「おめでたですね。」
「へっ・・・・。」
「妊娠3ヶ月ってところですか。おめでとうございます。」
本の中から帰り、1年が過ぎた頃。冥子が・・・子供を授かった。
「タ〜くん〜〜!!嬉しい〜〜〜!!」
彼女の微笑みは、今までで一番誇らしげに見えた。
(こども・・・こども・・・子供!?パパになるのか俺が!?)
あまりの驚きに思考が追いつかない・・・・当然かも知れない。
彼はまだ二十歳そこそこの若造なのだ。
「ど〜したの〜?あんまり嬉しそうじゃない顔〜〜。」
冥子の顔が目の前に来た、目に不安の色が映る。
ちゅっ・・・・
唇が触れ合う。冥子の顔が一瞬にして真っ赤に染まった。
「も〜、タ〜くん〜〜それズルい〜〜。」
「冥子ーー!!」
「な〜、何〜〜?」
「出会った時からずっと愛してましたーーー!!!」
「私も〜〜〜〜!!」
「あーーー、あの、そおゆう事は2人きりに時にやって頂けないかな・・。ここは病院なんで。」
医者と看護士が、目のやり場に困っていた。
「何考えてるの〜〜〜。」
病室から出た所で横島の動きが止まる。不思議そうな顔で冥子が尋ねた。
「いや・・・・、ここ来たの初めてだよな・・・・。」
「そ〜だと思うけど〜〜〜?」
(何処かで見たような・・・・・・・気のせいかな。)
「た〜くん〜、早く〜〜!!」
「あっ、ああ。今行くって。」
階段の所まで歩いて行く・・・そこで・・・・
(この上は・・・・・・・屋上・・・・か。)
自然に足が動いた。階段を上に上っていく。
「た〜くん〜?」
「ちょっと、待ってて!!」
だんだんスピードが上がっていく。視線の上には扉が見えていた。
バンッ!!
「はあ、はあ、はあ、はあ。」
目の前に広がる光景。そこは・・・・・・・
(・・・・・永遠に続いていく雲の流れ・・・・・。)
彼はそこにいたのだ。そして・・・・・ここで二人は一人になる。
(・・・・・ありがとな。・・・・・横島忠夫・・・さん。)
・・・・・彼は無事戻る事が出来た。それこそが彼の幸せである。
そして・・・・・、もう一つの幸せ。
「た〜〜くん、こんなとこに何の用があるの〜〜?]
それは今から上がってくる女性ともう一人。
・・・・・・横島達は嬉しそうに扉の方を眺めるのであった。
幸せ・・・・それは探している時には見つからない。歩き疲れた時に、気が付けば側にあるもの。
彼は今、それを見つけたところです。
おしまい。
かなり後悔しております。(もっとしっかり練っておけば・・・・。)
もし続きを書く事があればよりいい作品を目指して行きたいと思います。
最後になりますが、この作品にお付き合い頂いてありがとうございました。 (cymbal)
やっぱりですね。思いっきり外してしまった(笑)。
なんにせよご意見どうもです。ありがとうございます。 (cymbal)
やはり今までの流れとのつながりが見えてこない感じがありますね。
いや、すべての謎を解決して終わらせるべきだとは思っていないのですが、
すべてが謎のまま終わってしまっている感じがします。 (林原悠)