| 05. the primrose 『abyssal』 |
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再生ボタンを押したら自然と音に溶け込んでいく感触が味わえる。 そんな一時がたくさんたくさんに詰まっていて、これはまるでプリムローズというバンドが今作を録音した日々の日記みたい。 長野の廃校の体育館を改造して、ゆったりとマイペースにレコーディングしたという音は、フィールドレコーディングっぽい質感を若干残しつつ、どこまでも響きわたっていきそうな開放感がめちゃくちゃ気持ちいい。 |
| そして、少ないコードと適度にミニマル的な構成をもって、ゆっくりとゆっくりとくぐもり気味で進む曲達は、気付いた頃にすっかり姿を変えていて、静かに高揚させられてしまう浸透感も同時に持ち合わせている。 また、残響音の1つ1つもとっても雰囲気があるので、心地よい余韻をプッカリと残してくれる。 ゴロゴロと寝転がって上を見ながらこの音楽に触れていると、辺り一面に青空が広がっていくような感覚を覚えて、体がふわりと軽くなるかもしれない。 いつもより視界が広がった気分になるかもしれない。 宙に浮かんでいきそうな大らかな錯覚をみさせてくれるかもしれない。 青く晴れた空や透明な水の中がぴったりな、四方八方に浮遊する轟音の洪水。 |