HOME>AEの評価方法
アコースティックエミッション(AE)の評価項目
波形形状(Waveforme)
・立上がりが鋭く減衰する波形を突発型と言い、亀裂進展に関する典型的な波形形状を示す。
・連続的な波形を連続型と言い、摩擦摩耗に関する典型的な波形形状を示す。
発生数(Hits)
1個の亀裂が進展すると1個のAEが発生する。すなわち、AEの発生数は亀裂の進行数と相関 がある。
振 幅(Amplitude)
AEの振幅は単位時間あたりに進行する亀裂の距離と相関がある。
エネルギー(Energy)
亀裂の面積が大きくなればAE波形の面積が大きくなる。このAE波形の面積をAEのエネルギーと言い、亀裂の面積と相関がある。
周波数(Frequency)
AEの周波数は材料により決定される。例えば、軸受鋼(SUJ2)の亀裂進展時に発生するAEは100kHz~300kHzに特徴がある。
a)突発型AE波形 b)連続型AE波形
位置標定(Location)
下図のように計測対象にAEセンサを2個設置すると、AE発生位置により各AEセンサへ到達するAEの時間に時間差Δt=t2-t1が生じる。
このΔtを計測すると、下式の計算からAEの発生位置を特定することができる。AEセンサを4個設置すれば面の位置を、6個以上設置
すれば立体の位置を知ることができる。ここでCはAEの音速である。