障害者カヌー協会 発足までの経緯
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協会ができるまで

 日本においてアウトドアスポーツはすっかり定着していましたが、なかなか障害者の参加できる機会がないのが現状でした。

 それをうち破るかのように、1991年5月、奈良県五條市の吉野川で、初めて障害者を対象にした障害者カヌ−講習会(パラマウント・チャレンジ・カヌ−)とカヌー運動会が日本で初めての試みとして開催されました。
 この年に開催された4回の講習会で、延べ100人の障害者がカヌーを経験しました。

 このときカヌーを経験した障害者が中心となり、翌年には京都で「パラマウント・チャレンジ・カヌー」を開催するようになり、1993年以降、北海道・東京・横浜・愛知・岐阜・滋賀・和歌山・大阪・熊本・島根・大分など全国各地で障害者カヌーの輪が広がりました。

 障害者カヌーが全国的な動きになる中、それに伴って障害に対応するカヌーへの知識や、イベントの開催情報などを取りまとめ、障害者カヌーの情報発信の役目を担うセンターを組織しようとの声があがり、賛同するメンバーが集まって1994年に 「障害者カヌー協会準備委員会」 が設立され動き始めました。

 多くの方々から様々な応援をいただき、1995年10月7日、結成宣言をもって障害者カヌ−協会が発足し活動を開始しました。
結成宣言 1991年、ここ奈良県五篠市の吉野川で、初めて障害者がカヌーに乗った。その時、「障害者でもチャレンジできるんだ」という「可能性」、今まで一方的に健常者から与えられていたものとは違う「何か」を感じることができた。その感動、開放感、おもしろさをできるだけ多くの人に伝えたいと思った。つかんだ「可能性」を次につかみ取る人がいることを信じ、広げていきたいと思った。そんな障害者と、その思いに共感した仲間が一緒になって行動が始まった。その輪は、今までのように障害者と健常者、介護する側とされる側という関係ではなく、まるでチャレンジする心と心がよじれあうように、思いを編み上げながら大きくなっていった。そこには何かを楽しもうとする人たちが集まり、新しい人と人との出会いの場が生まれ、一人一人の個性が認められ生かされてきた。一緒に遊ぼう。カヌーは自然との「遊び」だ。「遊び」は、誰にとっても生活の一部であっていいはずだ。もっと外にでて、みんなが住みやすい世の中にしよう。障害者だからという理由だけで「できない」 「してはいけない」と排除されることがない社会を作ろう。だから、待っていないで行動して欲しい。人工物のない自然の川は、誰に対してもやさしいのだから。僕たちは走り始めた。後に続く新しい仲間を待っている。思いを込めて、仲間たちとともに、ここに「障害者カヌー協会」の結成を宣言する。1995年10月5日



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