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BACK TO THE PAST!

口は災いのもと


投稿者名:核砂糖
投稿日時:04/ 7/22

身長152。「自慢じゃないです」
体重・・・「あぅ、止めてくださいぃ・・・」
実は三年生。「・・・」
性格は超がつくほど控えめ。「はぁ、スミマセン・・・」
チャームポイントはややたれたおっきな目。「そ、そうなんでしょうか?」
スリーサイズは
B・・・「自信ないです・・・」
W・・・「ひ、秘密です」
H・・・「これも秘密です・・・ハイ」
夢は『彼』の言っていたようなGSになること。「はうぅぅ・・・終いには怒りますよ?」
他校からのファンも多し。「え、ウソッ!?そんな・・・・はぁ・・・そうですか」

馬鹿作者の煩悩が生み出した趣味丸出しの脇役オリキャラ、霧崎楓(きりさき かえで)
予想外の(一部の人のw)好評につき、てきとーな名前・プロフィール付きで復活である。


「え〜〜〜うっそぉぉ〜〜〜」
「楓、アナタ騙されてるのよ」
「ち、違いますよ。本当にいい人だったんですってば!」
人骨温泉ホテルの一室。我らが霧崎さんは何とか『彼』の悪い噂を撤回しようと頑張っていた。
しかし、当然の事ながら信じてもらえるはずも無かったのだった・・・。

全ては『彼』のせいである。過去に犯した罪が重すぎるのだ。

「楓ちゃん純情だからね〜。付けこまれちゃったのよ」
あ〜も〜、かぁーいそ〜にコンチクショ〜!!と背の高い女子が彼女の頭をぐりぐりと押さえつける。
「や、やめて・・・」
「あ〜ズルイ!あたしもやる〜!!」
「あたしも〜!」
「抜け駆けは許さないわよ!」
「皆、や、やめ・・・・・」



きゃぁきゃぁ・・・・・


(しばらく続いてます)

しばらくして、やっと解放された霧崎さんは肩で息をしながら、むっとした涙目で悪友達を睨みつけようとしたが止めておいた。
ただでさえ皆の目が着崩れたユカタに釘付けなのに、そんなことをしようものならバックドラフト現象が起こることは目に見えている。

バックドラフト現象:炎などが密閉空間などで消えかかっている状態で、何かのきっかけで新鮮な空気に触れた時などに起こる現象。大きな爆発を伴い、(聞いた話じゃ)その温度は千℃単位まで及ぶと言う。プロの消防士などもこれで命を落とすことは少なくない。よく横島はこれを喰らって生きていたものだ・・・。

結局彼女は着崩れたユカタを直しながら溜め息をつくことしかできなかった。
男子にも女子にも大人気の彼女に苦労は耐えない。(ちなみに女子のほうが遠慮が無くて大変)

「もうっ・・・信じてくれないのならもう一度確かめに行きます!」
霧崎さんは怒って部屋を出て行ってしまった・・・。

「あ〜!カエちゃん逃げちゃった。あなたのせいよ!」
「え〜あたし〜?」
「そうよ。罰として『今夜の楓権』争奪花札大会の出場は取り消し!!」
「そ、そんなぁ〜」
「よーし、皆いくよ〜!」
「負けないわ〜!!」
「よっしゃ!」
「あ〜んあたしのカエが〜」

わいわいわいわい

霧崎さんは自室のドアの向こうから聞こえてくる恐ろしい会話に、ロビーで風邪を引かずに寝る方法を本気で考えはじめた。

とりあえず・・・横島・・・・・・先生いや、せんぱい?・・あぅ・・・の所にでも行かせて貰おう。

彼女は客観的に見ると結構やばいことを考えつつ、ぺたぺたとスリッパ(持参、ピンクのヤツ)を鳴らしながら歩いて行った。

さほど時間もかからず、目的地に到着した。

ここが、せんぱいのへや・・・?

とりあえずノック。

こんこん
「もしもし?」

こんこん
「居ないんですか?」

あ、ドア開いてる・・・。

よく見れば彼の部屋に鍵はかかっておらず、半開きになっていた。

どうしよう・・・

彼女は大いに考えやがて、生まれて初めてかもしれないような大胆なことをする勇気が生まれてきた。
「・・・ちょっと・・・お邪魔しま〜す」

ドアをほんっ!のすこぉしだけもっと開けて中を覗き込んでみる。

暗くて見えないや・・・・・・
と、あたりまえの事に直面し少々がっかりする霧崎さんだったが、次の瞬間!

「魔力!?」
そして振り替える間もなく


   きゅっ


霧崎さんは目を回しながらおねんねしてしまった。

「きゅ〜〜〜・・・・」
所詮脇役ではここまでだったようだ・・・。無念。


霧崎さんを床に沈めた張本人はにやりと笑う。
「まさか、私と同じことを考えるやつが居たなんてね・・・でも、ポチは絶対に渡さないわよ!ほほほほほほほほほほほほ!!」
その見た目につりあわない笑い声に興味深げに彼女らを見ていた掃除のおばちゃんがすくみあがった。
「何見てんのよ!!」
パピリオは触覚をビンと逆立てておばちゃんを威嚇する。
「ひ、ひえぇ!!」
おばちゃんは尻尾を巻いて退散した。

邪魔者を排除した、怖い道まっしぐらのパピリオはくすくす笑いながら横島の部屋へと入っていった。

ふと、三年前同じ事をしようとした姉の事が脳裏に浮かんだ。

・・・・ルシオラちゃんも、こんな気分だったのかな?

バタン、と扉が閉まった。


そのころ横島とはいうと、

「く、くまままま!!くまま〜〜〜!!!」
「ゴァァァァァアアア!!!」
「くんなー!!くんじゃねぇぇええ!!」

血のにおいに誘われてやってきた森のクマさんと戯れていた。



やがて、『召』の文珠でワンダーホーゲルを呼び出し、何とかクマさんをどっかにやってもらい、やっとの事でホテルに帰ってきた。

「おお、人工の光が暖かい・・・」
ひとしきり文明に感動すると部屋へ向かった。



そして
「すんまへん」
「も〜困りますよお客さん・・・」
眠そうな管理人に部屋のマスターキーで鍵を開けてもらっていた。
ここのホテルのドアはオートロックなのだ。
何故か開けておいた筈のドアが閉まっていたため、彼は締め出しを食らってしまったのだ。
おっかしいなぁ、とは思いつつ、管理人に御礼を言って、彼は部屋へ入ろうとする。が、

むぎゅう
「うぎゅー・・・」

何か踏んだ!!!
慌てて飛び上がる横島。
「おおっ!?さっきの女の子!」
女の子が床で可愛い顔して眠っていた。
先ほどは管理人も横島も寝ぼけていたせいか全く気づかなかったのだ。(気づかなかったとはいえ酷いことを・・・)
寝てんのかな?
と、揺さぶってみたりするがなかなか起きない。しょうがないのでロビーのソファーに寝かせてGジャンをかけてやった。
いつもなら居るべき部屋まで連れて行くなど、もっと何とかしてやる所だが、いかせん睡魔に思考のほとんどを乗っ取られているためそこまで頭が回らなかった。

あ〜・・・ちなみに正常な思考回路でも寝込みを襲おう何てもちろん考えたりはしない。

たぶん・・・。

「さて、寝よう寝よう・・・」
眠そうに目をこすり、今度こそ部屋へと向かう横島。


が、


「お客さん!いいかげんにしてくださいよ!?」
「すいません。ほんっとすいません・・・」
また締め出された横島だった。


暗い和風の一室。ぼんやりと布団が一組、白い四角で見える。
それを見た瞬間、横島の疲労はピークに達し、やけに布団が盛り上がっているとか枕が二組あるとかそういう事は全部気にかけずに布団の中へ滑り込んだ。

おお、始めから暖かい・・・サル、誉めて使わすぞ
と、織田信長のような事を考えていた彼だったが、

流石に布団の中に誰か居たのには目がさめた。
「(やっほ〜お兄ちゃん)」
「パ、パ、パパパパピ・・・・!!」
しっ、と指を口に当てられ声を止められる。
「(し〜〜〜。ミカミにばれたら困るでしょ?)」
「(そ、そりゃそうだがパピリオ〜〜〜!!おまえ何やっとんじゃー!!」
しっ!
またしても口をふさがれる。
やばい、完全にあっちのペースだ・・・
「(とにかく、何してんだよ!!こんなトコで!!)」
「(夜這い)」


・・・。


「(・・・ふざけてる場合じゃねぇよ!)」
「(私は本気よ)」
「え・・・」
しっ、とまた手で横島の口を押さえるパピリオ。

「(そう、私は本気。もっと彼方のそばに行きたい。もっと彼方と触れ合いたいの)」
横島の上に乗っかるパピリオ。

薄暗い部屋の中で見る彼女の顔は、何かいつもよりオトナびて見えて
「ねぇ・・・ダメ?」
なんか色っっぽいなーとか思っちゃったりして・・・

時折いい香りがした。

ふぇ、フェロモンか何かか・・・?
横島はだんだんぼーっとしてきた頭でそんな事をかろうじて考えた。

パピリオはミャク有りと見たか横島に覆い被さってきた。
そして必殺、殺し文句。
「(ユカタって・・・下着着けないものらしいわね・・・)」



クリティカル!!!かいしんのいちげき!!!きゅうしょにあたった!!!的中!!!

−横島脳内−

そこでは悪魔君と天使君が好評につき復活した。

「さぁ、どうした!ヤりたまえ!!女の子にここまでさせといてヤらないなんて失礼だぞ!!」
「く、貴様・・・兄妹愛がそこまで逝っていいと思っているのか!!」
「ははははは!!心配ご無用。彼女は人間じゃないからね、何をしようが法的には全然問題なしさ!!」
「ぬぐぐ・・・」
悪魔君は高らかに笑いながら天使君に背を向けた。



チャンス!

天使君がコルトガバメント(スゲーごっつい銃。銭形のとっつぁん愛用)を手に襲い掛かる。

悪魔君は振りかえりもせず、フルオート連射を撃ちこんだ。

しかし、
「はっ!僕がこの間の戦いで何も学ばなかったと思ったか!?こういうこともあろうかと防弾チョッキを着込んでおいたんだ!!」
一気に間合いを詰める天使君。
「滅びよ悪魔ぁぁぁ!!」

ドウン!ドウン!ドウン!

しかし、

悪魔君の霊刀は悪霊も切れるが弾も弾けるし、天使君の首だってはねられた。

きききん!!
すぱーーーーーん!!




グロい事になっております。しばらくお待ちください。




「さぁ、ヤれよ・・・」
悪魔のささやく声が横島の脳内に響く・・・が、

ドギュウゥォォォオオオアアアアア!!!
「な、ぐぉあ・・・・・」
突然アシュタロスでも吹き飛ばせそうな巨大な霊波砲が襲い、悪魔君は吹き飛んだ。


「ヨ・コ・シ・マ?」
悪魔君たちと同じ等身になっているちびルシオラは、こめかみをひくひくさせた。



「はっ!!」
「(どうしたのお兄ちゃん?)」
横島は正気に戻った。(恐怖で)
そして、無理やりパピリオを正座させると、「(きゃぁっ)」自分も彼女に背を向けて正座した。
「(と、とにかく。おまえのそーゆー気持ちには答えられん!)」
「(何でよ!)」
「(ん、あ〜ソレはだな・・・)」
「(私もうオトナよ・・・)」
ぺたっと横島の背中にくっ付くパピリオ。
思わず振り返って抱きしめたくなったが、何とか理性を保ち、彼女の肩を掴んで座らせる。
そしてできるだけ、精一杯、やさしく言った。
「(やっぱりダメだよ、兄妹だし・・・)」
「(悪魔君だって法的には全然オッケーって・・・!!)」
「(いや、戸籍上俺の妹になっている以上人間じゃなくても刑法は成立する・・・って何故悪魔君を知ってる!)」
「(でも・・・)」
まだ渋るパピリオに横島がふと言った言葉

「(ホラ、おまえは見た目はでかくなってもまだ三歳児のガキだろうが。こーゆうのは大人になってからだ)」

地雷だった。

ドガッ!!
容赦の無い聖拳突きが横島の顔にヒットする。
横島はそのまま障子に突っ込んだ。

ああ、修理請求費が・・・・

彼はまず痛みよりもそれを考えた。

そしてもう一つ痛みより気に賭けなければならないことがあった。
パピリオだ。

「なによ・・・・なによ・・・・!!」
魔力全開!!スーパーサイヤ人3だぜ状態のパピリオは声を荒立てた。
「パ、パピ。もうちょっと声を小さく・・・」
横島がおずおずとなだめに行くが全く気にもかけない。

やばい、なんかとてつもなくヤバイ!!
横島が第六感が告げる何か恐ろしいことに戦慄した時、



「ルシオラちゃんに、・・・ゼロ歳児に愛を語ってたくせに!!!!!」


核、投下。


時が凍った。


「しかもそのゼロ歳児と・・・・・」


「まて!!!それ以上言うなぁぁぁぁあああ!!!!」



「ヤろうとおもってたくせにぃぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!!!!!!」



チュドオオォォォォォォォォォォォォオオオンンン・・・・・・!!!!




「うわぁぁぁぁああああん!!」
パピリオは窓を突き破って何処かへ飛び去った。
(修理代が・・・)





そして・・・・


来るぞ来るぞ来るぞ・・・・!!


どどどどどどどどど!!
多数の足音が近づいてくる。

一時はドアのロックで止まったが、次の瞬間には、ちょうつがいの方が全て吹き飛んでいた。

「よぉこぉしまぁぁぁ!!!!犯罪者は殺すって言ってたわよねぇ!!」
「先生!今の話は!!」
「ヨコシマ、本当なの?」





父さん、母さん、先立つ不幸をお許しください・・・・。

ああ、いま逝くよルシオラ・・・。




口は

災いのもと。


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