森口 玲(法則化飛火野サークル)
毎日の学級でのちょっとしたモノや仕事の方法を紹介します。
筆箱の中身 朝のノートチェック
週一度の作文テーマ 日替わりハンコ
作文評価はハンコでポンポン!
体育教材のページへ
森口 玲のホームページへ




 

















筆箱

筆箱には100円ショップで売っているプラスティックケースを使用する。→写真1

筆箱にはペン類の他に、、ハンコ・はさみ・ナイフ・のり等が入る。→写真2

 

筆箱の上面にその日のスケジュールがわかるようなフォーマットで予定表や配布物、回収物等がわかるような用紙を貼る→写真3 

この用紙に1日の授業の予定や児童への連絡事項を書き込んでおくと連絡ミスがなくなる。

また、児童の名簿を小さくして貼っておくと回収物のチェックに便利である。

手作りのハンコを筆箱に入れておく。そしてそのハンコで一日の検印を行う。そうすることで日にちの記入は入らなくなる。ただし、手作りのハンコを数多く準備する必要がある。→写真4

消しゴムを使ったハンコ作りについては中野智哉氏のホームページが詳しい。http://hb5.seikyou.ne.jp/home/hanco-nakano/kesigomu.html




朝の仕事

朝登校してきた児童を教室で待つ。だいたい8時頃(チャンギ校では児童の登校が早いので7時半)に教室に行き、提出物のチェックをする。特に宿題や漢字のノート、作文帳などはここでチェックをする。 提出ぶつのチェックには小さい名簿を筆箱の裏に貼っておくとよい。 




週に一度の作文テーマ

私の作文のコンセプトは「良作」よりも「多作」です。そこで週に一度作文の課題を出します。そのときに自分が書きやすいな、書きたいなあ、と思うようなテーマにします。いくつかテーマを紹介します。



▼4月からのテーマ

「○年○組の担任は森口先生です。」と校長先生が言いました。

4月の最初の作文で始業式の興奮を書いてもらいます。この言葉の後につなげて書いてもらいます。

「空から○○が降ってきた」

はれときどきぶた の10円安のように空からいろいろなものを降らしてもらいます。ウソ作文です。

「好きな教科・嫌いな教科」

自分の好きな教科と嫌いな教科を説明してもらいます。「はじめに」「次に」が使えるといいと子どもたちに指導します。

「今日の給食」

その日の給食の献立になにが入っていたか、どんな味だったかを書きます。

「こっそり教えよう○○の秘密」

この「こっそり…」シリーズは行事の後の作文に有効です。ただ単に行事作文を書かせるよりも子どもたちは乗ってきます。また、行動の把握にも使えます。野外活動、遠足、修学旅行、運動会などに。

「朝起きたら○○になっていた。」

ウソ作文第2弾です。朝起きたらいろいろなものに変身していたと言うものです。冷蔵庫やご飯など突拍子もないものがいいです。

「ガチャン」

書き出しを指定した作文です。「」で作文をはじめる練習として使います。そのほかにも「おーい」「ついに見つけたぞ!」とか「くそっ」でも使えます。

「あなたの隣の席の人」

教室の隣の席の人を紹介してもらう作文です。授業中の様子とかを知らない人に教えるように書いてもらいます。

「頭がよくなる3つの方法」

説明文の用に「はじめは」「次に」「最後は」の言葉を使って文章を組み立てるやり方の練習です。どうすれば頭がよくなるのかを自分なりに3つ考えて書きます。

 

ミステリー

教室にある不思議な出来事を書きます。これは学級通信で私が知らせた続編です。たとえば

○ちゃんと配ったはずでもいつの間にか床に現れる学級通信…

○「連絡帳をかいた?」と聞くと「書いた!」と答えるのに「本当に書いたの?」と念を押すと「まだ…」いって書き出す。

「バーチャル個人懇談」

個人懇談や家庭訪問の前に書きます。どんな個人懇談や家庭訪問になるかを予想して書きます。そうすると自分のがんばったところやもう一息のところを自己評価するので参考になります。

「1学期」

学期の終わりに書きます。自分にとってどんな学期だったのかを書きます。印象に残ったことやいやなことがかけます。

「昔話の続き」

桃太郎や一寸法師などの昔話の続きを想像して書きます。みんなが知っている話がどんどん意外な方向に流れて行くものです。

「あったらいいなこんな授業」

手品の授業、遊びの授業など学校に逢ったらいいなと思う授業を考えて書きます。

「徒競走予想」

運動会前に書くのですが徒競走や競技を予想して書きます。徒競走だったら実況中継風に各様にアドバイスするとなかなかの作品が出来ます。

「○○の作り方」

「ホットケーキの作り方」「目玉焼きの作り方」と言った食品から、ミニ四駆の作り方などです。これも「はじめに」「次に」という言葉を入れながら構成していくようにアドバイスします。

「先生がいない日」

出張が続いたりしたときにこの課題を出すと子どもたちは喜んで書きます。そして、出張時の様子もわかる一石二鳥の課題です。

「史上最大のいたずら」

子どもたちの中で一番人気の課題でした。この課題を出すと「本当に書いていいの?」と聞きに来ます。内容については何もコメントしないよ、と約束を取り付けると普段あまり書けない子もどんどんと書いてきます。

「好きなTV番組」

これも子どもたちにとっては書きやすいテーマのようでした。マンガだけでなく、高学年になると10時以降のドラマの話も出てきます。深夜番組も「ビデオ」で観ている時もあります。

「社会見学でこんなもの見つけた」

これは見学等の行事の後に書くテーマです。「社会見学」って作文の題を付けるよりも子どもたちにとっては書きやすい様でした。一つに絞って観てきたものをまとめるのによいテーマです。

「1年生のいすに座って」

6年生で卒業を控えてくるとこのテーマで書きます。1年生の思いでが自然と「低学年のいす」に腰掛けてみることで出てきます。

「1年の決意〜書き初め〜」

新年のはじめに習字で1年の決意を書いた後にその言葉を説明する作文です。たとえば習字で「宿題」と書いたら宿題を忘れずにする、といった決意を作文にするわけです。

「我が家の雑煮」

これも新年用です。お正月に食べた雑煮の中身を作文でレポートしてもらいます。味噌なのか澄ましなのか、具は?こういったところを中心にするようにアドバイスします。

「朝起きてから学校まで」

朝起きて学校に来るまでの行動を時間を追って書いていきます。朝起きたらご飯を食べて、着替えて…といったように


「男子(女子)になって」

女子には「男子になって」男子には「女子になって」してみたいことなどを書きます。はじめは恥ずかしがっていますが、高学年だと結構おもしろい作文になります。

「自分にファンレター」

ファンレターを書きます。それも自分に宛ててのファンレターです。自分をアイドルやスポーツ選手のようにみて書いていきます。l

「もし自分がこのクラスの担任だったら」

自分がもしこのクラスの担任だったらどんなことをしているのかを考えて書きます。ウソ作文の一種ですが、子どもたちの考えていることなどもわかり楽しいものとなります。クラスの評価としても使えます。

「○年○組」

3学期、しめくくりに出します。1学期の最初に書いた「校長先生が担任は森口先生といった。」の作文の続編の感じです。比較して観ると1年間で自分たちがどのくらい成長したかがわかります。1学期とセットの作文です。




日替わりハンコ

中野氏のページにあるように消しゴムでハンコを作ります。なれると20分で一つ出来るので夏休みなどで学校に出勤したときに作りだめをしておきます。→作品の一部(写真5

その日のハンコをあらかじめ予告しておき、ノートの提出や連絡帳のチェックなどもこのハンコで行います。→ハンコ通信へ(写真6)

学級通信にもイラストとして登場させ、その日のハンコとして知らせます。→学級通信(写真7)



作文評価はハンコでポンポン!

週1回の作文ノートの提出には次の3つの観点で評価します。

@3つの段落に分ける

一字下げをして「はじめ」「なか」「おわり」を意識して3つの段落に分ける。

A学習した漢字は使う。

授業で出てきた漢字については作文の中で使用する。

 

B1ページ以上(私は200字帳を使用している)書く。

作文のノートは升目を使います。クラスで統一したものを購入しておくとよい。

以上の観点をクリアしたらハンコを押します。最高がハンコ3つです。これも日替わりハンコを押すのです。赤ペンは入れません。朝の仕事で登校してきたものからチェックするのですが、コメントは児童と向き合って直接話すので赤ペンの入れる必要はないのです。唯一、漢字の間違いと段落分けの指導には赤を入れます。例:「そうか、なかなかおもしろい授業だね。先生もこんな授業うけてみたいなあ」 ポンポンポン 「ハンコ三つ!」



TOPページTOSSインターネットランドご意見・ご感想

Copyright (C) 2003 TOSS-JHS. All Rights Reserved.