「リストラされた 歌劇団〜OSK再生への道のり〜」

3月26日(水)毎日テレビ4チャンネル「ちちんぷいぷい」でOSKの存続に
ついての現状が詳しく放送されました。

大正11年 松竹楽劇部として創立し道頓堀 松竹座で開場。
昭和9年 大阪劇場(千日前)に移転
昭和32年近鉄が資本参加
昭和42年本拠地があやめ池に移る
平成14年6月支援打ち切りを近鉄側から通告される
平成15年5月解散予定


劇団の年間予算は6億5000万円 うち 近鉄が3億5000万円を
有形無形の支援をしていたが 劇団員の人件費が半分をしめていた。

長引く不況で 近鉄は三期連続の400億円の赤字でリストラに踏み切らざるを
えない状況とのこと。


○戎橋筋商店街振興組合の野杁育郎副理事長の「新 闇の貴公子」を見ての談話

「とにかく おもしろかった」「なんでこんな面白いものがはやらないのか」

「なんで こんな面白いものがなくなってしまうのか」

「もう一度 ミナミへ ナンバへ戻ってきてほしい」と。


○存続を支援する旭堂小南陵さん(「新 闇の貴公子」でのアドバイザー)

「不景気で一企業がひとつの文化を支えるのは無理な時代に入っていた訳ですよ」
「いろんな人の力が集まれば文化が生きのこれる」と。



劇団員の那月 峻・千爽貴世・吉津たかし・大貴 誠・北原沙織さんの5人が
大阪市庁の磯村隆文市長をたずねての磯村隆文市長の談話から

○「ぜひ市民歌劇団として市内に戻って来て下さい。
我々としてもできる限りのことは考えてみます。

行政ですからね やれる事はかぎられるんですけどね」


○「ちちんぷいぷい」のコメンテーター立原啓介さん(元 劇団四季所属)

「私が25年前 劇団四季にいた時は公演場所に一週間前に入り自分でチケットを
漁業組合等に売りに行き 会員をふやしていった。

劇団を経営するにはプロデュース能力が必要だ。

劇団四季の浅利慶太さんのような経営能力・金銭感覚のある人がいないと
劇団の存続は難しいのでは?」


○「ちちんぷいぷい」の司会者・角アナウンサー

「宝塚・劇団四季・東宝・OSKと同じようなミュージカル劇団があるので
どう 特色を出すかが問題だ」とも。


○存続の会の副委員長の大貴 誠さんの談話

「6月に支援打ち切りの通告があった時には劇団員は動揺したが とにかく
あきらめない!!やめるのはいやだ!!と思い 生き残りをかけて
署名活動をはじめた。」

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現在のOSKの状況が非常によく判った番組でした。

6月からの新生OSK!!

どうぞ・・これからも続けて見られますように・・・

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劇団四季のホームページをのぞいて見ると劇団の成り立ちや(1953年7月に
10人で創立し 平均年齢21歳だった!!)

現在の上演作品の内容・出演者・劇場などや 
会員申し込み方法等 実に分かりやすく書かれています。

インターネットを十分に駆使した営業方法は今の時代には不可欠では?


                                                                  
                           2003.3.27      by  Rin