酷暑の童仙房周辺を走る 2006.7.22 |
毎度のことながら、なかなか行き先の決まらないウチの掲示板。
おおまかな行き先は決まっているが、具体的なコースとか目的もあいまいなまま、集合場所と時間だけを決めて、とりあえず集まることに。おおまかな行き先が決まっていて、また、各々が当地に行ったことがあり、そのうえ各自の思い入れや行きたい先が異なるものだから、喧々諤々まとまらない。
まあ、とりあえず童仙房を目指して走り出す。
三国越林道を走る | |||||||||||
とりあえず集まってきました。 約1名が、恒例の寝過ごしで来ていませんが・・・ まだどよよーんと曇っていて、カッとした暑さはありませんが、なんとなく蒸し暑いです。 ここのところ、毎週のように走ってはいるものの、またーりばっかりで、がっつり走っていないのでイマイチ不安を抱えながらも、気心の知れたメンバーで助かる。 笠置大橋からR163に入り、ほんの少し木津方面に戻る。 R163沿いのラブホテルの脇を登っていく。ここは、急坂が続く。脚を休めるところがなく、急坂と激坂の繰り返しの中、約30分かけて、点在する切山の民家の間をうねるように延々と登っていく。高低差は350m。 途中までは、フロントセンターで登っていて、いよいよきつくなってインナーへ落とそうとするが、なかなか落ちない。 トルクがかかっているから落ちにくいことはわかっているので、トルクを抜こうとするものの、まさしく登っている最中で、それもままならず、停まってしまい、遅れをとる。 うわーっ、こんなでついていけるんかいなと思いつつも、皆さんきついことに変わりはないようで、登りつめて三国越え林道へ入った途端、いっせいにご覧のとおり。 三国越林道は、ほとんど尾根伝いに走っているが、眺望はほとんどない。 たまに木々の隙間から、ちらりと木津川の対岸の山々が見える。 いったん、この林道に入ってしまえば、なだらかなアップダウンはあるものの、ハイペースで飛ばさない限り、淡々と走っていける。 とはいえ、一人で走れば、展望もなく同じような風景の中を走り続けるので、けっこう気が滅入るルートではある。 うだうだとしゃべりながら走っていく。 はじめの切山ののぼりで脚を使ってしまったので、ポタペースになる。 しかし、この道は湿度が高い。前回ソロで走ったときも、同じような、雨後に晴れた日だったので、どうも、湿っぽいイメージが付きまとう。 前回から、ツーリングのときに新しいパナソニックのLUMIX LZ5というデジカメを使っている。 6倍ズーム、手ぶれ補正つき云々というブツである。コンパクトなサイズで単三2本駆動。 走行中も適当に写真を撮っているので、手ぶれ補正は助かる。でも、望遠系で激しい手ブレは補正しきれないみたいである。→のように。 崩れたところもある。 ここのところの大雨で崩れたようだ。 この林道のピークはだいたい500mぐらいで、そこを過ぎあともう少しで童仙房というところ。下り始めたところで、突然omasa氏が止まる。 why? 「下りるんですよ、ここを」「ええっ、予定していたルートってここでしたっけ?」「帰りは木津川の南岸を走りたいんですヨ」「それじゃ和束川沿いに登るルートしか帰れませんヨ。」「和束川沿いのダートは砂地でしつこい登りだから絶対に登るのはヤダ」などと、議論噴出。 地図を広げ、議論すること10分。 結局、この道を下ってみることに。 入ってすぐでも、けっこうな下りであるが、ヘアピンを1,2回と重ねると、どえらい下りになる。山からほとばしる雨水が路面を流れ、超スリッピーかつケーブルカー並みの斜度。そろそろと下る。 と、途中でがけ崩れ。向こうに道が続いているのが見えていて、担いだらなんとか越えられそうではある。 しかし、クルマはもちろん誰かが通った足跡もなく、先行きがわからない。まだ崩れたばかりのようで、何の手もはいっていない。さすがに、ここは誰一人異議なく、撤退。 そろそろと下りてきた道を押して登る。 写真からも、湿っぽさを感じていただけることだろう。 おっと。 あとで写真を見ていての発見。 写真の左上から下ってきて、w氏のカメラの先には、↑のがけ崩れがある。 o氏のバイクが完全に撤退方向を向いて止まっていることに注目されたし! しかも、なんとなくうれしそうに笑ってるし。(撤退決定後ですか、そうですか) そこから、約10分。調子よく下って童仙房の集落、メインストリートに入る。ここには、民宿があって、この沿線唯一の自動販売機がある。 誘蛾灯に群がるムシのように、自販機に群がる我々。 ワタシもここでスポドリと缶コーヒーを購入。 ここの自販機は撤退しないでほしいなあ。 これがなくなると、補給がまったく絶たれてしまうことになるのですヨ。 この休憩所は本当に助かる。 ごくたまに、ハイカーと出くわすこともあるが、たいがいは誰もいないし、たぶん地元の方がメンテしてくださっているのであろうがごみなどが散乱していないのである。 通る車もほとんどなく、静かな中を高原特有のさわやかな風が通り抜けていく。 晴れてきたせいもあって、さきほどまでの湿っぽい雰囲気とはうって変わって、一挙にからっとした空気になる。汗まみれのオッサン達の集まりであっても、風はあくまでもさわやかなのである。 各自持参したおにぎりを食べ、先ほど買った飲料を飲み、人心地つく。 また、またーりとした雰囲気である。 こういう雰囲気を味わってしまうと、自転車仲間と走るというのは大げさではなく、本当に自分の生活に欠かせないものになっているような気すらしてくる。
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