| 11. speedometer. 『thermo』 |
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ボケーっとしてたら夕方になってた、そんなある白日。 もしくは、「住宅街の正午前は丑三つ時なんかよりよっぽど静かだ。」といった時間。 このアルバムで鳴らされているのはそんな音。 イルリメのモユニジュモ、NIRGILISの岩田アッチュ、MIHOというバラバラでいて統一感のある3人のゲストが参加していて、個性を出しつつも、緩い空気を塗り替えはしないさじ加減の歌(ラップ)を披露。 |
| 基本はチルアウトなインストによるまとまった全体像で、意識がトロトロと溶けそうに。 しかし、三者三様の歌物曲がアルバムの中の丁度いい位置に配置されていて、終始同じトーンで綴られている風で、自然な変化にも富んでいる。 また、時に、「あっ!」と思う環境音(電車のホームのアナウンスなど)がサンプリングされていたりして、一見夢うつつな雰囲気を帯びているのに、妙に生活臭くもあったり。 夏のうだるような暑い日のありふれた街の光景を淡い乳白色のフィルターをかけて、音という空気の振動に変換したような音楽。 風景の静止画をじっと眺めていたはずだったのに、実は動画だった。 非現実のようでいて、現実。 そんなねじれた揺れを感じそう。 |