これは逃亡者になってしまった者たちのお話。
「…この後どうしよう?」
「…どうしようか…とりあえず俺のアパート…は美神さんにすぐバレるし…」
逃げ切った後、とある公園で今後どうするか途方に暮れる横島とタマモ。
ベンチに並んで腰掛け、暗い雰囲気で話し合う2人はどっからどう見ても、別れ話を切り出す寸前のカップルのようだった。
「とりあえず…2〜3日野宿でもしてほとぼりを冷ますか」
横島が消極的な結論を出したが、タマモは何か考えていて、それには頷かなかった。
「…タマモ?」
不審に思った横島がタマモに呼びかけたが、それでも反応は無い。
「おい、タマ…」
横島が肩を掴んで揺さぶろうと手を伸ばした時、唐突にタマモがつぶやいた。
「横島…」
「な、なんだっ?違うぞっ!この手はお前が返事をしないから、ちょっと揺すろうとしただけで…変な事をしようという気はこれっぽっちも…」
思いっきりうろたえて、かえって怪しい反応をしてしまう横島に、呆れた顔をするタマモ。
「ハァ?何言ってんのよ。それよりも聞いて。いい?美神が私達を何て言ったかおぼえてる?」
「…え〜っと…なんだっけ?」
マジで忘れている横島。
「忘れたの!?あの女は犬呼ばわりしたのよ!この私を!!」
聞き様によってはヤバいセリフを大声で叫ぶタマモ。
それに対して横島は…
「お〜そうだった、そうだった」
と、やたら暢気な反応を返す。
「犬呼ばわりされたのはアンタも一緒でしょうが!何和んでんのよ!!」
「いや…だってそれくらい、いつもの事だし」
さらに叫ぶタマモだったが、暖簾に腕押し、糠に釘。打てど響かず、笛吹けど踊らない横島。
「…くやしくないの?見返してやろうとか、いっぺん痛い目見せてやろうとか思わないの?」
一応は自分が惚れた男だけに、横島にシャキッとして欲しいタマモが泣きそうな顔でそう聞いた。
そこまで言われれば、横島も呆けてはいられない。
「そらまー、思わんでもないが……無理だろ。だって美神さんだし」
心底美神に服従を刷り込まれている横島ならではの反応といえよう…
しかし、横島をこのままにしておく事はシロと横島をくっつけて、自分もその傍で楽しく暮らすというタマモの当面の人生設計にとって好ましくない。
タマモはこの際、横島に精神的に美神に対するコンプレックスを越えてもらおうと企んだ。
「……大丈夫よ、横島。私がついてるから。一度だけ、そう、一度だけよ…美神に仕返ししてみたいと思わない?」
しばし迷った後、横島は首を縦に振った。
ども、BOMです。
すげえ・・・その一言に尽きます、この作品は。もう他に言うことないくらい面白いです。タマモと横島の復讐劇を楽しみに待っています。ではっ! (BOM)
どうせくっつけるのならなら、おキヌちゃんにしておけ、そうすれば三食保証されるぞ(^^
タマモと横島のでこぼこコンビの活躍、楽しみにしています(^^
(黒川)
今回の話は言ってみればツナギみたいなもんですよね。
その分、この話自体のインパクトは若干落ちますが、続きは気になりますな。
個人的には前の分とくっつけて1話にしてしまってもよかったのでは? という気がします。
あくまで個人的意見です。
では、軍師タマモの活躍に期待しております。 (U. Woodfield)
ありがとうございます!タマモの活躍に期待しております!では! (誠)
面白いですね〜一気に読んじゃいました。タマモの策略とは一体!?横島クンとシロはどーなるか!?そして美神さんのお怒りはいかほどに!?見たいな感じで・・・
え〜・・・と、僕もちょっと短いかなぁと(すいません)
であであ〜これからも頑張って下さいませ〜 (ヒロ)
MAGIふぁさんはこの位が標準なんですか?
私からすれば話は好きだけど、面白さより
あっけなさが先に来るという感じですが…… (脇役好き)