知的な企画

 

 

 そもそも私がこんなタイトルのコンテンツを作ろうとすることに

無理があるのは自覚している。

 ベタな言い回しで申し訳ないが、これが「痴的」 あるいは「恥的」

な企画ということであれば得意分野であるのだが。

(自称 『紳士』 としては、あまり大きな声で言うわけにはいかないことである。)

            
 しかし紳士道に知的な会話が不可欠である以上、ここを避けて

通るわけにはいかない。ない知恵しぼってネタをひねり出すとしよう。

 

 

 あなたは間違って覚えていませんか?

 

「フリーマーケット」

 

 『フリーマーケット』 、 あなたはこれを 『Free market』 だとは思っていないだろうか?

 確かに個人個人が寄り集まって自由に店を出す、というイメージから 『フリー』 を

『free ( 自由 )』 だと思ってしまいがちだが、正しくは 『flea』 であり、日本語に訳すと

『蚤 ( ノミ )』となる。

 蚤の湧いてそうな物でも売ってしまう、というところからこう呼ばれるようになったのだが

訳語の 『蚤の市 (のみのいち)』 という言葉を聞いたことがある人もいるのではないだろうか?

                 
 『蚤の市』 と聞くと古臭い感じがして、『フリーマーケット』と聞くと何か

掘り出し物がありそうな店構えを想起してしまうのは、やはりカタカナコンプレックスの

あらわれだろうか・・。

 

「スィートルーム」

 

 『スィートルーム』 、 あなたはこれを 『Sweet room』 だとは思っていないだろうか?

 新婚旅行で泊まる部屋、みたいなイメージから『スィート』を『sweet(甘い)』だと思って

しまいがちだが、正しくは『suite room』であり、『(ホテルの豪華な)続き部屋』のことである。

 

  これを間違えて覚えていたのがである。

 まあ、私には縁遠い言葉なのでどうでもいいのだが・・。

 

「ショートケーキ」

 

  『ショートケーキ』 、 あなたはこれを 『短い(小さい) ケーキ』 のことだとは思っていないだろうか?

 確かにスペルは『short cake』だが、実は、“ショート”という語には「もろい」という意味があるのである。

これはイギリスのパウンドケーキのようにどっしりとしたものとくらべると、ふわふわして崩れやすい

スポンジケーキを使っていることからついた名前だということらしい。

 また、これとは別に、ショートニングを使ってスポンジを焼いたことからつけられたとする説もあるそうだが、

どちらにしても 『短い』 という意味はないようである。

 

 

 早くもネタが尽きた。 

 

 日本語のよくある間違いに移行。

 

「的を得た意見」

 

 よくある間違いの代表みたいな言葉である。

 的は「得る」ものではなく「射る」ものなので、『的を射た意見』というのが

正しい。

 おそらく『当を得た意見』と混同されたものと思われる。

 

 

「汚名挽回」

 

 これもよくある間違いだが、冷静に考えればすぐにわかる。

 『汚名返上』 と 『名誉挽回』 が混同されたのであろう。

 

 

「役不足」 

 

 「お前には無理だ。」

という意味で 「お前じゃ役不足だ。」 などと使われることが多いが、これは間違い。

 正しくは 『割り当てられた役目が軽過ぎて、それに満足出来ないこと』 であり、

「こんなつまんねーこと俺にやらせんな!」

という意味である。

 

 「お前には無理だ。」 と言いたい時には 『役者不足』 というのが正しい、

と言っている者もいるがこれも間違い。そんな日本語はない。  

 

 

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