Contarex body

データ出典:「CONTAFLEX CONTAREX」Hans-Jurgen Kuc(a)
朝日ソノラマ「クラシックカメラ専科43」(b)
特に明記しない場合は(a)による

呼 称 注文番号 寸法mm/重さg 製造年 製造台数 露出計 電池 ミラーアップ Biogon 21mm装着 シャッタスピード ボディ色chr/blk 1968年
価格(DM)
Contarex
(ブルズアイ1,2)
10.2400 153*98*63/910 1959-1966 32,000 Selen - + + 1-1/1000,B +/+ 1,030(64)
special 10.2500 153*103*52/875,880 1960-63 5,000 - - + + 1-1/1000,B +/- 825(64)
(professional) 10.2700 153*95*52/825 1966-67 1,500 - - + + 1-1/1000,B +/- 1,050
(super) 10.2600 151*95*52/875 1967-75 13,400 Cds/TTL 1*PX 625 + - 1-1/1000,B +/+ 1,515
SE(electronic) 10.2800 153*99*94/885 1968-75 3,100 Cds/TTL 1*PX625
2*MN9100
- - 1-1/1000,B +/+ 1,915
Hologon 10.0659 153*94*43/1,810 1969-75 1,400 - - - - 1-1/500,B,T -/+ 1,800

コンタレックスのbodyを大分類すれば上記の6とおり。しかし、しかし、各タイプそれぞれに数種の改良バージョンがあるらしい。ツアイスの技術者も半分趣味のようにして改良・改善?を重ねてたとか。その一端はここに書いてあります。ご興味のある方はどうぞ。


ContarexBody使うためTIPS少々

コンタレックスのレンズ描写に惚れ込み、少しずつ少しずつレンズを買い足してきました。気がつくとBodyの方も入れ替わりたち替わりしましたが、いま手元に4台も来てしまいました。このBodyたち、どのタイプも正直いって現代の便利なカメラに慣れてしまった身には少々使いにくいデス。

そこで諸先輩方に教わりつつ、私なりにも工夫を加えて少しでも使いやすくと実践していることを書きますので、どうぞ参考にしてください。

1.どの機種を選べばよいか?

長期使用するかどうか分からないウチから多大な投資をするのは避けるのが賢明。この観点からまずはブルズアイと呼ばれている機種をチョイスするのが良いかと。ブルズアイなら生産台数もコンタレックスの中では一番多いので市中で見つけやすい。価格もこなれていて標準50mmレンズがついて5〜10万であると思う。同じブルズアイでも2型が入手できればスクリーン交換できて最高です。

2.露出計は目安程度に、壊れていても安けりゃよしとしよう。

いずれの機種を入手しても、露出計に過大な要求をしてはいけない。たまたま合ってる個体もあるだろうが、なにしろ30年以上も前に作られているということを忘れないように。ラチチュードの広いネガを使うかポジなら単体露出計を使う覚悟が必要。

3.視度補正レンズを作ろう。

メガネで矯正できればそれにこしたことはない。視度補正レンズを常用している方は、純正を探すのをキッパリあきらめて作ってしまうのが一番手っ取り早い。自分に合った度のCONTAXのディオプターレンズ(丸裸レンズ)を買って、眼鏡屋さんで指定寸法に削ってもらうのが一番早い・安い。加工賃は2千円くらいでしょう。

4.スクリーンを交換しよう。

いずれの機種もあまり見えいいファインダーとは言い難い。そこでスクリーンを交換しよう。上野の千曲商会が売っているRTSIII用をコンタレックスサイズに削ったモノ。私はこれを3枚も買ってしまったが、これはボッタクリ以外の何ものでもない。よほど不器用な人でない限りそんなものを買う必要はなし。手近なところではオリンパスOMシリーズ、最高性能を要求する人はミノルタα−9用のM型スクリーンを削りだして使うべし。純正スクリーンでピンぼけの山を築き、これが原因でコンタレックスを止めた人を何人も知っている。このスーパー・スフェリカル・アキュートマットスクリーンは劇的な効果があり、きっとピント外しとは無縁になるだろう。

この件に関しての付記(2000.02.20)専門家に聞いてみました。
コンタレックスの純正スクリーンは厚さが2.5〜2.7mmある。ミノルタM型やM2型は材質が同じプラスチックとはいえ、厚さが1.52mmと純正とかなり異なる。コンタレックスのスクリーンは、マット面をミラー(下)側にして上から下へバネで押さえつけるという方法をとっている。このおかげで厚みの異なるスクリーンでも、マット面は一定の位置に固定されるので、厚みの差異による影響は受けにくいと考えられる。しかし、厳密にはスクリーンの厚さが異なると光の屈折などの関係でピントは微妙にズレる可能性があるという意見もある。私自身の使用感では、通常ほとんど問題ないと思われるが、これをふまえた上でスクリーンの交換にトライしていただきたい。特に明るいレンズや中望遠レンズで開放付近でシビアなピント追いをされる方は、スクリーン交換されたら、ご自分でピントズレの有無や傾向を前もって実験で掴んでおかれることをお勧めします。


5.皮ケースを使おう。

純正ケースもあることはある。特にバック・マガジンを使うなら純正を使うしかない。しかし、通常使用では純正にこだわる必要なし。ニコンF2用がお誂えのようにピッタリ。グリップも安定してGOOD。

6.いよいよシャッタを切ろう←シャッタ・ポッチを使おう

コンタレックスはとてもシャッタが微妙。買うときの最大のチェックポイントは巻き上げのスムーズさもさることならが、シャッタの2段落ちがないかどうかに尽きると言っても過言ではない。コンタレックスのシャッタはミラーが歯車で動いており、ミラーショックが軽減されると共に、重力のない宇宙空間でも地上と同じ感覚で切ることが出来るという。あの独特のシャッタ音はそのせい。快調なシャッタ個体はもちろんだが不幸にしてチョットなーの個体でもお任せアレ。要は手ブレを最大限防止出来ればイイんだろと。そのためには、シャッタボタンにポッチを取り付けよう。そしてシャッタは人差し指の第1関節で切ろう。効果は絶大で、氣合いを入れれば1/15秒も怖くないゾ。