10. ZARIGANI 5  『NO WAIT TOMORROW』
みんなでわいわい秘密基地を作っているような楽しさ。 意味もないのにきゃっきゃっ言って笑い転げてた時間。 もう思い出せないのに何処かで忘れられない記憶。 ZARIGANI 5が直球で投げてくれるのはそんな無邪気と思惑の間で悩んでいた頃のモヤモヤ。 んで、そんなものを一掃しようとする必死な何か。 この音を聴いていると、「バンドっていいなぁ。」「友達っていいなぁ。」とか、恥ずかしいけど当たり前のことを思う。
メンバー全員で楽しみながらも試行錯誤して作った雰囲気が刻まれた曲は、多重コーラスと一緒にひたすら疾走してくギターポップから、叫びまくりがなりまくりの重めのロックまで色々。 でも、どんなに演奏がキツク爆走しても、ギタボのリクちゃんの少年のような歌声できっちりと柔らかい部分も漂わせてくれる。 その声はとても凛としていて、時に何とも言えず切なくなったり、ワクワクしたりする。 弱っちいのに驚くほど真摯な「月と飛行船」の安易な励ましも慰めもないのに、そっと気持ちを軽くしてくれるような優しさはなんなんだろ? 何でこんなに切なくも清々しい気分にさせられるんだろ? ふと口ずさんでしまうことの大切さ。
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