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アコースティックエミッション(AE)の弁別
AEセンサで検出されたAE信号には目的とする信号だけでなく、さまざまなノイズとなる信号が含まれている。検出信号を増幅して、上記のノイズを弁別して後処理しやすい信号に処理する装置を信号弁別装置と言う。装置構成にもよるが、一般的に信号弁別装置には、アンプ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、包絡線検波回路が装備されている。
ハイパスフィルタ
ハイパスフィルタ(High-pass filter:HPF)はフィルタ回路の一種で、高周波を通し、遮断周波数より低い周波数の帯域を減衰させるフィルタである。日本語では「高域通過濾波器」とも言われる。
ローパスフィルタ
ローパスフィルタ(Low-pass filter:LPF)はフィルタ回路の一種で、低周波を通し遮断周波数より高い周波数の帯域を減衰させるフィルタである。日本語では「低域通過濾波器」とも言われる。
包楽線検波回路
AE信号の周波数情報が不要な場合や、波形形状の変化を長期に観察したい場合、検出信号を包絡線処理することにより、処理に要するサンプリング周波数を低く抑えることができる。検波の時定数として100μsecがよく使用される。
アコースティックエミッション(AE)信号弁別装置例
AE2A/AE5Aは、AEセンサーまたはプリアンプからのAE信号を増幅し、フィルタリングを施こす広域アンプシステムで、外部にオシロスコープなどのモニタリング装置を接続することにより、最小構成のAE計測装置が構築できる。本装置は、AE2Aが2MHz、AE5Aでは5MHzまでのAEを計測することが可能で、増幅率が可変である。また、フィルタはハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタを構成することができる。