第28回 のりちゃんの独り言
のりちゃんのひとりごとvol.29
さて、4月に入りましたが、珍しく岐阜県にも雪が豊富で、「年に1度のホワイトピア
タカス」、「日帰りで白馬まで行くのがめんどくさい(めんどうの意)」、「金銭的圧迫」
等の理由?でホワイトピアタカスに行くこととなりました。(スキー場からは山ほど割引
券が来るのですが年1回で・・・)
時は4月2日(日)、まだまだ冷える感じは否めない状態で、モーグルバーンも前日の
シャバ雪がそのまま凍っている小生には手におえない状態でした。そんな状況にもめげず
がんばって滑っておりましたが、季節の移り変わりは確実に春のようで、11時くらいに
は段々と斜面も緩んできました。あと、もう少し、せめてお昼まで待てば良かったのです
・・・そんなテクニックもないのに・・・。
しかし、アホな小生は「もうそろそろ行けるで!」とやる気満々。ツンツルテンのエア
ー台は元々飛ぶ気はさらさらなかったので、全開アタック!!!板も万一の石出没対策で
久しぶりの「キラービー」。勝手に走る、走る。小生は全開アタックのつもりでしたが、
殆ど暴走の落ちて行ってる状態で、そろそろエアー台も接近してきて「やばいやん!止ま
れへんやん!」と思い、コースアウトしましたがすでに制御可能速度を超えており、加え
てそんな時の普段はしない先落としを決めてしまい、隣のレーンのコブに板が刺さったか
と思った瞬間、最近得意の前転を一回、そのまま倒れこんでしまいました。
体が動くことを確認、起き上がろうとするとどうも顔が痛い。ゴーグルも定位置よりだ
いぶ少なくなった髪の方についている。「やっぱり痛い!!!」と思って顔を触ってみる
とグローブに鮮血。後藤さんの「顔切れてんで。」とかなり冷静な一言。そうしてる間に
ぼたぼた雪の上に血が落ちる。「ちょっとまてよ、あの後藤さんの冷静さから判断しても
たいした傷や無いと思うねんけど・・・」でも血が落ちる。
そうしてると、北村君も来てくれ、知らない方も「大丈夫ですか?」と心配して頂いて
来て頂く。「おいおい、たいした傷やないと思うねんけど・・・」と勝手に思っている小
生は、少々恥ずかしくなり、大丈夫、大丈夫と平静を装う。知らない方にも、北村君を指
し「下手なすべりしてるんで、今こいつに殴られたとこですわ。」とギャグを言ったつも
りが、誰も笑わない。尚且つ「大丈夫、大丈夫。」と言いつつコースを降りて行きました
が、ぼたぼた血が落ちてきます。下で待つ浅野氏達も「大丈夫?」とのことであるが、本
人だけがたいしたことないと思っているので「大丈夫。」と踊って見せる。「ビデオ撮り
ましょう。」とホッピーが言う。尚もおどける小生。(映像は本文を見てね。)浅野氏に
「傷どんなんなってる?」と聞くと「深そうやけどパトロールでバンソコ貼ってもうたら
大丈夫やろ。」とのこと。(後日聞くと、傷は深く病院行くべきやということはすぐ理解
できたが、すべりたいし、切り傷やし一人で病院行けると思って言ってたらしい・・・・
みんなフリースタイラーですね。)
とりあえず、北村君に付いて来てもらい、パトロールへ。消毒等手当てをしてもらい、
傷の状況を聞くと、意外と淡々と、「早く直したかったら縫うほうがいいと思うけど。」
程度。「やっぱりたいしたことないんや。」と思ってたら、病院の地図を貰う。しばらく
休憩してましたが、一向に血が止まらない様子。念のために病院に行くことにしました。
(勿論、一人で行きました・・・・)
病院に着きまして、まず問題が保険証、母上に連絡して、近所のローソンでFAXを頼
むが、「わからへん、でけへん。」とのこと・・・1から100まで説明して、何とか事
無きをえる。看護婦さんがやってきて、「どうしました?」とのこと。かくかくしかじか
説明してる途中に、『ぺロっ!』とバンソコを外し、「縫いましょう。」と言いつつ消え
て行きました。結構、スキー、ボード関係の怪我人が多く、小生の順番がきました。先生
に「街の不動産屋さんなんですが、縫ってしまって、怖い不動産屋さんになりたくないの
ですが・・・。」と切実なるお願いをしましたが、「ちょっと見せてごらん。」と見るな
り、「結構深いよ。これは縫わないとだめ。」と言われてしまいました。この時初めて、
傷の酷さを知りました。
そして、仕方なく手術台に・・・。実はビビリの小生は看護婦さんに「もしかして、生
縫いですか?」と聞きいてしまいました。怯えていることに気づいたのでしょう。やさし
く「麻酔しますよ。」とのお返事を貰いました。
しかし、何が痛かったかって、この局部麻酔君です。4箇所打たれましたが、小生の中
では、顔面版、日本脳炎予防接種という感じでした。「痛てー!!!」
何故か、当直の先生とは馬が合い、顔を縫って頂いてる間も結構しゃべってたのですが、
思わず先生が、「なんか、皮膚移植の手術してるみたい。」とか、「この出血の量には、
レーザーメスが必要だ!」とか、気軽にしゃべってました。そうしてる間に縫合終了。看
護婦さんに「何針です?」と聞く小生。「1、2・・・5針です。」と明るい回答。結構
気持ち良く病院を後にしました。
とりあえず、スキー場に戻り、みんなを見つけ報告。浅野氏は「早よ滑りにおいで、今
雪緩んでめっちゃおもろいで!」とのこと。「いやいや待ってるわ。」というと、「ごめ
んやけど、コーヒーでも飲んで待ってて!」と言われたのが13時30分か2時前でした。
そこから、待てど暮らせど帰ってこない三十路軍。小生も「怪我してることやから、いつ
もよりは、早くあがってくれるかな?」なんて甘い考えをしたのがそもそもの間違い。き
っちり最後の最後まで滑ってました。その間、さみしく車で待ってる小生でした。
ちょっと前置きが長かったですが、怪我してしまいました。まぁ、大したことはないんで
すが、やはりサラリーマンということもありちょっとヤバイ感じです。あと10cmくらい
切ってると、『ブラック・ジャック』か『キャプテン・ハーロック』になってるところでし
た。(かなり古いですか?ご理解頂けますか?)
ちょうど土日に仕事が山盛り満載でしたので、2週間きっちり「堅気」の生活をしました
が、これまた小生のダメダメなところで、乱れた生活をしてしまいました。火曜日怪我をお
して、たらふく酒を飲んでましたし、なんと過去最高の体重になっていました。(数字は書
けない。)
そんなこんなで、2週間ぶりにスキーに行ってまいりましたが、不摂生を覚えた体は全く
言うことをきかず、筋肉痛の嵐・・・シャバシャバの雪ということもあり、板がひっかかり
超ビビリモードです。もたもや完璧にウサギ平と黒菱にしばきまわされました。
たぶん、もう使い物にならないのでしょうか?精神的、体重的に・・・・でも、得意の前
転することが、やはり怖く、足がもう一歩出ないというか、板が今一歩出ないというか本当
に悔しくて悔しくて、そんな自分がはがゆいスキーでした。
今回は、エピローグがかなり長かったので、もう少し小生自身ことを書かせて頂きます。
と、言うのも、浅野氏のご尽力でスカイパーフェクトTVのW−CUPのビデオが小生の手
元にも廻ってきました。ヤンネがサロモンは勿論のこと、小生がこよなく愛するヨハン・グ
レゴアが新しく出る1080モーグルを履いていました。「これは買いだ!」と思わず思っ
てしまいました。
スキー場でも、黄色い、1080をはじめ結構幅広のカービング系、飛び系の板で良さげ
に滑られている方を良く見ます。やはり小生もそうゆう板に乗れなくてはいけないのか?又、
あまりにも気持ち良く滑っている方が多い・・・(やっぱ上手い人は何に乗っても上手いの
か・・・小生が乗ると大変な目に遭うのか・・・)
通常の1080ですと、サイドカーブが太すぎるのでやっぱり抵抗があります。でも10
80モーグルは、かなりましで、ワイドストッパー(幅広流れ止め)も不要とのこと。これ
ならと思っている今日この頃ですが、やっぱヨハンが履いてるので・・・・(今までダイナ
スター党やったくせに、ほんまええかげんな小生!)もう少し考えます。前に欲しかったK
2のアウトローを安く譲ったろかという話もちらほらあるので、再度審議が必要です。でも
せっかく車のナンバーを1080にしたんやから、板ぐらい関連で・・・と思ってます。勿
論、雪の上はおろか、ウォーターでも3回転なんかできるわけ無いし・・・・
5月は、仕事が忙しいこともあり、月末までちょっと小休止と思ってます。月末からは、
立山で復帰する予定です。3週間以上空くので、今回は顔を怪我したときのように、みだら
な生活を自粛し、幾らか体重を落とそうと思います。毎回書いてます。そう、こんな小生だ
から、ダメダメ団に入会できたのです。(詳しくは次回を!)
しかし、もう歳なんでしょうか?体の疲れが幾ら寝てもとれません。結構、日々、破壊的
な時間帯で強制労働を強いられていますんで・・・会社のソファーで朝を迎えることも結構
増えてきてます・・・・どう言うことやねん!でも金がないとスキーもできんし・・・老体
にはきついです。
ちょっといい機会なんで、ゆっくり体を休めようと思ってます。HIテンションになれる
ようリフレッシュします。
でも、三十路軍団は元気ですわ。最近ついて行けてない自分が悔しいくもあり、普通でよ
かったと安心するちょっと複雑な気分です。結構、スキー場でも「ずっと滑りっぱなしじゃ
ないんですか?」という声をかけられます。そう、その通りです。みんな熱い奴です。熱す
ぎて最近小生だけが火傷してます・・・・
のりちゃん
