| ●下西さんの旅(完結編)---------
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下西さんお久しぶりです。第1弾をアップして「続きあり」と書いていたのにずいぶん時間がたってしまいましたね。編集側の僕らも秋号を作っていて忙しくしていたという事情もあるけど、下西さんの方も次の挑戦である産業カウンセラーの勉強が始まって忙しくしていて‥という事情もあったんですよね。
<下西さん>
ええ、そのあたりからメールでやりとりしていましたね。
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そうでしたね。その間のメールを通した下西さんの内面は、旅行の話以上に変化に富んでいるように感じられました。「次は完結編を」とお願いしていたので、なんだかバッチリの内容でした。きっと下西さんの体験から読者にも必要な何かは伝わるのじゃないかなと思えるメールでした。そのメールの雰囲気を崩さずに展開させて完結というのはどうでしょうか。
<下西さん>
OKです。なんだかPCの調子が悪くて写真がまだアップできませんが、それは後日追加でアップということで。‥‥‥(注:2003年9月9日追加アップ完了!)
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了解です。では下西さんの旅、完結編のはじまりです!
【前編-1】
あの旅から帰ってきて、無事仕事も決まり、勉強とともに忙しい毎日です。あんなに毎日やっていたボディパンプやボディコンバットも、今では週一回行けたら良いぐらい(笑)。
最近、旅の前にはしなかったことをするようになりました。帰り道を少し遠回りして田んぼのあぜ道を帰ったり、めったに通らない路地を抜けて野良猫と話をしたり、プチ冒険をしながら楽しんでます。
今の僕は、凸凹しながらも閉じてた眼差しは大きく開いている気がしています。編集Gさんも帰り道小さな冒険をしてぜひ息抜きしてみてください。
【前編-2】
産業カウンセラーの勉強も実践に入りました。旅のときのように、人を広くなんとなく受け止めるのではなく、深く深く相手の心の中に入り込み、自分の心を揺らさないようにするのがこんなに大変だったとは‥。
少しの間メンタル的にいっぱいいっぱいだったもので、メールが遅れがちです(苦笑)。揺れてる心や忙しい日々が平凡に思えるように、流れに沿うように生きていければいいですね。
【前編-3】
なんとか産業カウンセラーとしての実技も板についてきたのか、今では、心が揺れて相手に飲み込まれてしまうというようなことも少なくなり、日に日に成長を実感しています。
この前、仕事で運転していた車の横に、旅荷物を満載したバイクに声をかけようとしたとき、信号が変わってバイクは車の隙間をすり抜けるように消えていきました‥。
ほんの一ヶ月前の僕がそこにいるみたいで、懐かいっていうのかなぁ〜、なんだかそんな気持ちなりました。それは僕が現実にしっかり戻ってきた証でもあるのでしょうね。
そして、今回で「完結編」ということで、なんだか寂しい気もしますが、書ききれなかったことは自身のHPで書き続けるとして(できるかどうかは未定ですが・・・)今回の旅の最後の余韻として書かせてもらいます。
【本編】
ご無沙汰しています。
ほんとに忙しい中で書いてましたので、遅くなってすみません。
前回の続きです。去年の11月の初めに北海道、東北と周り、10月の終わりには閉鎖される乗鞍スカイラインを走り、雲海を越えて長野のお店へと向かっていました。乗鞍スカイラインを越えるとき、雪が吹雪が続いていて、閉鎖まであと2日しかないという時、奇跡的に見事なまでの快晴で乗鞍に上ることに成功できました。
コナミスポーツクラブ長野店で受けたボディコンバットは、元気のある大変良い内容で、なんと表現すれば良いのか、雪深い土地の人たちは、積もり積もるものを振り払うかのように(?)すごく弾けてました。
満足感と心地良さを感じた後にシャワーを浴びていたところ、ボディコンバットのスタッフの人が声を掛けてきてくれたんです。
「お久しぶりです。僕のこと覚えてますか?」
「えっ?ああ〜もちろんやよ!!」(え〜誰?誰?誰やねん?)
自慢じゃないですが、日本一周で出会ったスタッフや会員さんは、大小含めて1,000人ぐらいと出会って話をしているので、すぐに思い出せなかったりするんです(苦笑)。その人と出会ったのはたしか1年前‥。下館でコンバットを一緒にやったスタッフの方でした。その時の印象は、おとなしい普通のお兄ちゃんって感じ(?)でしたが、再会した時には、体がひとまわり大きくなりコンバットもパワフルで迫力あるものに変わっていました。彼は成長した‥それが僕の正直な感想でした。
「え〜見違えるほどごつくなったねぇ〜」
「ええ、そうですか?毎日ボディパンプやらボディコンバットを担当していると気がつくとこんな感じになっちゃって。」
軽く話す彼だが、たくさんのスタッフと話してきた僕は、その大変さがわかるんです。華やかなスタッフでも影ではすごく努力されているんですよね。
この時、僕の心に小さなトゲが刺さったんです。彼に見送られ、次の店舗新潟方面に向かう道中、そのトゲが色々考えさせるんですよ。日々の生活をコツコツとこなすからこそ、あんなに彼は変わったのではないか?まるでアリとキリギリスのアリのように‥。自由に生きてる僕はキリギリス?この数年、自分の目指すところを探して、場所ややり方を変えて生きてきたけど、なんか違う‥。足りないものを求めて旅に出てみたけど、結局は目に見えて大きくなってるアリさんを見て、自分のキリギリス的な生き方(?)に疑問を持ってしまって‥。旅もう切り上げて仕事に就いた方がええんちゃう?その方が目的の場所への道は早いんちゃうんかなぁ〜って‥。
で、そのトゲが刺さったまま新潟に入ってから、一度関西に戻り、装備を再編して上京。そこで関東を制覇して、不安が元気に変わって再出発しました。
その後の僕は、時間と場所が変わるたびに、怒って泣いて笑って、最後に必ず感動しちゃう、そんな旅に身を任せていくようになった気がします。中国地方では、巨大ガンダム(しかも人を乗せて動くらしい)を見つけてご満悦。四国では、お遍路さん達と一緒に寝起きしながらうどん三昧の日々。九州に入って全国のコナミスポーツクラブの中でも一番熱い歓迎を受けました。このとき、本当にこの旅をして良かったと感じました。
でもけっしていいことばかりの旅ではなかったです。たまにしか泊まれない宿で泥棒に会ったり、バイクの走行中に、マフラーや部品が落っこちて、真夜中に半べそで探し回ったり。よくもまぁ〜無事に日本一周できたなぁ〜、なんてしみじみ思ったけど(僕もバイクもね)。
気がつけば、南の果ての果ての島で、そんな時のことを一人思い出しては笑っている。今日泊まるところさえ決まってない時さえ笑える自分自身がまたおかしくって、笑えないはずなのに笑いが止まらないんです。日常に疑問を持って旅に出たとき、不安が苦しさになって悩んでいたあの頃、もっと強くなりたいし変わりたい、どうすればいいのかわからず、自由になりたくて旅に出たのに‥。自由にはなれていなかった‥。今から思えば、ん〜、なんて言えばいいのか、旅の前には、晴れた場所だけ目指していて曇りや雨の中にいる自分自身が嫌いだった。でもいろんな人、場所、出来事に出会って、雨の日には雨の日の楽しみがあるんだなぁ〜なんて思ったり感じられるようになった気がして‥。
そうや、雨の日々を楽しむことができて、そこに留まることができたのなら追いかけるまでもなく太陽の光はまたそこに戻ってくるんや!!
日々変わる環境が続く旅をつらく感じることもなく日常のようにになった時、今まで見れなかったものが見え、感じるようになれたのだと思います。それが分かったとき、僕は南の果てまで来てました。
今生きてる日常を受け止めることによって、心は自由になれる。そのことに気がついた僕は、この旅から現実に戻ろうと決心したんです。旅の最終店舗になる生駒店に向かうフェリーでも、台風にもまれながらもなんだか楽しくて(その時はいっぱいいっぱいだったんやけど・・・)。
僕は今、産業カウンセラーになるための勉強と仕事で目の回る日々を送ってます。あまりの忙しさに時間だけがすぐ経ってしまうのですが、なぜだか心は自由を感じています。長野でツボに刺さったあのトゲはいつかどこかで抜け落ちたようです。
鹿児島のどこかで撮った一枚。やしの木(?)が南国ぽくっていいでしょ。荷物は夏用に少なくなってるんですけど、バケツをぶら下げるようになったり、看板を後ろにメッセージが見える写真となるとこれしかない!旅の風情がでてるので好きな一枚です。バイクと生活感と僕のメッセージがこの一枚の旅の写真に入ってる気がするんです。

今の自分。最新ウェア姿です。これからも新店や楽しそうなお店には時間ができれば遊びに行きたいと思うので、見かけたらどうぞ仲良くしてやってください。
‐完‐
下西さんの旅(続編)の第1弾はこちら
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