1996年10月27日(日曜日) 快晴の日のできごとです。
高山竹林園の近くにサツマイモほりに出かけました。
自動車の通る県道から
ほんの3,40m坂道を登ったところに
サツマイモ畑があります。
ここに、10列ほどいものウネがあり、
いもほりは1日がかりでした。
まず、サツマイモのツルを鎌で取り払ってから、
サンボンコウ(備中ぐわ)でひとつひとつ掘っていくのです。
これが慣れていないもので、結構腰が痛くなりました。
さて、しばらくほっていますと、
ぽろり
と大きなどんぐりが
ひとつ
畑の土の上に顔をのぞかせました。
「あれ、どんぐりが落ちていたのかな。」
と思いながらしばらくほっていきますと、
ぽろり、
またひとつ大きなどんぐりが
畑の土の上に顔をのぞかせました。
「あれ、おかしいな。」
「土の上にどんぐりなんて落ちていなかったのになあ。」
そう思いながらしばらくほっていますと、
ころん
またまたひとつ、まるいどんぐりが顔を出しました。
まわりを見渡すと、確かにどんぐりの木はありますが、
自然に転がってくるほどの近さではありません。
台風で飛ばされたのかとも思いましたが、
確かにどんぐりは
土にうまっていたのです。
しばらく、そのことを考えながら
いもをほっていました。
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そうなんです。これは、
リスが冬支度をしていたのです。
以前、そんな話を聞いたことを思い出しました。
こんな所にもリスがすんでいたのかと、
なんだかうれしくなってきたのでした・・・・・。
おわり