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アコースティックエミッション(AE)による材料評価
金属材料のAEについては多くの実験が行われ、非破壊検査法としての有効性が明らかにされています。また、複合材料は、多数の繊維や
粒子が母材中に不連続的に存在するため、放射線や超音波などの非破壊検査が困難であり、またセラミクスは、許容される欠陥の大きさ
は金属の百分の一程度と極めて小さいため、従来の非破壊検査の適用は困難で、AE法への期待が大きくなっています。
アコースティックエミッション(AE)によるCFRP破壊挙動の解明
CFRPの破壊は、母材の破壊→はく離→繊維の破断と進行します。上記の各工程におけるAEの特徴
を下記に示します。
母材破壊時のAE挙動
き裂が発生すると、右図(a)に示すように、突発型のAEが発生します。進行したき裂の進行数
とAEの発生数に相関があり、進行したき裂の進行量は振幅と相関があります。
はく離発生時のAE挙動
はく離が発生すると、母材と繊維が摩擦して右図(b)に示すように連続的にAEが発生します。
すなわち持続性の長いAEが発生します。AEの振幅は、母材の破壊時に発生するAEと比較して大
きくなります。
繊維破断時のAE挙動
繊維の破断が発生すると、右図(c)に示すように突発型のAEが発生します。その振幅は母材や
はく離時に発生するAEと比較して非常に大きくなります。
各破壊挙動の評価方法
上記のように、CFRPの破壊挙動は発生したAEの振幅および持続時間の大きさから評価できます。
振 幅:繊維の破断>はく離>母材の破壊
持続時間:はく離>繊維の破断>母材の破壊
アコースティックエミッション(AE)の材料試験への応用
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金属材料の各種材料試験
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複合材料(FRP、CFRP、GFRP等)の破壊挙動の評価
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セラミックスの欠陥評価
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表面コーティングのはく離評価
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表面コーティングの熱応力(レーザー等)による劣化評価