晴れた秋の休日A 加茂町 海住山寺へ

前回味をしめたFSRは家族に、一日自由に使うと宣言して休日をもらいました。行き先は、いつもの若草山から、マイブームの加茂町に足が向かいます。

(2002.11.3)

秋にはいり、活動しやすくなりました。
奈良公園では一番早く色づくナンキンハゼが、紅葉しながら葉を散らしています。
紅葉シーズンには多くの人出がありますが、まだシーズン的には少し早く、閑散としていました。
いつも立ち寄る峠の茶屋にも寄らず、誓多林の入り口まで来ました。田畑の仕事も一段落したのか、田畑にも人の姿はありません。
途中買っておいたコンビニおにぎりをザックより出して昼ごはんにします。
途中省略していますが、奈良公園から1時間、農道ばかり走って当尾の里に入ります。この坂を下ると浄瑠璃口から来た道に出られます。
前回当尾の里はひとまわりしていますので、今日はあまりゆっくりするつもりはありません。
走っている道から、下へ降りていく道が見えます。刈り取られたあと、新芽の吹いている田んぼや奥に茶畑が見えます。下りて行きたい衝動に駆られますが、今日は止めておきます。先があるのと、また登ってくる羽目になるのが怖いからです。
千日墓地のあたりです。
名前のとおり、けっこう大きな墓地があります。なぜこのような名前がついているのか知りません。ご存知の方があれば教えてください。
大量にどんぐりが落ちています。作為的に多いところを撮ったのでも、集めたのでもありません。無作為抽出でこれだけ落ちているのです。思わず写真に撮り、きれいないくつかを子供のお土産にポケットへ入れました。
※FSRの地元では、子供の頃、このような先のとがったシイやナラのどんぐりは「かっちん」と呼んでいました。どんぐりはクヌギなどのずんぐりしたものをそう呼び区別していました。これってローカルでしょうか。
農道を縫うように走ります。向こうの森から、風に吹かれた枯葉が、ふわーっと舞い出て来ます。風に合わせるように、驚くほどの葉が舞っていました。ただ、しばらく見とれていました。。
長い年月の間にすっかりお顔も消えたお地蔵様です。かすかにお世話している方がおられるのを感じますが、少しさびしい感じです。
お地蔵様の前にどんぐりが一個お供え物のように落ちていました。自然のいたずらですが、心和むひと時です。有名な石仏もいいですが、このような野仏はいつまでも残してほしいです。
いきなりですが、海住山寺山門です。
今日の最終目的地はここでした。かねてより門前の激坂の話を聞いていたので、写真も撮らずに夢中でした。途中2回足をついてしまいました。
登りきったところなので、何枚か撮った写真が全部微妙にブレています。
山門すぐのところにまたまたお地蔵様が。
何かのときに集められたようです。こうしてみると野仏のほうが大切にされているように見えます。
まぁ、とにかく坂を登りきったことですし、お地蔵様と並んで休憩しました。
ふだん、FSRは自転車で走るときは拝観しません。自転車でいける距離のところはたいがい最低一度は拝観しているからです。でも、今日は紅葉をぜひとも見たかったので、拝観しました。国宝の五重塔と紅葉が見事なコントラストを見せてくれました。
海住山寺の境内は南天が多いです。
南天は 「難を転じて福となす」ことからたいへん縁起がいいとしてたくさんあるそうです。
帰りは落ち着いて写真を撮りました。
このガードレールから激坂ぶりが伝わるでしょうか。遠くに山城の山々が見えます。もう日が傾いてきました。帰りを急がねば・・・
麓まで下りてくるとなにやら人が多いです。
なんだろうといってみると、コスモスが満開でした。
この写真以外にも多くの畑に咲いていました。
いま下りてきたばかりなのに、向かいにある自動販売機でコーヒーを買って、もう休憩です。
山城国分寺跡(恭仁宮跡)です。
たわわに実った柿の木とコスモスが季節感を盛り上げてくれました。

またまた秋の休日を半ば強引に楽しんだFSRは、このあと恭仁大橋をわたり、ご機嫌で帰路に着きました。

「MTBは、自分が本当の自分に戻れる大切な魔法の杖だと思っています。」という言葉を実感しながら・・

もうすぐ冬がやってきます。
冬は冬で楽しみです。
最後になりましたが、このコースはFSRが行き先を捜してサイトを放浪していたときに出会ったsaga-jさんのサイトに影響を受けて訪問したものです。上の「MTBは・・」という言葉もご本人の了解を得てその方から拝借したものです。
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