1日で主要な観光スポットを満喫できるのが、奈良のいいところ。でも、じっくり辺りを見回すと案外、奥の深い場所が実に多いことがわかります。今日は、どの辺りを散策してみようかな。
白毫寺
山の辺の道の北端に、ひっそりと佇む寺。奈良三名椿の一つ、五色椿や秋の萩の名所として知られる。興福寺や奈良県庁まで見渡せる眺望が秀逸。夕焼け頃に訪れると、夕日が山の中へと沈むのが、はっきりと観られる。寺の近くの公園も見晴らしがよく、ぼんやりと休憩するのにもってこい。拝観料400円。
三井ガーデンホテル奈良
JR奈良駅から南にすぐあるホテル。奈良にある近代的なホテルの中では、一番キレイであろう。1階には、「シルキア奈良」というショッピングモールがある。フロントロビーには、ゆったりとしたソファーが置かれてあり、トイレも広々として清潔。1流ホテルならではのサービスだ。列車の旅で疲れた身体を癒し、観光への活力を養うため、旅のはじめに立ち寄ってみたい場所。
奈良ホテル
明治42年創業以来90年の歴史と伝統を誇るホテル。奈良公園の高台に位置し、若草山、興福寺五重塔や名勝旧大乗院庭園が一望できる。天皇陛下も訪れたことがあるようだ。館内は、人気ゲーム「バイオハザード」を思わせるような重厚な内装。とはいえ、実際にゾンビが出て来ることはないので、ご安心。さすが、由緒正しき伝統あるホテルだけあって、トイレがキレイ。観光の途中に、ぶらりと訪れて休憩してみてもいいだろう。古き良き奈良を、「ホテル」から感じるのも、案外オツなものだ。
スターミュージック
下御門町にあるストリップ劇場。いつも、店の前には客引きのオジサンが立っている。河瀬直美監督の映画「火垂(ホタル)」の主人公の女性は、ここの踊り子という設定。元AV嬢もステージに立つことがあるようなので、ファンにはたまらないだろう。料金は、おおむね5000円程度。学生割引サービスもある。なお、未成年は入場することができない。
奈良県庁展望室
奈良市登大路町の県庁主棟屋上にある展望室。ベランダからは、東大寺大仏殿や正倉院、若草山、生駒山、ドリームランドと奈良を代表する名所を一望することができる。また、展望室の下の屋上広場には、長椅子や自動販売機もあるので、コーヒーを飲みながら、くつろぐこともできる。県職員だけに利用させるには、実にもったいない、展望の穴場。県庁ゆえに、平日しか利用できないのが、残念なところ。
奈良工芸館
平成12年にオープンした、赤肌焼や一刀彫など奈良の伝統工芸を紹介する施設。客はほとんどおらず、ひっそりとしているが、トイレ休憩には、むしろ都合がよい。一部では、税金の無駄遣いという声もある。
三郷町図書館
近鉄生駒線信貴山下駅すぐの図書館。免許証など身分を証明できるものがあれば、誰にでも無料で図書カードを発行してくれ、本を借りることができる。関西ウォーカーなど情報誌やファッション雑誌も豊富に取りそろえているので、各種最新情報を集めたい時にも恰好の場所となる。退屈な時間の暇つぶしやデートの待ち合わせに利用するのもいい。開館時間は午前9時から午後7時。土日は午後5時まで。水曜、月末日、館内整理日は休館なので注意。
若草山
標高342メートル。奈良のシンボルというべき山。成人の日の前日には、伝統の山焼きが行われる。歩いて登るもよし、車でもよし。いろいろな楽しみ方のできる名山。深夜には、ドライブウェイが無料開放される。深夜には夜景を楽しむ若者で溢れている。
三郷町ウォーターパーク
知る人ぞ知る、町営プール。プールの水に天然温泉水が用いられているのが特徴。屋内プールは入場料300円と安いのも魅力。夏場は屋外プールも開放されている。こちらは600円。なお、ロッカーの使用に100円が必要。
依水園
奈良屈指の庭園。東大寺のすぐ西側にひっそりと点在する。ここのあずま屋でいただく、「抹茶セット」は最高。もっとメジャーになってもいい名所だと思う。東大寺に寄った際には、是非とも、立ち寄りたい。何枚でも写真を撮りたくなってしまうかも。
奈良町資料館
江戸時代から伝わる商家を利用し、民具、看板、美術品などを展示している。なかでも、興味深いのは、昔の貨幣。比較的、無造作に展示されているが、中には値打ちモノも含まれているようだ。拝観無料がありがたい。なお、ここでは、奈良町に伝わる庚申さまの、「身代わり猿」が購入できる(1000円〜)。インテリアの一環として、いかがだろう。
たかばたけ茶論
春日大社の南側、「暗夜行路」でお馴染みの文豪志賀直哉の旧居に隣接。直哉縁のティーサロンだ。ティーは屋外でも、楽しむことができる。とても静かなところなので、ゆっくりとしていきたい。メニューはいずれも、やや高めだが、そこは目をつぶりたい。
奈良市役所展望喫茶
用事でもない限り、あまり足を運ぶことのない役所であるが、意外と観光の穴場でもある。ここの屋上にある展望喫茶からは、大和郡山、生駒山、平城旧跡を一望することができる。ミックスジュース230円、サンドウィッチ300円と、低料金なのも嬉しい。日頃、高い税金を納めているのだから、役所の施設は利用しないと損。なお、料金は前払い制。
ならまち格子の家
奈良町に多い格子造りの民家を再現。格子はガラス戸がなかった昔、外から家の様子を隠し、家の中からは外がよく見えるハーフミラーのような役割を果たす。建物は2階建てで、囲炉裏や箱階段など、いたるところに生活の知恵をみることができる。拝観無料。セルフながら、お茶のサービスもある。
時の資料館
古今東西の時計を展示。砂時計、水時計、日時計など、「時」に関する資料を250点ほど収納している。老夫婦が経営。お婆ちゃんの案内にあたると、マシンガントークが聴ける。帰りに絵はがきを一枚プレゼントされる。入館料100円。絵はがき代と思えば、安いものだ。
浮見堂
奈良公園内にある鶯池にあるお堂。中に入るより、池の周りから眺めて楽しみたい。池にいる鯉にエサをあげるのもおもしろい。また、貸しボートのサービスもある(30分500円)。案外、ボートは漕ぐのが難しいので、カップルで訪れる時は要注意。恥をかく恐れがある。
スカイランド生駒
標高642メートルの遊園地。六甲山まで見渡せる景色がウリ。その夜景は格別。近頃、入園無料になったので、夜景見物だけの利用もできるようになった。夏休み期間中は午後10時まで営業している。園内には、「わんにゃんふれあいパーク」を併設。
屯鶴峰
香芝市穴虫にある県の天然記念物。ゴツゴツした岩肌が印象的。奥地に進んで行くには、軍手が必要となってくる。また、心霊スポットとしても有名。深夜には訪れない方が無難である。
ワーナー・マイカル西大和
2000年にオープンしたシネマコンプレックス。いずれのスクリーンも音響、映像ともに高品質を誇る。座席もゆったりとしていて心地いい。各種割引サービスも充実しているので、有効に利用したい。時折、クラシック映画の上映も行っているので、常に最新の情報を入手しておきたい。
シネマデプト友楽
近鉄奈良駅近くのシネマコンプレックス。交通の便に優れている。ロビーに流れるジャズを耳にしていると、映画館に来たという満足感に浸れる。
万代書店
昔なつかしのビックリマンシールからレトロゲームまで、オモチャやサブカルチャーものならここ。香芝のオレンジタウンの跡地にオープン。年中無休で深夜2時まで営業。忘れてた子供の頃の想い出が蘇るかも。
奈良県立美術館
奈良で大規模な美術展といえばここ。館内は広く威厳に満ちあふれている。奈良を代表するアートの聖地。