椎名作品二次創作小説投稿広場


横島争奪チキチキバトル鬼ごっこ

開会宣言!!


投稿者名:詠夢
投稿日時:04/ 4/ 7

「鬼ごっこ〜!?」

「そうよ。」


美知恵はしっかりと頷いた。

まわりではすでに会場中の人間が起き上がり、ステージに注目していた。

自分たちがこうなってしまった理由が鬼ごっこをするためというわけのわからない現状。

その首謀者だという彼女の言い分を聞くために。


「あのね、ママ!! いくら何でも子供っぽすぎるわよ!!」

「あら、こういう遊びは幾つになっても楽しいものよ。」

「そーゆーことを言ってるんじゃ…ッ!!」

「もちろん! ただの鬼ごっこじゃないわ。」


自信たっぷりな美知恵の言葉に、美神も言葉を飲み込む。

それに満足しながら、美知恵は会場に向かって言い放った。


「ちょっとした変則鬼ごっこよ。逃げるのはたった一人で、それ以外は全て鬼。」


どよどよと、会場にどよめきが広がる。

美知恵の口ぶりでは、すでに皆が参加することになっているようではないか。


「そして逃げるのは……横島くんよ!!」

「お、俺ッスかぁ!?」


突然話をふられて、横島は驚く。


「あの、何で俺が…っ!?」

「そして、横島くんを捕まえた報酬のことですが─。」

(き、聞いてねぇ…!)


横島の抗議を無視して、ルールを淡々と述べていく美知恵。

参加者(予定)たちは、何だかしらけた目でそれを見ていた。

次の美知恵の言葉を聞くまでは─。


「横島くんに一つだけ望みを叶えて貰うのよッ!!」


……………。


「何ィィィ───ッッ!!!」


全ての参加者(決定)たちの目の色が変わる。

それもそうだろう。

横島は世界で唯一の文珠使いという反則的な能力の持ち主。

彼に頼めば、たいがいの望みは叶えられる。

もっとも、そうではなく横島個人に対し望みがある人物も少なからずいたが。(主に女性)


「ちょ、ちょっと隊長!!」

「あら、どうしたの、横島くん?」

「どーしたもこーしたもないですよ!! なんなんスか!? その俺にとってメチャメチャ不利な条件は!!」


横島の抗議は、至極もっともである。


「いいじゃない。そのくらいのご褒美がないとみんな楽しめないわよ。」

「俺が楽しくなくなるじゃないですかっ!!」

「でも、みんなもうやる気まんまんよ?」

「う…ッ!!」


確かに。

なんだか会場中の奴らの目が血走っており、飢えた顔つきで自分を見つめている。


「で、でもこれじゃ、俺だけがあんまり不利ですよ!! 公平じゃないです!! ─ねぇ、小竜姫様!?」

「へ!? え、ええ。それもそうですね!」


いきなり話を振られ、どもりながら小竜姫が答える。

その顔が赤いのは、やっぱり小竜姫も目を血走らせていた一人だからだ。


「もちろん、横島くんにもご褒美はあるわよ?」

「? どんなですか?」


意味深に笑う美知恵に、横島が聞き返す。


「横島くんが逃げ切ったら、参加者一人一人に望みを叶えてもらう…ってのはどうかしら?」


…………………。

ドオォォォンッッ!!! という爆音とともに、横島の欲望に火がついたか背景に炎が立ち昇る。


「ぼ、煩悩が爆発してる…ッ!!」

「なに考えてるか、まるわかりなのねー…。」


煩悩エネルギーの凄まじさに後ずさりするワルキューレと、呆れたようなヒャクメ。

ちょっと身の危険を感じる参加者たちであった。


「さあ、やりましょう!! 今すぐ始めましょう!!」

「わ、わかったわ。それじゃ、ルールの確認です!」


横島の勢いに押されながらも、美知恵は声を張り上げてルールを解説する。


「範囲はこの事務所内!! 制限時間は今夜0時までとします!!」

「解説は僕がするよ♪」


ロキが、どこから取り出したやらサングラスとマイクを片手ににこやかに手を振っている。

ちなみに大きさは大きいままだ。


「参加しない方、リタイアの方ははこちらに来てくださーい! 解毒薬を渡しますからー!」


その隣で、魔鈴が小瓶を片手に呼びかけている。

どうやら彼女も一枚かんでたようだ。


「妨害は自由!! ただし令子、小竜姫様、ワルキューレ大尉の三名にはやり過ぎぬよう、お目付け役がつきます!!」

「ええ!? そんなのあり!?」

「当たり前です!! それぞれ私、斉天大聖老師、ジークフリード少尉がつきます!!」

「老師!?」

「ジーク、お前…!?」


小竜姫とワルキューレが二人をにらみつけるも、二人は苦笑するばかり。


「弟子がやり過ぎぬよう気をつけるのは師の役目じゃて。」

「姉上を犯罪者にするわけにはいきませんので…。」

「また、ヒャクメ様やシロちゃんなど追跡能力に長けた人物もいますので、横島くんは文珠でジャミングしてください!!」

「ええッ!! そんなぁ〜!!」

「うう〜…仕方ないのねー…!!」


シロとヒャクメの悔しそうな悲鳴が響く。


「反則をしたものはその場で失格!! 審判は人工幽霊壱号が行いますので誤魔化しはききません!!」

《おまかせ下さい。》


建物自体から、合成音声の返答が返ってきた。


「捕まえたら、このステージに設置されたあの台の上にて『横島君、捕まえた!!』と宣言すること!!」


美知恵が指差した先には、いつのまにか白い下地に【勝者】の文字が入った足場が。


「ルールは以上です!!」

「じゃ、こっからは僕が仕切るよ♪」


美知恵の解説が終わると、楽しそうな…本当に楽しそうなロキがマイクを掲げる。


『それでは、これより横島争奪チキチキバトル鬼ごっこを開催しまーす!』


じゃ、横島君はスタートして。とロキが軽く促すと、猛烈なスピードで横島は部屋を出て行ってしまった。

それを見送り、じっと時計を見るロキ。


『…8…7…6…さあ、皆さん準備はいいかーい?』


全員の緊張が高まる。

なんだか、霊圧すらも高まってるようだ。


『よさそうだね。それじゃあ、レディ〜………ゴォォォッ!!!』




こうして、火蓋はきって落とされた─。


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