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Sweeper's Insignia

The first chapter 『Call My Name』


投稿者名:矢塚
投稿日時:03/10/29

 深夜のネオンが煌めき、地上に現れた人工の星座郡。東京の街はいつ眠るともなく、燦然と息づいていた。
 それは、自分達人間こそが昼夜を問わずに世界の主役であることを知らしめる為の、煌びやかな照明。
 とはいうものの、いつの時代になっても世界の住人が人間だけであるはずもない。
 無念を残したまま現世を去った為に成仏することなく夜をさまよい、現世にしがみつき、隙あらば生者を道連れにせんと狙う、悪霊と呼ばれる物騒な隣人が存在していたのだった。
 そして、その悪霊どもを本来住まうに相応しき場所へ追い返す為に命を賭けて戦い、現世における最後の引導を渡す者たちを、ゴーストスイーパーと呼んだ。
 そして今日もまた、薄暗く荒れ果てたオフィスビルの一室で、生者と死者の現世において存在することを賭けた苛烈な戦いが繰り広げられていた。
「くらえっ!」
 凛とした叫びをあげた男が右手に構えた霊波刀を奔らせ、醜悪な形相を浮かべた悪霊を切り裂いた。
 切り裂かれた悪霊は怨嗟の悲鳴を残しつつ、ちりちりと闇に消え去り溶けていく。
 止めを刺した悪霊の成仏を確認すると、男は誇らしげに声を上げた。
「よっしゃ! おわりっ! どんなもんよ!」
 男は嬉しそうに言うと、髪をかきあげる。肩ほどまである闇と見紛うほどに漆黒のつややかな髪がゆれ、額に汗が滴った。
 汗の浮いたその顔はとても女性的であり、男とは呼べないほどに美しく、どことなく魔的な印象さえ漂っていた。
 その美貌に加え、180cm以上の身長にしなるような鋼の筋肉が過不足なくつき、男であれば誰もがかくありたいと思う体躯であり、彼には母方の血がほぼ100%受け継がれたのは間違いようもなかった。
 しかし、男の表情は母の血を色濃く残しながらも、どこと無く別の女性にも似てはいたのだが、それに気がつくのは彼の知り合いのなかでもごく僅かな者だけだった。
 自分の仕事の成果を確認した彼が嬉しそうに、傍らに立つ女性に声をかけた。
「どうですか、犬塚先生! このGS美神 流汐(るしお)にかかれば、この程度の悪霊なんぞ、ちょちょいのちょいですよ!」
 自慢げな声をかけられた犬塚シロはやや苦笑しつつ、それでも自分の愛弟子の成長を心から喜んだ。
「ああ、なかなか上達したでござる。……しかし、油断大敵でござるよ?」
 シロは目を細め、流汐を眺める。
 その雰囲気は野生の肉食獣そのものであり、見る者の背筋を寒からしめた。
「先生?」
 師匠のただならぬ態度に流汐が声をかけた直後、床下から一体の悪霊が突如として躍り出た。
 完全に除霊が終わったと思い込んでいた流汐は、とっさの事に動けない。
 そして、動けない流汐に襲い掛かろうとした悪霊は、何故か次の瞬間には真っ二つになって消滅してしまった。
 あまりに突然な悪霊の襲撃と不可解な消滅に、流汐がシロを振り返る。見れば、彼女の右手には発散された霊気の残りかすが纏わりついていた。
 流汐はここでようやく、師匠が悪霊を滅した事を理解した。
 一瞬の、霊波刀による抜き打ち。
 霊波の集中とそれによる霊波刀の生成、さらには目にもとまらぬ速さでの打ち込み。
 まさに神速。
 もし、今は亡きシロの父がこの場に居れば、娘の目を見張る成長を心から喜んだに違いない。
 今のシロは、20数年前の師匠に甘えていた頃の少女ではなかった。
「だから言ったでござろう? 油断大敵。そんなことでは、まだまだ美神どの達には遠く及ばんでござるな」
 先ほどの一撃すらも大した労ではないような口ぶりで、シロは言った。
 その言葉に、流汐は美しい顔を少しだけゆがめてふてくされる。
「ちえっ! そりゃ、母さんにはまだ勝てないかもしんないけど、あんな親父にはもう楽勝っすよ?」
 普段の情けない父親の姿を思い出し、ケラケラと笑い声を上げるその顔を、やさしく眺めてシロは言う。
「それは、父上どのが手を抜いているからでござるよ。父上どのは流汐のことを、本当に心から愛しんでおられる。以前、流汐には稽古とはいえ、どうしても剣を向けることが出来ないとおっしゃっていたでござるよ? だからこうして、せっしゃが指導しているわけでもあるんだが……ともかく、もう少し父上どのを尊敬するでござるよ」
 その諭すともいえないようなやさしいシロの口調に、流汐が微笑み返す。
 もしこの場にあの<アシュタロスの乱>を戦い抜いた者がいれば、彼の浮かべた微笑に、唯一の戦没者とも言える魔族の女性の面影を重ね、感じ入るものがあったかもしれない。
「わかってます。……わかってますよ、先生。『全て』理解しているつもりです。……でも、それでも俺は親父がちょっと苦手なんですよ……面と向かうと、胸の中に親父に対する嫌悪感が少しだけ湧いてくるんです。今みたいに話している分にはそうでもないんですが……」
 言うと、流汐はくるりと振り向いた。
 シロは何も言わず、小さくため息だけをついた。
 そのため息が聞こえないかのように、流汐が言った。
「さあ、そろそろ帰りませんか?」
 シロはもう一度だけため息をつき、頷いた。
「……そうでござるな、帰るとするか。でも、先ほど油断した『ぺなるてぃー』は、ちゃんとしてもらうでござるよ?」
 意地悪く言うシロに、流汐の体が強張った。
「うっ、まさかまた……」
「さあ、事務所まで散歩……ゴホン……持久走でござる!」
「あぁぁ、やっぱし!?」
 30数キロの帰り道を想像し、流汐が哀れにも悲鳴をあげたのだった。

 うっすらと東の空が白み、朝の香りが街中に流れ始め、いつもと変わらぬ一日が始まろうとしている。
 確実にうつろいゆく町並みの中、流汐とシロが帰るその建物だけはいつまでも古ぼける事無くその場所に存在していた。
「ただいま。帰ったでござるよ」
「た、ただいま……」
「お帰りなさい。シロさま。流汐ぼっちゃん。お二人ともお疲れ様でした」
 この程度の距離など散歩とは言えず物足りなさそうなシロと、ぜーぜーと息を切らして死にそうになりながら玄関にへたり込む流汐に、人工幽霊一号が声をかけた。
「あら、遅かったわね」
 金髪を九つのポニーテールにした女性が、奥から二人を出迎える。
「ただいま、タマモさん。いつみても貴女は、きれいだ」
 疲れているにもかかわらず、本気なのか冗談なのか判断のつきかねる口調で流汐が言った。この辺の如才のなさは、父親以上。
「ありがと、流汐。あんたも相変わらず、顔以外は父親そっくりよ」
 言われたタマモは、眉一つ動かす事無く受け流す。
 いつもの応酬を終え、疲れ果てている流汐を見たタマモが呆れながら言う。
「あんたたち、また出先から徒歩で帰ってきたの?」
「俺はどうしてもタクシーで帰ると言ったんだけど、先生が除霊時にミスったペナルティーだからって……」
 ちらりと、師匠であるシロを見て流汐は愚痴をこぼす。
「これも修行の一環でござるよ。たかが30数キロでござらんか。忠夫先生など往復50キロ以上も拙者と散歩……いや、持久走をしてもへばらなかったでござる」
 煌めく銀髪をなびかせてシロが笑った。
「あんな体力魔人と比べんで下さい。親父の耐久力は、母さんの折檻にもびくともしないんですから」
 やれやれと腰を上げた流汐は屈託なく笑い、その彼にタマモが呆れて言った。
「だいたい、除霊現場まで電車を使って向かう時点で気がつきなさいよ。そういう間の抜けたとこも父親そっくりね。――さあ、朝食の準備は出来てるから。早く手洗いと、うがいをしてきなさいよ」
「また、油揚げのおんぱれーどでござるか?」
「たまにはこう、なんというか、シリアルのような、あっさりめのものが……」
 母親のような口調のタマモにシロはうんざりと、流汐は恐る恐る聞き返した。
「好き嫌いは良くないわ。第一、油揚げは体に良いのよ」
 しれっと答えて、タマモはいそいそと食堂兼居間に向かう。
 その姿に、二人は肩をすくめて彼女の後に続くしかなかった。

 テレビや新聞といったものを箸休めかわりに、三人は油揚げが乱舞する朝食を口に運ぶ。
 五目稲荷、油揚げの味噌汁、ほうれん草と油揚げの胡麻和え、刻み油揚げの入ったサラダなどが所狭しと並ぶ様は壮観だ。
 唯一油揚げと無縁な塩ジャケが、テーブル上で場違いな存在に見えるのが不思議である。
 しかし、タマモが作る朝食は油揚げが大量に入っている割には何故か美味く、シロと流汐は愚痴をこぼしつつも毎食残さずに平らげていた。
 食後、シロとタマモは日本茶をすすり、流汐が自分で淹れた紅茶を楽しんだ。
 三人の会するテーブルはその容姿も相まってとても絵になるのだが、それを意識するものはこの場に誰一人としていない。
 ぼんやりと紅茶を口にしつつ、師匠であり、友人であり、姉的な立場でもある女性二人に目をやっていると、ふと奇妙な気分に流汐は囚われることがよくあった。
 人狼と妖狐、そして魔族の転生体が今ここに会している。
 厳密な意味での人間、という括りにある者が誰一人としていない食堂。
 考えてみれば奇妙な組み合わせなのだが、それを違和感無く受け入れている自分がいる。
 たまにこのように不思議な感覚に囚われるが、それは嫌悪感や違和感からくるものではなく、自分を含めた全員の過去の人生の積み重ねがこのような今を築いているのだという、純粋な感慨から出たものだった。
 そして、そのような感慨が起きたとき、いつも最後には、流汐は自分の存在についての考察に入り込んでいってしまうのだった。
 流汐は無意識に自分の右肩に左手をあて、ゆっくりとさわり始める。
 普段は服を着ているため余程近しい存在でなければ知りえもしないが、彼の右肩には大きな古傷が刻まれていた。
 本当に幼い頃、トラックにひかれて生死の境を彷徨った傷。
 今でもトラックに引かれる寸前の恐怖はまざまざと残っており、馬鹿に明るいヘッドライトがとてつもない恐怖と共に自分に迫ってくる悪夢に飛びおこされる事が度々ある。
 自分の存在や、生と死についてつらつらと考えをめぐらせるときに、何故かつい触ってしまう古傷。
 その仕草を見て取ったシロとタマモは何も言わずに、その考察の邪魔をしないように静かにお茶と羊羹を口にしていた。
 流汐は自分の生まれについては両親から聞かされており、内心思うところもある。
 自分は<アシュタロスの乱>において、敵方の魔族でありながらも親父と心を結び、その結果、命を落とした女性の転生体であるという事実。
 無論、転生前の記憶などひとかけらもない。その女性から引き継いだのは僅かばかりの霊基構造と、儚いくらいに薄い面影のみ。
 親父は懐かしむような表情を浮かべ、彼女を自分の子供に転生させ、来世で幸せにすると誓ったと言っていた。
 自分が生まれたときに、親父はがっかりしたのだろうか? 自分が男であったこと、記憶を持っていなかったことに。
 写真一枚すら残っていない女性と、その名を絡めた自分の名前。
 自分は、彼女の代用品なのだろうか?
 いや、親父の心がそんなに安いものでないのは、息子である自分が一番良く知っているつもりだ。
 親父の愛情に偽りや、慙愧の思いなどひとかけらもないはずだ。
 そもそも、子供を過去の恋人の代用品などと考える親父だとすれば、今頃は母の手により、東京湾の魚の餌にされているだろう。
 これだけは間違いない。母は、本当にやる人だ。
 であれば、両親は過去の経緯全てを胸に飲み込み、思い出として昇華して今を生きているのだろう。
 純粋に、親としての愛情を自分に注がれているのをこの身で感じているのだから。
 しかし、それでも……。
 そう、普段は全く気にしていなくとも、ふと思い出し、その想いに縛られてしまう。
 心の平穏を良しとしないとでもいうような、両親に対する罪悪感を伴った、小さな小さな疑心暗鬼。
 だからこそ、父親を前にすると、その疑心暗鬼が嫌悪感へと理不尽にも転化してしまうのだろうか。
 それでも母方の強靭な精神力をも引き継いだおかげなのか、その小暗い思考が大きく成長する事無く、多少嫌悪感が湧く程度で済んでいたのは、幸いといえるのかもしれない。
 とはいえ、そのような出自のいわくよりも、彼の生活に多大な影響を与えたのはその容姿であった。
 外出すれば10人中5,6人が見とれ、じろじろと好奇の視線にさらされるストレスを感じないわけでもなく、事務所でゆっくりとお茶をすすっているときが、やはり一番くつろげた。
 何しろここの住人は、男にしておくにはもったいない流汐の容姿に、鼻も引っ掛けないのだから。
 師匠であるシロは人狼の血ゆえに未だ20代後半にしか見えず、彼女自身、野生の獣の美しさと強さを兼ね備えた美女であり、流汐に関しては手の焼ける弟であり弟子という感覚しかない。
 タマモについては彼女こそ傾国の美女、九尾の狐、玉藻前の生まれ変わりである。
 最近はその美貌にもさらに磨きがかった為、街を歩けば10人中10人が振り返り、さらには彼女が近所の豆腐屋で油揚げを大量に買い込む姿を見た人々が仰天する始末であった。
 そして、だからこそ、流汐はこの二人の前ですごす時間が好きだった。
 何故なら二人とも、外見だけでなく、彼のいわくある生まれについても特別な目で見ないのだから。

 少々の倦怠感に包まれていた空気を、見るとも無しにつけていたテレビからの緊急報道が破り、三人はそちらに目をやった。
 現場からの生中継らしく、リーポーターの男性は異常に興奮しており、何を言っているのかよくわからない。
 しかし、そのリポーターの後ろに建つ半壊した建物に流汐は見覚えがあった。
 どこで見たのかと思い出そうとする彼の思考を助けるように、落ち着いた女性が座る報道室からの画面に中継が切り替る。
「つい先ほど起こりましたバチカン宮殿の半壊については、いまだ詳しい情報は入ってきてはおりません。一部の情報筋によれば、テロである可能性も否定できないと……」
 その言葉に、そうだバチカン宮殿だったとすっきりとした流汐だったが、次の瞬間には三人がそろって声を上げた。
『バチカン!?』
「母さんと親父が仕事に向かった先じゃないか!」
「な、何か良からぬ事になっていなければ良いでござるが……」
「ま、だいじょぶでしょ? あの二人なら、殺しても死なないわ」
 それぞれがそれぞれの性格にそって、気をもんでいるところに電話が鳴った。
 流汐にはタイミング的にピンとくるものがあったが、オーナーがいない間の家長に任命されていたシロがゆっくりと受話器をとる。
 強張ったシロが二言、三言話し、その体から安堵の仕草が出たのを流汐は見て取りほっとする。
 どうやら、二人は無事のようだ。
 さらに話を続けていたシロが、安堵と苦さが入り混じる表情を浮かべ受話器を流汐に渡した。
「もしもし……」
 師匠の顔に不安を覚えつつ、恐る恐る電話に出る。
「――あっ? 流汐? ママだけど。元気してた?」
 彼の不安をこれっぽっちも気にかけていなかったような、母親の明るい声が耳に流れる。
 流汐はその声にどっと疲れを覚えるが、母親である美神令子は元気に会話を続けた。
「どしたの? 元気ないわね。ちゃんとご飯食べてるんでしょうね? まったく、男の子なんだから朝くらいはしゃきっとしなさいよ」
 クスクスと笑う母親の声に、今までの心配が無駄であったような空しさが募る。
「ちゃんと食べてるよ、油揚げのたっぷり入ってるやつを。って、そっちはどうなってるの? バチカンの一件で電話したんだろ? 母さん達には関係ないのか?」
 つい口調が荒いものになってしまい、電話口の母親が少しだけ間をおいた。
「――ごめん。心配してくれてたんだ、ありがとう。うん、私達は大丈夫。でも、ちょっと面倒なことになっちゃって。あ、もちろん私達がミスったわけじゃないわよ!? ――ちょ、ちょっと、まだ私がしゃべって――」
 母親の先ほどの軽さは息子に不要な心配をかけまいとしていた態度だったのだと反省した矢先、突如電話の話し相手が入れ替わった。
「流汐? 流汐か? こっちは大丈夫だ。パパはお前の声を聞かん事には、死んでも死にきれん! こっちに来てからお前の顔を生で見てないと、どーにもこーにもなあ。帰ったら、背中の流しっこを――あ、待って。まだ父と子の健全なコミニュケーションが――」
「……アホ親父め」
 美しい顔に手をやり、流汐は呆れつつもほっと胸をなでおろす。
 二人とも無事だ。
「――ああ、ごめん。アホが暴走しちゃって。ともかく、後の話はシロから聞いてちょうだい。良いわね? 国際電話も安くないんだから。――それと」
「何?」
 最後に少しだけ厳しい口調に改まった母親に、思わず身を正す。こういうときの両親の言葉を聞き逃してはいけないことを、流汐は幼い頃から身に染みて知っていた。
「――これから何が起ころうとも、決して何者にも負けてはいけないわ。GS美神の名は無敗と無敵の証なの。いいわね? 負けないとは生きること、決して死んじゃダメよ――」
「……ああ、わかってるよ。ありがとう」
 どういう意味合いを込めて母が言ったのかは、今の時点ではよくわからないが、きっと今回の件に絡んでいるのだろう。
 それ以上はこの場で追求をしても意味がないし、母の言った言葉の意味自体はよくわかる。
 GSが悪霊等に負けるときは死ぬときである。
 これは紛れもない事実。
 そのことを令子は再確認させたかったのかもしれない。
 つい先ほどの除霊現場で、慢心からくる油断と危機を味わっていた流汐の左手が静かに握り締められ、冷たい汗が背中に滲む。
 それを母が知っているはずも無いが、親の勘が言わせたのだろうか。
 流汐は母親の鋭さに内心舌を巻きつつも、その気遣いに感謝をし、電話の向こうで、もう一度息子と話をさせろとわめく父親に苦笑しつつ電話を切った。
 流汐は整った顔の眉間に少しだけ皴を寄せて、シロを振り返る。
 すでに彼女は準備万端で、彼の電話が終わるのを待っていた。
 その体は、危険度の高い除霊前に見せる緊張と、喜びにも似た空気を放っていた。
 師匠の態度に少しだけ不安を感じる。
「さて、今回の仕事は少々骨が折れそうでござるよ。美神どのから、全員『コスト無視』の重装備をしてGS協会に向かうように、とのことでござる」
 流汐とタマモの顔を交互に見たシロは、何故か少しだけ嬉しそうに言ったのだった。

                   〜To be continued〜


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