国見山(奈良市のエベレスト)

2003.6.21

以前から奈良市のエベレスト国見山へ登ってみたいと思っていました。2.5万の地図には名前の記載がありませんが、破線の道がついていて押し担ぎ覚悟でならいけるだろうと思い出発しました。
矢田原よりアプローチするため、いったん若草山に登り、石切峠を越えます。
和田町のあたりの農村風景です。
矢田原町に入ると茶畑が広がります。
このあたりで既に標高は450mくらいまで登っていますので、他の山の稜線が目の高さまでありますね。
でもここからまだ200メートルほど登らなければなりません。
県道から国見山という標識に従い、左折するとこのようなコンクリート舗装の激坂が続きます。先が見えないので、茶畑の手入れ用の道かと不安になりながらも登り続けると、所々に標識があります。
まだまだ登ります。途中見晴らしのいいところがあったので、大休止。林が切り開かれているのは、以前の台風被害の手入れ後のためのようです。
しかし、大きな焚き火の跡や空き缶などが散乱していたのはあまりいただけません。
このあたりで標高は約500m。
ついに来ました。
激坂。見たところこのままの斜度で上まで続いています。
もうだめです。
それまで乗ったり押したりでしたが、この坂を見てあきらめました。
分岐にはこのような小さい看板がありますので、迷うことはありませんでした。このへんから笹が目立ち始めますが、道ははっきりしていました。まさかあんなことになろうとは。
笹は茂っているものの、乗れます。いい感じです。意外にイージーかも・・・ほんの少しのアップダウンはありますが、裸の脛さえ気にしなければ、どこまで続くのかの不安は抱きながらもちょっといい気分です。
しかし、しかし、この道はドーンと行き止まりになっていて、左側に木の階段と国見山への矢印が・・・
ここまで来たらしゃあないです。担ぎます。
意外にも登山道のような担ぎはほんの数分であっけなく山頂に着きました。茶畑の写真からここまで約1時間です。
山頂はそう広くなく、以前どこかで見かけた展望台はなくなっていました。代わりに真新しいベンチが置かれていました。あいにく展望はガスっていてあまりよくなかったです。
ここからは下りのはずですが、どうも笹が生い茂っているのが見て取れます。
かなり迷いましたが、まぁなんとかなるやろで、来た道を通らず、そのまま直進して降りることに・・・
この写真の笹でだいたい腰ぐらいの高さです。勾配的には乗れないこともないのですが、足元が見えず、倒木なんかもあって押さざるを得ませんでした。
ひどいところでは胸ぐらいの高さまで笹が茂っていて自分の足さえ見えず、休憩すらできず、進退窮まったときもありましたが、何とか脱出できました。
笹薮を抜けるのに必死でとても写真を撮る気にはなりませんでした。
一応三角点の写真も撮ったりしています。
フィルムの包装紙なんかが捨てられていました。
普段はあまりいい気がしないのですが、こんな状況ですと、人の形跡があって安心したりします。勝手なもんですね。
麓まで下りてくると意外なほど大きな神社がありました。
この辺で約580m。80m下りるだけで約1時間かかっています。
まぁやれやれと、当然誰もいないので、寝転んで大休止。
まだ藪には早いかと思ったのが過ちでした。
脛は笹に切り刻まれたうえ、わけのわからん虫刺されでいっぱい。痛痒いのがおさまらず、かきむしりながら、白砂川沿いに一目散に飛んで帰りました。

おしまい。
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