サッカーって、いったいどんなスポーツなんだろう?
そのことを知るために、実はスタジアムに行くよりも先に本から入ってたんですよね。
そうして読んできた本をここにまとめてみます。
*感想については読んだ当時のものです。
●はアマゾンか、楽天BOOKSへ
| 28 | 日本サッカーが世界で勝てない本当の理由 | 岡田 康宏 | マイコミ新書 | 2010.04.27読了 | ● |
| 27 | サッカーの見方は1日で変えられる | 木崎 伸也 | 東洋経済新報社 | 2010.05.14読了 | ● |
| 26 | 名波浩―泥まみれのナンバー10 | 平山 護 | 幻冬舎文庫 | 2009.08.15読了 | ● |
| 25 | サッカーボーイズ 13歳 雨上がりのグラウンド | はらだ みずき | 角川文庫 | 2009.07.24読了 | ● |
| 24 | サッカーボーイズ 再会のグラウンド | はらだ みずき | 角川文庫 | 2009.07.02読了 | ● |
| 23 | サッカー勝敗を左右する守備力 | 三村恪一 | スキージャーナル社 | 2008.12.28読了 | ● |
| 22 | 4−2−3−1 サッカーを戦術から理解する | 杉山茂樹 | 光文社新書 | 2008.04.16読了 | ● |
| 21 | 実況席のサッカー論 | 山本浩 倉敷保雄 | 出版芸術社 | 2008.02.02読了 | ● |
| 20 | おはぎ | 三浦知良 | 講談社 | 2007.08.07読了 | ● |
| 19 | 日本人はなぜシュートを打たないのか? | 湯浅健二 | アスキー新書 | 2007.07.28読了 | ● |
| 18 | サッカー監督はつらいよ | 平野史 | 駒草出版 | 2007.01.26読了 | ● |
| 17 | 野洲スタイル | 山本佳司 | 角川書店 | 2007.01.06読了 | ● |
| 16 | 情熱とサッカーボールを抱きしめて | 湯川カナ | フィールドワイ | 2006.xx.xx読了 | ● |
| 15 | 監督力 | 西部謙司 | 出版芸術社 | 2006.xx.xx読了 | ● |
| 14 | 龍時 03−04 | 野沢尚 | 文春文庫 | 2006.xx.xx読了 | ● |
| 13 | 俺が近所の公園でリフティングしていたら | 矢田容生 | 小学館 | 2006.xx.xx読了 | ● |
| 12 | オシムの言葉 | 木村元彦 | 集英社 | 2005.12.27読了 | ● |
| 11 | 龍時 02−03 | 野沢尚 | 文春文庫 | 2005.6.18読了 | ● |
| 10 | 龍時 01−02 | 野沢尚 | 文春文庫 | 2004.8.2読了 | ● |
| 9 | 青の肖像 | 小松成美 | 文春文庫 | 2004.4.18読了 | ● |
| 8 | サッカー監督という仕事 | 湯浅健二 | 新潮文庫 | 2003.6.24読了 | ● |
| 7 | ぼくのプレミア・ライフ | ニックホーンビィ | 新潮文庫 | 2003.3.30読了 | ● |
| 6 | 山本昌邦備忘録 | 山本昌邦 | 講談社 | 2002.12.28読了 | ● |
| 5 | 日本代表論 | 永井洋一 | 双葉社 | 2002.8.1読了 | ● |
| 4 | ボールのないところで勝負は決まる | 湯浅健二 | 出版芸術社 | 2002.4.17読了 | ● |
| 3 | サッカー劇場へようこそ | 湯浅健二 | 日刊スポーツ出版社 | 2002.3.29読了 | ● |
| 2 | ワールドカップ1930−2002 | 後藤健生 | 中公文庫 | 2001.6.29読了 | ● |
| 1 | サッカーの世紀 | 後藤健生 | 文春文庫 | 2000.7.28読了 | ● |
| 28 日本サッカーが世界で勝てない本当の理由 岡田 康宏 マイコミ新書 |
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問題点を並べて見たら・・・。 筆者はサポティスタの人。 さまざまな本から引用は多いのですが、 論点がきちんと整理され、読みやすくすっきりとまとまっています。 (というか、ここまでまとまっているとは思わなかった) まぁ、日本サッカー協会の問題点などは、 当たり前の問題点の羅列なのですが、それでもそれがひとつも改善されずに、 オフト→ファルカン→加茂→岡田→トルシエ→ジーコ→オシム→岡田と来たわけで、 だからこそ今の「体たらく」・・・というのが明確にわかります。 (僕的にはトルシエに関して再評価することから始めないと、 なにも始まらないような気がします) また、日本サッカーのあり方についても、 先に書いた引用などからも非常にわかりやすく、納得できることがとても多く書かれていました。 そのかみ砕き方に、2ちゃんねるで語られていた「ワーワーサッカー」まで、 持ち出されているとは思いもよりませんでした。 さらには、育成に関しての話、文化ありきの地域密着の話、サポーターの定義の話など、 知っている話、知らない話が盛りだくさん。 (例えば、野洲高のサッカーが勝ち上がっていた時ですら、 サッカー識者から「あのスタイルのサッカーを許して良いのか」と 否定されていたとは知りませんでした)。 読んでいて全体で感じるのは、著者のサッカー愛。 (サポティスタのサイトの書き込みではいろいろとやっかまれているようですが、 どうなんでしょうね。 例の日韓W杯の開会式を見れる状況にいるのに、 寝てた某有名ライターさんよりはよっぽど愛があると思います)。 で、いちばん心に残った言葉だけ、書いておきます。 著者がこれからの日本サッカーに対する提言や事例を挙げた後に続く文章です。 「やるべきこと、できることはおそらくいくらでもあります。 2002年W杯はもう終わったのです。」 |
| 27 サッカーの見方は1日で変えられる 木崎伸也 東洋経済新報社 |
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編集者と著者の見事なゴーーーール! 野球と違ってサッカーは、同じ場面がない。 常に敵味方みんなが動く。 ボールだけをみていても分からない。 知れば知るほど、評論家湯浅さんの名言「ボールのないところで勝負は決まる」が 説得力をもってくる。 ではどうしたら、そのサッカーを見る目が養われるのか。 それは僕がサッカーを見始めてからの、ずっと課題でした。 その力を身につけようと、その湯浅さんの本はもちろん、 日本代表について書かれた本やフォーメーションをまとめた本、 監督経験者の本、さらには少年サッカー向けのトレーニング本まで手を出しました。 しかし、なかなか「見方」について的確に言及した本に出会えない。 その思いをかなえてくれた本が、これ。 タイトルは、スバリ僕の思いそのまま。 しかも中身も羊頭狗肉にならず、 ここまで、ゲームを“見る”視点を整理し体系的にまとめあげるとは! 本に書かれた観点を少し書くと、 ●良いチームと悪いチームは、どこで見分けがつくのか。 ●FW、MF、DF、GK別に、上手い下手をどこで見分けか。 ●監督はどこで見分けられるのか。 そして、 ●スカウトスカウティングのポイントは、どこか。 それを分かりやすい図解(ホントにばかみたいにシンプル)で、 読み解いていく。 もちろん、書かれているのは初歩の視点。 ここから、見る目を磨かないと行けないのだが、 何度でも読み返して正しく自分のものにしたいと思う。 それにしてもよくこんな本が書けたものだ。 この本を思いついた編集者中里有吾氏の企画力の見事さ。 さらには、この話を持ちかけられ応えた著者木島氏の見事さ。 これはもう、座右の書だなww |
| 26 名波浩 泥まみれのナンバー10 平山護 幻冬舎文庫 |
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もっと見たかった。 10年前に書かれた本。ブックオフでたまたま見つけて購入しました。 昨シーズン、引退したサッカー選手である名波浩の伝記・・・ でもないのですが、 幼少の頃から少年サッカーから、高校、大学、ジュビロ、そしてセリエAのベネチアへ移籍するまでのお話。 話のコアにあるのは、日本が初めてW杯に出場を決めたアジア最終予選かな。 加茂監督の更迭、岡ちゃんの就任、それでもボロボロの日本代表が 例の「ジョホールバルの歓喜」で文字通り歓喜に包まれた例のやつです。 あのときは、まだ適当にしかサッカーを見ていませんでしたが、 なんとなく(国立だったか、終了後もバスを囲んだ話とかw)知っていて、 あの時の状況が代表選手にとってこうも鬱々としたものだったのかというのが、 良くわかりました。 特にマスコミww 相変わらずのひどさですね。 そして、後、心に残ったのは、名波のご両親のこと。 ちょうど名波がセレッソをレンタルで移籍した翌年に お母さんがお亡くなりになられたと記憶します。 一時は契約続行という話だったのに、セレッソから東京Vへの移籍を決めたのも「入院中のお母さんの近いところで」という思いがあったから。。。 と聞きました。 この本を読むと、本当にご両親が良き理解者であり、 名波にとって大切な存在だったことが感じられます。 セレッソには半年もいなかったけども、彼のプレーをもっと見たかったですね。 京都戦で「どこにボールだしてんねん」とミスキックとおもったパスが、 後から上がってきた選手につながったシーンはも今も忘れません。 (あれは鳥肌ものでした) それにしてもこの本のタイトルは・・・どうにもならなかったのかな。 |
| 25 サッカーボーイズ 13歳 雨上がりのグラウンド はらだみずき 角川文庫 |
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サッカーという魔法。 少年サッカー小説の第2弾です。 子供たちは中学に上がりました。 質もレベルも目的も、小学時代とは違う学校でのサッカー。 サッカーを続ける者、違うクラブに入る者、Jの下部組織に入る者、 そしてサッカーを辞める者。 それぞれがサッカーに焦がれ、戸惑い、反発し、悩む・・・その1年の出来事と厳しい現実を 作者のもつ優しい視線とともに描かれます。 じぶんはサッカープレーヤーではない分、その心の動きがたまらなくうらやましく、そして心地よかったです。 そして、指導者たちの思いもからみがら、 さまざまな角度からサッカーというスポーツの素晴らしさが描かれます。 あと試合の描き方。なかでもスルーパスの描写。 かつて元セレッソw(ホントは磐田と書くべきですがw)名波がいっていた 「パスは心と心を結ぶもの」という言葉を思い出しました。 次の巻はいつでるのかな。 |
| 24 サッカーボーイズ 再会のグラウンド はらだみずき 角川文庫 |
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伝わるサッカーへの思い。そして歓び。 先月、本屋さんでこの本の続編が新刊で並んでいることで このシリーズの存在を知り、 第一作目を「あさのあつこ」が解説で書いているのを帯でみて、 買いました。正解でした。 「サッカーボーイズ」とタイトルにあるように、 主人公は町のクラブチームに属する小学生のサッカー少年・・・。 という風に思い、読み進めたのですが、僕自身の印象は違います。 勝手な解釈ですが、作者が描こうとしているのは、 「サッカー人生」というもの。。。のような気がします。 舞台は、小学生6年生のチーム。 小学生たちなりに、サッカーについて考え、愛し、 サッカーというスポーツに裏切られたり、悩んだり。 12年にも満たない人生の中で、じぶんにとってのサッカー人生について、 しっかりとうけとめようとしています。 しかし、彼らだけでなく、ここに大人たちがからんできます。 元高校サッカープレーヤーだった監督、コーチ。 そして、元チームメイトたちと元マネージャー。 さらにはサッカーのサの字もしていなかったクラブの世話役たち。 大人になっても、みんながサッカーが好きで、 サッカーから受ける歓びが好きで、そのことを小学生にも伝えたいし、 元チームメイトや元マネージャーにも伝えたい。 言葉で伝えたい、プレーで伝えたい、サッカーに対する取り組み方で伝えたい。 その思いが、ヒシヒシと伝わってきます。 (それはサッカーに対する作者の思いでもあるのでしょう。) 特に人物描写が言葉を尽くし入念に描かれているのではないのですが、 小説のひとつの言葉から、行間から、ヒシヒシと伝わってきます。 まあ、僕がひとつのJのチームをずっと見続けた年月のなかで、 また、僕より数倍若い選手達の今と未来を想像しつつ、 これまで自分自身で「サッカー」について考えていたことを思い起こしながら 読んだからかもしれません。 続編も買いました。 野沢尚の「龍時」、 2ちゃんねるから生まれた「僕が公園でリフティングをしていたら」と同様、 ずっと大切にしたいサッカー小説のひとつに加わりました。 |
| 23 サッカー勝敗を左右する守備力 三村恪一 スキージャーナル社 |
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守備力とは何か。 僕はプレーヤーでない。 だからピッチを見下ろすことはできても、 ピッチを見渡す視点はわからない。 この本は、長く現場で指導してきた氏が、 歴史、実際のゲームでのシーンを取り混ぜながら、 様々な局面での守備の考え方、在り方を書いている。 結論としては、、、、個の力が大前提。 (あまりにもあっけないが、そのとおりなんだろう) 必要なのはフィジカルやテクニックだけでなく、 メンタルや集中力といったもの。 その個の力を前提として、組織力や哲学がある。 まあ、いってしまえば、それで終わりだが、 局面的な部分での解説もシンプルにまとめてあって面白かった。 それよりも印象に残ったのは、選手の気持ちの記述。 以下に、抜き書きする。 「抜かれたら致命的となってしまうバイタルエリアを、ほとんど抵抗 もできずに抜き去られたときの無力感。相手フォワードのフェイント についていけず、決定的なシュートコースを広く空けられてしまった 非力に対する嫌悪。サイドからのクロスを読んでいるのに、競りなが ら先に触られて失点しまった慚愧。バウンドしているボールに対する 身体の入れ合いに負け、決定的な場面をつくられてしまった恥ずかし さ。みずからの力が勝敗をわけてしまったという忘れがたいシーン は、ディフェンダーにとっていくつもあるはずだ。」 戦うってこういうことなんだな。単純にそう思った。 |
| 22 4−2−3−1 サッカーを戦術から理解する 杉山茂樹 光文社文庫 |
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布陣/フォーメーションの意味するもの。
サッカーは、決まりのないスポーツだ。 極端な話をすれば、ピッチのなかでどこにいることも可能である。 また、選手同士が試合中にポジションを代えることも可能。 それに、退場者が出れば規定よりも少ない人数で攻撃・守備を行うことになる。 この本はそんな自由なサッカーにおいて、 4−3−3や3−5−2といった布陣がどんな意味をもっているのか、 を解説する本。 作者の性格か、少々上から目線の言い方が鼻に付く部分があるものの、 さまざまな国のサッカーの考え方といろんな試合の布陣を例にしていて、 それがとても面白かった。 「布陣でサッカーはするものではない」という全否定が、 いかに危険であるか。 布陣という考え方(文化と言い換えてもいいかもしれない)が根付かないことが、 日本にとっていかに危険であるか。 (まあ、野球文化からサッカーをみてしまうのは、日本では仕方がないかも) スターシステムだけでなく、司令塔やファンタジスタを戦術の中でとらえることが、 いかに危険であるか。 そのようなことが見えてくる。 ただ、布陣全てのように聞こえる書き様にはやはり反発を覚えてしまう。 ま、勉強になりました。 |
| 21 実況席のサッカー論 山本浩 倉敷保雄 |
| 書く文章は、後から何度でも推敲して書き直せる。 気に入らなければ、なかったこと(消滅)にすることもできる。 しかし、目の前で行わている スポーツのライヴ放送で語られる言葉は違う。 その場の光景と置かれた状況を見、そして、 脳と心で感じたものを言葉にして紡ぎ、発していく。 その言葉がその情景とともに記憶に刻まれ、 伝説となり、語り継がれていく。 この本は、NHKのスポーツアナウンサーの山本氏と フリーアナウンサーの倉敷氏の対談である。 読んで第一の感想は、 サッカーを見るのに、こんな視点があったのか・・・ ということに気づかせてくれたこと。 キックオフの瞬間、選手交代の状況、セットプレー。 もちろん、ふだんの取材から彼らが知ることができるからこそ、 生まれる見方もあるが、それだけでなく学ぶことは本当に多かった。 もちろん、ふたりで語られていることの中心は、 サッカーの試合をいかに伝えていくか。 単なる絶叫や スローガンとして掲げれたコピーを何度も繰り返して 隙間をうめるような実況(=カクザワ)ではなく、 試合や選手をキチンと切り取り、無駄なく語っていく。 そこから、名言が生まれていく。 そのうちのひとつ、山本氏によるW杯初出場を決めたアジア予選の試合。 「このピッチの上、円陣を組んで、今、散っていった日本代表は、 私たちにとって『彼ら』ではありません。これは、私たちそのものです」 後半のキックオフ寸前に、解説者の言葉を遮って発せられたものだが、 あのときの、日本人の気持ちを見事に言い表している。 この本は、何度も読み返して、 じぶんのサッカー観戦脳の血と肉にしたい。 そう思う、一冊だ。 |
| 20 おはぎ 三浦知良 |
| キングカズ。 サッカーに詳しくなくとも多くの人がその人の名前を知っている。 そんな彼が2001年から2005年まで、 彼は何を考え、何を感じ、何を思っていたのかを 朝日新聞と神戸新聞に書いたものを一冊にまとめたもの。 (プラス前書きと後書き、女性おはぎ職人の方との対談、 テリー伊藤との対談・・・ってこれはいらないわw) チームとしてはヴィッセル神戸、横浜FC、 シドニーへのレンタル移籍までの頃だが、 セリエA、クロアチア、そして最初のブラジル時代の話も多く出て、 まさに彼のサッカー人生がつまっている。 僕は、サッカー人生という言葉が好きだ。 それはサッカーという才能を持つものしか歩めない人生だから。 そのサッカー人生を、彼の場合は栄光も挫折も復活も低迷も さまざまに歩んでいる。 決して書かれた言葉は、特別ではない。 しかし、彼のこれまでの生き方を背景にしたとき、 重く含蓄のある言葉となって向ってくる。 そして、文章のそこここにある、彼の人間的なやさしさ。 本当にいい人だと思う。 今の日本のサッカー界に、彼を継ぐ人はいるのだろうか? |
| 19 日本人はなぜサッカーを打たないのか? 湯浅健二 |
| タイトルは最近流行の新書タイトルらしく、結構店頭ウケを「狙って」いますが、 中身は湯浅節が炸裂しています。 もともとは版元のアスキーから 「これまでの湯浅さん開発のキーワードをまとめてみませんか」 ということらしかったですが、 そのキーワードの読み解きにとらわれず、そこから一歩すすんで、 ●組織と個人の話、●攻撃の話、●守備の話を ご自身のドイツ留学の際の体験を交え、語ります。 読み通して残ったのは、やはりフットボールとは、 「メンタルなスポーツ」だということ。 そのメンタルとは「失敗する恐れ」からチャレンジをやめるといったことだけでなく、 選手自身が自分のスタイルにこだわり、 カタルシスを感じているためにプレーをしていること(もちろんそれだけではないですが)など、 新たな観点を植え付けてくれました。 |
| 18 サッカー監督はつらいよ 平野史 |
| 僕がずっと知りたかった内容の本でした。 これまで<戦術中心の監督論>の本は、湯浅さん含め、 いろいろと読んでいました(どれも中途半端な印象でしたが)。 それにプラスしてずっと知りたかったのは、チームにおいて「監督の役割って?」、 「監督って、どう機能するの?」ということ。 サッカーをクラブでやってなかった僕にとっては、未知な部分なんですよね。 この本は大きくふたつに分かれて書かれています。 ひとつは監督就任の依頼を受けてからシーズン終了まで、 監督がピッチで指揮をとっている現場以外でやっていること、考えていることを J氏という架空の人物をつくり、語っていきます。 スポンサーやフロントとの付き合いの様子、 代表チームとの関係、外国人選手や審判との対応、 他チームの選手へのオファーや構想外選手放出への根回しなど、 知りたかった、人間くさい話が満載。 もうひとつは、日本の代表監督のこと。 オフト→ファルカン→加茂→岡田→トルシエ→ジーコ→オシムへと 代わってきた経緯(というか歴史)を それぞれの監督の性格や問題点を交えながら書かれています。 僕自身、ドーハの悲劇もテレビで見てますし、 フランスW杯の日本戦も見てましたが、 代表監督のことまで情報を得ようとは思いもしなかった・・・程度 の関心の持ち方でした。 その不足した知識をまず埋めるには、ちょうどいい感じ。 おすすめです。 |
| 17 野洲スタイル 山本佳司 |
| 高校サッカー界に旋風を巻起した(ベタな言い方だなw) 野洲高校の監督が「どんなサッカーをめざしているのか」を自分の言葉で語ります。 昨年の優勝を決めた決勝ゴールもユーツベで確認した程度で、 高校サッカー自体、ほとんど知らなかったのですが、 それでも高校サッカーの現状と問題点がよくわかりました。 やっぱりコンセプトのないサッカーは、 文化として成長し、根付くことは難しいんでしょうね。 ただ、昔と違って、海外のサッカーがみる機会が増え、 曲がりなりにもサッカー協会が育成システムのカタチを整えている今、 教育現場にあるサッカー、勝利至上主義のサッカーが 日本のサッカーに与えてる影響は実際、どれくらいあるのだろうか。 |
| 16 情熱とサッカーボールを抱きしめて 湯川カナ |
| スペインでナショナルリーグ初の女性監督となった佐伯さんの半生記です。 彼女がどのように育てられたのか、その親御さんの教育方針の面白さに 自分自身反省しつつ、読み進めました。 あと、スペインの国民性について、面白かったですね。 大久保嘉人を含め、海外に行った選手について、「言葉の壁」みたいな話がでますが、 壁は言葉だけじゃない。価値観、歴史観、国民性・・・そんなさまざまな壁がある。 するのはサッカーだけど、その前にクリアしなければならないことが、多すぎます。 彼女自身、帰国子女で、外国にはある種、慣れているものの、 言葉の壁の次に、国の壁に悩まれたそうです。 今、息子に「読め」と薦めているのですが、どうでしょうか。 |
| 15 監督力 西部謙司 |
| サッカー名将の条件・・・という副題がついてはいますが、 監督の話ってそれほどはいってなかったです。 で、面白かったのは、レアルマドリッドのチームづくりの話、くらいかな。 FWはスター選手、DFは生え抜き(ユース)からというのが、 伝統だということ。 なんかそれ以外には、残っていませんw。 |
| 14 龍時 03−04 野沢尚 |
| 龍時シリーズの3作目、そして野沢氏の遺作です。 舞台は先のアテネオリンピック。大久保嘉人も出てきます。 監督(山本ではありません)との確執とその監督のサッカー人生。 別れた父との見えない絆とその父の息子に対する誇りの有り様。 これまでの2作よりも、ずいぶん小説仕立てになっています。 もちろん、試合のシーンも面白く描かれているので、 ぐいぐいと引き付けられます。 でも、最初にも書いたように遺作であるため、ドイツW杯はありません。 今回、「国を代表するとは・・・」みたいな話が加わってきたので、 「W杯におけるナショナリズムを野沢氏はどんな風に描いたのだろうか」、 と思います。 でも、これからサッカー小説は生まれるのだろうか。 |
| 13 俺が近所の公園でリフティングしていたら 矢田容生 |
| 2ちゃんねる発のサッカー小説・・・というよりファンタジーかな。 一人の高校生がある女の子と出会ってからオリンピック代表、 A代表としてW杯に出場するまでのお話です。 軽いタッチで描かれていますが、 その軽さの中にも行間にサッカーの純粋な歓びが満ち溢れている・・・ 全編そんな感じです。 選手が実名で登場したり、ユースの視点、監督の視点、選手の視点と さまざまな角度から描かれているからかもしれません。 読後感はすがすがしかった。おすすめの一作です。 |
| 12 オシムの言葉 木村元彦 |
| ジェフ千葉の監督オシム。 彼が試合後の会見等で発する言葉が、体裁や建前で飾る日本人とは違い、 ストレートかつスパイスが効いていて非常に面白く評判に。 ずっと彼の語録をまとめた本がでないかなと思っていました。 ただ、この本は単に語録をまとめたものではありません。 その含蓄のある言葉を発するようになったオシムその人に焦点を当て、 彼の生き方、彼が生きてきた時代、国、社会について探っていきます。 彼がボスニアの人で、民族の独立紛争があの辺りであり、 サラエボのこともなんとなく知っていましたが、 ここまですざましいとは・・・。 そしてこの環境下でナショナルチームの監督としてやってたんですからね。 日本人の僕には「民族紛争は分かる訳ない」と思ってましたが、 理解の入り口にたどり着けたように思います。 |
| 11 龍時 02−03 野沢尚 |
| 龍時01-02の続編。 龍時はリーガエスパニョーラで2年目を迎え、ベティスへレンタル移籍。 その1年を描く物語。 スペインのサポたちの様子、 ベティスと同じ地区にあるレアルソシエダとのセビリアダービーの様子、 スペインサッカーの側面を知れたのは収穫。 それに、スタベンでピッチを見つめる時の心理描写! 「俺を使え」「俺ならこうする」・・・。 セレッソの選手たちもこんな気分でいてくれるのだろうか。 そして、このスペインの舞台で 大久保嘉人は日本人(チノ)として闘っている。 読んで見ても損はない。 |
| 10 龍時 01−02 野沢尚 |
| 主人公は高校生、龍時。無名のサッカー選手だが、 スペインU17との親善試合に急遽招集され、 そこから彼のサッカー人生は飛躍していく・・・ といっても単純なハッピーハッピーなサクセスストーリーではなく、 家族との問題、自分自身のプレー観と現実との軋轢、 さまざまにちりばめられている。 この小説がなんと言っても面白いのは、 ピッチからの視点で描かれるゲームシーン。 一部には、「ちゃうやろ」という意見も出ていますが、 サッカープレーヤーではない僕にとってはこれで満足。 そしてもうひとつ面白いのは、 現実の社会の出来事やサッカー界の出来事なども 取り込まれていて、 ストーリーを彩っている。 また、この小説は、続きがある。 あと2年間の龍時の成長の姿が読める。 でも、あと2年間なんだよね。。。 作者、野沢尚が亡くなってしまったから。 未完の小説はやっぱりつらいなぁ。 |
| 9 青の肖像 小松成美 |
| 川口、俊輔、森岡、ヤナギ、ヒデ。 02年日韓W杯の直前までのインタビューを元に、 彼らのW杯への思い、彼らなりのサッカー哲学を描く。 サッカーに限ることではないけど、 やっぱり各人それぞれサッカー観が違うんだよね。 シュートよりも勝つことを目指すFW、 考える前に動けるサッカーを知ってしまったが故に悩むMF、 サッカーの素晴らしさを伝える大切さを胸に秘めるDF。 ここで取り上げられた5人の選手のうち、俊輔はトルシエに選ばれなかった。 森岡はケガで1試合の途中までしか出場できなかった。 川口は、サブのまま出場することはなかった。 柳沢はシュートを決めることはなかった。 ヒデは、決勝リーグでトルコに負けたことで、W杯に悔いを残した。 みんなそれぞれのサッカー人生があり、 いまもサッカー人生のなかでもまれてるんだよね。 そんなことを思い浮かべながら、読んだ。 |
| 8 サッカー監督という仕事 湯浅健二 |
| チーム戦術とはなにか? 自由なサッカーとはなにか? チームのモチベーションとはいったいどういうことか? など、 今のジーコ&川淵コンビに読ませたい!!! ・・・と思うような内容がそこかしこに(笑)。 でも、もう少し突っ込んでほしかったし、 「サッカー監督という仕事」と題するには違う話が多すぎる。 たとえば、ゲームにおけるできる選手の動きとか、 書かれた当時の小野(汗をかかないサッカーをしてたらしい)や 柳沢(ゴール前で打つよりパスするアマちゃん・・・ってこれはいまも同じか/笑) などへの成長するための提言など。 まあ、それはそれで面白かったけど、 ではサッカーの監督はどんな風に才能を伸ばすのだ?、 が伝わらず。 満腹になるには、ちょっと油気が足りなかったです。 |
| 7 ぼくのプレミア・ライフ ニックホーンビィ |
| イングランドのフットボールチーム「アーセナル」。 そのチームに11歳から取り憑かれた一人の男の、 チームとの生き方を綴ったエッセイ。 試合のある日が「句読点の読点」となって、自分の生活=1週間が回る。 負けたから、監督やフロントが無能だからといって、チームを捨てることはできない。 一生、チームに「鎖でつながれた」人生・・・ と著者は言います。 いわゆるタイガースファンに近いんだけど、違うんだよね。 それは、サッカーと野球のスポーツの違いから来るものかもしれない。 いろいろな角度から楽しめた本でした。 ただ、前半は、訳がヘタなせいか、むちゃくちゃ読みずらい。 逆に、訳者が変わったのかと思わせるくらいに、後半はスイスイ。 変な本でした。 |
| 6 山本昌邦備忘録 山本昌邦 |
| 6月のW杯は、今は遠い記憶の果て。夢幻のようだ。 でも、そんな中でずっと気掛かりだったのは、 トルシエは日本のサッカーにとって何だったのか・・・ということ。 そのあたり、まだ、戦術レベルでサッカーを理解出来ない僕にとっては、 ホントにわからないことだ。 といって、勝利さえも否定することがサッカー通だとばかりに書き倒す 評論家Kや作家Hの文などはもちろん読む気もなく、 さりとて例の通訳や評価の高い評論家の本でさえも食指が伸びない。 そんな中、「トルシエジャパンの一三六九日」と副題を持つ本が出版された。 著者は、トルシエジャパンのコーチを務めた人物。 常にトルシエの側で、選手の側で、ピッチで練習場で、 ホテルで、バスで、日本で、国外でずっとジャパンと共にいた人だ。 全344ページ。そこにあるのは、泥臭い人間の様。 良くも悪くもトルシエは、ジャパンの監督だった。 トルシエだから決勝トーナメントに勝ち上がり、 トルシエだから決勝トーナメントで勝てなかった。 どちらもトルシエの本質であり、 その一方だけを見て、評価したり、全否定するのは サッカーの世界では違うと感じた。 サッカーはミスをするスポーツだ。 例えばパスミスからドフリーになっても相手がシュートを外すこともあるし、 なんでもないシュートをGKがそらすこともある。 サッカーに正解はないのだ。 そのことを知った上での寛容さを持ってトルシエは、見るべきだと思った。 僕自身、2002年の時の代表監督がトルシエで良かったと思う。 例えばジーコが先だったらきっと強くならなかったと思う。 (今がジーコも少し早い感がある。コーチ型の監督をもう一代あったほうが・・・) とにかく、W杯の年の瀬にこの本を読めたことは、 たいへん幸せでした。 |
| 5 日本代表論 永井洋一 |
| サッカー日本代表について、 選手や戦術の面からではなく選手育成やチームドクターなど、 システムの面から説き明かそうと試みた本。 某サイトで高く評価されてたので買いました。 トルシエが帰国前に言ってたGKの強化が98年末から始まっていること。 日本の教育とサッカーの関係。 スカウティングと言われる敵チームの直前調査。 数年前、ヒデがFWが追いつけないようなキラーパスを出していた、もう一つの理由。 などなど、知らない世界がかいま見れました。 でも、少々、食い足りなかった。 自分がサッカーに対する知識に貪欲になっているせいか・・・。 |
| 4 ボールのないところで勝負は決まる 湯浅健二 |
| W杯直前読了本、第2冊目(笑)。 Q&A方式で、攻撃や守備などのプレーから、 トルシエと日本サッカー協会の仲の悪さ、 南米と欧州のスタイルの違い、子供への指導方法まで、 簡潔に分りやすく言葉にしてくれていて、 それまで曖昧だった知識を少し明確にしてくれました。 「なんとなくわかるんだけど・・・」というのは、 ホントはちっともわかっていないことで・・・。 言葉で説明できて、初めてそのことを消化したことになるんだよね。 |
| 3 サッカー劇場へようこそ 湯浅健二 |
| 「サッカーとは、どんなスポーツ?」を観戦するという観点から書かれた本。 選手の本やW杯等の本、プレーのし方の本はあるんだけど、 観戦者のための本はなかなかないんですよね。 この本は、実際の試合の一場面を図式化して、 スペースやタメ、オフサイド、守備、攻撃の起点など、 ホントに分かりやすく解説してくれます。 読んでいて目の前が明るくなった感じでなかなかうれしかったです。 サッカーをテレビ観戦(&TVゲーム/笑)しだして数年。 ようやく分かったような気がします。 |
| 2 ワールドカップ1930−2002 後藤健生 |
| 第1回のウルグアイ大会から先のフランス大会+日韓共催に至るまでの ワールド杯全史。 単に試合の様子や結果、記録のみを書くのではなく、 政情、各国やFIFAの思惑、因縁、お国柄などが 随所にちりばめられていて、面白かったです。 それにしても初期の頃は、交代という考え方がなく、 例えばひとりケガすればそのまま10人で闘ってた・・・というのにはびっくりー。 |
| 1 サッカーの世紀 後藤健生 |
| 「サッカーにおける民族性とは」「サッカーにおけるナショナリズム」 「サッカーというスポーツの独自性」「アメリカでサッカーが不人気な理由」 「日本人とサッカーとは」についてずっと知りたかったんだけど、 そのことを書いた本をなかなか見つけることができなかったんだよね。 まさかこの本が、それに当たる本とは思いもよりませんでした。 サッカーの歴史や根本を知る学ぶ入門書としては、最適でした。 後は戦術について知れば、僕も立派なサッカー小僧だ!!!??? |