
盾志摩は式神である翼から通して感じる痛みに耐えながら、それでも翼を使い距離を取る。
「いまだ!」
右手のハンズ・オブ・グローリーは囮として残しつつ、左手に文殊を作り『縛』と入れ、この隙を逃すまいと盾志摩に向けて走る。
((決まった))
ピートとタイガーは横島がその手に文殊を一個出現させたのを見て同時に思った。何の文字を入れていたのかまでは見えなかったが文殊を上手く使えば一発で終わる。そして横島なら間違った文字を使うはずは無い。そんな確信が、いや実績が横島にはあった。
ただピートはあんまりなものだったら止めよう、と思いながら横島の後姿をみながら一応いつでも動けるようにだけはしていた。
「なめんなやー!!」
しかし切り札を使うのはあちらの方が早かった。翼が影へと戻り、龍紺刀が振りかぶられる。
「龍戦咆哮!」
刀から溢れる霊気が紺の光を伴って薙がれる霊力は刃となって間合いの外に居る敵に向けて撃ち放たれた。
その際に耳に響いた音はさながら龍の叫びのようで…その一撃は速くて…横島はもう駆け出していて…文殊の文字も変えることは出来なくて……
「どわー!!」
それでも横島は慣性を無視した動きでヘッドスライディングに近い形になりながら横に跳んでかわした。
つくづく逃げるのがうまい男である。
さてここで空振りした攻撃はどうなるか?
当然そのまま突き進む………そして上に書かれているようにピートは横島の後姿を見ていた。
つまり攻撃の延長線上には彼らが居るわけで……
「きゃー!!」「のわー!!「うわー!!」」
多くの人が叫び声を上げて防御行動を起こす中、ピートは真っ先に飛び出していた。横島を止めれるよういつでも行動を起こせるようにしておいたおかげである。
人生何が役に立つかわからないものだ。
「ダンピールフラッシュ!!」
両腕から発せられた霊波により向かってきた一撃が相殺される。
ピートはそれでふう、と一安心するが後ろの方々はまたそれぞれの行動を取る。
「び、びっくりした〜」
動悸の激しくなった胸を押さえながら気持ちを落ち着ける銀一。
「盾志摩のアホー!! もっと考えて撃たんかい!!」
当然の如く怒りを撒き散らす夏子。
「なんか出番ないなぁ」
少々しょんぼりしながら先程の攻撃を防ぐために出した夜叉丸を結局何もしないまま影に仕舞うはめになった鬼道。
「あのー、二人ともなんでワシに後ろに…」
「あはは、気にしない気にしない。私ってか弱い女の子だからつい」
「ごめんね、私も妖怪と言ってもやっぱりか弱い女の子だから」
女子二人に盾代わりにされながらも悲しいけどちょっぴり嬉しいと感じたタイガーとその後ろにちゃっかりと避難している優希とその背に隠れながらもさらに机の下に身を隠す愛子。ところで本体は机なんだから守るのならそっちじゃないだろーかと優希は思ったが別にどうでもいいことなので言わないでおく。
「す、すまん」
そして一番困っているのが当然盾志摩。先程までの勇姿が嘘のように縮こまる。
「危ないからもうこれは終わりにし。師匠が戻ってくるまで大人しくしとくんや」
そんな盾志摩に対して夏子はきっぱりと中断を言い渡す。
「ちょっと待て夏子。こんな中途半端な形で終わらせるのか?」
不満ありげだがこの状況では何も言えない盾志摩に代わりにひょっこり出てきた横島が反論をする。
「うん」
簡潔で、それでいて明確な意見を表す返事が返ってくる。一瞬怯みそうになるが折角の勝てそうな勝負をむざむざ捨てるほど横島は無欲ではない。
「いやでもちゃんと白黒つけたいし」
「あかん」
やんわりと、だがきっぱりとした意思を見せ横島の意見を取り下げる。
「決めたいんやったらじゃんけんでもして決め」
「いやでもそんなのはいくらなんでも…」
「却下」
「俺もこいつ殴りたいし」
「ダメ」
……………
「「さーいしょはグー、じゃんけん」」
結局じゃんけんで決めることになった。
「ふっ、むなしい戦いだった」
横島は握った手をかざしながら雲一つ無い青空を見る。まるで今の自分の心のようだ。勝利はした。だがそれは
こんなにも空しい。勝利と言うものに意味は無いのか。
「いや、あるな」
後ろを振り向くとそこには這い蹲る盾志摩がいた。ちなみに右手はチョキの状態である。
「わーはははは、俺の勝ちじゃー!」
本当に嬉しそうな横島の声が聞こえたのかピクリを肩を震わせる。が、よほどショックだったのか顔を上げようとはしない。その姿を見て横島が再び笑う。
勝って得たものはない。しかし嫌いな奴の敗北を見ることのなんと心地よいことか。これならば勝利に意味を見出すことが出来る。
あの師にしてこの弟子ありと言うことなのだろう。そんなゆがんだ快楽に身を委ねるアホを現実に引き戻したのは幼馴染の少女だった。
「横島、あんまりいじめんなや。ほら、こっち来。傷の手当てしたるから」
夏子の手招きに応じて横島はばか笑いを止め、部屋に戻り腰を下ろす。
「じっとしときや」
夏興はそう言うと濡れたハンカチで鼻についた砂をおとす。
横島の顔、特に鼻が赤くなっている。先程のヘッドスライディングで頭から飛び込んでしたたかに顔を打ち付けた、というかモロに地面と擦ったせいだ。鼻血は何時も出してるからこのくらいでは出ないようだ。
大した傷ではないのだが夏子は丁寧に拭くと次は消毒液を塗り始める。当然しみる、そして横島はそれを我慢して黙っているほど大人ではない。
「うう、しみるぞ。もうちょっと優しくできんのか」
「どんなに優しく塗っても消毒液がしみるのはどうしようもないで」
「ちぇっ、相変わらず理屈で攻めてくる奴だな」
不貞腐れる横島を見て夏子は手を休めずに小さく笑う。本当に昔と変わらない。昔も横島が怪我をしたらいつも自分が手当てをして、横島が文句を言って、自分が理屈を言って黙らせると不貞腐れる。そんな昔を思い出して、何か心に暖かいものを感じながら、それを心地よく思いながら手を動かす。
そして昔を思い出しているのがもう一人。
二人から少し離れたところでそんな様子を見る銀一。告白したとは言え小学校のころの話、子供のころの恋愛など特に気にすることになるとも思ってなかったが……夏子に看護してもらっている横島を見て子供のころと同じように「羨ましいなぁ」という感情が僅かながらもわきあがってきたのには驚いた。
だがまあ嫉妬ではない以上初恋はきちんと決着がつけれている、と思う。羨ましいのは単純に美人の看護に憧れる正常な男の子の欲求からだ、と思う。
銀一は少なくとも自分は初恋を引きずっては居ないことを確認した。
「でもま、ほんとにいいとこばっか取るなぁ横っちは」
「ふっふっふっふ」
何だか地の底から出て来たような笑い声が聞こえてきたのはちょうど横島の鼻にバンソーコーが貼られたときだった。
発生源は…当然と言うか盾志摩だった。しかしその顔に先程までの落胆していた様子は見られない。
「よくよく考えればあの戦いの中お前は傷を負った、しかし僕は無傷。これを見れば僕のほうが強いっちゅうことやな。そう思えば所詮はじゃんけん。気に病むことや無いわ」
「何一人で納得しとるんじゃ!! こんな傷にも入らんようなもんをカウントするな」
一人うんうんと頷きながらなにやら語る盾志摩に横島は鼻の頭に張られたバンソーコーを指差して猛然と抗議する。ちなみにこの二人、あれだけ戦っておいて出来た傷はこれだけだったりする。
「ふ、負け惜しみは見苦しいで」
「どこがじゃー! むしろお前の方が負け惜しみだろーが!! あのままやってたらきちんと勝てたわい」
何だか一度は沈静化したものがまた活発化したようで……ぎゃあぎゃあと騒がしい二人を見ながら幼馴染二人は何だか呆れた感じで見ている。
「なんかまた始まったけどええんか?」
「ま、口喧嘩ならええやろ」
夏子は横島と盾志摩の言い合いを昔のように、でも昔とは少し違う気持ちを持ちながらそれを見ていた。
まあ、美形に負けなかったからOK (ミネルヴァ)
ただ、なんか、オリキャラのほうが目立ってるようなきが………。
ん〜、なんか微妙です。 (Louie)
どういう理屈で勝負を止めたのかも (ttt)
ヤッパリこうなりましたか…
結局、完璧超人なオリキャラ君の大活躍なんですね…
期待していた作品だったので、非常に残念です。
前回のレス返しへのレスです。
>東京が強くて大阪弱いという風になるので
東京とか大阪とかの括りではなく、GS美神本編内での極楽メンバーの位置付けは、「ドラゴンボール」における悟空やベジータのような、世界の中でも特異な存在として描かれているよう思えるのですが?
そうでなければ、アシュタロスや死津喪比女のような、世界的、国家的天変地異レベルの霊障の時に、Gメンが彼らだけしか召集しない理由が説明できません。
現に美神は、他のGSが死亡たり、重傷を負ったりして失敗した依頼を(依頼料を吊り上げて)受けて何度も解決しています。
>免許取得前の人間でも強い奴は強いと考えてます
>実力としては彼らのようにGS試験でぶっちぎれるような実力
tttさんのレスにもありましたが、雪之丞と勘九朗に関しては、魔族であるメドーサから魔装術を伝授されており、さらに勘九朗はGSバスターとしての訓練も積んでいる特異な存在でしょう。
六道冥子に関して言えば、あれは式神が強いのであって、冥子自身は、12体の式神へ供給できるだけの霊力以外に見るべき物はありません。
さらに言えば、アシュタロス戦後ということは、横島、雪之丞、美神の3名は妙神山の(何年前から存在するのか知りませんが、少なくとも数百年以上の)歴史において、人間では初めてハヌマンの修行を受けており、数々の事件を解決して経験値も上がっています。
「誰が為に鐘は鳴る!!」時の勘九朗や美神のレベルでは、アシュタロス戦後においては雑魚レベルでしかないのでは?
現にコスモプロセッサによって復活した(魔族化しておりGS試験時よりも強くなっている)勘九朗は、雪之丞に一コマもつかわずに秒殺されてヤムチャ化し、少年漫画の強さのインフレについて嘆いています。
せめて、SSの時期が「今、そこにある危機」の前だったら納得がいくんですが。
>横島自身、感情で実力の変動激しそうなので
これに関しては賛成ですが、だからと言って雑魚レベルと互角の勝負はとても疑問です。
それにこのSS内での横島は、美形に対する醜い嫉妬(彼の主観によれば正当な怒り)によってテンションがあがっています。
オリキャラ君が「男塾」の大豪院邪鬼や、「バキ」の範馬勇次郎のような迫力溢れる外見をしていれば、ビビッた横島が実力の1パーセントも出せないという展開もありでしょうけど。
「まだ文珠を使っていないからだ」というのも理由にはならないでしょう。
都庁地下のシミュレータルームでの、美神との真っ向勝負において、横島は文珠を霊波刀がわりに使っただけで勝利をおさめていますし、西条との決闘においては、飛んでくる銃弾を霊波刀で打ち落とす程の動体視力と反射神経、運動神経を見せています。
すでに人間のレベルを逸脱しています。
前回のレスでも書きましたが、魔族や神族、格闘戦に特化した雪之丞や、もしくは長年の修練を積んだGSでもないかぎり、勝負にならないのではないでしょうか。
同じオリキャラでも、夏子の師匠と互角の勝負、あるいは修行をつけてもらうという展開なら十分ありえたと思うのですが。
色々書きましたが、結局完璧超人なオリキャラ君が、横島と互角の勝負をする理由としては、説得力が弱いと言わざるを得ません。
同じオリキャラのキャラを立てるのでも、決闘開始早々一撃で秒殺されて、実はとんだ見掛け倒しだったというオチをつけるとか、実は女だったとか(笑)、生き別れの兄だったとか、色々な方向性があったのではないでしょうか。
あくまで私個人の評価ですが、残念ですが、オリキャラ君の出来は納得がいかないのでD評価です。
ですが、テンポが良くコミカルな会話の内容や、読みやすい文章はB評価ということで、間をとってC評価ということで投票させてもらいます。
ところで、どのSSでもそうなのですが、完璧超人なオリキャラ君て、何でみんな芸能人の芸名みたいに、無駄にカッコイイ名前なんでしょう?
山田太郎とか肥壷臭作なんて名前なら、オチがついてキャラも立つと思うんですけどね。 (ドッペル)
前話でのコメント返しにある様に、資格を持っていないからといって弱い訳ではないと言う意見には賛成できますが、今回の描写を見る限りでは「何故資格を持ってないのか?」という疑問が先にたちます。
オリキャラだからどうとかまでは言いませんが、あれだけの機動力があるならGS(と思われる)神主さんが除霊に同行させているのが自然じゃないかと。
その辺りを上手く物語に組み込んで解説してもらえるとより話を理解できるかと思います。
あと、誤字脱字がちらほら…特に「文殊」はいい加減不愉快です。
原作の固有名詞はキチンとした理由がないなら極力そのままで用いるべきですし、他の方の作品等で散々指摘されている事です。
”もんじゅ”と打ち込むと通常、辞書登録しない限り「文珠」には変換されません。
登録方法が分からないなら”もん たま”と打ち込む癖をつける事を薦めます。
誤字の検索についての方法は十人十色ですが、可能であるならやはり他者による検閲が一番でしょう。作者自身では早く投稿したいという気持ちから焦っている事、自分自身が書いた物ですので内容が頭に入っているからナナメ読み的になる事、
等の理由からどうしても検閲が荒くなります。
リアルでの知り合いに見せるのは抵抗があるというのなら先に書いた事を踏まえた上で充分に検閲してください。(個人的にはワードなどのワープロソフトに一度落とした上でソフトの検閲機能を使うのが良いかと。標準語検閲されるので会話文などには余計な検閲が入りますが新たな知識も得られるでしょう)
内容的にはB評価ですが誤字による減点という事で今回はこの評価とします。 (pppp)
文章のテンポは抜群です。読みやすかったです。 (不動)
名前に関してはよこしま→たてしまという対比が読み取れたのであまり気になりませんが。
さて、前回の私のコメントへのレスで
>背景の連中が
と書かれているようですが、誤解があるようです。
私の言った「背景」とは文字通りの意味であって、キャラクターのことではありません。私が下手な比喩を使ったせいで誤解を与えてしまい、申し訳ありません。
つまり、情景描写(と心理描写)を増やしてはどうか、と言ったつもりだったのです。
もちろん、今回のようにアクションメインの部分ではテンポが大事になってきますから、それにこだわる必要はないのですが、例えば前々回で神社に入るときなど……
鳥居をくぐる時、ふと空気が変わったことを感じた。
などとして結界が張ってあったりすると神主の実力を暗示したりできますし……
古びた神社は年代を感じさせるものの、よく清掃が行き届いている。境内の隅々に至るまで手が入り、雑草ひとつ見当たらない。
とするか……
至るところに雑草が生え、狛犬も苔蒸して片足が欠けてしまっている。社殿もところどころガタがきているようで、賽銭箱は今にも崩れ落ちそうだ。
とするかではまるで印象が違います。神主の人格も暗示できますね。 (はくはく)
前話までひきつけるものがあっただけに残念です。 (駄猫)
また、発動しなかったとはいえ文珠まで使用しようとして引き分けというのは、少し納得できません。また、トリッキーな動きをする相手に横島が、バカ正直に正面から文珠を使うかきに成ります。
あと、確かに危なかったとはいえ、夏子の止め方が強引過ぎる気がします。
それとずっと気になっていたのだが、盾志摩って横島と美神の邪魔をするときとナルシーなところが西条とキャラがかぶっている気がします(ボンボンなところも)。
あと、重複しますが、横島がトリッキーな動きに対応できないというのが理解しがたいちというか、横島の優れているところは、その身体能力、と反射神経その場その場の一瞬ごとの対応は優れていても、戦略だった対応は出来ないゆえに通上の戦闘に慣れた通上のプロよりよほどトリッキーな動きに対応できるんじゃないかと思います。
ただ、横島の傷の手当てをする夏子の様子は大変気に入っています。 (ttt)
それは盾志摩が強いこと(あくまで一般レベルとしてです)でも横島が強いことを示すためでもなく、弱者に喰らい付かれる弱者というのを書いてみたかったからです。
基本的に明確な実力差がある戦いにおいては
1.強い方が弱い方を特に何もなく普通に倒す
2.さっき書いたように弱い方が何とか喰らい付いて戦いが長引く
という二つに分けられると思うのです。
それでこの2ですがこれにはGS試験の横島VS雪之丞、原始風水盤編の雪之丞(のみ)VS勘九朗、GSチーッムVSメドーサ&勘九朗、フェンリル編の横島&長老VSポチなどとわりと多く見られるのですがあくまで強いほうが敵なんです。他の作品においてもこういう流れになるのはまず敵が強いのがほとんどなので味方の方が強いのに、敵が喰い付いて中々決着が付かない、というのを書きたくて今回の話を作りました。
ただ皆さんの言葉見てるといろんなところでいまいちだったかな、と思い知らされした。とりあえず変わった動きによる横島の戸惑いと相性の悪さ、そして横島の方が疲労が少ないという形でなんとか渡り合えてるというつもりで書いたのですがうまくいかなかったようですね。せめてもっと盾志摩の方にいっぱいいっぱいな感じとかを出させていればよかったかな、と思っています。盾志摩の実力は相性を考えなければ文珠を使わない横島に何とか戦いと呼べるものが行える程度、としています。
>ミネルヴァさん
横島をはっきり勝たせると今後の喧嘩に色が付け辛いので…結果はまあ盾志摩の悪運と言う感じです(悪運は弱いほうに来るものだと思っているので
>トンプソンさん
ピートは既に何度か嫉妬の対象になってるからもーいーかと
>Louie
盾志摩の行動を防御に回すと実力の差が如実に出ちゃいそうなのであえて攻撃させまくったけどその結果無駄に目立つ羽目になっちゃいました。反省してます。でも「攻撃は最大の防御」ってもはや死語ですな
>tttさん
止めたのに深い意味はありません。あのまま続けられたら危なそうだったから、ただそれだけです
>ドッペルさん ひさしさん
前回も書きましたが別に盾志摩を完璧超人にするつもりはありません。ただ今回は上に書いたような理由と作者の力量不足でこんな形になったのは言い訳のしようもありません
反論の形になりますが死津喪比女の場合は被害が東京のみだったから、アシュタロスのときはあくまで横島たちの命令違反という形だったから頼れたのが極楽メンバーだったから、ついでに言うと原始風水盤のときは小竜姫が頼れると思ったのが彼らだったからと考えています。極楽メンバーが世界でもトップクラスとはいえ他の人間がまるで追いつけないような非常識な強さではないと考えています
あと横島の感情による実力変動ですが今回はただ最高潮でないというだけのものです。他に大きな意味は持ってません。弱くなったから互角になったとかそういうつもりは無いです
また雪之丞と勘九朗の強さですが魔装術があったからとかGSバスターの修行のおかげだけで強かったとは思ってません。魔装術がなくてもこの二人、普通にぶっちぎれてたと思います。ピート相手だと分が悪いでしょうが
ちなみに名前ですが他の方が書かれてる通り縦島を変換しただけでとくにカッコよさは関係ないです。下の名前も友人の名前を変換しただけですし
>ppppさん
>誤字脱字
これはもう誤るしかないです。もっとしっかりすべきでした。今後気をつけます。文殊は本当に失敗でした。変換したら即座に出てきたので特に確認もしませんでした。辞書登録はしたので同じ間違いはしません
>タイフーンさん
その通りです
>不動さん
上にも書いたように盾志摩の実力は極楽メンバーと比べるとたいしたこと無いです。書き方が悪くて互角みたいになってしまいましたがそんなことは無いです
>はくはくさん
なるほど。そういう意味だったのですか。変な解釈してしまってたんですね。わざわざ分かりやすい説明ありがとうございます
>駄猫さん
まともに戦った理由は上に書いたとおりです。ほんっとうにいまいちな作品ですみません
>tttさん
>横島苦戦しすぎ
苦戦させてるつもりはなかったんですよ、はい。ただ描写が下手なせいでそう見えるんです。実際横島は盾志摩より攻撃回数少ないのに当てた数は多いですから体にかかる霊的負荷も盾志摩の方が大きいですし。あと横島も別に対応しきれなかったわけじゃないです。変わった動き方に対する戸惑いでうまく動けなくてああなっただけです。最後の方では普通に反撃してますし。とりあえずそんな感じで納得してください
>夏子の止め方が強引過ぎる
喧嘩っていうのは当事者たちだけでやってる分には誰も止めないけど周りに迷惑が及ぶと止めるものじゃないでしょうか。とりあえずその理論で止めることになったとしました
>西条とキャラがかぶっている
というかかぶせてます。とりあえず横島の天敵みたいなかんじにしようと思ったら当然西条が思い浮かんで、それで高校生らしく西条から大人の余裕やエレガントさを抜いたらあんな感じになりました。こいつに関してはあまり深いキャラ造詣は作っていません (ときな)
誤る(誤まる)>間違うの意。 謝る>謝罪、わびるの意
誤字だとは思いますが漢字の意味そのままで考えると…
すごい事言ってる事になりますので気をつけて。
先のコメントにも書いてますが内容評価はBです。
ですが(特にネット小説は)変換ミスをはじめ、誤字が多いと色々問題があります。
作者の表現したい内容、意味を受け取ってもらえなくなりますし、
読者によっては誤字を正しいと間違えて覚える場合もありますから。
すこし変わった例として、子供の頃CMで(カツラか養毛剤かは忘れましたが)
「髪は長〜い友達」というキャッチコピーがありました。
字を分解して、右上の三本線を毛そのもの、残りが長(に似ている)と友でできていることから出来ていたのですが…
これで覚えてしまった為、学校のテストで(無論手書きですから)余分な点をつけて長にした為「間違い」を先生にいただきました(笑)。
同じテストで同じ間違いを7割近い人がかました為、学級会を開催し、先生込みで議論した事があります(今考えたらアホだ…その上幾つかばれそうだ)。
当時のアホな私はさておき、言いたい事はTVやNET小説の様な不特定多数が見る事が可能な環境で発表される作品にはそういった間違いが伝染しやすいという事です。
もちろん、人のすることですからついうっかり、という事もままあるでしょうし、1,2ヶ所ぐらいなら…とも思えますがそれでも努力と向上心は忘れて欲しくないと言う事であえて減点評価としています(期待値と思って下さい)。
あと、一部議論が盛り上がっているオリキャラの扱いですが、私個人はこの段階では評価云々するほどとは思ってません。
例えば資格を取っていても不思議でないと私自身コメントしましたが、練習組み手では強いけど試合は全敗する(本番に弱い)タイプとか、資格はあえてとっていないだけで対人戦闘なら自信あるが「ぢつは幽霊怖いんです」とか…(一部意図的に本来使われない表現を用いております)
数話先を見ないとまだキャラを掴めないと思っていますので。
P.S.tttさまへ。
あなたはこの作品に対してC,D,Eとコメント毎に評価されておられますが基本的に重複(評価)投稿は禁止されていたはずです。1話内で複数コメントする時は保留を使う事を薦めます。 (pppp)
もちろんガチンコ勝負じゃないですよ、それだと常識的に瞬殺されますから。
ずばり闇討ちです、
問答無用で銃、刃物、混ぜるな危険洗剤をまぜて出てきた謎の気体等を使い日常一般的に生活しているところを裏からこっそり狙えばOKです。これ以外で霊能を使うと返ってばれて勝てません。
>>東京が強くて大阪弱いという風になるので
横島って元大阪人かと思ってたんですけど違うんですか。
大阪対大阪のような気が?
というかキャラ対決で出身地まで普通気にしないと思うのですが、「全国都道府県対抗なんとか大会」とかならともかく。 (anion)
原作の六道女子学校は霊能エリート校ですよね、そこでのレベルが漫画のあのレベルでしかない状態で、普通の学校にそんなに強い能力者がいるんでしょうか?
横島の学校はピートもタイガーも横島がいたからそこに行ったみたいですし、横島自身は元はただの高校生で作中でいろいろやってきて強くなってきたんですし。 (anion)
>「また雪之丞と勘九朗の強さですが魔装術があったからとかGSバスターの修行のおかげだけで強かったとは思ってません。魔装術がなくてもこの二人、普通にぶっちぎれてたと思います。ピート相手だと分が悪いでしょうが」、この表現は、魔装術があったからとかGSバスターの修行をさッひいていても強いということを言いたいのであってそれらのおかげとは、逆の意味ではないですか?
表現が悪かったかもしれません。とりあえずtttさんのおっしゃるとおりです。あの二人はメドーサがいなくても強かったと作者は思ってます。だから他にも横島達くらいの年齢で強いのがいても良いと思いました(雪之丞は横島と同年齢とみても問題無さそうなので)
>ppppさん
ああああっ、すいません。見逃してました。これじゃあ説得力無いですね。本当に気をつけていきます
>anionさん
>横島って元大阪人
作者は今、横島は東京人だと思ってます
>キャラ対決で出身地まで普通気にしない
……言われてみりゃそうですね
>六道女子学校は霊能エリート校
別に全国の優れた霊能力を持つ女子が全員そこに行ったわけではないかと。現実でも普通の学校でも模試で上位とってる人、わりといます。そもそも女子高ですので。
>ピートもタイガーも横島がいたからそこに行ったみたい
ピートはそうかもしれませんがタイガーは完璧偶然です。 (ときな)
>>タイガーは完璧偶然です。
確かに読み返してみたら
はい、その通りでした。 (anion)