矢田丘陵のシングルトラックで遊ぶ

FSRがMTBを購入してしばらくは、矢田丘陵へよく出かけていました。自宅から十分自走できる距離なのですが、少しハードなのと時間がかかるので、いつしかお手軽な春日奥山中心になりました。
しかし、シングルトラックを楽しみたいときはこちらのほうが面白いです。今日は久しぶりに春日奥山と反対方向、矢田丘陵に向かってみました。

※矢田丘陵はハイカーが多いわりにシングルトラックが多く、事故やトラブルのないように十分注意して走行してください。さもなくば、MTB禁止になる可能性が高いと思われます。

(2003.6.8)

麓から登り始め、最初の分岐。案内板の「子供の森」にしたがい、左手方向に入っていきます。このあたりから少し勾配が付き始めます。
集落のはずれへ来ました。
ここも左に。左にハンドルを向けたとたん激坂があります。コンクリートに丸いわっかの滑り止めの付いた舗装です。
この激坂からいったん平坦になり、すぐもう一箇所の激坂があります。

以前、原付に二人乗りしたおにーちゃんとおねーちゃんが登りきれずに、降りていました。
激坂を登りきると、不法投棄に対する警告板があります。この奥に滝寺跡があります。
ちょっとシングルトラックの入り口が見えていますが、ここを下っていくと、小さな遺跡があります。そこから先へは進めません。
子供の森です。何もないですが、本当に広々しています。時間があるときは、ここで昼寝をしたり、コーヒーを飲んだりしています。
水道やトイレもあります。
何もないと思っていたら、こんなに立派な建物が・・ビジターセンターのようです。
山之辺の道にあるようなものを思っていただければよいかと思います。
こうしてインフラが整備されていくと、うれしいような、悲しいような気持ちになるのはなぜでしょう。
上のビジターセンターの横から入り、しばらくはきつい登りが続きます。登るうちにこのような尾根道になります。FSRは事情があって半年ほど自転車に乗っていなかったので、もう息が上がってしまい、休憩しました。休憩している間もハイカーやMTBのパーティが通り過ぎていきます。
こちらからはほとんど挨拶をしているのですが、かえって来たり帰って来なかったり。
といっている間にMTBの二人連れのパーティがあっという間に通り過ぎて行きました。リズミカルにペダルを回しています。
こちらも再出発します。
矢田峠です。
昔は交通の要所だったようで、お地蔵様と傾いた石の道標があります。今はハイキング道の交差するところ。

よく踏まれたトラックが森の中を続きます。
ちょっと見えないですね。
下から来て、赤い現在地、上は至国見台とあります。
左は矢田寺、右は萩の台です。
上の写真は矢田寺方面を見ています。
この地域は管理事務所があってメインの道路はこうして車のわだちがあります。このまま、下って法隆寺方面へ下りることもできますが、今日はまだ時間があるので、もう少しシングルトラックを走ります。
この分岐を登り、平群方面へ向かうことにします。
明るい雑木林の中を走ります。
道は良く踏まれていますし、要所には案内板がありますので、まず迷うところはありません。
メインから外れますので、ハイカーも少なくなります。
秋には、落ち葉サクサクのもっともっと楽しめるトラックのような気がします。
現在のハイキング用の道ではなく、古道であることをこのお地蔵様が教えてくれました。矢田寺か松尾寺への参詣道だったのでしょうか。
ハイカーがお供えしていくのか、水のお供えが全部ペットボトルなのが面白いですね。
唯一迷いそうになったところ。道の真ん中にそこそこ大きな木が生えてきているのと、正面の他に右へも分岐があったので、右へとってしまいました。
すぐ10メートルくらいでブッシュになったので、引き返し正しい道を見たところです。このあたり少しだけ押しました。
ジープロードに出ました。このあたりまで来ると、もう白石畑は近いです。
ハイカーの方のでしょうか。何台か車が止められたりしています。
何筋かMTBのものらしきタイヤの跡も付いています。
白石畑に出てからの六地蔵です。大きな碑の横にありました。この奥にお墓でもあるのでしょうか。
まだダートは続いていますが、おなかも空いてきたことだし、ずうっと人影を見ていないので、町へ向かうことにします。
少し下ってくると、棚田が広がっていました。田植えがすんだばかりのようです。ここからは舗装路。
快適に下り、竜田川のほとりに出ました。

ここまでくれば、コンビニなどもありますし、道の駅もあります。

食料を調達し、休憩して家路を急ぎました。

・・・おしまい・・・
・・・おまけ・・・

初めて矢田へ行ったときにとった写真。
バイクは初代FSR。
シート以外はすべてデフォルトのもの。
FSRにとって半年ぶりのシングルトラックで、けっこう疲れてしまいました。が、途中休憩していると、「この道初めてか? 」とか、「大丈夫か?」とかいろいろハイカーの方に声をかけていただきました。
冒頭にも書きましたが、MTBがハイカーの方と共存できるのは、自分も含めた自転車乗りのマナー次第だと思います。身近に楽しめるシングルトラックとしてこれからも楽しむためには、できるだけ自然に対しても、他の方に対してもローインパクトであり続けたいと思った山行きでした。
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