教材ソムリエのため教材工房”なかお”![]() |
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通級指導教室、特別支援学級、通常学級にいる学びの道筋がちょっと異なる子(発達障害)や読み書き計算入門期の子のための教材倉庫です。国語・算数・SSTなど通級指導教室で開発した教材です。
すべての子に分かる喜び、できる楽しさを感じさせましょう。自作教材プリントです。お使いください!! どの子に、どの教材を、どの場面で使うかを選ぶのは教材ソムリエの腕次第です。子どもにピッタリの教材を見つけてください。 |
プリント教材倉庫 | |||||||||||
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基礎計算マスター52週プリントの倉庫(20までのたし算ひき算と100までの数概念はこれでOK) | |||||||||||
10までの数概念とたし算・ひき算 | 20までの数概念とたし算・ひき算 | 大きな数の数概念 | |||||||||
通級指導教室学習室 | |||||||||||
教材倉庫の教材を使って勉強しよう(子どもむけ) | 研修会(先生、指導者むけ) | ||||||||||
知り合いの方の教材倉庫 | |||||||||||
村井敏宏先生の読み書き教材倉庫 | Fujishiroさんの読み教材倉庫 | 伊藤先生の視機能教材倉庫 | |||||||||
久保桂子先生のSST教材倉庫 | 以前の教材 | ||||||||||
さらに使いやすいWORK BOOKS(HP管理人の本です。是非どうぞ!) | 教材倉庫サイト運営にご協力ください | ||||||||||
10までの数概念、 くり上がり下がりのない 計算が苦手な子どもへ ![]() |
100までの数概念、 くり上がり下がりのある 計算が苦手な子どもへ ![]() |
ひらがなの読み書きが 苦手な子どもへ ![]() |
漢字の読み書きが 苦手な子どもへ ![]() |
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イラスト、お話、アイディア募集!!! イラストを描くのが得意な方、お話作りが好きな方、教材アイディアが沸々湧いてくる方、みんなで子どもにわかりやすい教材がいっぱいの教材倉庫をつくりませんか。 イラスト、お話(例で使えるようなお話)、完成教材、アイディア(こんな教材があればいいなあ)を募集しています。 子どものために無料で教材を提供している教材倉庫ですのでお礼はできませんが、よろしくお願いします。 連絡は、 nakaoアットkcn.ne.jp にお願いします。 |
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読み書きの指導のポイント | 教材倉庫の入口へ![]() |
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1.ひらがな・カタカナの読み書きについて 文字の読み書きの習得には、話し言葉(音声言語)の成熟と音韻操作能力の獲得の程度が大きく影響します。ここで言う音韻操作能力とは、単語がいくつのモーラ(言葉の音の単位。俳句や短歌を考えるときに指折り数えるあれです)からできているのか認知するモーラ分解、各モーラがどういう音(「しまうま」の最後のモーラと「漫画」の最初のモーラが同じ音)であるかを認知する音韻抽出、音と仮名の対応(「漫画」の最初のモーラに「ま」という仮名を対応させる)という3種類の能力を含んでいます。子どもの音韻操作能力の発達の前提としてモーラを認識し、それを容易に操作できる音韻認識(phonological awareness)の発達が必要不可欠です。この音韻認識の発達を促す教材として「読み書きが苦手な子どもへの〈基礎〉トレーニングワーク」を村井敏宏先生と出版しました。そして、その効果を日本LD学会第17回大会で報告しました。 報告原稿(PDF) |
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この「ことばの教室教材倉庫」の読み書きの教材は、音韻認識が十分ではないが、ある程度発達した子どもを想定して作っています。たとえば「つくえ」がいくつの音(何モーラ)かわからない子どもさんの場合は「読み書きが苦手な子どもへの〈基礎〉トレーニングワーク」から始められることを勧めます。「つくえ」が3つの音(3モーラ)って分かっている子どもさんはこの教材から初めてください。 読み書きの教材の順序は「単文字レベル」→「単語レベル」→「文レベル」で各レベルごとは次のようになっています。 ☆単文字レベルの教材は
☆単語レベルの教材は、文字を早く読んで、単語の塊として認識できるよにします。教材の順は特にありません、子どものレベルや興味に合わせて使ってください。
☆文レベルでは、読み書きの苦手な子どもにはいきなり長文読解の課題をしないでください。読むことを嫌がるようになり、テストなどで解答するときに目についた単語だけで答えようとします。市販の読解プリントに色々なレベルのがあるのでそれを使ってください。ここで紹介するのは次の教材です。
2.漢字の読み書きについて 漢字はひらがなと違って次のような3つの特徴があります。
読み書きで困っている子どもの支援になれば・・・・・ |
計算推論の指導について | ![]() 教材倉庫の入口へ |
1.数の基本の指導について 「数」には、量(個数など)、数詞、数字という3つの表現があり、算数ではこれらの3つの表現を関連付けること(三項関係の形成)が大切です。 子どもは、「●●●」と「○○○○」を比べて、「○」が多いと言える段階があります。これは、具体物の直接比較の段階です。ここでは、「3と4では、4のほうが大きい」というような数詞や数字を使った考え方はしていません。直接比較をしています。そして、ある時期が来ると子どもは物の数を「いち、にい、さん、し・・・」と数え始めます。そして、「●●●●●」を数えて「●が『ごー』ある」というように具体物と数詞を対応させます。そして、小学校で数字を学習することで「●●●●●」=「ごー」=「5」、つまり量と数詞と数字が関連づきます。何度も数を数えているうちに「●●●」ぐらいの量であれば指で押さえて数えなくても見ただけで「サン」や「3」の数詞や数字が対応するようになります。このようにして、量、数詞、数字が関連付き(三項関係が形成され)ます。三項関係が形成されると、「3と4では、4のほうが大きい」というように、数字をベースに量の多い少ないを考えることができるようになります。更に、「3に1増えると4」ということから、数の序数性に気づきます。また、「6は3よりも大きい」というような大小にも気づきます。 また、三項関係が形成された子どもたちは、「●●●●●」のような量を見た場合、「●●● ●●」のように分けて「3と2で5」というように数詞、数字を使って表現します。また、「●●● ●●●」場合は、「3と3で6」となります。このように、数字レベルでの合成分解もできるようになります。これらのことができて初めて、繰り上がり、繰り下がりの計算を習得できます。 また、更に発展して、「432は、百が4こと、十が3こと、一が2こ」というような表現にも広がっていきます。 しかし、数量感覚の発達未熟な子どもとっては、これらのことが困難です。このような子どもの教材として
20までの数の足し算、引き算の習得には、「めきめき・10までの数概念」と並行して、繰り上がり、繰り下がりのない足し算、引き算の計算を習得させます。次に、「めきめき・10までの数操作」を習得させた上で繰り上がり、繰り下がりのある足し算、引き算の計算の指導をしていきます。 2.計算の指導について 計算には、暗算でできる(暗算で出来なければいけない)暗算レベルの小さい数の計算と筆算を要する筆算レベルの大きな数の計算があります。具体的には暗算レベルの計算とは20までの数の足し算(9+9,5+7、2+6などの答えが20までの数)と20までの数の引き算(19-5、16-8、12-7、6-2などの引かれる数が20まで)とかけ算九九とその逆の逆九九の割り算です。筆算レベルの計算とは3桁+3桁、3桁-3桁、3桁×3桁、3桁÷3桁のような計算です。 暗算レベルの足し算、引き算では10までの数の概念を理解し、数操作ができることが条件となります。これが不十分なまま指導をすると指を使っての数え足しや数え引きになります。足し算、引き算で数操作をする場合、足し算では視覚優位でサクランボを使って指導することが多く、引き算の場合は言語優位で指導することが多いです。指導にあたっては、言語・視覚の子どもの得意な能力を使って指導するほうが習得しやすい場合があります。 暗算レベルのかけ算では、かけ算九九の記憶に重点が置かれますが「9の塊が7こで、9×7」というようなかけ算の仕組みも大切にします。聴覚的記憶や音韻に困難を抱える子どもは、かけ算九九をお経のように覚えることが困難です。このような子どもの場合はドットやカードなどを使って視覚から覚えるなどのフォローも必要です。 筆算レベルの計算では、数式の数字をめられたところに配置して筆算の形を作ることがまず必要です。かけ算の筆算では数の右側を揃えますが、小数のある足し算、引き算では小数点の位置を揃えて(位を揃えて)書きます。空間認知に困難を抱える子どもはこれが困難です。 次に決められた手順で計算をします。足し算、引き算は上下で計算をしますが、かけ算では斜め方向のかけ算などが出てきます。割り算では、一般に「たてる、かける、引く、おろす」と言われるような複雑な計算手順で計算します。 また、子どもが間違いやすいものに波及的繰り下がりのある(例:4003-268)筆算です。一の位の引き算をするときに引けないので上の位から繰り下げるのですが、そこが空位なので更に上の位から繰り下げるのですがそこも空位であるために更に上の位から繰り下げてきます。この処理をするためには千までの数概念が習得が必要となります。 計算の指導ではいかに習得させるかだけでなく、いかに習熟させるのかも重要な問題です。あるスキルを習得した場合、初めのうちは言語的に確認しながら行います。そして、何度も繰り返しているうちに自動的にそのスキルができるようになります(習熟)。車の運転でも、初めは言葉で確認しながら操作しますが、慣れてくると自動的に操作できるようになります。習得したことが自動的にできるようになることが習熟です。習熟が不十分であると使わないうちに習得したスキルを忘れて(剥離して)しまいます。一般的には新しい計算スキルを学習したときはそのスキルを20問ほど練習する宿題が出されます、多くの子どもはそれで習熟できるのですが、計算が苦手な子どもはそれでは不十分です。習熟のポイントは「毎日または時々、負担にならない程度の量を繰り返しさせる」です。 これらのことに困難を抱えている子どもの教材として
計算が苦手な子どもに「計算バイキング」を使って指導した事例を日本LD学会第18回大会と全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会第13回近畿ブロック大会で報告しました。 報告原稿(PDF) 3.文章題の指導について 文章題では、文を読み、その文の内容から問題解決に必要な数字を選び、その数の関係を演算子に置き換え、数式にして、それを計算するという一連の流れで解決します。 しかし、文章題が苦手な子どもは、文の中から二つの数字を取り出して、今学習している演算子で計算するという方法を取ります。このような子どもの場合、次のような問題で困難が生じます。 「駐車場に三輪車が1台と自転車が1台止まっています。タイヤはいくつありますか」という問題の場合、三輪車、自転車にはそれぞれいくつのタイヤがあるのかを知っていて、数式に使う数字は3と2であることが分からないければいけません。これと似た例としては「ダース」という言葉があります。また、「2台の車があります。1台には3人乗っています。もう1台には4人乗っています。車に乗っている人は何人でしょう」の場合は、「2台の車」の「2」は数式には使わない数字です。これと似た例としては「両手に4本ずつ鉛筆を持っています。鉛筆を何本持っているでしょう」という問題の場合は、「両手」という言葉から、「右手に4本、左手に4本の鉛筆を持っています・・・」という意味であることをわかる必要があります。 次に文章題が苦手な子どもは、演算子を選択するときに単語だけに注目して選択する場合があります。「食べると減るから、引き算」というようなのです。「Aくんはおにぎりを5個食べました。Bくんはおにぎりを3個食べました。二人で何個のおにぎりを食べたのでしょう」というような問題です。「食べましたは引き算」と覚えている子どもは「5-3」と立式します。 また、文章題にはある場面を切り取った問題と時間の流れに沿った問題があります。ある場面を切り取った問題というのは「運動場に男の子が3人、女の子が4人遊んでいます。子どもは何人遊んでいるでしょう」というような問題です。時間の流れに沿った問題というのは「運動場に子どもが3人遊んでいます。そこに4人来ました。今、運動場に何人の子どもが遊んでいますか」というような問題です。これらの問題ができる子どもも、時間の流れを遡るタイプの問題では困難な場合があります。時間の流れを遡る問題とは、「運動場で子どもが遊んでいます。そこに4人の子どもが来たので7人になりました。はじめに何人の子どもが遊んでいましたか」という問題です。 また、「Aくんはアメを3個持っています。Bくんはアメを4個持っています。二人合わせて何個のアメをもっていますか」という問題も「Aくんはアメを3個、Bくんは4個持っています。二人で何個のアメを持っていますか」という問題に書き換えることができます。「合わせては足し算」という解決方法を使っている子どもにすれば演算子を決定するキーワードがなくなってしまいます。 このように文章題は確実な解決方法がありません。毎回、新たな文章題を読んで過去に経験した文章題と構造的に似ているものを選び解決するという方策を取る場合が多いです。 文章題を分類分けすると、加法は合併・増加・求大・減少前推論・逆求小の5パターン、減法は求残・求補・求差・求小・増加前推論・減少数推論・増加数推論・逆求大の8パターンになります。これらのパターンを系統的に経験させて、新たな文章題を読んだ時に経験したどのパターンになるのかに気づいて問題を解けるようにします。子どもによって、新たな文章題を読んだ時に演算子を選択できる問題パターンは異なるので、個々の子どもが十分に体験していないパターンを選択的に体験させる必要があります。 加法、減法の問題パターンを選択的に体験させるソフトとして次の教材があります。
報告原稿(PDF) 4.その他の教材 エクセルを使って、その他の教材も作っています。現在、HPで公開できているのは
算数で困っている子どもの支援になれば・・・・・ |