第11回 のりちゃんの独り言


のりちゃんのひとりごと VOL.11

 今回は、大半を書き上げていたのですが、どうしてもヘッドラインでご紹介したいお話が
ありましたのでその話題から。皆さんもご承知の通り、「台風7号」が近畿地方を直撃しまし
た。特に、和歌山、奈良、滋賀県の被害がひどいようでした。小生32年の歴史の中で最大
級の台風でした。当日、車で営業に廻っている小生は、幸いにも自宅の近所にいましたので、
一時避難することにしました。というのも、車に乗っていても、訳の判らない物が飛んでく
るし、横転しそうになるわでめっちゃ怖かったのです。しかし、家の中にいてもあの忌まわ
しき阪神大震災を思い出す位の大きな揺れがありました。そればかりか、窓の外は瓦、トタ
ン、木片等々飛び交っている状況でした。とりあえず自宅の無事を確認できたので、再び車
に乗り(この時点でスーツはずぶ濡れ。)営業所へと帰ることにしました。その間友人達の
携帯に連絡するが、すでに回線がいっぱいでかからず、その心配に拍車をかけるかのごとく、
看板、簡易な建物が道路をふさぐ、電柱が折れて道路をふさぐ、大型トラックが横転して道
路をふさぐという状態でした。普通なら約30分で着く営業所なのですが1時間30分で到
着。この頃には暴風もおさまり一安心と思いきや、今度は停電。仕事にならずとのことで帰
宅命令。(遅いんじゃ!)どんな時も動いていた近鉄(近畿日本鉄道)も20数年ぶりに止
まっていました。今度は、2時間程度かけて自宅へ(渋滞は分刻みで酷くなる。)帰るが、
停電のまま。その後、約6時間ぶりに隣の家まで電気が来るが、小生宅にはもう6時間後の
午前3時になるまでろうそく、懐中電灯の時間を過ごしてしまいました。(ちなみに酷いと
ころは2〜3日停電と断水が続いていたようです。朝日新聞に出ていた電柱の倒れている写
真は小生の近所です。)隣の家まで電気が来ているのにと、号を煮やし外へ出ていると、や
たらと目に付く「神戸」ナンバーのトラック、なんでやろうと思ってよく見ると、線路に飛
んできた屋根等の撤去等の復旧作業をいち早く手伝って頂いているではないですか!小生も
以前の仕事の関係もあり、阪神大震災の翌日から復旧のお手伝いをしましたが、何時間も経
っていないのにもかかわらず、又、「奈良」ナンバーよりも早く作業をして下さってこの場
をお借りして心からお礼申しあげます。「本当にありがとうございました。」また、翌日よ
り電気工事を始めとする様々な復旧作業をして頂きました他府県の方々にも厚く御礼申し上
げます。

さて、今年も毎年恒例の儀式と致しまして、新製品購入シリーズ。しかし、前回から再三
アピールしてます通り、極貧状態の生活に陥ってる訳なので、ひとまず現段階のところ一枚
のウエアが小生の手元にまいりました。当然、リボ払いは言うまでもありません。今回はな
んとも珍しく、ホッピーとお揃いのウエアとなっています。過去には、同じメーカーで系統
か似ているウエアというのはありましたが、3バカ始まって以来の快挙となりました。でも、
かっちゃんだけは、再三の説得にも応じる事無く、購入の意志は未だ確認できておりません。
しかし、9月19日にザウスでお披露目をしたのですが、「あじみ」が購入の決意を表明し
ました。まあ、この統一性の無さが、3バカ(TEAM三十路)たる由縁ではないのかと、
勝手にひとりで納得している次第です。

小生は、毎年毎年ウエアを買っていることから、なかなか人に覚えて頂けないという現象
が起こっており憧れのかおりちゃんにも「わかりにくい」と言われ、かなりショックを受け
たもにもかかわらず、今年もやってもうた状態です。実は、一様スキーヤーから、コレクタ
ーに名義変更がほぼ完了している状態ですので買い続ける事も意義があると一人で信じてい
ます。(でも可愛いかおりちゃんに言われた事を、守ろうかなと思ってしまっているただの
変態おやじの姿がそこにはあった。)

 この、文章が皆さんのお目に届く頃には、’98モーグルワールドカップのビデオは当然
のごとくご覧になられている方が大半だと思いますが、今回たった2巻というのに寂しさを
覚えたのは小生だけなのでしょうか?9月7日に近くの書店でビデオを発見した翌日、思わ
ず「山と渓谷社」に電話を入れたのは、小生だけなのでしょうか?(以下、その会話の一部
です。)

小         生:「今年のモーグルワールドカップのビデオは、2巻だけですか」
ヤマケイのおねいちゃん:「はい、そうですが」
小         生:「なんで今年は2巻しかでてへんの?もしかしてそんなに売り上げ悪いの」
ヤマケイのおねいちゃん:「そんなことはありません。編集の関係でそうなったと思います」
小         生:「ほんなら、来年は編集の関係で全く出ないという事もありえんの」
ヤマケイのおねいちゃん:「そんな事は無いと思います」
小         生:「やらしい事聞いてごめんな、とりあえず2巻とも送って」

                    以下、事務手続き・・・

電話をするぐらい、モーグルを愛してる事をアピールしようと思い、文章にしたのですが、
関西人には、どう間違っても日常会話にしか聞こえないですが、書いているうちに、関東を
始め他の地域の人が聞くと、なんてガラの悪い人なのと思われるのでしょうか?
まあ、ええけど・・・

そんなことはさて置き、小生の大好きなヨハン・グレゴアの出番が少ないのではないのか!
やっぱり、モーグルは、攻撃性が1番!、NO2のディアル戦のヨハンは特に最高です!あと、
ラウリ・ラッシラのダブルスプレッドも、禁断のエアーぽくて大好きですけど・・・・・・・
ビデオについて語ると、くどくなりますので、この辺にしまして、いつものもっとくどい語り
にそろそろ入ろうかと思います。

今回は、いつもの経済関係ではなく、最近小生が気になっていることを具体例を基に話そう
と思う。皆さんも、ファミレス等のアットホーム系のレストランを利用されることがあると思
いますが、いつもなら、周りもあまり気にせず一心不乱に飯を詰め込み、適当な会話をはずま
せて、はい、おあいそ!という一連の流れがあるのですが、この間、会社の人間に「晩飯でも
どう?」と誘われ、とある大衆の中華料理店へと行きました。普段は、協調性のかたまりの小
生ですが、会社の人間とは一線を置きたい(仕事の話しかしない、少し親しくなると妙にプラ
イベートに入り込みたがる。等々)と常々思っている訳ですが、仕方なく席につく。案の定、
仕事の話ばかりで小生は、帰りたいモード炸裂で、ぼーっと周りの席を見渡していました。

 アベックや家族連れ、みんな楽しそうやなと見ていると、ヤンキー系(もう死語かな?でも
まだ奈良には生息してるでぇー。)の家族が注文をしていました。子供は、上の子が4歳位、
下の子が2歳位でした。2歳位だと、勿論全てが興味のある世界なので、そう簡単にはおとな
しくしないのは、世に常であります。そんな中、料理が運ばれて来たと同時に下の子が興味津
々でいろんな物をさわり出した瞬間、ヤンママの鉄拳が、子供の頭をヒット。勿論大泣きする
子供、すると「うるさい!」と同時に又もや鉄拳が子供の頭をヒット。さらに泣出すと「もう、
食べなくてもいい!」と全てを没収・・・と皆さんもよく見かける、スタンダードなパターン
がそこにも展開していました。

 ようやく、食事にありついたその子供だったのですが、子供用フォークで料理を取るたびに、
父親、母親の顔色を伺い萎縮モードで食事をしていました。ここからやっと本題にはいるので
すが、(長すぎて違うページを見てる人、帰ってきてー!)確かに、人の顔色を伺うことは、
協調という意味では大変重要かも知れませんが、2歳の子供には早すぎる!また、変な萎縮を
この時期にさせるのは良くないと思う。偉そうに言うなと叱られるかも知れませんが、小生も
曲がりながらも一様父親だったんですから。本当に、こんな状況を見ると悲しくなる。考えて
みれば、意外と日本の小さい子供のいる家ってこれに近いところがあるのではないのでしょう
か?これって親の都合だけではないのでしょうか?例えば、子供がやっと歩き始めました。視
線も上がり、又、見るもの全てに興味を持ち、触ったり、投げたりします。そのとき、100
万円の花瓶を子供が落として壊したとします。(例が極端すぎてすいません。)そりゃ小生だ
って怒ると思いますし、皆さんだって大騒ぎになると思います。しかし、そこで、冷静に考え
て下さい。それは完璧に親、大人の都合ですよ。逆に子供に対し、「ごめんね、こんなところ
に花瓶をおいて、怪我はなかった。」と謝るべきではないのでしょうか。

 しつけは、大変なことも十分承知の上で書いてます。でも一方的に訳も判らない子供に大人
の常識を叩きこんでも子供が萎縮するだけだと思うのです。言うだけなのは、簡単なのも判っ
ているつもりです。ただ、大人が、親が、少し観点を変えるだけでいらない体罰も不要、精神
的な苛立ちも不要になるのではないのでしょうか。

 何故、こんな事を書いたかと言いますと、別に育児相談所を始める訳ではなく、「日本人は
本番に弱い。」だとか、「極限状態で力が発揮できない。」だとか言われる事が多いですが、
幼児期のそんな萎縮等がそうさせているのでは?と思ったからなのです。子供のいらっしゃる
家庭のしんどさは、若干ながら判ってるつもりです。失礼な事も十分承知の上で書いてます。
でも、明日のオリンピックチャンピオンを育てるためにも、必要ではないのでしょうか。
(勿論そうでない人も)

 最近、いくらがんばっても、いくら金をかけてもスキーの上達しない小生が、ここにいる。
(悩んでいる小生に「あじみ」は、運動不足ですよ!と一言吐き捨てていきました。こんなに
脂肪で均整のとれた体なのに・・・・)そんな時、小生が口をすっぱくして言っている事を、
最近忘れていることに気づきました。それは、「楽しむ」ということです。シーズン前に気づ
いて良かったと思います。

 もうすぐです。今年も皆さんも大いに楽しんで、大暴れして下さい。
それでは、次回をおたのしみに!!




   
           〜のりちゃん(通称:のりかず)〜