第6回 のりちゃんの独り言
のりちゃんのひとりごと VOL.6
さて、ここ数回同じ様な書き出しで始まっている訳ですが、今回もご期待に添える事と存じます。
前回申し上げておりました通り、「えいッ!やーッ!」の気合いのみで会社を退職したと同時に在
籍1ヶ月という最短記録を樹立してしまいました。しかし、退職し自由の身になったものの、様々
な事由により両親には会社を辞めた事は告げてはおらず、日々決まった時間にスーツを着て出かけ
生産性のない1日を過ごしている次第でございます。当初は何をして1日を過ごそうかと考えてお
りましたが、愛する職安・新聞等での求人の面接と、結構忙しい日々を送っております。又、ここ
でも前回に引き続き、何名かの友人が昼間の貴重な時間を小生のために裂いてもらっておりますの
で、別の意味で充実しているのが現状でございます。
又、新しいアイテムを手に入れることに成功致しましたので、逆に忙しくなってきておる訳でご
ざいます。(このアイテムにつきましては次回紹介致します。)
前記の通り、本当に生産性のない日々ですので、お金が無情にも消えていき無論スキーへも行けな
いのが現状であります。(もうシーズンOFFやからええか・・・)きちんと基盤を整えるまでは、
がまん、がまん、と考えております。
(といいながら、4月18・19日にBen's Cup参戦の為、スキーへ行って来ました。)
何と申しましても、安易かつ下調べ不足で、会社を選んでしまったので、非常に反省すると共に、
同じ過ちを繰り返さぬ様、心しておる次第でございます。加えて読者の皆様方には、単純に他人の
不幸と思い、より一層楽しんで頂ければ、小生も幸いでございます。万一、小生と同様に失業され、
不安な日々を送られている方がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。同じモーグルを愛する
人間として、何かお役に立てる事があると存じます。
ところで小生が予測しておりました日経平均の下落でございますが、時期的には予想よりも遅い
のですが、ゆっくり下がりはじめているのではないでしょうか?不景気という名の長い長いトンネ
ルに入り、いまだ出口の見えない日本なのですが、ある人が言ってました。「日本は金融植民地で
ある。」と、何てひどい言い方なのかと、最初は思いましたが、よくよく考えてみると、その言葉
が現在の日本にあてはまるではないですか。今回はその点について少しふれたいと存じます。
またもやアメリカ経済を引き合いに出すのですが(だって情報が多いんですもの)今や好調のア
メリカ経済でありますが、これに対してかっちゃん(HPの主)も「バブルやで!!」と言ってま
したが、まさにその通りかもしれません。実際に小さなかげりも見えている様です。しかしアメリ
カという国は過去の大恐慌の経験からか、病気にかかってから手遅れの治療をするという様な事は
なく、健康体のうちから、より強い抵抗力を身に付けようとする国民性があるのではないでしょう
か。
大々的に新聞・ニュース等で報じておりましたアメリカ企業のシティコープとトラベラーズの合
併をかわきりに各銀行が合併を好景気のうちに行い、確固たる基盤を作っています。このように万
一不況が来ても十分対応できるように企業間でも様々な対策を立て実行しているのです。シティコ
ープとトラベラーズを日本で言えば東京三菱銀行と野村証券が合併したようなものです。まあ絶対
にあり得ないことであることは理解できます。
日本でもそのような例がないのかと言いますと、無いわけではなく、日本の企業は基本的には、
「社内体質が違う」とか「経営方針が違う」とかあたりまえの事しか言わず合併を嫌います。妙な
プライドや古い体質がそうさせているのだと存じます。しかし、大手の日本企業は太りすぎで余計
な脂肪が付きすぎ、身動きがとれずにいます。又、お腹も出すぎていますので、自分の足下も見え
なくなっているのです。日立はついに太りすぎで効率の悪い自分の体に嫌気がさし、総合経営を解
体し、減量を宣言していました。
このように自衛できずスタートにつまづいた日本企業には、外資というパワーが襲って来ること
となるのです。特にビックバンによりすきだらけの生保関係などはご承知の通り外資が流れ込んで
おります。又、小生がいた大京グループのトップである大京も不良在庫を賃券として外資へと流出
させておりますし、銀行も不良賃券等を外資へと流出させています。このように資本を海外へと流
出させるということは、「円」を弱くさせることにもつながりかねず、そんなその場しのぎとも取
れる行動は虚弱した体でモーグルをやるよりも危険であると存じます。
以上のように景気対策を海外への資本流出ですませようとし、ビックバンへの対応の甘さ等が、
「金融植民地」たる由縁なのです。しかし、小生も全くそれらの方法を否定している訳ではないの
ですが、愛するビビアン・スーも歌っています通り、スタミナとタイミングが大切になって来ます。
基礎体力を付けずにやると大ケガのもとです。自分の限界を超えたスピードでエア台に入ると手を
パタパタさせ小鳥さんになり大爆沈して大ケガをするのと同じくらい、無謀であると考えます。政
府も様々な景気対策を打ち出していますが、もっともっと真剣にかつ的確な対応をしていかなけれ
ば、本当に大恐慌時代に陥る可能性が大きすぎると考えます。なぜなら、政治家や企業トップの人
間は辞任という形でしか責任をとらないのです。その付けはすべて国民にまわって来るのです。
と、いう事で久しぶりに語ってしまいました。
生産性のない日々、そう、金が全く入ってこない生活をしているにもかかわらず、だまされて4月
19日のBEN’sCUPのサロモンカップに行きました。(日本の政治には偉そうですが、小生
の人生に的確な対策が必要なことも十分理解しております。)もうすべてが真っ青になるぐらいス
ペシャルブルーでした。(くわしくは、「ぼくのモーグル日記」を見てね)みんなめちゃくちゃう
ますぎる!何をどう考えても、自分が一番下手なのが一目瞭然なのです。前日から大会のコースを
滑っていたのですが、1本も完走できず、とっても帰りたいモードにスイッチが入っていました。
そんな、超ヘコミ状態の小生でしたので大会前日のガスリ方を見て「中止じゃ!中止じゃ!」と
旅館で自分に言いまかしてました。しかし無情にも大会が行われスタート付近へ・・・孤独・・・
孤独・・・滑る人、滑る人がみんなうますぎる・・・そこへ自分のスタート順が近づいて来た。
かっちゃん登場。少しでも話ができ、全身毛穴がすべて開くくらいの安心と集中力もでてきました。
人間のいざという時の集中力というのは本当にすごいとあらためて感じました。本番に非常に弱い
小生だったのですが、かっちゃんと、第1エアー付近で小野くん(かっちゃんがキャンプで知り合
った友人)に声をかけて頂いた事もプラスして完走する事ができました。それも、大問題のランデ
ィングもこなし、ボトムも暴走せずにの完走です。大会で完走することがこんなにも快感でめちゃ
気持ちいい事を初めて知ってしまいました。また、やみつきです。それと新たな希望を見つけまし
た。スタート付近で話しかけて頂いた方が41歳のエドガー(黒いウェアに目が書かれたひざのサ
ポーター+滑りもエドガーばりのアグレッシブ&ペースセッターもやられてました)でした。する
どすぎる!35歳ぐらいまでかな〜と思ってましたが、あと10年もできる!いやそれ以上と確信
してしまいました。
本当にうまい人ばかりで、精神的にヘニョヘニョになった大会でしたが、得るものが大きい大会
でした。
by のりちゃん
