おばちゃんはいつからおばちゃんになるのだろう?
あの娘やあの娘、あのかわいい娘までいつかはおばちゃんになるのだろうか?
電車で俺が席に座っていた時のこと。
ある駅でおばあちゃんが乗ってきたので、機嫌の良かった俺は席を替わってあ
げることにした。(当然機嫌の悪いときは席を替わらないで狸寝入りする)
「おばあちゃん、席をかわりますよ♪」
「えっ、おやまぁご親切に。でも、いいんですよ。」
「いや、どうぞどうぞ、座ってください。」
(席を立つ俺)
「いやぁ、ほんとにいいんですよ。次の駅で降りますから。」
「そうですか...」
と言い、席に戻ろうとした瞬間...
おばちゃんが座りやがりました
そのでっぷりとした巨体は、地球の重力を忘れ去ったかのごとく閃光のように俊敏な動きで...
この時の俺の切なさというか悔しさというか...うっううう...
この気持ちわかるでしょうか?
あまりの出来事で驚きや怒りや恥ずかしさが交錯しまくり、感情
の許容量をオーバーしてしまい、もうどうでもいいやってな気持ちで吊革につ
かまってうなだれてました。ほんのり笑みを浮かべながら...
もう、降参。
あんた最強だよ。
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