神界に戻ったパレンツは、自らが創った擬似空間に潜伏していた。
武神、斉天大聖老師から受けたダメージは思ったより大きく、全快まで時間がかかりそうだった。
「まさか彼があそこで現れるとはね……。予定が大きく狂ってしまった」
パレンツが忌々しげに呟く。
(彼が今後も横島忠夫のそばにいる以上、もう私自ら赴くことはできない。…どうする?
手駒が欲しい。私の存在を知る者をこれ以上増やすのは本意ではないが…そうも言っていられない
横島忠夫は思っていたよりも大分危険だ。すぐにでも『創造力』に目覚めてしまう可能性もある。……急がねば、ならない)
パレンツは一刻も早く行動するべきだと結論付けた。
擬似空間を抜け出し、再び人間界へと向かう。
「さて…とりあえず『彼』をこちらに引き込もう。それができれば、もう横島忠夫は死んだも同然だ」
パレンツの顔に酷薄な笑みが浮かんだ。
妙神山の一角で、横島は目を覚ました。
「ここ……どこだ?」
体を起こして周りを見渡すと、どこかの旅館の一室のように見える。
ご丁寧に布団まで敷いてあり、横島はそこに寝かされていた。
「え〜…っと……。変な奴がいきなり襲ってきて…猿のじいさんが助けてくれて…どうなったんだっけ」
とりあえず立ち上がり、部屋をでる。
長く続く廊下を歩いていると、奥から人影が現れた。
「横島さん。目を覚まされたんですか?」
「小竜姫様? ってことはここ、妙神山?」
妙神山管理人である小竜姫が現れたことで、横島はようやく自分がどこにいるのかを理解した。
納得いった様子の横島に、小竜姫がさらに説明を加える。
「昨夜、老師が傷ついたあなた達をここに運んできたんです。皆さん傷ついていらっしゃいましたが、特にあなたは霊力、体力の損耗が激しくて…」
「あなた達? ってことはみんなもここに来てるんすか? みんなは無事なんすか?」
小竜姫の言葉を遮って横島が矢継ぎ早に言う。
小竜姫は苦笑を浮かべて答えた。
「ええ、皆さん無事です。今はもう目も覚まして老師に詰め寄っていらっしゃいますよ。
案内しましょうか?」
小竜姫の後ろに従って横島は歩き出す。
すぐに部屋が見えてきて、中からギャースカと声が聞こえてきた。
「だから早く詳しく説明しなさいって言ってんじゃないの!! なんなのアイツは!!
なんで横島クンが狙われてるわけ!?」
「じゃから小僧が起きたら説明すると言っとるじゃろうが!」
かなり上位の神族である斉天大聖老師に向かってまったく敬語を使おうとしないのは間違いなく美神だ。
おキヌはそんな美神をまあまあとなだめている。
シロは老師のことを知っているのかカチコチに固まっており、タマモは目の前で起きているやりとりに飽きてあくびをしていた。
「おう、小僧、起きたか」
部屋の前で苦笑していた横島に老師は声をかける。
途端に4人の目が横島に集中した。
「横島クン、無事なの!?」
「もう平気なんですか!? 横島さん!!」
「先生ぇ〜〜! 目を覚まされたんでござるな!? よかったでござるぅ〜〜!!」
「ま、アンタが死ぬわけないってわかってたけどね」
四者四様の言いようだ。美神が素直に横島を気遣っているのが少々異常ではあるが。
老師がごほんと咳払いをし、皆の視線を集中させる。
「ならば小僧もそろったことだし、説明を始めよう」
皆が聞き漏らすまいと集中する。
小竜姫も、何も聞かされていないのか、老師の言葉に集中していた。
そしてパレンツの目的、正体などが老師の口から語られた。
霊峰「霞岳」(かすみだけ)。霊峰といっても妙神山のように神族の管理人がいる訳ではない。
ただ、あまりに霊的に特殊な環境からそう呼ばれているのだ。
この霊峰「霞岳」は霊力濃度(魔力濃度)が異様に低い。地球上の普通の所を1とすると、月が100、そしてこの「霞岳」は0,01ほどしかない。
そんな霊能力者なら一秒だって居たくない所に、もう二ヶ月ほど篭って修行を繰り返す男がいた。
名を伊達雪之丞という。
彼はアシュタロスとの戦いで自分の無力さを痛感し、再び自分を鍛え上げようとしていたのだ。
「大分慣れたけどやっぱここはキツイな。魔装術を形成すんのも一苦労だ」
日課となっている魔装術の形成、解除を繰り返す。これだけで霊的なスタミナは大幅に増す。
彼は最初ここに来たときには魔装術の形成すらできなかった。それが今では十数回形成と解除を繰り返し、それでもなお涼しい顔をしている。それだけでも彼がどれほど腕を上げたかが伺い知れるだろう。
そして雪之丞が次の修行に取り掛かろうとした時、異変が生じた。
先ほどまで何もいなかった空間に、気配を感じたのだ。
「誰だてめえは」
気配を感じた方を振り向き、雪之丞は言った。
そこにいたのは長い黒髪を持つ美しい顔立ちをした男。
『創始者』、パレンツ。
「どうも。伊達雪之丞君。私の名はパレンツ。実は君に頼みがあってね」
パレンツが口を開く。
雪之丞はとりあえず次の言葉を待った。
「横島忠夫を殺してもらえないかな?」
「はあ?」
何を言い出すんだこの馬鹿は。雪之丞はそう思った。
そして思った通りのことを言う。
「馬鹿かてめえは。そんなもん受ける訳ねえだろが。消えろ。修行の邪魔だ」
するとパレンツは右手を雪之丞のほうへと向けた。
そして突然現れるかつてメドーサと勘九郎が使役していたゾンビーの群れ。
「なっ!?」
突然現れ、自分に襲ってきたゾンビー達を慌てて撃退する雪之丞。といっても彼の力はあれから大きく向上している。
間違っても不覚をとることはなかった。
「なんのつもりだ! てめえ!!」
雪之丞はパレンツに叫ぶ。
パレンツは笑みを浮かべて言った。
「なに、私の力を少し見せただけだ。わかってもらえたかな? 私は『無』より『有』を生むことができる。それは死者でさえもだ」
「だからどうした! ケンカ売ってんなら買ってやるぜ!!」
「雪之丞君…ママに会いたくはないかね?」
雪之丞の動きが、止まった。
妙神山では老師が説明をあらかた終えていた。
皆声も出せずポカンとしている。
横島は複雑な表情をしている。
「…信じられないわよ、そんなの」
最初に立ち直り、口を開いたのは美神だった。
「事実じゃ。受け止めい」
老師が言う。
だが、それを素直に受け止められる者などいなかった。
「アイツが『造物主』で、しかも横島クンが同じ力をもってる!? だから、殺す!? そんな勝手な話、あるわけないでしょ!!」
美神がヒステリックに叫ぶ。
皆口に出さないだけで同じ思いだった。
「あの…最高指導者のお二方に、なんとかしてもらう訳にはいかないでしょうか?」
小竜姫が少し考えて、言った。
しかし老師はその意見をすぐに切って捨てた。
「無理じゃな。大体どうやって説明するつもりじゃ? パレンツは常に行動するときは特殊な結界を張っておる。己の存在を知られぬようにな。パレンツを指差して『あいつは造物主だ』とでも言ってみるか?
まず信じてもらえぬよ。奴の能力を直に見たおぬし等でさえ半信半疑であろう?」
老師の言葉は図星だった。美神、おキヌ、シロ、タマモの4人は未だに信じられずにいる。
「奴は自分がこの世界に干渉するのをひどく嫌う。自分は常に『観察者』という立場でありたいのじゃ。奴が『創始者』である証拠などどこにも残してはおるまい」
「でも…」
横島が口を開く。
「それなら、俺のことなんてほっとけばいいじゃないか。なんでわざわざ俺を殺そうとするんだ?
あいつが来なければ俺は自分が『創造力』を持ってることなんて気づくこともなかったのに…」
「それでも奴は自分を脅かす存在があるのを許してはおけなかったんじゃろう。
自分が唯一絶対の存在でありたいのだよ、奴は」
「そんな…そんなの子供じゃないか!」
「そう、子供なんじゃ。儂等という積み木で遊ぶ、ただの子供なんじゃよ」
しばし、部屋を重苦しい沈黙が支配した。
その沈黙を破るように横島が言った。
「老師…アンタはあいつと面識があるのか?」
ずっと気になっていたことだった。パレンツに老師は「久しぶり」と言った。
パレンツもしきりに『あの時』と言っていた。
「ある」
老師はあっさりと答えた。
「どうして?」
「お前と同じ理由じゃよ。『イレギュラー』として儂を消しにきた。そして儂はその時奴に殺されたんじゃ」
老師の言葉に全員が驚いた。
「いや、だって、今生きてるじゃないか」
横島がもっともなことを言う。
だが、言ってから気がついた。
「簡単なことじゃ。神魔の霊力バランスを保つために同じ存在として復活したんじゃよ」
そう、アシュタロスが苦しんでいたこと。
魂の牢獄。
これほどの力を持っていて囚われないはずがない。
「そして儂は再び修行を開始した。理由は奴への復讐じゃよ」
老師の頭に『あの時』の光景が浮かぶ。
無様に倒れ付す自分。見下ろすパレンツ。
決して忘れることはできない、あの屈辱。
「修行はやつに悟られぬようにする必要があった。そこで儂は異空間をつくり、そこで修行を行った。あの魂の加速空間などはその副産物にすぎん」
老師は話し終えると一息つき、小竜姫にお茶を持ってくるように言った。
すぐに小竜姫がお茶を運んでくる。老師は軽く喉を潤すと、言った。
「これからの予定じゃが……横島、お前には修行を受けてもらう。無論、パレンツを倒すためじゃ」
「んなっ!?」
横島は思わず飛び上がる。
十代でありながら「美人の嫁さんと退廃的な生活をしたい」と願う横島だ。
修行など、そんな横島が一番嫌う単語だった。
「なんでだよ! あんたがアイツをぶっ倒しちまえば済む話だろ!?」
「無理じゃな。今回のように向こうから攻めてくるのならなんとかなるが、もうそんなことはあるまい。奴のフィールドで戦っては、儂に勝ち目はない。今回は街中での戦いであったために奴が本気を出さなかっただけじゃ。『創始者』としての奴の力はあんなものではない。奴のフィールドで奴に勝てるのは、奴と同じ力を持つ横島……お前だけじゃ」
「んな馬鹿な……」
あくまでやる気をみせない横島に老師は言った。
「そんなにお前にも損な話ではあるまい? 『創始者』としての力を手に入れて…やりたいことも、あるじゃろう?」
老師の言葉に横島は真顔になる。
そう…『創始者』としての力を手に入れることができれば……
「…やるよ。やってやる」
「ならば修行場へ案内しよう。ついてこい」
横島は黙って老師のあとをついて部屋を出て行った。
残された5人は思い思いのことをしゃべり始めた。
「横島さん、大丈夫でしょうか?」
「やっぱり先生はすごいお人でござった! それに拙者、この目で武神、斉天大聖様を見れて感動したでござる!!」
「横島を選んだ私の目に狂いはなかったということね」
「しかし…老師は一体どんな修行を行うのでしょう。危険なものでなければいいのだけれど…」
「横島クンが『創造力』に目覚めれば…ひょっとして、金塊とかも創りほうだい? …マジ?」
この美神の一言には全員がひいた。先ほどの横島のために取り乱していた姿はどこへやら。
まあ、あっちも美神。こっちも美神といったところか。
霊峰「霞岳」。そこでは雪之丞とパレンツが先ほどと変わらず、向かい合ってたたずんでいた。
「ママが、いつも言っていた」
ふいに、雪之丞が口を開く。
「友達は、よく選べ。そして、絶対に裏切るなってな!!」
雪之丞は魔装術を纏い、突然パレンツへと襲い掛かる。
「そんなことしてママに会っても、会わす顔がねえんだよ!!」
「残念だ……ならば死ね」
パレンツは真っ直ぐ自分に向かってくる雪之丞へ霊波砲を放つ。
だが雪之丞は、避けることも、ガードすることもせずに突っ込んだ。
「オオオオオオオオッ!!!!!」
そのまま霊波砲を突きぬけ、渾身の右拳をパレンツへ振り下ろす。
「なにぃ!?」
驚愕するパレンツはその拳を避けきれず、大きく吹き飛ばされてしまった。
雪之丞がなおも追撃に移る。
(馬鹿な…! いくら魔装術を纏っているとはいえ、人間に耐えられるものではない!!
それに、このスピード…斉天大聖からもらったダメージが癒えていないとはいえ、私が人間に翻弄されるなど…有り得ない!!まさかこいつも………!!)
再び迫る雪之丞の拳。
その直撃を受けてパレンツは確信した。
(間違いない…! こいつも、『イレギュラー』!!!)
ならば早々に離脱せねばならない。まだ脅威となるほどではないが、傷ついた体で『イレギュラー』の相手をするのは得策ではない。
パレンツはそう判断し、すぐに姿を消した。
パレンツの気配が完全に消えたことを確認し、雪之丞は魔装術を解く。
「それに…今の俺にはママと同じくらい大切なやつがいるんでね。てめえに手を貸したりしたら、そいつに叱られちまうぜ」
その時雪之丞の頭に浮かんでいたのはおキヌの同級生でもある一人の女性。
「それしても……また横島がらみか。まったく…あいつといると退屈しねえなあ」
そして雪之丞は霊峰「霞岳」を下山する。
その顔に笑みをたたえて。
そこに後悔は一片も存在していなかった。
GSキャラのなかではトップクラスに好きなのに、前作では出番のなかった彼。
今回は暴れてもらいましょう!! (堂旬)
しかしパレンツは、成長した若手双璧の二人を敵にして、もうメタメタにやられて貰いたいですね。悪の美学の欠片もないへたれっぷりに慈悲はなしw (R/Y)
付け加えれば真に創造主であるなら文珠を無効化できる能力を有する刺客でも創って向かわせればいいんじゃないでしょうか?敵(GSサイド)の誰かを引き込むなどの行動はある意味総合戦闘力に劣る場合でしょう。
話として面白みを出そうとする気持ちはわかりますがこの時点までなら創造主でなくとも「牛魔王」とかの斉天大聖の過去の好敵手なり、調子こきの魔族や神族の方がしっくりきます。(なんだかんだで創造主、ある意味絶対者があっさり撃退されるのが不思議です)
加えて「観察者」である事を望み「干渉する事を嫌う」にも拘らず自分と同等の能力をもつ可能性のある者を排除する・・・
この行動には矛盾しか感じられません。
この先、その辺りを解消できる展開を期待します。 (pppp)
雪之丞好きにたまらない展開ではないかと思います。
パレンツはこれからもけっこう好き勝手やっていきますよ〜。
お楽しみに。
ppppさん、コメントありがとうございます。
文珠を無効化させる敵でも創って…との事ですが、それは世界に干渉することになるので『今の』パレンツは行いません。
雪之丞にあっさり撃退されたのは斉天大聖との戦いのダメージが残っていたためです。
それと『矛盾ある行動』。それこそが、パレンツなのです。
pppp様の頭の中にある『創造主』というイメージを取っ払ってこの作品を御覧いただけたら幸いです。
そうすれば、まだ少しは楽しんでもらえると思うのですが… (堂旬)
パレンツが雪之丞と接触した理由ですが、横島のそばに斉天大聖がいる以上、横島の仲間を使っての闇討ちが一番有効だと判断したためでもあります。
そして雪之丞に目をつけた…自分で書いといてこの設定忘れておりました。 (堂旬)
大人は理性と言う鎖で抑える事が出来ますが。子供は感情を抑える意味が
有りませんからね〜困ったもんです。パレンツを横島が懲らしめる時が
来るのか?楽しみです。頑張って下さいΣd(・ω・*)ネッ☆ (大神)
それにしてもパレンツは人間を舐めすぎてますね。
そういった敵は美神&横島にとっては絶好のカモになっちゃうぞ。 (ろろた)
どーも〜イロコです。
>「横島クンが『創造力』に目覚めれば…ひょっとして、金塊とかも創りほうだい? …マジ?」
美神らしい台詞に思わず笑ってしまいました(^^
今回も楽しく読ませて頂きました。
では堂旬さん次も楽しみにしています。頑張って下さい!
(イロコ)
ところで、これ、実は真の敵がって展開になるんですよね? (light)
あのぅ…横島抹殺自体充分干渉でしょう?
にも係わらず自身が直接行動する理由の書き込み(読者に対しての解説的表現)がこの段階で不足していると言いたいのです。
斉天大聖と横島の会話で彼についての説明を試みていますが現状では正直疑問符しか浮かびません。(後でまとめて記述します)
あるいはパレンツ本人が考える干渉とは何か?という事を定義できれば良いのかもしれません。
通常時においては観察のみの不干渉(見るだけで何にもしない)
干渉レベル1:イレギュラーな個体に対して同界の個体をぶつけ、排除する。
干渉レベル2:イレギュラーな個体に対して直接的に排除する(無機物の創造は可)
以下色々とか…この辺をさりげなく作中で匂わせてもらえるとパレンツの焦りなどが解かり易くなるし(自己設定のルールを破るのは屈辱でしょう)今はしなかったけどこの先やっちゃう事の説明にもなるのではないでしょうか。
>雪之丞にあっさり撃退されたのは斉天大聖との戦いのダメージが残っていたためです。
いや、それは充分わかります。が、手負いとはいえこの時点でイレギュラー候補でしかない者に対して、文章から読めるイメージが「尻尾を巻いて逃げる状態」なのが気に掛かった訳で。
せめて余裕を感じさせる捨て台詞(実際やばい状態なのはパレンツの独白と地の文で読者に伝わってます)などがあれば話の中でのイメージ固めに繋げられるのではないかと。
付け加えると前話で斉天大聖にやられた事も含んでます。
>それと『矛盾ある行動』。それこそが、パレンツなのです。
キャラクターの思惑に矛盾があるのは設定上の話でしょうし別に構いません。
手駒を増やしたくて雪之丞を勧誘、でも無理っぽいから殺っちゃえ♪という行動はむしろその辺から来ているのでしょうし、話の流れ的にも問題ないと思います。
(矛盾ある行動というより「泥縄的行動」ですけど)
この3話までの総評として、オリキャラであるパレンツの表現と設定が中途半端に感じられます。
ラストに至るまでほとんど不明という訳(そういう路線なら又別なんですが)でもなく、かといって整合性にも欠けている印象(私が矛盾を感じる点)があります。
前のコメントで明記しなかったのは整合される予定があると考え、その場合単純にネタバレとなりかねないので御迷惑かと思ったのですが…
今ひとつ伝わらなかった様に見受けられますので幾つかを。
・世界への干渉、自己の存在を知られる事を嫌う。
その割りに派手に動いているし、キチンと名のってますよね。まして、斉天大聖個神はその存在を認識している・・・なんで放っておいたのだろう?
斉天大聖と一部の者が主張した所でその存在を最高指導者達に認定させられないと文中で語ってますが一度「殺られた」事実がある以上、それを証拠とすれば難しい事ではないかと。強制復活の事象まで神魔界上層部には隠せないのでは?
むしろ上層部に詰問されていてもおかしくないでしょう・・・「誰に消された?」と。
派手に動く事自体は結界他の理由があるからでしょうが、例えばいくら透明人間になれても悪さして店先の物を盗ったり食ったりした事実は隠せません。その辺が疑問。
(ここはむしろ上層部は存在ソノモノは認識しているが関与したくない、もしくは何らかの理由でできないのでとぼけている、斉天大聖も「無視しなさい」とのお達しがあるのでお茶を濁したと言う方が納得できます。もっともその事実をパレンツ本人が知らなかったら道化ですけど)
・パレンツはどういう存在なのか?
これはむしろ3話で全貌が明らかになる方が変だと思うのであくまで今後の参考として。
原作中の幾つかの力の存在を強弱で仮に並べると
宇宙意思>最高指導者=>アシュの魔体>神魔族>GS>一般人
こんな感じでしょうか?
もっとも結果としては色々覆ったわけですが、此処でパレンツは上の式のどの辺りに位置するのか?を考えたいと思います。
彼の代名詞として創始者、造物主、観察者と色々でていますが私個人のイメージでは造物主=絶対者≒宇宙意思です。これではお話になりません…太陽に生身で飛び込むようなものでしょう。
で、堂旬様のイメージによるこれらの肩書きを持つパレンツがどの位置にあるか?は非常に重要と成る訳です。
で、此処までの作中の表現から考えると「イレギュラー」ではない者については特に問題が無い。
パレンツ本人の弁によれば最高指導者より上の存在であるとなっていました。
パレンツ≠宇宙意思としても宇宙意思>パレンツ>最高指導者……であり、「イレギュラー」だけが宇宙意思とパレンツの間に入ってこれる(総合的にパレンツを上回る)可能性を持っている…でよいのかな?
この辺りの私の勝手な推測への結論も含め、WORLD〜ワールド〜のなかの「創始者」をイメージできる文章が欲しいですね。私を含め読者が個々に持つイメージを払拭させる話が書かれれば前のコメントでの「期待」に充分応えてもらえます。
最終話において今回上げた事を含めてバラバラのピースをつなぎ合わせた一枚の絵が出来る事を期待します。(ピースが足りなかったり、余ったりしないで下さいね)
その時はもちろんA評価でコメントさせてもらいます。 (pppp)
具体的にいうと、相手に生きてもらいたいので殺す・楽勝なので逃げる・負けそうなので戦い続ける・殺されると死なない・作るのが楽しいので作らず壊すなどです。
あと創始者と創造主では微妙に意味が違うような気がします。創始者は初めにに作った、あるいは初めに始めた者であり、創造主は全てのモノを作った全てのモノの主です。(作ったモノへの支配力あるいは支配権の有無) (Ta/Ma)
おもしろいと思うんで、皆さんの厳しい意見も
取り入れつつ、頑張って下さい。 (陣)
これも今までにはなく、先が読めない展開なので楽しみです。
しかし、改めて斉天大聖の強さを実感しました。
次回も楽しみに待ってます。 (邪魅羅)
パレンツのガキっぷり、自己中っぷりは今後もでまくりです。
これからもよろしくお願いします。
ろろたさん、コメントありがとうございます。
パレンツ人間舐めすぎです。読者の皆さんにはさぞ嫌われているでしょう。
どんどん嫌いになっちゃってください(笑)
イロコさん、コメントありがとうございます。
ちょっとは美神らしさを出せたみたいですね。よかったです。
これからも頑張っていきます。イロコさん、応援よろしく。
lightさん、コメントありがとうございます。
今のところパレンツはただのへたれですね。
今後の展開については…ここでは言えませんなあ。
これからもよろしくお願いします。
ppppさん、大変ためになる指摘ありがとうございます。
本当にためになりました。ppppさんのコメントを生かして、深みのある話にできるよう必死で頑張ります。
本当にありがとうございました。
今後も設定に矛盾など感じられたら容赦なく指摘をお願いいたします。
Ta/Maさん、コメントありがとうございます。
そうですね、創始者と創造主は根本的に違いますね。ご指摘の通りだと思います。
だからパレンツは「創始者」にあたるわけですね。
ごっちゃにして申し訳ありませんでした。
陣さん、コメントありがとうございます。
皆様の厳しい意見は大変ありがたいものです。
プラスにして頑張っていきます。
これからもよろしく。
邪魅羅さん、お久しぶり。
また楽しんでもらえているようで嬉しいです。
斉天大聖はこの作品ではか〜なり強く設定してありますからね。
実際はどうなのかな〜?
またどうぞよろしく。 (堂旬)
やはり、パレンツが創造主である必然性が分かりません。
おそらく、堂旬さん独自の考えがあって、こういった展開になっていると思います。
ですから、このまま展開を見守りたいと思います。
・・・雪之丞は格好良かったですよ。 (餅)
>ですから、このまま展開を見守りたいと思います。
そう言っていただけるとありがたいです。
どうか、最後までお付き合いくださいませ。 (堂旬)
すべての生命を作り出した者……
創始者なのに性格最低!
この世は神の愛で生まれたのではなかったのかッ!(笑)
もろに私のツボにはまりました!
でも、何でも作り出せる=コスモプロセッサと同じ、と言う訳ではなさそうですね
斉天大聖が殺された時のことから考えると……
彼は「なんでも作り出せるけど、宇宙意志を変える事はできない」んじゃないですか?
何もない宇宙に生命を誕生させる(宇宙を変えてしまう)ことができたのは、
そもそもバレンツが作るまで宇宙は何もなかったので、当然宇宙意志もなかったから?
彼がアダムを作ったことが「宇宙意志」という恒常作用を生みだしたのか……?
だとしたら、
「宇宙意志」とは「宇宙を非可逆的に変えようとするときに働く反作用力」なので、
宇宙が誕生してからの彼の「創造」は、あとからとんでもない反作用が起こりそうですね
しかし2話を読み解くと、アダムが神と魔と人間の始祖であるようですが……
神がアダムの子、というのは……かなり違和感を感じます(笑) (足岡宜家)
私の拙作をそこまで深く考察していただいて…感動であります。
宇宙意志とパレンツの関係性は一応考えてはおるのですが…いつか公開します。
<神がアダムの子、というのは……かなり違和感を感じます
まあ神族の最高指導者ももとは人間なので……ダメスカ? (堂旬)
これはキリスト教神学に少し触れればわかるのですが、
・創造主がいるなら、なぜこの世に悪があるのか。
・創造主に逆らうものを、創造主が作ったのか?
もしそういう存在を勝手な理由で作り、また自分の意のままに消すとしたら、
それは実に身勝手な存在ではないのか。
・もし創造主に逆らう存在を、創造主自身がどうにもできないとすれば、それは
創造主ではありえないのではないか。
こういう神学でもやっかいなテーマに、作品中できちんと答えないといけないんですね。
まあ、小説を売り物にするわけではないでしょうから、読者がどう反応しようと自分の
好きなように書くというのも、それはそれで一つのスタイルかもしれませんが。
以上の理由で、私はこの作品には反対意見を投じます。
堂旬さん自身は、それほど深く考えず、アシュタロスを越える敵を作るために創造主という
存在を持ち出したのかもしれませんが、もし深く考えていないとすれば、世界観がいい加減
なGS美神以外では、受け入れられる可能性は非常に低いということを指摘しておきます。 (湖畔のスナフキン)
確かにそれほど深く考えずに敵を設定してしまいました。
その辺はまさに浅はかだったというしかありません。
ただ、書き始めてしまったものはきちんと完結させたいと思います。
できれば完結後にまた意見をお聞かせください。 (堂旬)
せっかくのコメントを見逃してしまうところでした!!
よろしければ最後までお楽しみくださいませ(^^ (堂旬)
どうでしょうかね。 (さんステップ)