椎名作品二次創作小説投稿広場


BACK TO THE PAST!

戻れねぇ・・・


投稿者名:核砂糖
投稿日時:04/ 3/25

ちゅどぉぉぉぉおおお!!!
「でぇぇぇえ!」

壮絶な爆発音があたりに轟き、薬珍堂が一瞬浮かび、

落ちた。そして一瞬送れて完全に倒潰する。

「み、店がぶっ潰れたアル〜〜!!」
「大丈夫か小僧!」
ドクターカオスことカオっさんといんちき商人薬珍は悲鳴をあげて店(のなれの果て)に向かって走り始めた。

「おい、小僧返事をしろ!」
カオスは珍しくその顔に焦りを浮かべ薬珍堂があった辺りの瓦礫をどけ始める。
「マリア、手伝え!小僧を探すのだ!」
「もう・やっています・ドクターカオス」
カオスが自分の作り出した最高傑作、アンドロイド・マリアに指令を出そうと、すると驚くべきことに彼女はすでに作業を開始していた。
「ほほう、これは・・・人は助けろというプログラムが少々過剰反応しているだけか?それとも友人だというメモリーがシステムを敏感にしている?もしかするとまだあの時のホレ薬が・・・」
「ドクターカオス・作業を・開始したほうが・よろしいかと」
「!?おお、すまん。こぞぉぉぉぉおおお!!ぶじかぁぁああ!!!」
何となくいつもよりも無機質に聞こえるマリアの声に、カオスは飛びかけた思考を元に戻した。
「こぞぉおおおお!!!」
「横島さん・返事を」
「店ぇえええええええ!!!!」

ざくざくざく・・・がらがらがら・・・・

「こぞぉおおおお!!!」
「横島さん・何処ですか」
「みぃいいいいせぇぇぇぇええええええ!!!!」

がらんどしゃん、どさどさ・・・

「返事せんかぁぁぁあああ!!」
「横島さん・現在地を」
「ワタシの店ぇぇえええ!!」

がらんがらん、ざくざく「みぃぃいいせぇぇえええ『ドムッ!!!』ぴぎゃっ!!」

「ドクターカオス・ロケットアームの調子・おかしいです・暴発しました」
「・・・そ、そのようじゃな。帰ったら調整しよう・・・とにかく小僧を探すのだ!(メタルソウルが小僧との接点が増えることによって活性化したとでもいうのかのぉ?)」
「イエス・ドクターカオス」

がらがらがら・・・

「ときにマリア」
「なんですか・ドクターカオス」

ざくざくざく・・・

「生態センサーはどうした?」
「あ」


長い沈黙が辺りを包んだ。
そして静かに血を流す薬珍。


「えへへ・マリア・失敗」
可愛げに頭をかくマリア。
どしゃっ!
ドクターカオスはずっこけた。
そして静かに血を流す薬珍。

さっきの予測・・・案外正解かも知れん。本当に小僧は人外に好かれるのう・・・。

カオスは額に汗を流しながら苦笑いした。

「生態センサー始動・・・・横島さん・発見・ドクターカオス・そこをどいてください」

じゃこん!と怪しい物がマリアの腕から飛び出す。
「マ、マリア!無茶するな!!」

「サイコブラスター・ファイア!」
マリアの腕から飛び出した怪しいものから電力から人工的に作り出された霊気が発射される。

ズアァァアガン!!

さっきまでカオスのいたところの瓦礫が吹き飛んだ。
そして再生不能レベルまで吹き飛ぶ薬珍堂。
巻き込まれる薬珍。

もうもうと立ち込めるホコリの中カオスは腰をさすりながら立ち上がる。
「ゴーッホゴホ・・・無茶しおる・・・ん?」
ホコリが晴れ、視界が良くなるとマリアがぶっ倒れているのが目に入った。
「マリア!」
「ソーリー・ドクターカオス・電力・使いすぎました」
「(あほかい・・・普通の機械がそんなモン間違えるものか)まあいい、それより大丈夫か?」
「予備バッテリー作動・動作するのには・電力が足りません・内部電源あと8時間」
「まあよい、そこで休んどれ」
「ソーリー・・・」

カオスは辺りを見回す。すると一箇所にボロボロの何かが突き出ているのが見つかった。
それは手だった。

「おい小僧!今助けてやる!!」

カオスが駆け寄って引き抜こうとすると、手は何かをジェスチャーした。

ぱぱぱぱぱぱぱ

「何?向こうへ行けと・・・」

手はぴっと親指を立て、オーケーサインを送る。

「分った。よし、はなれたぞ」

次の瞬間

ちゅどぉぉぉおおお!

また爆発が起こった。

「ぐわっ!な、なんじゃ?」

ひゅ〜〜・・・

『空から人が落ちてくる!』byパズー  〜天空の城ラピュ○より〜

どしゃ!

「こぞおぉぉぉ!!」
し、死んだ!今のは死んだ!!
カオスはボロボロになった人物へと駆け寄った。






むくり
「あ〜〜〜死ぬかと思った」




ずしゃぁぁぁぁあああ!!!!
盛大に滑走するカオス。
「貴様はなにものだぁあああ!!!」










〜BACK TO THE PAST!〜
               by核砂糖


「おお痛てぇ・・・」
横島の手に『治』の文殊を浮かべ、発動させる。次の瞬間にはもう彼は健康そのものだった。
「・・・いつ見ても反則技よのぉ」
カオスは半ばあきれながらそれを見ていた。
ちなみに先ほどの爆発は横島が瓦礫の中で『爆』の文殊を使い、爆風で自分を掘り出そうとしたものだ。そして見事成功。
「にしてもまた失敗か。勘弁してほしいぜ」
横島がいまいましげに自分の開けた穴を見つめる。
そこには『カオス式時空超越機28号』と書かれた機械の残骸がわずかに覗いていた。
「・・・わしらだけ途中で脱出して正解だったな」
「おいコラ、ジジイ。自信が無いものに俺を乗っけたのか?」
カオスのつぶやきをしっかりとその都合のいいことばっかり拾う『横島イヤー』が聞き取った。
「・・・いや、設計は完璧だった。おまえさんはほぼ確実に過去へ行けるはずだった」
「じゃあなんで・・・」
横島はそういいかけて口をつぐむ。

「宇宙意思か・・・」

かつて、一人の魔王が挑み、そして敗れ去った大いなる力。そして横島にとってはあまりいい思い入れがないもの。

「ほれ、見てみぃ。ここの動力パイプのところ、隕石が直撃しとる」
「はぁ?隕石?!」

横島が穴を覗き込むと真っ赤に焼けた石がパイプを粉砕している。

恐るべし、宇宙意思!!

彼らは冷や汗を流した。
カオスが口を開く。
「そもそも、過去に戻ろう何ぞ・・・」
「俺はあきらめない」

頑固たる意思がそこにはあった。

「・・・もはや何も言うまいよ。わしもできる限りの協力はしよう。恩は返さんとな」

数年前、カオスが除霊に失敗し、死にかけたとき、横島が彼を助けたことがあった。しかもそれ以来、横島アンドカオスのコンビはなかなかうまくいっている。(時たま雪ノ丞、ピート、タイガーも加わる)おかげで研究費には困っていない。


しばし、暗い空気が流れる。


「あ、そういや他のやつらはどうした?」
暗い雰囲気をかもし出してしまった、あまりこういうのが苦手な横島が場を和ますように言う。
「ああ、マリアならおまえを助けようとしてパワーを使いすぎて動けんようになっとる。こっちじゃ」
横島は『薬珍は?』とは聞かなかった。おっさんに興味は無いし、何となく予想がつくからだ。
カオスに横島が続き、瓦礫を掻き分けるように進む。
「横島さん・良かった・無事」
マリアはホコリをかぶりながら微笑を浮かべている。
「おお、すまねぇな。無理させちまって」
「(マリアが微笑を浮かべるようなシステムは一応はついとった。だが発動させるタイミングが分らなかった、とマリアが言っていたがいつの間にかプログラムが進んでおる。やはりロボットだろうがなんだろうが同じように扱う横島の感性が・・・)おっと、それより横島、文殊でマリアを充電できんか?」
「へ?できないことはないと思うけど・・・もう打ち止めだ」
「どーしたんじゃ」
「いやね・・・」
横島の話によると、今日実験に付き合うためにバイトを抜ける時、交換条件としてありったけの文殊を出さされたのだという。
「・・・美神令子か」
カオスがつぶやく。
そう、彼女こそが史上最強とも言われる魔王をも退けたGSそして世界一の守銭奴、いけ好かない性格、利益最優先のイケイケクソ女、エトセトラエトセトラ・・

「つーわけで隠し持っていた文殊は爆発に使って、なけなしの霊力は傷を治すのにつかっちまった」
だから何も無いの、と両手を上にあげて見せる横島。
「ふむ、じゃあ仕方ない。少々重いが家まで持って帰るか。小僧、手伝ってくれ」
「ああ、カオスはいいよ。腰でも痛められたらたまらん。マリアみたいな女の子なら俺一人で十分!」
「女の子っておい・・・」
「よいしょぉ!」
総重量百キロの体が横島の掛け声とともにおんぶされる。
「な!?」
「ほーいけるじゃん俺。つーわけで帰ろうぜカオス」
横島はどしどしと歩き始めた。
マリアはさっきから無言だ。どうやら情報量が多すぎて頭がオーバーヒートを起こす直前のようだ。

しばし呆然としていたカオスも彼の後を追う。
「・・・とぅーはーとの時代は近いかも知れん」


そしてそこには再起不能となった薬珍堂とゴミクズのように路地に転がる薬珍だけが残された。




「ちわーっす」
今日も生きるため、そして目の保養のために彼は事務所のドアを開けた。
「せんせぇぇ〜!」
二階からどたどたという足音と共にもろ健康美な少女が駆け下りてくる。

「お〜シロ、おはようさん」

「せんせ〜〜〜〜・・・・・


 死ねぇええええ!!!」

シロの手に突如現れた霊波刀が横島めがけて振り下ろされた。
「ハイ残念賞〜」
横島はそれをひらりとかわす。
「んで、タマモもアウト」
横島が壁に向かって手をかざすと、壁が冷や汗をかいた。

「今日は横島さん。今日もすごいですね」

おキヌがリビングから出て来る。

「ああ、おキヌちゃん」
横島はニコニコしながら彼女に近づき、霊波刀を突きつける。
「アウト〜」
おキヌの手から隠し持っていたシメサバ丸が落ちた。
「よっしゃぁ!久しぶりに全勝じゃ!」
横島はうししと笑う。
「すごいでござる・・・拙者感動したでござる!人狼とまともに戦ってかつ人間なんてめったに居ないでござるよ」
シロが興奮しながら横島に擦り寄る。
「・・・今回は負けを認めるわ。でも金毛白面の狐を見破るなんて・・・なかなかよ」
タマモはぶすっとそう言って再び屋根裏へと消えた。
「あ、コラ。クソ狐!何を言うか!!」
シロは友に向かって食って掛かった。
「タマモちゃんもアレでも誉めてるんですよ」
とおキヌが笑いながら言う。
「ああ、めずらしいなぁ。ところで美神さんは?」
「こっちで見てます」

リビングに入ると不機嫌そうな美神が居た。
「・・・あんた人間?」
「いきなり何言うんですかい!」
「にしても、今度から突然俺を殺す気でかかってこい―なんて言い始めた時は驚いたけど、全員をさばくようになるとはね」
「これも天性っすよ。なははのは〜!」
「でもどうして美神殿は加わらないのでござるか?」
「こーゆーのは苦手なのよ」

シロの質問に運臭そうに答える美神を、横島はじっと見つめていた。

時間移動能力・・・それが彼女とその母が持つ能力。それで幾度となく時を超え、彼女達は歴史を作ったこともあった。
しかも宇宙意思による抑制は無かった。

なぜ・・・・

「横島君?」
「は、はい、なんすか?」
「何ぼーっとしてんのよ。仕事行くよ」

「「「はい!」」」





「なあカオス」
ずぞぞぞ・・・
「なんじゃ?」
ずぞぞ・・・
「何で美神さんたちは宇宙意志に阻まれないんだ?」
「はぁ?」
カオスはしばしカップ麺食う手を止める。
「ああ、時間移動のことか。突然言われたら分らんわい」
「で?どうなんだ」
「そういうモンなんじゃ」
ずぞぞぞ・・・
「ゴルァ!いいかげんなこと・・・「だからな」
カオスははしを片手に説明する。
「彼女達が過去に飛んだりしたこと自体が・・・宇宙意思だったのじゃ」
ぐびぐびぐび
そう言ってカオスはカップ麺のス−プを飲み始めた。
「・・・そうか」
宇宙意思・・・あいつが越えようとしたもの。
「マリア!茶をくれ」
「俺も!」
そしてあいつは超えられなかった。だが・・・
俺は超えてみせる!




彼女を・・・助けたいんだ!


「そもそもそんなに自由に過去や未来に行き来できたら全世界のギャンブル業界は今どうなっていると思う?」
「あっ!」

納得しますた。




同時刻、天界。   いや、飛びすぎだろ・・・

「キーやん・・・感じるやろ」
「ええ、間違い無い。奴です」
天魔の最高指導者ともあろう二人が戦慄する。

「援軍はどないしょ?」
「いえ、数がいたところで犠牲者が増えるだけです」

じっと一方向を見る二人。

「来たで!」


「「はあっ!」」


炸裂する光。

熱いとも思えないし冷たいとも思えない、とにかく圧倒的な絶大なる力。

もし宇宙の始まりを見たことがある人ならこう表現しただろう。

『ありゃあ、びっくばんとか言うヤツだべさ』

絶大なるパワーが晴れた後、辺り一面はなんだかよく分らない状態になっていた。

「やりましたか?」
「・・!!・・・いや、まだ生きとる。それもぴんぴんしとるで」




むくり
「あ〜死ぬかと思った」


立ち上がったのはちりちりパーマになった黒焦げの男。

「ようお二人さん。久しぶりに会ったってのに、手荒な歓迎だねぇ」

奴の名は・・・無い。

あるのは力のみ。

絶大なる・・・・・・力のみ。



「・・・やばいですね」
「どないしょーか」



「んで・・・


なんか面白いことあった?」


彼が求めるのは

ふざけた喜劇。






とーびぃこんてにゅーど


今までの評価: コメント:

この作品へのコメントに対するレスがあればどうぞ:

トップに戻る | サブタイトル一覧へ
Copyright(c) by 溶解ほたりぃHG
saturnus@kcn.ne.jp