琵琶湖へ行こう ver.2005
2005.6.5

突然に琵琶湖へ行こうと思った。
それも、走行中に。
去年も突然思い立って、チャレンジしたが、
疲れ果てた。

一年経って、少しは学習できたのか。
オヤジのチャレンジは続く。
ある日曜日の午前、用事があって早朝出発できず。
悶々としつつ、用事を済ませ、準備万端整えてあったロードにまたがり、午前10時35分、自宅を出た。
当然、目的地は琵琶湖ではない。信楽の予定。
前回も確かそうだった。

天気予報では、快晴の予定であるが、どんよりとしていて、青空は見えず、むしろ雨の気配すらする。走り出してしばらくは寒いぐらい。
加茂へ向かう途中、「大仏鉄道」の線路跡をたどってみることにする。
たしかに、線路跡らしき曲線や堤、場所によっては、遺構を見ることができる。道沿いにも、朽ち果てかけた枕木などもあり、そそられるものがある。

周囲は夏草が茂りかけているが、その隙間からはのどかな田園風景が見える。勾配は、鉄道跡ゆえそう厳しくはないが、ところどころ正確にトレースしていないらしく、意外なほどの勾配もある。
加茂町へ出たあと、ふだんなら府道5号線を通り、和束まで行くのだが、今日は別ルートをたどることとする。
恭仁大橋で木津川を越え、R163を横断、海住山寺の方へ向かう。しばらく登りはじめると、海住山寺左折の案内が見えるが、そちらには行かず、直進する。
道幅は1.5車線ぐらいで、小集落の中を曲がりくねりながら進む。古い民家の軒先をかすめるように、また茶畑の中の坂道を進んで行く。走り出してまだそんな距離ではないのだが、小刻みなアップダウンに汗ばむぐらいとなり、無駄な脚を使ったような気がする。
バスの待合所のような小屋が道沿いにあり、休むにはうってつけである。
白栖の集落で、道が拡幅され、一気に道の駅和束にたどり着く。府道5号線は、ほとんどアップダウンがなく、恭仁大橋から道の駅までわずかに80mほど登るに過ぎない。今日のルートは最高地点で、170mほどだが、細かいアップダウンがある。車は少ないが、単なる通過ルートとするには、厳しい。
道の駅には、ローソンがあるので、ここで昼食を購入し、隣のJAの駐車場で食べる。
お昼はいつものパターンでおにぎり2個である。加えて、練羊羹を1個\58で買っておく。
以前はレストランのようなものがあったが、今は営業していないようで、普通の道の駅というにはさびしい。


空はどんよりとしていて晴れ間もない。
ここからは、普通に府道5号木津信楽線を信楽に向かう。このあたりは、よく知っているので、写真を撮ることもなく、よそ見もせずに淡々と走っていく。
途中で、ファッサのジャージを着たローディに抜かれるが、マイペースで走っていると、また追いついたりして、お互い意識しているようないないような感じで見え隠れしながら走る。
BBQの匂いが漂う湯船の公園を過ぎ、ピークのあたりで声をかけると、東大阪から来たらしい。このまま下って、R307へ出て帰ると言う。
ここで、ぱちんとスイッチが入った。また、目的地変更、なぜかまた琵琶湖である。
「ワシも遠くまで走ろう・・・」

前回走ったときとできるだけ違うルートを走ってみたいし、いろいろな意味で、少し厳しいルートを選択してみたかった。とはいえ、頭の中には、だいたいのルート図しかない。思い出しつつの走行となる。

R307とR422の共用区間を通り、朝宮の集落から、府道522号田代上朝宮線で岩谷川沿いに北上する。
府道といっても、林道となんら変わらない。広葉樹が多く、秋は美しそうだ。
勾配は緩いながらも、じわじわと登っていく。
途中で、岩谷観音(岩谷山仙禅寺)がある。説明書きを読むと、奈良時代の創建で、鷲峰山寺別院として栄えたらしい。杉の巨木と、岩を利用して建立されている堂宇が印象的であった。
巨岩には磨崖仏が線刻されていると書いてあるが、うまく捜せなかった。

そのまま、ほぼ1車線の道を走り続ける。
途中、数少ない分岐がある。
雰囲気の良さげなダートの道だったりするが、今日はパス。
一旦、山の中から集落に出ると、「栗東」25qの標識が。
遠くまで来たなぁという実感。
栗東の方へ行かずに、左に道をとり、走り続ける。畑の集落を過ぎたあたりから、勾配が急にきつくなってくる。
ここにも、「田代の郷」へと書いた分岐があるが、そちらに行かず、左へ走る。道は、ずっと1から1.5車線ぐらいで、登り続ける。人の姿はもちろん、通る車もない。
淡々と走り続ける。木々が生い茂り、眺望はない。また、遠望もないので、どこを走っているのかわかりづらくなるが、とりあえず道は続いているので走り続ける。
ピークらしきところに、半ば埋もれた林道の標識があり、そこから10mほど過ぎたところに「広域基幹林道 牧・富川線」の立派な標識があった。地図にも出ていない、初めて見る林道名である。
ピークの標高は500mほどで、朝宮からは200メートルぐらいしか登っていない。
下りは、そう急勾配でもなく、快適に下っていける。嫌な登り返しもない。
ふもとまで下ってくると、見覚えのある、R422へ出た。ピークからたった15分である。

できるだけ前回と同ルートは取りたくないが、やむを得ず、R422を北上する。前回工事中だったところが、広くなっていて60q/hで下っていける。爽快である。
前回は、R422を北上し、鹿跳橋を渡り立木観音前を通ったが、交通量が非常に多いうえ、路側帯が狭く、とても怖い思いをした。今回は、その手前の大石東で右折し、r29瀬田大石東線で琵琶湖を目指す。
瀬田川の東岸を走ることになる。こちらの方が道幅は狭いが、通行量が格段に少なく、走りやすい。
右折してすぐに関津峠という峠を越える。分岐から50mほど登るだけで、距離もすぐなので負担はない。
少しの住宅街を抜け、そのまま走り続けると、瀬田川の川幅がどんどん広くなっていき、堤防である道幅も広くなって走りやすい。


京滋バイパス、名神国道、瀬田の唐橋と過ぎると、街中の信号などが増えてきて走りにくくなるが、目指す琵琶湖はすぐそこである。

瀬田の唐橋を渡って西岸に移り、街中を走行して琵琶湖にたどり着く。
遠景は近江大橋。
ここで残りわずかとなったスポーツドリンクを飲み干し、練羊羹を食べる。
しばらく、ぼーっと湖面を眺め、癒される。
時計を見ると、午後3時半。帰路はまた違うルートをたどろうと思っているので、急がなければならない。






帰路は、仕方なくR422を今度は宇治川にそって南下する。R422も川側はまだ比較的マシである。
鹿跳橋を過ぎると、r3大津南郷宇治線となり、交通量は減り、走りやすくなる。信号もほとんどなく、左手眼下に宇治川を見ながら、快適に走る。日が傾いてきて、川面に照り返す。
国道ではないが、標識が多く、道案内はほとんどいらないと思う。曽束大橋で宇治川の東側に渡る。
微妙にアップダウンはあるが、基本的には平坦である。下りのような感じもするが、脚を休めるとスピードが落ちていく。
向かい風もあって、こぎ続ける。


宇治田原町で、R307に戻り、そのままR24に乗り換え、家路を急ぐ。ほとんど休憩している時間はない。
木津川の堤防が向かい風が厳しかった。

帰宅すると、午後5時50分。
琵琶湖から、2時間20分。意外と近いような気がする。

前回は、夏の晴天、今回は初夏で曇りという違いもあったが、思いのほか疲れも少なく、快調に走れたので満足した。
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